かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ローラーガールズ・ダイアリー』
2010年 05月 25日 |
ドリュー、バリュー。ガーリームービーの新女王誕生。

母の希望に従いミスコンで勝利することを目指していた女子高生のブリスは、ローラーゲームに出会う。



プロデューサーとしてセンスのいい仕事をしてきた女優のドリュー・バリモアが初監督。ガーリームービーな青春もので、主役がエレン・ペイジにジュリエット・ルイスまで出演というさすがのキャスティングと、楽しみな要素が盛りだくさん。それは期待に違わないチャーミングな映画だったよ。映画界でのキャリアを伊達に積んではいなくて、(例えばマドンナのことなどを思い出すにつけ)初メガホンとは思えない的確なウマさを感じさせるのだよね。同時に初々しさも輝いていて、さわやかにポップに弾けているのが本当に魅力的。今年は青春映画、とりわけ女子映画の当たり年だね。

ET少女と認識したのはずいぶん後のことだったし、女優ドリューのことはしばらくはそんなに好きではなかったのだけど、『ドニー・ダーコ』に出演してその製作にも一枚かんでいることを知った時には少し見方が変わった。その後、『50回目のファースト・キス』のドリューのやわらかなかわいさにはすっかりやられてしまい、映画の感銘と合わせてドリューの評価も急上昇。そして、映画監督ドリュー・バリモアの登場には諸手をあげて喝采したいよ。私はあなたを待っていた。みずみずしいガーリームービーなんだけど、ソフィア・コッポラほどに感傷的にスタイリッシュでもない、愛嬌いっぱいで元気印のポップさが魅力。

ソフィアがキルスティンやスカジョに託すものとはまた違う、ドリューがつむぐ世界で駆け回るエレン・ペイジがもうとびっきりかわいくて。女を魅力的に撮れるのは男ばかりだと思ったら大間違い。若くてかわいい女の子は自分のチャーミングさを誰よりもわかっていて、元ティーンエイジャーの女の子ドリューもその魅力の見せ方とコントロールの術を心得ているのだ。それでいて、若さを懐古するように青春模様が描かれるのではなくて、主人公以外のローラーガールズはドリュー世代というのがすこぶる愉快でステキなの。百戦錬磨の迫力姉御たちの飾らない笑顔が最高。ジュリエット・ルイスやゾーイ・ベルの姿が嬉しい。

コネタがしき詰められた文科系青春映画も共感度高いのだけど、女子映画だって時にはスポ根ものがいいよね。それも優雅なスポーツではなくて、かなり危険な激しいローラーゲームにゴスメイクでミニスカ編みタイツの女子たちが興じる姿がオツ。それをスタントなしでこなしちゃうたくましき女優魂に対する感動が合わさって感動も倍増。鼻血から馬乗りまでドリュー自らパワフルな体当たり演技を披露してくれるのだもの。強いお姉さまの中に飛び込んだブリスが実力を発揮し認められているのを見つめるのもとても気分がいいしね。ミスコンの勝者になることを目標にさせられていた女子高生がこんな達成感を得られるなんて。

親との関係、恋に友情、そこにあるものは全てお馴染み定番なんだけど、青春期ならではのセンシティヴな感性のフィルターを通して描き出されているから、そして、その場面の切り取り方の一つ一つが、映画的な喜びに満ちているから、ありふれた青春映画のようでいて、際立った幸福感をかみ締められちゃうの。イイネ!
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by CaeRu_noix | 2010-05-25 18:23 | CINEMAレヴュー | Comments(6)
Commented by rose_chocolat at 2010-05-30 10:59 x
観終わった後の高揚感みたいなのがありましたね。
それにみんな可愛いし。
ドリューも楽しんでるのがよかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2010-05-30 13:25
rose_chocolat さん♪
高揚感と胸キューンに包まれっぱなしでしたよねー。
エレン・ペイジはもともと好みなんだけど、今回はとびっきりかわいくてクラクラ。
こんなにキュートちゃんなのにガッツある滑りを見せてくれるからまたカッコイイし。
ジュリエット・ルイスも大好きだし。
そんなイキなキャストで、監督ドリューもとことん楽しんでいるカンジがよかったですよねー。
最初から鼻血顔アップできめてくれる気のいい女。
ほれぼれー。
Commented by ボー at 2010-06-04 08:10 x
あ、TB重複したかも!? すいません。
ほんと、好感度スペシャル大、な映画でしたね!
思い出すと、あまずっぱく、ほのぼの、にっこりしてしまいます。なんて言うの、照れる!
Commented by CaeRu_noix at 2010-06-05 01:42
ボーさん♪
コメントありがとうございます。
そうですねー。いただいたTBにお返ししたところ、またお返しをいただきましたー。
好感度大。素直に大好きーっていえるステキな映画でありました。
子どもの頃にローラースケートに憧れていたことを思い出して興奮そちゃったし。
ほんと、今思い出しても笑がこぼれてしまいますねー。
キュンキュン。
Commented by BC at 2010-06-09 23:52 x
かえるさん、こんばんは。

ガーリー・ムービーと言えば
内向的で繊細な女子のキャラクターが多いような気もするけど、
この作品の女子達は競技も喧嘩も豪快で
サバサバとしたキャラクターで描かれているのが良かったです☆
Commented by CaeRu_noix at 2010-06-10 01:16
BCさん♪
男の子主人公の青春映画だとスポ根ものは定番ですけど、女の子ものだとスポーティに元気ハツラツ系は意外と少ないかもしれませんね。
アメリカのティーンもので女性監督で私が第一に思い浮かべるソフィア・コッポラといったら、思いっきり感傷的なナイーヴ方向にいくやつですもんね。
タランティーノじゃないけれど、パワフルに強いカッコいい女たちっていうのがすごくよかったですね。
それでいてすごくチャーミング!
バリモア監督の今後の作品も楽しみー
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