かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『ジュリー&ジュリア』
2009年 12月 22日 |
疲れて帰ってヘトヘトになってもとにかく作るって大尊敬。近所のスーパーでその食材は手に入らないんだけどさ。

アメリカの食卓に革命をもたらしたジュリア・チャイルドと、その料理本のレシピを1年で制覇してブログに掲載したジュリー・パウエル。



これはたぶん世間一般的には女性に好評な希望に満ちたよき映画。ノーラ・エフロンっていうのは10年以上前ならかなり好きだったかも。最近はこの手のアメリカ製女性映画には全面的には馴染めなくなっているんだけどね。普通に楽しめるし、好きなシーンもあるし、よいんじゃないかしらと思うのだけど、個人的にはさほどツボじゃないという感じ。というか、『プラダを着た悪魔』なんかもそうだったのだけど、テーマを上手く掴めないの。

でも、これは料理映画だから観に行っちゃった。料理映画であると同時にブログ映画でもあるというのが興味深かった。『ユー・ガット・メール』でeメールで始まる恋を描いたエフロンが今度はブロガーを主人公にしたなんてオツ。誰も読んでくれないんじゃないかと続けることに負担を感じたり、温かなコメントに励まされたり、ブロガーの一喜一憂の描写が面白かったな。アメリカのブログはアクセス数も把握できないのかとか、ブログに住所を載せちゃうのかとか、思ったりしながらも。

と、ブログでささやかな自己実現をしちゃうあたりには親近感を持たずにはいられないのに最後に突き放されちゃうのが悲しい。って、普通はそのサクセスに感動するのかもしれないが。ブログという表現手段(一媒体)の可能性を示唆しておきながら、ゴールは歴とした物書きのお仕事であり、書物として出版されることにつきるということなのだね。って、実話ベースなんだから当然の着地なんだけど、振り返ってみると料理もブログも手段に過ぎなかったという感じになったのがちと寂しかった。

とにかく、外で仕事をしながらも、毎日欠かさず手のこんだ料理(材料を調達するのもエラく手間暇と経費がかかりそうなもの)を作り続け、ブログを更新し続けるとは、なんて見事な実行力なんだろうと感心。こういう根性のある努力家ならばサクセスを掴むことができるのさっていうアメリカ的なお話なのかな?ジュリアの方もなんだかんだ言いながら、出版することが一つのサクセスだったんだよね。もちろん書物があったからこそ次世代に影響を与えることができたんだから本を出すことは大切なポイントなのだけど。(有名になったのはTV出演か。)

と最後にはよくわからなくなってしまったんだけど、パリで暮らすジュリーの日常の描写なんかはとても微笑ましくステキなものだった。私の好きじゃないメリル・ストリープが扮しているというマイナスがあっても、彼女の周囲の目を気にしないマイペースな大らかさには大切なことを思い出させてもらえる感じ。見守る夫スタンリー・トゥッチがいいんだよねぇ。彼あってこその偉業。彼女が恵まれているというよりチャーミングなジュリアの人間性の素晴らしさが人を惹きつけるのかな。ジャンク・フード天国アメリカでこんな料理研究家が人気だとは全然知らなかったし。纏め方には一筋の疑問が残りつつ、学ぶことも多いハートウォーミングな映画でした。

関係ないけど、エリック・ゾンカの『Julia』が観たい。
[PR]
by CaeRu_noix | 2009-12-22 10:21 | CINEMAレヴュー | Comments(0)
<< 『倫敦から来た男』 A Lon... PageTop 12月18、19日の公開映画ち... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon