かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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myベスト2011年 日本映画編
2012年 01月 11日 |
遅ればせながら、昨年の映画生活と心に残る映画についてを振り返るの巻。
毎度のことながら、洋画に比べて邦画の鑑賞本数の割合は少ないのだけど。



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-- 2011年日本映画myベスト10 --

『奇跡』 是枝裕和

myレヴュー
監督作の公開がある年の邦画マイベスト1はいつも是枝になっている。人物へのリスペクトが先にあって1位にするわけではなく、毎回本当にその作品、作品が自分の心に響くのだよね。


『その街のこども 劇場版』 井上剛/渡辺あや

myレヴュー
アクチュアルな会話にグッときた。歩く映画が大好きなのです。二ヶ月後に今度は東北が大震災に見舞われるとは思いもよらずその15年の歩み、一夜の歩みにせつなくなっていたんだよね。


『朱花の月』+『垂乳女』2006 河瀬直美

河瀬直美の映し出す奈良はやっぱりいいんです。飛鳥の風景と月のしっとりした美しさにしびれた。そこにあるメロドラマが古代の物語に重なる感触が素晴らしくて、ちょっとホラーテイストなのがオツでした。加えて、監督特集で観たいくつかの旧作も印象的でした。とりわけ、やっと観ることのできた噂のドキュメンタリー『垂乳女』には衝撃をうけました。女って、とはくくれないかな。河瀬さんいろんな意味ですごすぎるなーって。NHK朝ドラで活躍中の尾野真千子さんを見るたびに、この子だって河瀬さんが見つけてきた子なんだよねぇって。


『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』+ 漂流する映画館『5 windows』 瀬田なつき

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瀬田なつきの商業映画デビュー作は大成功ではなかったのかもしれないけれど私はこの感覚がやっぱり大好き。


『マイ・バック・ページ』 山下敦弘

myレヴュー
あとで原作を読んでみて、改めて山下監督の巧さに感心。


『緑子/MIDORI-KO』 黒坂圭太

例えばジブリの『コクリコ坂から』などもいい映画だったけど、想像力・創造力あふれるアニメーションならではのものはあまり活かされていなかった。それに比べると『緑子』のヘンテコオリジナルなアート性は最高だった。


『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴りやまないっ』 入江悠

音楽による盛り上げ方が絶妙で。単品ではさほどいいと思えないタイプの音楽と、そんなに共感するでもない登場人物たちとが、弾けながらハーモニーを作り出す青春群像劇。


『サウダーヂ』+『国道20号線』 富田克也

念願の『国道20号線』をやっと今年観ることができて、がっつり心掴まれた。その時のインパクトに比べると新作『サウダーヂ』から受けたものはやや弱かったかなと。でも掘るシーンやわがままジュリエットはとてつもなくよかったし、my2011年に空族の名を記しておきたいところ。


『ダンシング・チャップリン』 周防正行

周防監督がリアルダンサーとしての奥様を撮るなんてステキすぎる。ローラン・プティの訃報をこの後に聞くことになったのにも感慨があり。とりわけ前半のレッスン編がいい。


10 『エンディング・ノート』  砂田麻美

実の父親がガン告知されて死ぬまでを撮って映画にするなんてやり過ぎだし、そんなの泣けるにきまってるから観たくないよ、と封切り後しばらくは観にいかなかったのだけど。さすがの是枝プロデュース、うまい構成、語り口で素直に沁みる。


次点
『コクリコ坂から』(宮崎吾朗)『一命』(三池崇史)『歓待』(深田晃司)『ハラがコレなんで』(石井裕也)『家族X』(吉田光希)『ふゆの獣』(内田伸輝)『終わってる』(今泉力哉)




そこらのシネコンで一斉に原作モノやTVドラマ的なアイドル映画ばかりかかっているのを尻目に、単館系、自主映画育ちのものの方がやはり心には残ったなぁと思うのだった。『八日目の蝉』なんかはかなり面白かったけれど、映画として好きなものというのは違うし。興行収入ランキングをザザッと見て、自分が観ているのは1位のコクリコ坂と10位の『モテキ』くらいのもの。三谷幸喜は好きだったけど、『ステキな金縛り』にさえもう行かなかった。日本でポピュラーに人気のあるものと、ひっそり渋谷の単館でやっているものと、あまりにもテイストが違うけど、どちらもいわゆる映画なんだよね。そして私にはやはり後者の方がしっくりハマる感じ。ベテラン監督はもちろん、若手監督の持ち味にもなかなかどうして心掴まれた。そんな映画も応援したい。



<女優賞>

・榮倉奈々 『東京公園』『アントキノイノチ』

・『八月の蝉』の女優陣

・『恋の罪』の女優陣


<男優賞>

・染谷将太 『嘘つきみーくん~』『東京公園』

・『マイ・バック・ページ』の男優陣

・『スリー☆ポイント』の村上淳

・原田芳雄追悼


<撮影賞>

・月永雄太
NINIFUNI、東京公園、嘘つきみーくん、ランニング・オン・エンプティ(←これはDVD鑑賞なんだけどラストの2つのシークエンスの撮影が素晴らしくて! )



今年は原発、その事故に関する映画を観る機会もあり。

『ミツバチの羽音と地球の回転』を観て、やっぱり原子力発電はよろしくないなぁと思った数日後に、震災に見舞われ、原発の事故も起こり、止めどなく複雑な思いにとらわれてしまう日々。
その後の機会に『ナージャの村』 本橋成一

『へばの』 木村文洋
『太陽を盗んだ男』79 長谷川和彦
『人魚伝説』84 池田敏春
など原発にまつわるフィクションを劇場鑑賞する機会も。ずっと前から問題視されていたってことを事が起こってから噛みしめるって・・・。

そんなこんなで日本社会に対する目線が変わったり変わらなかったりだけど、娯楽の世界は変わらずによりわかりやすくなるばかりだけど、システムに押しつぶされることなく、オリジナリティあふれる芸術であることを放棄していない映画がちゃんと作り続けられるといいなと。






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