かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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サイレント映画をピアノ伴奏付きで堪能@神保町シアター
2012年 01月 12日 |
神保町シアターのお正月特別興行「巨匠たちのサイレント映画時代」に足を運び、ピアノ伴奏付きの名作サイレント邦画を堪能。



神保町はうちからはちょっと遠いこともあって、旧作邦画を観るならば、シネマヴェーラや新文芸坐のお得な2本立て上映の機会に観られれば充分と思っているので、神保町の割高な1本立てに出かけることはあまりないんだけど、ピアノ伴奏付きといったら話は別。生演奏のピアノの調べに陶酔しながら、昭和初期に作られた巨匠のフィルムを観るってとても優雅なひととき。

大盛況で、小津の『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』はチケット完売で入れず。残念無念。結果3プログラムを鑑賞。


6.『夜ごとの夢』 昭和8年 監督:成瀬巳喜男 出演:栗島すみ子、斉藤達雄
港町で女給をする女のもとに、出て行ったはずの夫が帰るが…。
7.『腰辨頑張れ』 昭和6年 監督:成瀬巳喜男 出演:山口勇、浪花友子
現存する成瀬の最古の作品。保険外交員を主人公にしたナンセンス喜劇。仕事も家庭も苦労が尽きないサラリーマンの悲哀を無声独特のユニークな映像表現で描く。
伴奏:天池穂高

8.『君と別れて』 昭和8年 監督:成瀬巳喜男 出演:吉川滿子、磯野秋雄
芸者の母の仕事を嫌い不良仲間に入った一人息子と心を通わす若い芸者。二人の淡い恋から厳しい境遇に生きる女たちを丹念に描く。成瀬の無声時代の代表作。
伴奏:柳下美恵

10.『港の日本娘』 昭和8年 白黒 監督:清水宏 出演:及川道子、井上雪子、江川宇礼雄
横浜を舞台に二人の女と一人の男が辿る運命を描く、清水宏初期の傑作。港町の異国情緒をロケーション撮影で際立たせるモダンなメロドラマ。
伴奏:柳下美恵

本来の味わいを損ねるんじゃないかと、伴奏や活弁上映には懐疑的な部分もないわけじゃない。いつぞやのイタリア映画祭のピアノ演奏なんかは雄弁過ぎて、休みなく響く音がうるさくて映画に集中できなかったり。でも逆に、何もなしでサイレント映画を鑑賞すると、ちょっとした雑音が非常に気になってしまったりして。映画を尊重し、その物語に限りなくマッチした伴奏付きで観られることがベストじゃないかと思うようになったかな。

フィルムセンターなどでもお馴染みの柳下さんの頑張りには目を見張るものがあり。今回も積極的にこの企画を実現させてくれたよう。なにしろ『港の日本の娘』は海外の映画祭でも実演した作品ということで、その完成度たるや。ピアノのメロディが物語の情景にぴったり合っていて、映画がより美しく輝くのです。天池さんの演奏は初めて聞いたのだけど、軽やかな指使いで、映画の鑑賞料金でこんなにプロフェッショナルなピアノを聴いちゃっていいのかと思うくらいの巧さ。
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