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『ももいろそらを』
2013年 01月 30日 |
「いいってことよ」



またひとつキラリと輝く青春映画に出会ったよ。いきがよくってチャーミングな女子高生映画。ももいろそらとタイトルにうたわれながら映像はモノクロだなんて。ノスタルジックなモノクロ世界が詩的に美しく綴られながらも、そのイメージを逆行するように、小生意気でやけに威勢のいい女子高生の会話がテンポよくコミカルに弾むのだ。痛快。

いづみ、蓮実、薫の3人がそれぞれに個性的でとっても魅力的。幾分フィクショナルにキャラ立ちしているのだけど、こういうふうにしゃべってるコはそこらにいるよねっていう感触の等身大のみずみずしさにあふれていて。出来合いの漫才よりよほどにおもしろい。初監督作にして、このかけあいを長回しでカメラにおさめたのはよい仕事。

この弾む感じからは、去年のお気に入り邦画『あの娘が海辺で踊ってる』の女子高生を思い起こした。あちらの山戸監督は女子高生体験がまだ遠いものではない大学生であったから、ああいう女子高生が描けたともいえるのだけど。それに対し、この小林啓一監督は40男だというのに、実にナチュラルにこういう女子高生世界を作りだしているからお見事。

映像の美しさに気合を入れたマイナー系邦画は時に、雰囲気はいいけど面白いとは言いがたいものもある。本作の場合は、財布を拾ったことで展開する芯になったストーリーがちゃんと手ごたえがあって、小ネタの連発では終わらないストーリー展開にも引き込まれていたよ。お金の問題の行く末を見守りながら、光輝くんと彼女たちの関係性やら、新聞作戦のなりゆき、入院するカズミの謎、それぞれの行く末を楽しく見守った。

男の理想幻想妄想が詰まったケナゲにがんばる純情清楚系少女が主人公のドラマにはうんざりさせられることもあるけど、共感するより近くにいたら煩わしいかもって思えるくらいのくせのある女子高生ちゃんが奔走するこの『ももいろそらを』は、彼女に共感するとかではないんだけど、見ていて楽しくてなんか応援せずにはいられなくて。そんな距離感、そんな湿度のメンタリティで向き合えるのがとても心地よいのだ。ココロもモノクロにももいろ。


@新宿シネマカリテ (1/12 太秦)

監督.脚本 小林啓一  
出演 
池田愛 (川島いづみ) 、小篠恵奈 (小野蓮実)、藤原令子 (黛薫)、高山翼 (佐藤光輝) 、桃月庵白酒 (印刷屋) 


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by CaeRu_noix | 2013-01-30 23:59 | CINEMAレヴュー | Trackback | Comments(0)
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