かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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サイレント映画『魔女』を伴奏付で
2012年 02月 16日 |
2月12日 「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012」@ユーロスペースにて、ベンヤミン・クリステンセンの『魔女』を生伴奏付で!



初日から盛況の本映画祭、珍しいサイレント映画を生演奏で鑑賞できるこの上映はこれまた大人気で立ち見もいっぱいでした。演奏者はお馴染みの柳下美恵さんで、ピアノの美しいメロディはもちろん、場面ごとにシンセサイザーで効果音を入れたり、多彩な演出で映画の魅力を深めてくれました。金貨がチャリリーンと鳴るところなんてとてもいい感じで。その物語展開と場面にバッチリ合った演奏を、ほとんど即興でやっていると上映後のトークで知り驚きました。ピアノの清らかな高音は北欧の寒々しい空気にピッタリで、モノクロ映像の中に浮かび上がる中世のおどろおどろしくも神秘的な世界がえらく魅惑的なものとして印象付けられました。

「魔女」はいわゆる劇映画のスタイルを取っていなくて、どちらかといえばドキュメンタリーのように進行していく、昔のモノクロサイレント映画としては初めて観る珍しいタイプのものでした。「講義」という形式の中で魔女のことを学んでいくわけだけど、それはそれは興味深いもので。なにしろ、自分が幼い頃から、童話やアニメーション等の中で当然のように存在していた魔女のことを、じっくり考察する機会をもつことはなかったのですから。現代日本のアニメーションで描かれている魔法少女の類に異議を唱える必要があるかもしれません。魔女っつぅのは老婆なんだよ!と。カエルやヘビを鍋で煮て秘薬を作る様に感嘆。小道具の数々、鬼の造形などすべてが眺めて楽しいものでした。



『魔女』 Haxan/Witchcraft Through the Ages
 1922年 スウェーデン/デンマーク 
監督・脚本:ベンヤミン・クリステンセン(Benjamin Christensen)

ヨーロッパの魔女の世界を、さまざまな史料を駆使して7部構成でたどる「文化史講義」。作品ではまず文献やイラスト、それらに基づく模型等を使って中世の神秘主義を紐解く。その後、魔法や妖術、魔女と悪魔の関係、魔女裁判など魔女をめぐるさまざまななトピックを、当時の資料をもとに構成したドラマで丹念に再現する。最後に「我々の生きている時代」に目が向けられ、魔女と老女、魔女の狂気と神経症の関係について語られ、古来の迷信が未だに根付いていることが示唆されて締めくくられる。




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