かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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フィルメックスのクロージング・セレモニーなど
2005年 11月 27日 |
コンペティション部門の受賞結果が発表されました。

★最優秀作品賞
『バッシング』(日本)
~テーマの重要性と内容に適合したその映像スタイルを評価。
人々が思いやりの持てる社会となることを願って~

★審査員特別賞 コダック VISION アワード
『あひるを背負った少年』(中国)
~この作品がデビュー作の監督への支援と励ましの気持ちをこめて~

★agnies b.観客賞
『SPL<殺破狼>』(香港.中国) ウィルソン・イップ監督

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審査員の西島秀俊さん、審査委員長のアボルファズル・ジャリリ監督、『SPL』の配給会社メディア・スーツの方、『バッシング』の小林政広監督、『あひる~』のイン・リャン監督。

先に受賞者の3人が並んでの撮影タイムの後に、「それでは審査員の方々もご一緒に」という司会者からの声がかかり、ジャリリ監督と西島さんが中央に出てきたのだけど、その時ジャリリ監督は西島さんの腕を引っ張るような感じで2人はこそこそ囁きながら並びに出たのでした。遠慮していた西島さんに監督が前へ出ることを勧めたという状況かと思うのだけど、その一瞬の囁きあい突き合いの仲睦まじさが微笑ましく感じられました。審査員として時間空間を共有し、映画で繋がるイランの映画監督と日本の俳優がそんなふうにフレンドリーに接するヒトコマが嬉しかったりしました。


『バッシング』 のような題材の映画が評価されたのはとても喜ばしいです。
一般公開のメドはたっていないらしいのですが、この受賞が追い風になるといいですね。
 「バッシング」たたかれ強く生きる/産経新聞 CinemaClip

イン・リャン監督にはこの賞金を製作費に当てていただくなりして、今度はプロフェッショナルな作品を作ってほしいですー。


-本日の鑑賞作品-

*『セックスと哲学』  
期待作その2 イランのモフセン・マフマルバフ監督作。

舞台はタジキスタン。主人公ジョンは40歳の誕生日を迎える。
彼はダンスの教師。そして、詩人?
この日にダンス教室の生徒である4人の恋人と別れる決意をする。
4人を同時に呼び出し、彼女たちは彼が同時に複数恋愛をしていたことを知る。
過去を回想しながら、踊りながら、不思議な哲学問答が始まる。

こんなマフマルバフ作品は初めて。
セックスと哲学というよりは、哲学deデート。哲学ダンシング?
アンゲロプロス映画みたいな夢心地のダイアローグ。
風変わりだけど、詩的でとても興味深い作品だった。

黒・赤・青・白。4人の女性の服とレオタードの色づかい。
恋をするたびに作られる木彫りの像。そこに隠す鍵。
幸せな時間を計るための懐中時計。舞う落ち葉。左右違う靴。
ワイン、傘。印象的な映像、意味深な小道具たち。恋とは何?
彼はどこへたどり着いたのだろう?不思議な迷宮の旅に酔う。


*『フル・オア・エンプティ』 Full or Empty クロージング作品
イランのアボルファズル・ジャリリ監督作品。

教師になるために町にやって来た若者がなかなか教職を得られず、
その間、多様な仕事をこなしたり、意中の彼女の気を引こうとしたり、
奮闘しまくるのだが、ふんだりけったりな結果ばかりが続く。

こんなジャリリ作品は初めて。
今までシリアスな作品しか観たことがなかったけれど、今作は思い切りコメディ。
主人公の彼のトホホっぷりがとてもおかしかった。
そして、彼の柔軟で不屈の精神、そのバイタリティが微笑ましい。
この世は非情、人生はままならないものだけど、こんなふうに進めたらいいね。
床屋ネタの外での喧嘩ネタなどかなりおもしろかった。


ジャリリ監督はご自身もかなりユーモアのある方なのですねぇ。
挨拶のたびに、会場に笑いを提供してくれました。
そんなこんなで充実した映画祭体験でした。
優秀作品がたくさん一般公開されるといいですー。


銀座の宝くじ売り場の長蛇の列にびっくり。

有楽町マリオンの西武内にあるネットカフェ「Woman.exciteCAFE」を利用してみた。

帰りはのりちゃんと奄美・薩摩料理の「麹蔵」
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by CaeRu_noix | 2005-11-27 23:28 | CINEMAレヴュー | Trackback | Comments(4)
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Commented by いわい at 2005-11-29 18:42 x
かえるさん、こんにちは。
わたしは、オープニング・セレモニーをみました。
確かに、ジャリリ監督のユーモアあふれる挨拶は会場を和やかにさせてくれてました。ペルシャ語の響きも良い感じでしたし。
個人的には、もの凄いアクションの男気あふれる映画「SPL<殺破狼>」の観客賞受賞がうれしいです。
ジャリリ監督の作品、みたかったです。
「バッシング」の一般公開も待たれます。
Commented by CaeRu_noix at 2005-11-29 23:57
いわい さん♪
オープニングに行かれたのですねぇ。
『スリー・タイムズ』も見たかったんですよ。チャン・チェンが麗しいそうで。
私は今回初めて知ったのですが、ジャリリ監督は本当にユーモアにあふれた方ですよねー。
これまでの作品のイメージからてっきり真面目なタイプかと思っていたんですが。
『SPL』もおもしろそうですよねー。
『バッシング』もぜひとも一般公開してほしいです。
Commented by のりぞう at 2005-12-01 01:52 x
こんばんわ。お邪魔します。ブログ盛況ですねえ!
と言う訳で先日はお誘い頂きありがとうございました!
ジャリリ監督はかなりユーモアのある方でしたね!
私もすごい気難しそうな人を想像していたのですが^^確かに時にはユーモアを描かないと精神に良くない気はします。
バランス感覚の優れた方なんだろうな。
ルーマニア旅の写真ステキですね!またゆっくり読みに来ます。
Commented by CaeRu_noix at 2005-12-02 01:02
のりぞうちゃん♪
こちらこそ、おつき合いありがとうでしたー。
久しぶりにご一緒できて楽しかったですー。
そうそう、ジャリリンはそんなに気に入っているわけではない・・・
というのを撤回して、お気に入り監督の1人にしなきゃ。
3回真面目なのをとったら、1回はユーモアのあるものを、、
なんておっしゃっていたけど、コメディは他にもあったのでしょか?
そうそう。真面目に社会問題なんかをテーマにしてばかりいたら
大事なものも見失ってしまうものかも。
時には肩の力を抜くのが大事なんでしょうねぇー。すばらしい。
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