かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ロード・オブ・ウォー』
2006年 01月 07日 |
そこにある不条理に胸が痛みつつ、ブラックなテーマに満足。
戦争ビジネスの実情がエンタメしていておもしろい。

ウクライナ生まれのユーリー・オルロフは名うての武器商人に成り上がっていった・・・



この手の映画が全国ロードショー公開作になるのは、ニコラス・ケイジの知名度/人気によるのだろうか? ニコちゃんありがとう!
最初、わたし的には本作はノーチェック。だって、拡大上映系のニコラス・ケイジ主演作なんだもん。てっきり『ウインドトーカーズ』(観てないけど)みたいな映画なのかと思いこんでいて。ニコが嫌いなわけじゃなくて、近年の彼の出演作品の選び方が好みじゃなかった。ここ数年頻繁に映画館通いをしている私なのに、ニコをスクリーンで観たのは唯一『アダプテーション』のみ。(『バーディ』等昔の作品は好き)
だけど、本作は粉川哲夫氏の今月のおすすめに入っていて、社会派な映画でもあるらしいということに気づく。監督は 『ガタカ』をはじめとする諷刺作品がお得意のアンドリュー・ニコルじゃないか。なんだ、ただの娯楽映画じゃないんだ。
そして、史上二度目のニコ・ケイとのスクリーンでの対面はバッチリ満足度が高かった。

冒頭のシークエンス、映画的な映像がお見事。銃口がカメラのレンズと化すショットがいい。「今世界には5億5千丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は"1人1丁の世界"」 そんな象徴的な台詞も効いていて物語に引き込まれる。

ニコラス・ケイジの風貌は、清く正しい正義のヒーローよりもこんなシニカルな物語の主人公の方が抜群にハマる。ダークスーツでピシッとキメたクールなやり手のビジネスマン。滑稽さと憂いを感じさせながらも、とことんドライに仕事をこなす、開き直りぶりが爽快ですらある必要悪の騎士ユーリー・オルロフ!エンタメする武器商人の冒険劇?から目が離せない。兄ちゃんほどにドライにはなれなかった弟ヴィタリー役のジャレッド・レトもよかった。

『戦争のはじめかた BUFFALO SOLDIERS』 的におもしろかった。目を背けたくなるような痛ましいこの世界の現実を愉快痛快なタッチで見せてくれるなんて素晴らしいことじゃないか。エンタメものとして仕上げることで間口が広がることは歓迎したい。本作はハリウッドで資金を得られなかったというほどにタブーに斬り込んでいるけれど、日本で堂々公開されたことは喜ばしい。(『戦争のはじめかた』は時期が悪くて紆余曲折の末、アメリカではひっそり公開されるのみだったらしい )『華氏911』のようなやり方よりもエクセレントだよね。

「LORD OF WAR」というのは英語としては適切な言い方ではないらしい。アフリカ某国の悪徳大統領が使った言い回し。それがタイトルになっているシニカルさが本作の味わいポイントに他ならない。

主人公のキャラクターは実在する5人の武器商人がモデルになっていて、多くのエピソードは実話に基づいているようだ。
そこにある事実には胸が痛んで考えさせられて出口が見つからなくてウツになってしまいそうにもなるんだけれど、これを多くの人たちが観て受け止めたということが、出口から差し込む一筋を光を見つける手だてになるかもしれないと思うと、ウツになるよりも痛快さに身を委ねようという気になったりする。

軍用自動小銃AK47(カラシニコフ突撃銃1947年型) 重さ4キログラム。
朝日新聞で連載されていたルポルタージュの「カラシニコフ」を読んだ時に、アフリカなど紛争地の多数の子ども達が兵士になってしまうという事実にやるせなさを感じたものだけど、本作の武器商人を中心に描かれたその経緯はよりわかりやすくて意義深かった。"意義深かった"だなんて、今この瞬間に AK47の銃弾で命を落とした子どもがいるのかもしれないのに、そんなことを暖房のきいた部屋で書いている自分の意義って一体何なんだとも思い・・・。

悪事に身を染める人間はその悪を認識しているのかどうかというのに興味があるんだけど、ユーリーの場合は「悪い」とは思っていないようだ。それが「悪」だという認識はしているようなんだけど、それを罪であるとは感じないようだ。自分がそれをやろうがやるまいが悪は根絶されはしないのだから、商才のある自分は儲けさせてもらおうじゃないかということ?微塵の罪悪感も不安感も感じないのだろうか、考えないようにしているんだろうか、もうただの習性になってしまっているんだろうか。

人間の多くの命を奪ってでも、利権を求めて私腹を肥やすことを躍起になる人たちが執着するお金はいったいどんなふうに使われているんだろうかと考えたりもする。ユーリーの場合は、意中の美しい女性と結ばれるために、そして仕事を偽るために多大なお金をつぎ込むんだよね。そういう幸せを望むところには人間味が感じられ、だったら普通の仕事でいいじゃんと思ってしまうんだけどなー。それとも、お金が目的というわけじゃなくて、ビジネスの達成感が喜びなんだろうか。悪事で成功することこそに満足感があるんだろうか。

人間に対する疑問は解けないけれど、楽しく学べる戦争ビジネス体験をありがとう。

ロード・オブ・ウォー 公式サイト
LORD OF WAR   2005  アメリカ
監督.脚本 アンドリュー・ニコル
出演  ニコラス・ケイジ、ジャレッド・レト、イーサン・ホーク

アンドリュー・ニコル監督に聞く/産経新聞ENAK
「ロード・オブ・ウォー」評 スーツ姿の死神はかく語りき/I N T R O+blog
メッセージジャーナル
1本目
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by CaeRu_noix | 2006-01-07 23:08 | CINEMAレヴュー | Trackback(33) | Comments(24)
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Tracked from 徒然なるままに・・・ at 2006-02-19 22:31
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Tracked from こだわりの館blog版 at 2006-03-14 21:03
タイトル : 「ロード・オブ・ウォー」
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Tracked from 映画とCINEMAとムービー at 2006-03-26 23:59
タイトル : ロード・オブ・ウォー
弾の数だけカネが舞う―――― ロード・オブ・ウォー Lord Of War 史上最強の武器商人と呼ばれた男 怖い映画だった。実際に起こっている出来事だ。そう思うと空恐ろしい。 今、自分が平和で幸せな環境にいる事に感謝したい。 上質のスーツに手にはブリーフケース、ピカピカに磨かれた革靴で、敷き詰められた膨大な数の薬きょうの上を歩く。 史上最強の武器商人と呼ばれた男。分け隔てなく、どこの誰にでも銃を売る。 銃器売買と言う名のビジネス。 彼は商才に長けた商売人であり、家族を愛するごく普通の平和的でさえあ...... more
Tracked from 土曜の夜は・・・ at 2006-06-28 20:48
タイトル : ロード・オブ・ウォー
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Tracked from Subterranean.. at 2006-07-07 14:24
タイトル : ロード・オブ・ウォー (Lord Of War)
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Tracked from 銀の森のゴブリン at 2006-07-17 19:07
タイトル : ロード・オブ・ウォー
2005年 アメリカ 2005年12月公開 原題:Lord of War 監督、... more
Tracked from ハサウェイのシネマ!シネ.. at 2006-07-28 11:51
タイトル : 【洋画】ロード・オブ・ウォー
A+  面白い A     ↑ A− B+ B    普通 B− C+ C     ↓ C−  つまらない 『評価』  A- (演技4/演出4/脚本4/撮影4/音響4/音楽3/美術3/衣装2/配役4/魅力4/テンポ4/合計40) 『評論』 実話... more
Tracked from さるおの日刊ヨタばなし★.. at 2006-09-20 14:44
タイトル : 映画鑑賞感想文『ロード・オブ・ウォー』
さるおです。 『LORD OF WAR/ロード・オブ・ウォー』を観たよ。 監督は『GATTACA/ガタカ』『THE TRUMAN SHOW/トゥルーマン・ショー』『S1M0NE/シモーヌ』のアンドリュー・ニコル(Andrew Niccol)。 出演は、製作にも名を連ねるニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)と、『ALEXANDER/..... more
Tracked from 茸茶の想い ∞ ~祇園精.. at 2007-12-16 02:33
タイトル : 映画『ロード・オブ・ウォー』
原題:Lord of War 実在する5人の武器ディーラーから抽出したキャラクターを融合して構築されたという、死の商人・・虐殺が繰り返される紛争地への武器密輸という問題作・・ ユーリー(ニコラス・ケイジ)は家族と共にウクライナからニューヨークへと移住してくるが、ある... more
Commented by pezhetairoi at 2006-01-08 19:18
丁度この映画が公開された頃に、ウクライナにあった旧ソ連の武器約320億ドル相当が92年から5年間のうちに紛失、その多くが外国に密輸されたというニュースがありました(ちなみに核弾頭もいくつか行方不明だとか)。そう言うニュースを見てからこの映画を見たので、非常にリアルに感じてしまいました。

弟が死のうが親に勘当されようが妻と子供に去られようが個人的に悪であると認識しようが、もはや彼は武器ビジネスから足を洗うことはできないと思われます。むしろ生き延びるためにはそれに積極的に関わっていかないといけないでしょう。もし武器ビジネスを辞めるなんて言い出して辞めようとしたら、たぶんCIAとかに消されるんだろうな・・・。
Commented by Ken at 2006-01-08 20:07 x
TBありがとうございます!
>そんなことを暖房のきいた部屋で書いている自分の意義って一体何なんだとも思い・・・。
そうなんですよね!僕も自分に対して同じようなことを思いました。所詮は傍観者だし、結局はエンターテイメントとして楽しんでるんじゃないの、自分?みたいな感覚。
こういうこと考え始めるときりが無いわけですが・・・。

ニコラス・ケイジ、確かに久々に良かったですね!


Commented by 伽羅 at 2006-01-08 20:11 x
こんばんは!アクション系のケイジがどっちかというと好きなんですが、最近では性格俳優路線でいろいろチャレンジしてるので、観ていて面白いです。
Commented by borderline-kanu at 2006-01-08 21:09
こんばんは。朝日新聞、私も取ってるのでカラシニコフの記事はずっと読んでました。世界でもっとも使われてる小銃らしいですね。こういう世界は、タブーばかりだと思うので、ぜひ第2弾やって欲しいです。ニコラス・ケイジは脚本気に入って出演らしいですよ、ちょっと好みも変わってきたのかな(^^; 

ベスト10に何度かトラバしてるのですが、何故かうまくできませんでした。コメントだけは残してます。 カヌ
Commented by rukkia at 2006-01-08 21:32 x
いつもはおちゃらけB級映画ばかり見ているのですが、これはイケました。
カラシニコフの新聞連載も見ていたので…、かなーり黒かったです。
…自分の働いている会社が兵器扱ってなくてよかったと思ったりして。転職するときも気をつけよう、とか思いました(^^;
Commented by mayumi-68 at 2006-01-08 23:58
こんにちは。TBさせていただきました。
そうか。5人の武器商人がモデルになってるんですか。(てっきり1人かと・・・)

ロシア製の銃って取り扱いが簡単なんですよね。しかも、厳寒の地でも対応できるようにできてるので、壊れにくい、と。ドイツ製のワルサーは精巧にできていたため、寒さに耐えられず壊れてしまい、ドイツはソ連侵攻に失敗した・・・なんて記事を読んだことあります。
Commented by Puff at 2006-01-09 01:41 x
こんばんはぁ♪
TB、させて頂きました。

いやー、ワタクシは、ニコしゃんが出ているというのでスタコラ観に行きましたが。エヘへ
予想以上に見応えありましたね!
かえるさんの書かれた
>戦争ビジネスの実情がエンタメしていておもしろい
コレ、まさにその通りですね!
武器商人というこみいったカラクリを、エンタテイメント的に分かり易く解説してくれて・・・
こういった作品を観ると、まさに映画の醍醐味を感じますね。
そしてそして、オープニング!!
一個の銃弾が辿る運命も唸るほど良い映像でした。
Commented by あかん隊 at 2006-01-09 06:52 x
だだをこねるWordと格闘しながら、毎晩徹夜のあかん隊でございます。今日も昨日から、to be...また、to be...。
TBありがとうございます。丁度NHKのアメリカ軍需産業と政界の関係みたいなドキュメンタリーをみたりしたので、ますます、どうしようもないんだ…と思った次第です。軍需産業の労働人口は、かなり多いらしく、選挙ともなれば大票田。武器が不要となれば、彼らは失業。「平和外交」なんて政治家は、いらん!こちとら生活かかってる…てなわけです。結局、「ヤツラが死ぬか」「俺たちが飢えて死ぬか」ってことになってきているようです。武器だけなくしても、形をかえて「弱肉強食」は、続くのだなぁ、と。
平和ぼけ日本で、ホントに良かった。「なまぬるいヤツ」と言われようが、なんと言われようが、自分ではどうしようもないことはあると思う。
必要悪なら、むしろ「天性」を活かせる自分が、やってやろうじゃないの…って思う気持ちもわからなくないです。<え? ひどい? そうかな…(汗)
Commented by April at 2006-01-09 09:57 x
こんにちわ。TB・コメントありがとうございます。
かえるさん、やっぱジャレット良かったですよね。
私たち好み似てますね。
Commented by めかぶ at 2006-01-09 10:12 x
年内に観ていましたが、一番印象に残った12月の公開作品です。
本来は好きじゃないニコケイなんですが、当たるとデカイので何となく足が向いてしまいました。ら、ほんとに結果オーライで実は予備知識一切無しで観たのですが、題材的にも彼のキャラクター的にもなかなか面白かったですね。何だろう、ドキュメンタリーのような・・・大事件が起こるわけでもなし、かといってだらだら流れる人物伝でもなし。
政治的、倫理的視点ではあまり考えないようにしました。今の自分の生活にあまりにも程遠い世界で自分が何かを考えても的外れになってしまいそうなので。
オルロフの商売の材料がたまたま武器だった。その結果彼の前に広がった世界と彼に返ってきた代償・・・。
この作品、ジャレッド・レトといいイーサン・ホークといい、私の俳優主義的視点でも大いに満足です。適材適所なキャスティングはお見事!
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:54
pezhetairoi さん♪
320億ドル相当ってすごいですねぇ。どこに売られてしまったんでしょうか。かなり怖いです。
足を洗うことが可能なのか不可能なのかは私にはよくわかりません。彼が釈放されたことを思うと米国家との裏のつながりを簡単に断ち切ることはできないのだろうとは思います。ただ本人が本気で引退する気があるのなら雲隠れする方法はありそうな気もします。まぁ彼のような人間は隠れて生き延びるより堂々と豊かな暮らしをしつつその仕事を続けることを選ぶのでしょうけどね。
私が興味をもったのは足を洗うことが可能かどうかということではなく、彼の内的な感情や意識についてです。武器商人だけではなく、独裁者だとか悪徳政治家だとかは微塵の罪悪感を感じることはないのかなぁということ。
巷の若者がつまらない犯罪に走った時、「想像力が足りないからだ」なんてことを言われたりしますが、武器商人たちに足りないものは何なのでしょう。足りないのではなく、何かが多すぎるのでしょうか。
CIAは消す仕事まではやらないような気がするんですが、とりあえず『シリアナ』が楽しみです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:54
Ken さん♪
そういうことを考えると本当にキリがないですよねー。
エンターテイメントとして楽しんだのも事実なんですけど、せっかくこういう映画をつくってくれたのだからそこにあるHEAVYな問題もちゃんと受け止めたいところですよね。何ができるかっていったら何もできないし、解決策なんてもちろんこれっぽちも見いだせないんだけど。できなくてスイマセンなんだけど、暖房のきいた部屋でじっくり考えることのできる課題をありがとうという満足感は残りました。ニコケイを見直しましたー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:55
伽羅 さん♪
アクションのケイジもいいですよね。それでいてじっくり演技も見せてくれますし。アクション映画の主役もかなしながら、ちゃんと演技力があるのがスバラシイですね。確かに見ていて楽しいですねー
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:55
カヌさん♪
カラシニコフの連載は読み応えありましたよねー。そうですか、ニコケイは脚本が気に入っただなんて、なかなか成長しましたね。(笑) 前は旧友ショーン・ペンに非難されるほど、ギャラ重視な作品の選び方をしていたらしいのに・・・。伊達に地獄の黙示録一家の血は引いていない? やれるものなら、この手の作品はじゃんじゃんつくってほしいですね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:57
rukkia さん♪
おちゃらけ映画も楽しいですし、これは大いにエンタメもしていたのでおもしろかったですよね。
望みの仕事につけないならニートになっちゃえーな日本においては、兵器をつくっている会社で働かざるを得ない状況はそんなにないとは思いますけど、歯車に組み込まれる前に気づくようにしたいですよね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:58
mayumi さん♪
5人の武器商人のキャラクターやエピソードのおもしろいところ取りをしたんでしょうねぇ。1人をモデルにしたら限定されてその人に危険が及ぶこともあったのかもしれないし。
なるほど。ロシアの銃は寒さにも強いんですね。他の銃はもうちょっと人道的に(っていうのも変だけど)作られているのに比べカラシニコフは破壊力がすごいらしいですね。そんなものを子供がつかっているなんて・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 01:58
Puff さん♪
ニコしゃんファンなのですね。見ごたえありましたねー
痛ましく悲惨な場面もあったけど、それらも含めその迫力がよかった。
アフリカ不時着の飛行機解体早回し映像なんかもおもしろかったし。
オープニングの銃弾が辿る運命はナイスなアイディアでしたよねぇ。
映像もこだわりがあって満足です。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 20:36
あかん隊 さん♪
お疲れ様です。あまり無理をしすぎないよう頑張ってください。
お忙しい時はコメント返しをしていただかなくてもいいですよ。

どうしようもないんですかぁ。
市井の人々にしてみたら働き口があることが大事ですよね。今日明日の食い扶持最優先。そういう仕組みができちゃってしまうとなかなか変えられませんよね。マイケル・ムーアがあれだけ大騒ぎしてもやすやす当選しちゃったことが物語っていましたよね。世界平和より身近にまっとうな暮らしがあることが大切なのは仕方ない。需産業以外においしい働き口があればいいんだろうけど、そのためにはやっぱり莫大な財力と権力が必要なわけで、やっぱりその悪循環からは抜けられないってことですかね?はぁ。
生活のために兵器工場で働かざるを得ない庶民を責める気はありませんが、やっぱり武器商人は責めたいです。でも、そういうビジネスの才能を活かそうという野心があるのが人間なんだろうなぁとは思います。個々の思想、哲学がかわらなくちゃ変わらないでしょうね。武器商人は映画を観たり、読書をしたりしないのかな。でも、一人が変わろうが、やっぱりそのビジネスは無くならないんでしょうね。
Commented by purple in sato at 2006-01-10 23:13 x
かえるさん、こんばんは。
こちらの記事を発見しTBさせていただきました。
確かに、この映画を観ている自分達は傍観者でしかない…
けど「感じる」ことは出来る!それだけでも、この映画を観た意義が
あるのかもしれないな。等と思っておりますです。
あぁ~、それだけじゃやっぱり生温いのかな?…難問です。
Commented by いわい at 2006-01-10 23:29 x
こんにちは♪
このような題材をエンターテインメント作品としてみせてくれるというのは、本当に素晴らしいですよね。
せめて、知らないよりは知っていることのほうが何倍も良いと思いたいです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 23:40
April さん♪
ふっふっふ。好みが似てるかもしれませんねぇ。
ニコちゃんが主役だったせいか、ジャレットはやたらステキでした。
瞳がせつないー
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-10 23:40
めかぶ さん♪
やっぱりあんまり好きじゃないですよねぇ、本来は。(笑)
でもでも、やっぱり実力は認めざるを得ませんよね。他の俳優にはできないだろうっていう持ち味を発揮してましたよね。こういうお顔立ちでスター俳優を続けれるのはやっぱり才能なのね?
題材は新鮮でしたよねぇ。部分的には似ているものはたくさんあるけれどもこういうアプローチは初めてだったからすごく楽しめました。わたし的には充分大事件起こりまくりでしたけど(笑)。それをただの日常って感じでドライにこなしていく様がまたおもしろかった。
ふと、リチャード・ニクソン暗殺~のサムのことを思い出してしまいました。対照的な2人。文明社会の価値観としては、仕事ができなくて大統領を逆恨みする男より、大統領を取引先にしてしまう仕事のできる男の方がどちらかといえば目指したいものなんだろうなーって。そんな競争社会・・・。
そして、ホント面白い物語を大いに活かすナイスキャスティングでもありましたね。めかぶさんの前情報に違わず、ジャレット萌えでしたー。ニコケイを追う正義バカ役がイーサンっていうのもすごく的確。イアン・ホルムもよかったし。ツボをおさえたエンタメ映画でした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-12 00:37
purple in sato さん♪
もちろんです。これは観ることに意義があります。
私が個人的に引っかかるのは、それを言葉にした時です。
何もできないくせに、世界をわかったようなもっともらしいコメントをすることに欺瞞を感じてしまうというか・・・。
もちろん何かができればそりゃあスバラシイですが、知ることや感じることにまず意味があると思いますよー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-12 00:47
いわい さん♪
エンタメなのがやっぱりポイントですよねー。
そういった題材を真面目に扱ったものはたくさんあると思うのですが、
興味をもつ人は限られてしまうので、ニコケイエンタメ映画で
多くの人が楽しめるものにしたことがとにかくイイです。
まずは知ることが大事ですよね。
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