かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『BANDAGE バンデイジ』
2010年 01月 20日 |
これって、アイドル映画なんだろうかと思いつつ、岩井俊二好きとしては見逃せなかったの。



なんだかんだいって、小林武史サウンドも好きだった。『スワロウテイル』のグリコ/Charaの歌やリリイの歌は映画の世界にピタリ合っていて素晴らしく好き。そんなわけで、音楽映画としても外せないのだ。赤西というのが何者なのかよくわかっていない私なのだけど。(ジャニーズなのは知ってるし、一時期女性週刊誌の見出しにその名前がよく出ていたのも知っているけど、その位置づけ、特性などは知らない。今回、初めてちゃんと動いている姿を見た。彼の所属するグループ名K-の読み方もさっき知った。)

例によって、物語に関する前情報はほぼゼロで鑑賞をする私なので、時代設定のことなどは何も知らず、てっきり今の物語だと思って見始めた。登場人物たちのファッションやら会話やら小道具から、どうやらこれは90年代初め頃を描いているらしいということに次第に気づき、そんな懐かしい時代の青春ものであったことが私には好感触。自分にも馴染めちゃうこの頃の空気感。パソコンもケイタイもiPodもない時代のバンドブームの頃。伊藤歩マネージャーの襟元フリルのブラウスを見て、プリコンを懐かしむ。そんなわけで、『ハルフウェイ』よりも入り込めた感じ。

初めは、エラく少女マンガチックなテイストだなーって思ったんだけど、北乃きいちゃんにはそういう乙女感が見事にハマる。これは原作がケータイ小説かなんかだと後で知ったのだけど、映画を観ている最中の私は、場面の一つ一つを少女漫画に変換していた。純真ひたむきなアサコをかまわずにはいられない軽めなナツのキャラクター、その台詞や佇まいには、「りぼん」や「別マ」で昔見ていたような懐かしいものがあったのだもの。というわけで、そんなときめきを思い出しつつ、ちょっと照れながらも案外と楽しめちゃった。

カメラワークなどはやや気に入らないものがあったのだけど、俳優たちの存在感がしっかりしているから、バンドメンバーのそれぞれの思いをハラハラと見守ってしまった。バンドが主人公のドラマの多くは、結局みんな人情派になったりして体育会系ノリに熱くなっちゃうものが主流だった気がするので、あくまでも音楽やってる若者たちっていうクールさを保ったまま、へんに友情ごっこをしないままに進んだ等身大っぽい感じがよかったな。やけに攻撃的なキャラなんだけど、アルミの音楽に対する真摯な姿勢にはグッときちゃったり。音楽が大好きな人はこの世にゴマンといるけど、自分たちの音楽で食べていける人なんてほんの一握り。だから、こうやってやっていける人たちの輝きは本当にまぶしい。

ちょっと出来すぎとは思いつつも、アサコがやがて自分にLANDSの世界に招いてくれた恩人の友達をマネージメントするなんて結びにも心温まる。この頃の音楽との出会いっていうのは実際、友達の影響力というのは多大なわけで。人との出会いが音楽との出会いにつながり、そうやって世界がひらかれていくという物語であったことがステキだなって。

小沢健二13年ぶりにライヴ活動というニュースでちょうど90年代気分だったりしてね。
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by CaeRu_noix | 2010-01-20 11:21 | CINEMAレヴュー | Comments(4)
Commented by めかぶ at 2010-01-22 21:20 x
なんでかえるさんが、ばんでいじ?と思ったら、岩井俊二でしたか。なるほどっ。

赤西くんとやらにはまったく興味がないが、私にしては珍しく、北乃きいちゃんが気に入っているのでCMはじーっと見入っておりました。そう、少女マンガの、そうそう「りぼん」や「別マ」系のヒロインを地でいけるイメージがある。どこか乙女って感じ。
観たいような気もするが・・・でも劇場じゃ観ないだろうな、やっぱ(汗)
Commented by CaeRu_noix at 2010-01-23 03:00
めかぶさん♪
そうなんすよ。岩井俊二の名を聞けば、アイドル映画でも観ちゃいます。
赤西くんとやらのことはまーったくしらなくて、一時期女性週刊誌の見出しにこの名前がよく登場したのは知っているのだけど。
キムタクっぽい感じですよね。私は高良くんの方がいいな。
北乃きいちゃんは少女漫画系純情少女なイメージですよね。
私は前回の岩井プロデュース作品の『ハルフウェイ』の時の彼女はそんなに好きではなかったんだけど、今回はよかったかな。
岩井映画のキャスティングはなんだかんだいっていい感じなんですよ。
蒼井優ちゃんに、伊藤歩ちゃんなど昔から。
岩井に関係なく、近頃の若い女優ちゃんで注目なのは、真島ひかりちゃんと仲里依紗ちゃんかな。
男子はやはり高良くん。
ま、これは観なくてよいでしょう。
じゃあ、『サヨナライツカ』なんてどうでしょうー。
Commented by rose_chocolat at 2010-01-29 08:35 x
『ハルフウェイ』では、置いていかれちゃった人だったんですが(苦笑)、これはしっかりついて行けました。
私も映画は、全く前評判とかで偏見を入れないで観てみたいのですが、これはそれが当たってよかったー、って感じでした。

とんがり感がよかったですよね。
柴本さん、高良くん。 
赤西くんも、だらだら~ってしながらも、自分自身にとんがってたような気がしました。
きいちゃんも、最後はちゃんと自分の方向見つけてるじゃん!みたいなのがよかったかなあと。
(親目線!? 苦笑)
伊藤歩ちゃんの言いたいことも、ごもっとも、だし、
斉藤由貴センセイも、あの空気が妙によかったです。

これの感想を書いているブロガーさんが少ないのが、ちと残念なんですよね。。。
Commented by CaeRu_noix at 2010-01-30 00:43
rose_chocolat さん♪
ハルフウェイはねぇ、私もちょっとハマりきれなかったんですよ。
雰囲気的には好みだったんですけど、その筋書きにどうも違和感が・・・。
同じ岩井俊二プロデュースものでも、『虹の女神』はサイコーよかったのに。
というわけで岩井俊二の名前だけでは気に入る保証は100%じゃないとわかったのですが、本作に関しては音楽ものだけあって、なかなかよかった感じですー。
90年代舞台だったのがなんだかんだいってポイントだったかな。
赤西くんもキャラクターに合っていてよかったと思いましたー。
バンドやってるコたちって、こういうとんがり感は絶対あるはずなのに、王道路線のバンド青春ものって、へんにベタベタ友情ごっこするのがアレなんですよね。
これはそのへんが適度でよかったです。
キャスティングがよかったし。
そうなんすか。あまりこれはぶろがーさんには人気のない映画?
残念です。
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