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キョンキョンと黒沢監督のトークショーのこと
2009年 09月 14日 |
日仏の『アニエスの浜辺』上映のトークショーのスペシャル・ゲストは、黒沢清&小泉今日子!



アニエス・ヴァルダの新作『アニエスの浜辺』をよりよい環境で鑑賞することがそもそもの目的でありました。(だって、スクリーンが小さくて、レディースデーもない岩波ホールよりか、日仏の設備の方が断然好きなんだもん。) それが無料で、おまけに豪華ゲストのトークショー付きと知り、そのお得さにビックリうきうき。

『アニエスの浜辺』 はとても素晴らしい作品だったので、後日改めてレヴューを。

で、とりあえず、トークショーの感想をばっ。

黒沢監督が、アニエス・ヴァルダ作品上映のゲストというのが最初からちょっと不思議だったのだけど、やっぱりそれはその通りで、黒沢監督は別段、ヴァルダに感心があるわけでもなく、作品もそんなに観ていないらしい。ヴァルダ作品に大いなる感銘を受けた私としては、黒沢監督の彼女とその作品に対する思い入れのなさが寂しくもあった。というか、それは個人の好みだから別にいいのだけど、トークショーといったら、普通はその上映作について、熱く語れる人をゲストに呼ぶものじゃないの?まぁ、黒沢監督は、さほど強い関心がなくても鋭い考察ができちゃうし、何を話しても面白いんですけどね。だから、呼ばれるのね?

映画の関係者の登場するティーチインなんかだと、映画に対する理解を深める機会となるものだけど、これはそういう主旨じゃなくて、あくまでもショーなのかな?そういう意味では、とても嬉し楽しいショータイムでありました。だって、生キョンキョンを拝めちゃったわけですから。

そういえば、私は昔、キョンキョンのコンサートに行ったことがあったのだよ。そーんなにファンだったわけでもないと思うのだけど、たまたま友達と行こうよーっていう流れになったのかなぁ。というわけで、大ファンではないにせよ、キョンキョンという存在って好きだったんだよね。デビュー当時のややブリブリしていた時はそうでもなかったんだけど、ショートカット以降の快活なキャラがとっても好きだった。TVのトーク番組で見たキョンキョンの話し方のチャーミングさに参った。そう、私は彼女の声と話し方がすごく好きなんだ。『トウキョウソナタ』でもそう思った。だから、生で話を聴けるって、私にとってはハッピー度高し。

映画の舞台挨拶などは数えるほどしか行ったことがないけど、あれは俳優さんが立ったままで決まりきった挨拶をちょろっとするだけだから、あんまり魅力を感じない。でも、座ってじっくり話す時間が与えられるトークショーっていうのは、形式的なものだけじゃなく、もうちょっと心を開いた感じのお話が聞けちゃうのがいいのだよね。『アニエスの浜辺』つながりで、故郷の海辺にまつわる思い出話になった際、授業サボって、友達と海に行ったなんて話をする姿は、あの頃とまったく変わらない好感のもてるキュートな女性なのだ。今なお、キョンキョンはかわいいー。なんてったって、あいどる、ふぉーえばー。

好きな映画のことは具体的に詳しくもっと聞きたかった気がするけれど、とりあえず、日仏という会場にふさわしく、トリュフォー作品が取り上げられたのは嬉しいですね。そうそう、女優ならば、お手本にしたいのはフランス女優でしょう。小学生の時に偶然にTV放映で 『黒衣の花嫁』に出会って、釘づけになったっていうお話は興味深いです。自分の出ている映画を観るのは恥ずかしい、みんなで試写でなら観られるようになたけど、1人でDVDでなんて絶対観られないーと言うところも好き。他人のためには闘えるけど、自分自身のことは別なのであろうというヴァルダを理解し、共感を示してくれたのが嬉しい。『トウキョウソナタ』の役どころについて、そういう年齢の女性誰もが抱くであろう孤独感のことを、迷わずに言葉にしてくれたことに感動しちゃったし。

そして、クールな黒沢監督にも別方向からの興味がわきました。黒沢監督は徹底的に、自分の作るものは、私的なものとは切り離したいと思っているそうで。自分の恋愛体験を物語にしちゃうなんて言語道断というスタンス。確かに、やたらに自分の体験を語りたがる人よりか、そうじゃない男性の方がクレバーだなって思う。そこは好感。その反面、体験したことには本物の感情があるから、それを元にして作品を手がかれば、多くの人の心の琴線に触れるものになるものだとも思う。私小説だって、いくらでも普遍的なものになり得るわけで、多くの小説家や映画作家は、そういう風に作品づくりをしているわけで。黒沢映画は面白いと思うけど、心底感情を揺さぶられることがあんまりないんだよなーって思っていた私は、そりゃあそうだよなってことに改めて気づいた次第。そんなものは何ら求めてないんですね。

トークの中心にあるのはアニエス・ヴァルダや『トウキョウソナタ』くらいのもので、さほど多方面に話が及んだわけでもないのに、終わる頃には、なかなか中味の濃いトークショーだったなぁって思えたのでありました。そんなに口数は多くもないのに、常にしっかりと興味深い発言をしてくれるさすがの黒沢監督に、かわいくてかわいくてかわいいだけじゃない、人生経験を重ねただけの聡明さをもったぷりてぃキョンキョン。そんな豪華ゲストな2人のお話を聞けたのはとても楽しいものでした。


そうそう、春に東京日仏学院構内で、昔の友人と偶然の再会をした私。(彼女はフランス語を習いに通っていて、私は例によって、映画を見に来ていたのだけど。)その友人こそが、キョンキョンのコンサートに一緒に行った相手だったのだ。再会の後に、そういえば昔、一緒にキョンキョンのコンサートに行ったよなーってことを思い出したりしたのだけど、その後にその日仏にて、今度は生キョンキョンに再会できちゃったというのが何だか嬉しくー。
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by CaeRu_noix | 2009-09-14 08:10 | 映画ネタあれこれ | Trackback | Comments(2)
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Commented by にいな at 2009-09-14 23:44 x
『アニエスの浜辺』、ご覧になったんですね。いいな~!!

日仏の方が岩波ホールよりいい環境なんですか。
岩波ホールには30年以上も前に京都からわざわざ見に行ったことがありました。それも2度も(『旅芸人の記録』と『木靴の樹』)。そのときは感激で胸一杯でした。
それが当地に住むようになって再訪したとき、こんな小さなホールだったのかなんて驚いたのでした。

キョンキョンについては話したいことがたくさんあるけど(また今度ね♪)、とりあえず『トウキョウソナタ』みなくちゃね。
Commented by CaeRu_noix at 2009-09-15 00:57
にいなさん♪
ちゃっかり、先行上映に行ってまいりましたー。
ヴァルダの素晴らしさを改めて感じることができましたー。

東京日仏学院の建物、設備もよいですよー。
同じ語学学校でもアテネ△ランセの方は、あまりなのに比べて・・・。
岩波ホールは、上映作品のラインナップが素晴らしいので足を運ばざるを得ないのですが、スクリーンは小さくて遠いし、イスは疲れるし、神保町は行きづらいし、劇場としてはあまり好きではありません。
でもでも、本当に、よい映画を上映してくれるんですよね。
わざわざ京都からいらっしゃったなんて、素晴らしいー。
『旅芸人の記録』なども本当は、映像命な映画なので、もっと大きいスクリーンで観たいタイプではあるのだけど、それを公開してくれる岩波という存在がありがたいですよね。

ヴァルダについて、ではなくて、キョンキョンネタもたくさんおもちとは!
私も、ヴァルダとそのファミリーについて、その映画について、キョンキョンについても、お話したいことがたくさんありますよー♪
そうそう、『トウキョウソナタ』のキョンキョンは素晴らしいので是非―。
私は、グーグー猫を観てないのだけど。
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