かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『塔の上のラプンツェル』 TANGLED
2011年 04月 13日 |
グリム童話「ラプンツェル(髪長姫)」が原作のディズニー・クラシックス第50作目、初めての3Dで描かれるプリンセスストーリー。

ピクサー作品の方を賞賛することが多かった昨今だったけど、やっぱり本家ディズニーアニメも素晴らしいなーと感嘆。3Dの醍醐味をめいっぱい満喫したよ。ワンダフル。



吹替版に甘んじてしまったのだけど、マイナスポイントにはならず、日本語台詞はちょっと懐かしい味わいでごく自然に響いてきた感じ。例えば『プリンセスと魔法のキス』はアメリカ、ニューオーリンズを舞台にしているから、英語によるオリジナル感がより重要になってくるのに比べ、大元が英語が話されている場所の物語でもなく、日本語で語られることにも馴染んでいる童話的世界であるということで違和感はないのだ。歌に関してはやはりオリジナルを聴きたかったというのはあったけど、日本語の歌も物語世界とその盛り上がりにピッタリ合っていて、終始楽しく聴き入ることができた。歌やダンスがいっぱいのメルヘンって最高。

3Dで体験するメルヘン世界の楽しさったらない。3Dブームの中、いくつものアニメ映画を3Dで観たけれど、本作はトップクラスの完成度じゃないかな。3D作品の中には、始まりはその飛び出す映像にすごくワクワクするのに、やがて慣れてしまった後半はやや心が離れてしまうものもある。それが、このラプンツェルが見出す世界のめくるめく美しさと躍動感にはすっかり夢中にさせられて、高揚感が持続したままだったよ。戦いの場面なんかで危険なものがこちらに向かって飛んでくるという視覚効果でドッキリさせられるアトラクション的な楽しさなんかよりも、美しい光の物体が宙に舞う空間を体感できることの方がどんなに魅惑的なことか。ラプンツェルの長い長い髪がまるで生き物がダンスするように空中をうねる。水や光の幻想的な美しさも印象的。

グリム童話、アンデルセン童話のお姫様には、哀切に沈んだしっとりしたイメージがあるんだけど、ディズニーの手にかかったら、プリンセスは快活お茶目なチャーミングガールになるから楽しいの。序盤の、閉じ込められた辛い時間を、絵を書いたり料理したりして楽しく暮らしているのさっていうのをテンポのよいミュージカルで展開するシークエンスからもう感涙。哀れな悲劇のヒロインに成り下がらない明るさがむしろケナゲで大好感。相棒のカメレオンなパスカルの愛嬌がまたかわいくって仕方なくて、パスカルの反応を見ているだけで更に楽しさアップ。童話の世界が見事に映像表現されるというポイントを高度におさえつつ、グリムの世界観がディズニーらしく明るくキュートに弾んで脚色されるってものすごくステキ。

長い間、幽閉されていた女の子が外の世界を体験していくという目覚めと冒険の物語というのはただでさえ感動的なんだけど、ラプンツェルのキャラクターの魅力と、その動きが滑らかにテンポよく進むアニメーションの技と、美しい音楽が華麗に調和していて、そのシンプルなストーリー展開も素直に沁みた。従来のプリンセスもののように、白馬に乗った王子様を持って一方的に助けてもらうっていうんじゃなく、自らその来訪者に取引を持ちかけるっていうのが面白いよね。そしていつも守られる側のか弱きお姫様じゃなくて、彼のピンチの時には逆に勇敢に立ち回り助ける側になるっていうのが現代的で嬉しくなっちゃう。怖い賊どもと思っていた人相の悪いおじさんたちがピアノやパントマイムを夢みる芸術家肌っていうところも大好き。ああ、楽しかった。
d0029596_11491591.jpgd0029596_11494075.jpg
[PR]
by CaeRu_noix | 2011-04-13 11:44 | CINEMAレヴュー | Comments(0)
<< 4月15、16日の公開映画ちぇ... PageTop 4月9日の公開映画ちぇーっくなど >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon