かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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「タカセの夢」
2011年 08月 11日 |
カメルーン出身の振付家メルラン・ニヤカムの演出によって、
オーディションで選ばれた静岡県内の中高生10名がコンテンポラリーダンスに挑戦するSPAC(静岡県舞台芸術センター)のプロジェクト。

シアタートラム(三軒茶屋)にて




中高生の初々しさが弾けまくって、観る者の心も踊る胸キュンに素晴らしいステージだったよ。

世界で活躍する演出家が構想する奇抜な表現がひとり歩きし過ぎたならば、中高生が妙なことを無理やりやらされているように見えて、違和感もにじみ出てきたかもしれないのだけど。場面が進むごとに、彼らが一丸となって伝える躍動感にただただ心を動かされていった。学校や部活ではおそらくやらないようなことだからこそ、めいっぱい楽しみながら自分たちのものにしているという感じ。熱血が遊び心と混じり合って炸裂しているのが極上であった。

渋谷の映像をバックに、混み合った電車に乗ってケータイでおしゃべりするイマドキのティーンたちが、元気いっぱいに体を動かし踊り出すという展開から、それはもう解放的に爽快だった。序盤では、皆がマスクをして踊っているから、それじゃあ息が苦しいだろうに、せっかくの若さあふれる女の子たちが顔をほとんど覆ったままステージに立っているなんて淋しいじゃないか、と少し不満を感じたところで、次の場面でその引っ掛かりを解消して、羽ばたかせてくれるのが心憎かった。

やっぱりダンスはやわらかな布のフレアスカートがステキだよね。パステルのふわふわな衣装で少女たちがくるくる回ったり、跳ねたりする姿に思いきり魅了された。形式ばった堅苦しいダンスなんて必要なくて、自由気ままに見えるところが本当に楽しくて。カメルーン出身ということを思い出させる大地のリズムを感じたかと思いきや、日本のなつかし童謡遊び攻め。「かごめかごめ」や「花いちもんめ」がこんなふうにテンポよく踊られるって面白い。要素の一つ一つはどうということもないのに、めくるめく感じに高揚してしまうの。

タカセの夢はボクの夢だよと言いたいくらい、ブランコだとか地球を感じる映像とか好みのものもいっぱいで。意外というよりは期待通りのものを見せてくれつつ、定番のものをちょっとひねってくれるやり過ぎじゃない創造的なアプローチがナイス。親しみあるものと斬新なもの。一体感と自由さのバランスが気持ちよかった。純粋に舞台を堪能しながら、時折、それぞれバラバラの学校に通う中高生がこんなにも息の合ったパフォーマンスを見せてくれるということに保護者のような気持ちで感無量になってみたり。とにかく満足。


SPAC


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by CaeRu_noix | 2011-08-11 22:59 | Art.Stage.Book | Trackback | Comments(0)
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