かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ロボット』 完全版 Endhiran
2012年 06月 08日 |
インド映画の日本公開はずいぶん久しぶり。こーんなに面白いインド映画なのにこれまでずっと配給されなかったことには歯がゆい思いをしたけれど、とにかく今は嬉しいよ。ラジニカーントが帰ってきたー。




と待ちに待っていたのに、すぐには映画館に駆けつけなかったよ。だって、ミュージカルシーンを中心にカットされて編集されたものが日本の劇場公開版になったというじゃない。それって作品を冒涜してやしないか。作り手以外が商業的な都合で作品を部分的に切除してしまうのは。そもそも長尺なのがボリウッドムービーであるのに。ふんだんなミュージカルシーンこそがインド映画の証なのに。マチュピチュ大事!

そしてキタキタ、完全版公開。いそいそとでかけたよ。こちらを初めから正式バージョンにすればいいのにと思いながら、たっぷりこってり楽しませてもらった177分。長いけど中味はみっちり濃厚でどこを削るのももったいないと思ったよ。まとまりなんてありゃしない。序盤と中盤と終盤では場面のトーンがまるで違う。最初の30分には、まさかこんな風に大展開(大転回)するとは思いも寄らなかったよ。なんて自由に壮大!というかはちゃめちゃ!

映画祭や特集上映の機会を除いたら、最後に劇場鑑賞した一般公開のインド映画ってなんだろうと記憶をたどる時、浮かぶうちの1本は新宿で観た『ミモラ 心のままに』 なんだよね。ミュージカルとしても、ラブストーリーとしても素晴らしくって、DVD購入もした1本。そして、『ロボット』のヒロインがあのミモラの主演女優アイシュワリヤー・ラーイなのだから感無量。

こんなに久しぶりに日本にくるインド映画なのに、今なおアイシュちゃんは第一線でこんなエネルギッシュに美しいヒロイン現役だよ。大人の色気が増しよりゴージャスな女になって、元気に歌って踊る我らがアイシュちゃん。日本映画や欧米の映画では決まって、この世代の主人公は人生について不安を抱えているのが相場なのに。アイシュちゃんはそんなものとは無縁の愛される女王様さ。輝かしー。

さすがのスーパースター、ラジニカーントが二役というのに感心したら、それが仕舞いには二役どころにも見えない、ラジニ様大集結が垣間見られるのだから楽しいったらありゃしない。真面目な博士顔と、ぎこちない動きをする初々しいロボット姿、超絶にスピーディでパワフルに戦いまくる様、バックダンサーロボット群、ダイナミックなフォーメーションを見せてくれるターミネーター軍団までくるくると。ラジニ様もインド映画のVFX技術もお見事で視覚効果ありまくり。

去年末にも『リアル・スティール』や『ロボジー』があったし、ロボットをテーマにした映画というのは実にありふれている。本作のいくつかのシーンやストーリー展開にも、他のハリウッド映画でとっくに使われているようなものもちらほら。だけど、ハリウッドは決してこんな風にごった煮にはしない。断片はハリウッドアクションちっくでも、その大胆な織り交ぜ方は絶対的にボリウッド・オリジナル。何もかもがやり尽くされている気がする映画の世界で、すっちゃかめっちゃか独創的に、こんなにも斬新さを感じさせてくれるから、唖然騒然、面白がるしかない。インド映画、最高です。

さぁ、次はシャールクカーンの『ラ・ワン』


allcinema
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