かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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「ルドンとその周辺 ― 夢見る世紀末」展@三菱一号館美術館
2012年 02月 14日 |
ルドンといえば、



例のちょっと不気味で幻想的な「黒」の作品をイメージする程度だったので、この機会にじっくりルドン作品の軌跡に触れることができてよかった。その周辺として紹介されていた他の画家の作品にも見ごたえのあるものが多数あって。オープンしてから何度か足を運んだ三菱一号館美術館だけど、今回のが一番自分好みの充実感があった気がするな。コーナーごとにだけでなく、一つの絵画に対しての作品解説なども傍らに掲示されていて親切なり。

写実的な作品と違い、その自由さの中には多様な影響が見えるから興味深く。芸術がこのように科学や文学の世界の一端を取り込んでいるという感触が実に面白いの。以前、多数の他の作品の中で垣間見たルドン作品はなんか面白いなーと思える程度だったのに、こうやって順を追ってじっくり見ていくと、その心理に妙に惹かれてしまう。不気味だけどユーモラスでそのインスピレーションの源をもイメージせずにはいられなくて豊かな鑑賞のひととき。

まずじっくりルドンに親しんだ後に他の画家の作品を、という流れがよかった。ルドンの師ロドルフ・ブレダンのリトグラフの陰影にはとても引き込まれることとなり。アンリ・ファンタン=ラトゥールの(ワグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」に着想を得たという)「幽霊船のフィナーレ」や「アルプスの魔女」などの前でも足を止め。ギュスターヴ・モローにも出会えて嬉しく。そして、「ヴァンパイア」「マドンナ」「罪」というムンクの作品に素晴らしさには感嘆するばかり。ムンク!

色彩のルドンは黒の世界に魅せられた直後では正直言ってそれほどに惹かれる作品はなかったものの、今回の目玉作品「グラン・ブーケ」は圧巻。110年間ブルゴーニュ地方にある男爵の城館で多くの人の目に触れずにいたというこの大きく華やかなパステル画を三菱一号館美術館が一昨年購入したのだそう。そんな貴重な自慢の一品は当然のことながら輝かしく。小さなサイズの白黒エッチング作品にも案外と引き込まれた後に、クライマックスにじゃじゃーんと縦2メートル半ほどの存在感あるカラフルゴージャスな作品に魅せられる。エクセレント。



ということで、「ルドンとその周辺 ― 夢見る世紀末」展@三菱一号館美術館 はいいよー。

Odilon Redon オディロン・ルドン/Salvastyle.com
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