かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ナイト&デイ』 Knight and Day
2010年 10月 21日 |
トム・クルーズ主演のスター映画なんて・・・と思っている私でも大いに満喫。



さすがのマンゴールド、楽しかったよ。まぁ、ロマコメといたしましては、この彼が、『ニューヨークの恋人』のステキさそのままのヒュー・ジャックマンであったなら、例えば新ボンドとして麗しかったダニエル・クレイグなんかだったら、その繋がりでいっそのことトム的にコンパクトなマチュー・アマルリックであったなら、よりドキドキウキウキできたんじゃないかっていう余地はあったのだけどね。それでもやっぱり、この超人的で胡散臭いキャラクターを演じきれるのはビッグスタートムクルしかいないよねってニヤリとさせられるばかり。

タランティーノの映画とか一部を除いて、ハリウッド・アクションものの中では大抵は男による男の映画で、女は正義のヒーローに助けられる飾りでしかないことも常なのだけど。本作は完全なるトム主演のアクション映画でありながら、キャメロン・ディアス扮するジューン主体で出会いの物語が進んでいくところがよかったんだよね。いきなりガンガン殺人を始める葛藤のない主人公に心より添えないよーと置いてきぼりをくらうこともなく、ジューンの気分で一体何が起こっているの?どうすればいいの?何を信じればいいの?っていうハラハラドキドキを楽しめばよいのだから、女子的にはバッチリ。前の共演作『バニラ・スカイ』ではおいしいところをペネロペに持っていかれたキャメロンだけど、今回はトホホっぷりも含めとっても愛嬌いっぱいのはまり役で好感。

他の人にはどうなのかわからないけど、私にとってはトムってちょっと嘘っぽいキャラクターなので、中盤で彼に嫌疑がかけられた時には、しっかりピーター・サーズガード側を信じてしまった。普通だったら、主役は善玉っていう法則にのっとって疑うことをしなかったかもしれないのに。やっぱりあんたはあやしいと思ったよって、騙されたジューンの絶望感にすっかり共鳴して、スリルとサスペンスを楽んじゃった。真犯人は誰だ?という外側からの興味じゃなくて、生命の危機に晒されながら、果たして目の前にいる謎の男を信じていいのかっていう分かれ道に立たされるジューンの思いをスリリングに共有できたのがポイント。とそこのところに気持ちさえのれれば、有り得ない派手なアクション連続もひたすら痛快で、天下のトムクルの超人的な強さをめいっぱい楽しめちゃうのである。

嘘か真か。という疑惑は常に物語を盛り上げてくれる。そして、ナイト&デイ。夜も昼も。寝ても覚めても。タイトルのナイトはNightではなくて騎士のことなんだけど。この映画においては、寝て・覚めて、の場面展開が印象的なのだった。繰り返される眠りと目覚め。寝てもっていうか、薬をもられて強引に眠らせられるわけなんだけど、そうやって作り出された夜Nightを通して、彼は常に騎士Knightでいてくれていたのだから、それは感激なのである。(ダークナイトもそうだったけど)騎士といいつつ、現代のアメリカンヒーローは馬になんか乗ってやしない。だけど、クルマや飛行機、文明マシーンを見事に乗りこなすナイトくんであり、(襲ってくる者はガンガン倒すけど)レディを守ることに誠心誠意をかけるスペシャルな騎士マインドをもっている男が主人公なのだ。そんなことに気づいて、オシマイにはジューンが彼を自分をペースにはめちゃうという行動に出るところはめちゃめちゃイキだったね。うん、楽しかった。
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by CaeRu_noix | 2010-10-21 07:39 | CINEMAレヴュー | Comments(0)
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