かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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A LITTLE BIT OF HEAVEN 『私だけのハッピー・エンディング』
2012年 01月 04日 |
原題「A LITTLE BIT OF HEAVEN」というのは、チャーミングなタイトル。このフレーズが台詞になるシチュエーションがまた微笑ましい。それにひきかえ、この邦題は相変わらずもう・・・。




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なにしろ最初にこの映画の邦題をパッと目にしてしばらくは、ハッピーウェディングだと思いこんでいた。結婚にまつわるロマコメなのかなって。そうしたら大違いでした。人生のエンディング。是枝監督プロデュースの女性監督ドキュメンタリー『エンディングノート』というタイトルも記憶に新しいので、エンディングといえばまぁそういうことだよねとすんなり察することはできるけれど。

それにしても、「私だけの」という邦題をつけた配給会社の人だか何だかの死生観を問いたくなってしまうよな。私だけのって、どういうこと?そもそも死とは孤独で個人的なものでありながら、死を迎えるにあたって幾つもの他者との関係性を問い直し、それはひとりで迎えるものではいと実感するんだと思う、それでいてやっぱり死そのものには一人で対峙するものなのかなとも思う。「私だけの」って一体どこにかかるんだろう??ハッピーという形容は通常時は好きなコトバだけど、人生のエンディングについて使うのはちょっと違うような。もはやハッピー、アンハッピーが問題ではないというか。でも「A LITTLE BIT OF HEAVEN」という言葉にはグッときちゃうな。

一ヶ月前に観た『50/50』と似たような物語設定だったので、ついつい比較してしまいましたね。映画の出来栄えうんぬんではなくて、描かれている関係性の違いについて。恋人、友達、親、登場するものはほとんど同じでありながら、結末が違うゆえか、主人公の性別差もポイントなのか、関係性の変化や重要度に違いがあれこれ。それは普遍的なものじゃなく、たまたまだとは思うけど、『50/50』では友情がかけがえのないもので、女子が主人公な本作は王子様とのラブロマンスが支えになっていたというのが興味深く。どっちがリアルということもないけど、後半は少し心が離れた『50/50』に比べて、こちらの方が全体的に楽しめたかな。

ケイト・ハドソンはあまり好きでもないし、こういうロマコメに登場する、仕事で成功している自信家のアメリカ女のポジティヴキャラは苦手目のものが多いのだけど。陽気なアメリカ女ったら、死んじゃうかもしれないという状況においても、誠実なガエル医師をユーモアをもってさらりと誘うことができる積極性をもっていて、いやいやほんますごいわ・・・とタジタジ感心しちゃうばかりで。ポジポジ一辺倒だとうんざりしてしまうところ、こういう悲劇的状況においては、その気丈な明るさがむしろせつなく染みてきてよかったのかも。奥ゆかしい日本人もアメリカ女を見習って、もっと大げさに歓びを動作に表したり、大声で叫んでみたりして、生を謳歌しようぜって感じで。前向きさを学びつつ、やっぱりポイントポイントでは涙してしまう好感触の物語でした。ウーピーの登場がまず泣けたり。

allcinema

(2011/12/17 ファントム・フィルム)@東劇 (3)








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