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『バーダー・マインホフ 理想の果てに』 Der Baader Meinhof Komplex
2009年 08月 06日 |
青春暴走ものとしても魅力的。社会派視点で考察しがいもあり。この手の映画が私はとても好きらしい。
そして、今までありがとう、ムービーアイ!

1970年代にヨーロッパを震撼させた、10年に及ぶドイツ赤軍(RAF)による数々の事件の全貌を明らかにしたシュテファン・アウストによる原作の映画化。



『愛を読むひと』がドイツ語映画でなかったことが残念でたまらなかったのだけど、こちらのブルーノ・ガンツとアレクサンドラ・マリア・ララは久しぶりにドイツ語なのが嬉しい。アンドレアス・バーダー役のモーリッツ・ブライブトロイ、ウルリケ・マインホフ役のマルティナ・ゲデックと、ドイツ映画ではお馴染みの実力ある人気俳優による豪華キャストも大きな魅力の一つで、虚構をまじえずに実際の事件を忠実に描いた実録ものでありながら、俳優たちの熱演とその存在感に惹きつけられるからか、画的にも見ごたえ満点。私はとりわけ、「海から始まる!?」で紹介されていた通りに注目せずにはいられなかった、バーダーの恋人であるグドルン・エンスリンを演じるヨハンナ・ヴォカレクがよかったな。

本作は事実をできるだけ忠実に再現した映画であるというくだりを、鑑賞前にどこかで読んだので、てっきり淡々と綴られたドキュメンタリータッチの作風なのかと思っていた。ところが実際に観てみると、音楽の使い方にしろ、俳優の撮り方や編集の仕方にしろ、大いにエンターテインメント性にあふれた刺激的なものであった。まるでアクション映画のように、激しく実にテンポよく場面が展開していくのだもの。それが虚構の物語ではなくて、40年程前の現実だと思うと、架空の絶対的な悪者と戦うアクションものよりも面白いのだ。登場人物はやたらに多く、足早と感じられるほどに時はどんどん流れていくのだけど、それゆえにググッと惹きつけられ、長尺なのに退屈することはなかった。しばらくはアメリカのTV界で活躍している監督ならではのものなのか、政治的な要素をもった実録ものをこんなふうに作れてしまうとは。それでいて、場面の一つ一つは本当に現実に則していて、銃撃事件で使われた実弾の数も現実の通りに撮ったのだとか。

イタリアの赤い旅団のことをちゃんと認識したのも映画のおかげだったけれど、このたびはバーダー・マインホフ・グルッペ(Baader-Meinhof Gruppe)という、70年代に世を騒がせたドイツの極左組織のことを知り得ることができた。反帝国主義をスローガンに掲げて、放火に爆破、誘拐やハイジャックという過激なテロ活動をも行っていたその組織は、日本赤軍に共感してそれに倣い、ドイツ赤軍と呼ばれる"Rote Armee Fraktion/Red Army Fraction"(RAF)に組織名を改称したのだそう。偶然にも、日本で『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』が公開されたのと同じ頃に、ドイツ赤軍を描いた本作が映画化されたというのはとても興味深い。21世紀の今というのがちょうどそんな頃合いなのだろうか。""総括""せずにはいられない?

RAFそのもののことは何も知らなかったのに、かつて別の映画で目にしたことのある出来事が挿入されることで、大いに興味がそそられるのだった。その時代の史実・実在の人物の姿は幾つもの映画で幾度も描かれているから、それらが私の頭の中で何度もリンクし合いより立体的になっていくの。ソダーバーグの『チェ』二部作と『フロスト×ニクソン』を鑑賞したこの年に、それらがニュースフィルムのたった一コマとして挿入されるだけで、反帝国主義を掲げて暴走する背景の一側面が見えてくる。劇中ニュースの中には、パレスチナの黒い九月の事件も登場していたけど、モーリッツ・ブライブトロイの『ミュンヘン』 での役柄もこのアンドレアスだったのね?リアルタイムで知らなかった世界の出来事、それも70年前後の特別な熱気に包まれていた若者による反体制的な活動の記録が、今こうやってフィルムに蘇ることは意義深くて面白い。ナチス・ドイツという題材が繰り返し繰り返し映画になるのとは違う位置づけなんだよね。

アメリカ発のグローバル資本主義の暴走であちこちに綻びが見えている今だから、彼らが反帝国主義、反資本主義、反米というテーマを掲げていることにも注目してしまう。放火等のテロ行為を当然の活動としているその組織には、もちろん初めから正当化の余地はないのだけど、最初の方のウルリケ・マインホフの記事やグドルンの熱弁は興味深いものがあったな。と、もとは筋の通った思想であったとも思えるのに、どうしていつもこうやって暴走して壊れていくのだろう。革命を成功させたチェ・ゲバラがそれを更に推し進めたのは理解もできるけれど、赤い旅団も日本赤軍もこの彼らも、その国でのその行動はどうしたって無謀に見える。机上で振り返るだけの私にはどうしても理解できないところ。でも、70年前後には若者が武力で社会を変えることができそうな空気が確実にあったのだろうか。ただ単に、行動を続けるうちに、感覚が麻痺して歯止めがきかなくなっただけなのか。

獄中で死んでしまったホルガー役が『ベルリン、僕らの革命』に出ていた俳優(スタイプ・エルツェッグ)だったのも嬉しかったんだけど、『ベルリン』の彼らの行動もひょっとしてRAFの影響の流れにあったのだろうか。あの映画の監督(ハンス・ワインガルトナー)がインタヴューで「いまだにドイツには、反社会、反体制を掲げて運動する人が沢山存在するんだ。目立った事例では、アウトバーンの交通を妨害して、穴を掘ってしまったり、高級車に放火したり。」と言っていた記事を発見。「僕も社会の現状に慣れてしまわず、常に体制に疑問を投げかけたい。」と続いているのだけど、そういう問題意識自体は必要だと思う。行動しないのは何もしないのと同じというグドルンの言葉を目の当たりにするとまたコトは難しくなるのだけど。ブルーノ・ガンツ扮するホルスト・ヘロルドのようなとらえ方も大事。世界は回り繋がっていて、いつの時点でも"総括"なんてできるはずのないのだけど、"総括"しようという姿勢で映画を通して、とあるテーマに向き合うのはintriguingで、そこに誘う映画はエキサイティング。

-cast-
マルティナ・ゲデックasウルリケ・マインホフ Ulrike Meinhof
モーリッツ・ブライブトロイasアンドレアス・バーダー Andreas Baader
ヨハンナ・ヴォカレクasグドルン・エンスリン Gudrun Ensslin
ナディヤ・ウールasブリギッテ・モーンハウプト Brigitte Mohnhaupt
ヤン・ヨーゼフ・リーファースas Peter Homann
スタイプ・エルツェッグas Holger Meins
ニルス・ブルーノ・シュミットas Jan Carl Raspe
ヴィツェンツ・キーファーas Peter-Jurgen Boock
ジモン・リヒトasホルスト・マーラー
アレクサンドラ・マリア・ララasペトラ・シェルム
ハンナー・ヘルツシュプルングas Susanne Albrecht
ゼバスティアン・ブロンベルクas Rudi Dutschke
トム・シリングas Josef Bachmann
ダニエル・ロマッキas Christian Klar
ハイノ・フェルヒas Horst Herold Assistant
ブルーノ・ガンツasホルスト・ヘロルド


映画はとても面白かったのに、公開直後でも劇場はすいていた。
だからというわけじゃないけど、そこに本日、配給会社ムービーアイの自己破産のニュースが。
どんなに良質な映画を配給してくれようとも、不況で資金調達がままならなければオシマイな経済システムの中。
ワイズポリシーに続いて、ああ、とても残念です。
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by CaeRu_noix | 2009-08-06 00:01 | CINEMAレヴュー | Trackback(12) | Comments(14)
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タイトル : バーダー・マインホフ 理想の果てに
あの『おくりびと』とアカデミー賞外国語映画賞を争ったドイツ映画。1960年代の反帝国主義革命の理想に燃える若者グループ“バーダー・マインホフ・グループ”の闘争の歴史を描いた作品。主演は『クララ・シューマン 愛の協奏曲』のマルティナ・ゲデックと『es[エス]』のモーリッツ・ブライブトロイ。共演に『ヒトラー 最後の12日間』のブルーノ・ガンツも出演している。監督はウーリー・エデル。... more
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Commented by umikarahajimaru at 2009-08-06 21:01 x
こんばんは。
ギャガが製作・買い付けから撤退したと聞いても、まだムービー・アイがあるから大丈夫と私は思っていたんですが、ムービー・アイまでつぶれてしまうとは……。アート系の作品はますます日本に入って来なくなりそうですね。
ムービー・アイ製作・配給で公開が決まっていた作品に『のんちゃん のり弁』がありましたが、これはキノ・フィルムズの単独配給で予定通り公開されるようです。スバル座とユーロスペースの2館で封切りというヘンなブッキングですが。
Commented by manimani at 2009-08-06 22:41 x
アメリカがオバマを選んだように、ゆっくりとしか世界は変わらないのかもしれないですね。ゆっくりでも確かで正当な道をゆくことが重要なのかもしれません。

>70年前後には若者が武力で社会を変えることができそうな空気が確実にあったのだろうか。ただ単に、行動を続けるうちに、感覚が麻痺して歯止めがきかなくなっただけなのか。

これはきっと両方だったのでしょうね。今はそういう過去から学ぶことができますね。
Commented by margot2005 at 2009-08-06 22:44
こんばんは!
え〜っ!破産ですかムービーアイ?
ムービーアイが配給するのはマイナー系ですものね。私的には観てる気がするのですが...
長官役のブルーノ・ガンツ良かったです。
マリア・ララの出番はあまりにも少ないでしょ...でしたわ。
中々見応えのある作品で満足しました。
Commented by とらねこ at 2009-08-07 01:39 x
こんばんは~、かえるさん!
そうなんですよね・・・。私も今日になって知ったのでした。
なんでも、関西ではもしかしたら公開することもままならないかもしれない、という噂が・・・。

結局この映画がどういう立場に立っていたのか、彼らの描き方を見てそこからどういうメッセージがあったのか、
それを詳しく検分しながら見ていたつもりだったのですが、間違えずに等身大に彼らを捉えようという、冷徹な目線というのを一番感じたかなと。それをどう捉えるかはその人次第なんですよね。
でもこの客観性、これがとても気持ちが良かったです。

P.S.例の記事ではお世話になりました。文中リンクを張らせていただきました。
問題がありましたら、お声がけください。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-08 01:37
umikarahajimaru さん♪
困りますよね、本当に。
洋画全般が思わしくない感じの昨今、アート系作品の配給はまったくもって厳しくなりそうですよね。またしても危機・・・。
のんちゃんのり弁は、試写も終わってましたもんね。
なんだかんだいって、邦画の場合はスタッフ・キャストそれぞれの力、それを支援する力が直接及ぶ余地があるから、公開されない心配は少ない気がするんですが、洋画の方は不況下は本当にまずい状況ですよね・・。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-08 01:43
manimani さん♪
世界はゆっくりとしか変わらないでしょうね。
ゆっくりでも歴史に学びながら、よりよき方へ進んでいけるならばよいのですが。
でも、何だか同じところをぐるぐるしているような感じだったり、ジグザグの末に行き詰ったりしちゃうんですよね。

歴史を振り返れば、本気で体制に抗い、社会を変えるためには、暴力という手段も必要という論理はわからなくはない気もするんですが、放火や爆破やハイジャックはちょっと違うだろうって・・・。
理想も何も、エスカレートしたただのギャングっていう感じもしちゃいます。
でも、manimani さんが書かれていたように、ナチスの時代と地続きと考えると、彼らは正しき行動と本気で信じられたのかなぁとも思えるんですよね。
興味深さはつきませんー。
ガンツ先生の言うように彼らを理解せねばー。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-08 01:53
margot さん♪
ムービーアイ、残念ですよねー。
配給作の中には、『ミリオンダラー・ベイビー』だとか大きなものもあったりするんですが、基本的にはマイナー系ですよね。
きっと、私もmargot さんもたくさんお世話になっていると思います。

思慮深いブルーノ・ガンツ長官、よかったですよねー。
彼の台詞は何かと機知に富んでいましたよね。
そうそう、マリア・ララは思ったより出番が少なかったです。
登場人物が多すぎるから仕方ないんでしょうけどね。
台詞のある役が140人もいたそうで。
とても見ごたえがあって気に入りました♪
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-08 02:05
とらねこ さん♪
せっかく配給したんだから、予定通りの全国公開をしてほしいですよね。
アカデミー賞外国語賞ノミネート作品がそんな不安定な状況にあるなんて悲しすぎー。

おお、映画の作り手のスタンス、主張を見極めようという姿勢で鑑賞されたなんて素晴らしい。
私はなんか、見たことがある俳優があれこれ登場することに喜んだり、いろんな映画と関連性があることにわくわくしたりっていうのが大きかったです。
そうか、とらねこさんと比べて、私がこれをエンタメ寄りなつくりに感じたのは、そもそもの映画を見つめる真剣さが、違っていたからかもしれませんね。
というのはまた別で、そう、脚色しない、ありのままの現実をフィルムにおさめようというスタンスがよかったですよねー。
彼らを擁護したり美化したりせず、それでいて非難し断罪するのでもなく、公平と感じられる客観性をもって、クールに描かれていたのが好感。
Commented by 丞相 at 2009-08-09 23:12 x
こんばんは。TB&コメントありがとうございました。
私はこの作品を見たすぐ後にムービーアイ倒産のニュースを
知ったので、かなり驚いてしまいました。
『ヤンヤン 夏の想い出』もムービーアイが配給しているので、
エドワード・ヤンDVDBOXの発売が、『クーリンチェ少年殺人事件』の
権利関係だけでも難しいのに、さらに遠のいてしまったように思えます。

そして『バーダー・マインホフ』なのですが、全体を通して、登場人物に
対してはフラットな描写を心がけているように感じました。
作中の時代と現代はかなり隔たっている分、私はドイツ赤軍のノリが、
単なる大学生サークルのノリとたいして変わらない印象を受けたのですが…。

その他、ブルーノ・ガンツはいつもながらの良い演技を見せてくれましたね。
作者が込めている思いは、ブルーノ・ガンツのセリフに現れているようにも思います。
Commented by mezzotint at 2009-08-09 23:13 x
かえるさん
今晩は☆彡こちらでは上映されなくなったようです。
先日までポスターが貼られていたのに、何と外されて
ました。残念なことです・・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-10 00:54
丞相 さん♪
こちらこそ、ありがとうございますー。
ムービーアイの件はショックですよねー。
そうか、映画配給ばかりじゃなくて、DVDなどにもあれこれ問題が絡んでくるんですよね。
いつぞやのTIFFの時は旅行に行って、エドワード・ヤン特集が観られなかったので、私もDVDが出たら嬉しいのですが。

そうですね。本作はとことんフラットに描かれていましたよね。
不謹慎な私は、時々潔い彼らのカッコよさに惚れぼれしちゃいましたけど(だって、ビジュアル的に連合赤軍の面々に比べて、ドイツ俳優の面々のファッションやスタイルがきれいなんですもん。)でも、行き過ぎ行動の愚かさには顔をしかめざるを得なくって、結果的には、製作者の意図通り、客観的に眺めていた感じです。

確かに、そのノリはサークルみたいな感じでしたよねー。
勢いだけでいっている部分も多々あった気がします。
それで、とりかえしのつかないことにもなってしまっているから恐ろしい。
ゴダールの『中国女』のことを思い出しつつ、革命はごっごと紙一重になりがちなのだなぁと。

全体的には特定の主張などが見受けられない中、ガンツの台詞には、何らかの思いが感じられる気がしましたよね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-10 00:56
mezzotint さん♪
げげげ、本当ですかー。
配給会社がつぶれると、上映予定のものが取りやめになっちゃうの?
配給権を買ったお金は戻らないのだから、一応全国で上映した方がいくらか回収できていいんじゃないのか、なんて思うのは素人考えなんでしょうか・・・。
それは残念ですよね。見ごたえのある秀作なのにー。
おひまでしたら、ぜひぜひ東京渋谷に観にきてくださーい。って無理か・・・
Commented by mi10kuma at 2009-08-16 22:37
観てきました!こんなに貴重な作品を配給してくれた会社が倒産とは...他も連鎖倒産のような感じになって恐慌状態ですね。
ああ、今後さらに商業的に見込みのある作品以外は日本で観づらくなってゆくのでしょうか。心配です。
さて、この映画は終戦記念日に観たというのもあってめずらしくブログに感想UPしました。こんなに上質な映画なのにやはり観客は少なくて「何故???」って叫びたい程でした。
Commented by CaeRu_noix at 2009-08-17 00:35
シリキさん♪
そうなんですよ。
ムービーアイが・・・。そして、ザナドゥーが・・・。
本当に商業的HITが望めない映画は日本じゃ一般公開されない傾向が強まるばかりですよねー。
非エンタメ系のヨーロッパ作品を配給してくれていた会社がどんどんなくなっていくなんて、本当に恐ろしい状況です・・・
お盆休みの有楽町の映画館のチケット売り場は長蛇の列でしたので、一部の話題作を見る人たちはたっくさんいるみたいですけど、こういうのは本当にねぇ・・・。
みんな王様のぶらんちとかそういうので紹介された映画にしか興味がないらしい。
傾いちゃうと宣伝も行きとどかず、集客もできずで、すでに悪循環。
あのココ・シャネルの半生よりか、このウルリケ・マインホフ、グドルン・エンスリンの半生の方がよほどに面白いのですがー。
かつてはミニシアターの星だったシネマライズがこんなにすいててビックリなことがよくあったり。
映画の質はかわってないと思うのです。でも、そこに集う客の数は確実に減っている・・・。
悲しいことでありまするー。
アクション映画なみに興奮する面白さなのにー。
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