かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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FUKAIPRODUCE羽衣 「サロメvsヨカナーン」
2013年 02月 15日 |
感激、観劇。

今夜もアメ降る、ワイルド系な街。
硝子のタクシーに乗った男は、乗ったはいいがなかなかおろしてもらえない。
溢れるカップルは皆、互いを“サロメ”“ヨカナーン”と呼び合っている。




@東京芸術劇場 シアターイーストd0029596_5274177.jpg

[脚色・演出・音楽・美術] 糸井幸之介
[原案] オスカー・ワイルド
[出演] 
深井順子、日高啓介、鯉和鮎美、高橋義和、澤田慎司、(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)、伊藤昌子、西田夏奈子、大西玲子(青☆組)、浅川千絵、中林舞、加藤靖久(ANDENDLESS)、代田正彦(★☆北区AKTSTAGE)、岡本陽介、ゴールド☆ユスリッチ(散歩道楽)、藤一平、枡野浩一

評判をきいて、千秋楽に駆け込んだ。とーっても楽しかった。心奪われた。直前の予約だったにもかかわらず、開場時刻に到着したら、余裕で中央ブロックの前から3列目あたりのグッドポジションな席に座れて、熱気みなぎる舞台を迫力いっぱいに堪能できた。ミュージカルですよ。少人数が台詞言うだけのお芝居じゃなくて、皆で呼吸を合わせて歌ったり踊ったりする大いにプロフェッショナルなミュージカルが、良席で観られて3200円なんて小劇場は素晴らしいね。妙ージカルね。

雨は飴なのね。雨粒に見立てて、ぶら下がってい無数のチュッパチャップスがかわいい。雨の夜の物語として、傘が華麗に芝居とダンスの小道具として活躍する。雨に唄えばミラーボールも輝くワイルド系の夜。

舞台演劇特有の大げさわざとらしいしゃべりとパフォーマンスは苦手めな私だけど、それがミュージカルに結びついていくなら必然のものとして受け入れられる。というか、場面が進むごとに、独特の喋り方をするホスト風味な男キャラも、女の色気も媚びも、面白く見えていくのだった。表情の作り方だとか、振りの一つ一つがキレキレで見入ってしまう。

何だか結構、男女のからみ方もその動きがエロティックだし、エピソードにも台詞や歌詞も大胆にわいせつな表現がまぎれていて。それは何割かの観客には受け入れられないのかもしれないけれど、それがまた欠かせない味わいで。大仰だけど、この世界の男と女のリアルな関係性、そんな日常の一面を掬い取って凝縮している感じがたまらなく魅力的。名前は皆、サロメとヨカナーンで、それぞれにおかしく物悲しい7色の男と女の物語がそこに瞬ききらめく。

やっぱり群舞は最高に楽しい。それぞれのカップルのドラマに注視した後に、まるで異なるキャラクター、関係性のサロメとヨカナーンが一斉に声を揃えて歌い、ところ狭しと息のあった踊りを繰り広げてくれるのは圧巻。外国製のミュージカルを強引に日本語の歌詞にして歌うものとは違って、オリジナルの日本語ソングの合唱はしっくりと気持ちいい。歌はシンプルでわかりやすくリズミカルでポエティック。何気ないのに、単純な歌なのに、すぐに体に染みこんで感動。

ゾロ目の歌は確かに泣けてしまう。走馬灯のように駆け足で歌われる人の一生、いたって単純な歌なのに。そのメロディがその語呂がクセになる。
22はゾロ目 きみの名前はサロメ あなたの名前はヨカナーン ひとりぼっちよりましだから愛してる♪
日にちがたってからもその歌がたびたび思い起こされ、せつなくも幸せな気分に。こんなに余韻のある舞台ミュージカルはチケット代1万円のものでもなかなかないからね。ブラボー。


FUKAIPRODUCE羽衣



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by CaeRu_noix | 2013-02-15 23:59 | Art.Stage.Book | Trackback | Comments(0)
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