かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『MASAI マサイ』
2006年 02月 02日 |
アフリカ、バンザイ。
物語はこんなもの。百聞は一見にしかずの異文化体験。



サバンナは干ばつに襲われた。
伝説の獅子ヴィチュアのたてがみを神に捧げれば
雨は戻ってくると信じられていたマサイ族の村から、
裕福なロモトゥーンと羊飼いのメノロをはじめとする
9人の男達がヴィチュアを倒すために旅立った。

本物のマサイ族が出演する映画は史上初であるそうだ。
監督は、12年以上に渡り、アフリカでドキュメントを撮り続け、
マサイ族との信頼を築き上げて、本作を撮るに至ったという。

大きなスクリーンいっぱいにサバンナの雄大な大地が広がる。
鳥瞰するカメラが映し出す風景の素晴らしさに感動。
一度だけ足を踏み入れたケニアの極上体験が蘇る。
シマウマはたくさん見たけれど、こんなふうに駆ける群を
見ることはなかなかなかったのでその美しさにウットリ。
駆けるキリンを捉えた俯瞰ショットも最高に気持ちよかった。

ケニアではマサイ族の人たちにも間近で会うことが
できたのだけど、それは主に家に住む女性達だった。
アクセサリーを土産に買えと腕をつかむ観光客慣れした女性たち。
それもまた現在のマサイの人々の一面であるのだろうが、
身勝手な観客の私は、大地を進むマサイの戦士の野生に
自分がより求めていた姿を見出し、心弾ませるのだった。

マサイ族の人たちに演技をさせる試みもまた面白いと思う。
とも思うのだけど、より見たかったのは自然な彼らの姿かもしれない。
でも、ドキュメンタリーでは世界に発信される映画にはならない?
『皇帝ペンギン』の成功を思うとそれも可能であると思えるのだけど
とにかく今回は、マサイ族の劇映画出演に意義があるのだろう。

だけど、この劇の中で語られる友情や恋愛模様を眺めて
それはマサイの人たちの現実的な人間模様なんだろうか、
それとも先進国の脚本家の創作した物語に過ぎないのだろうか
ということが気になる私が見たいのはやはりドキュメンタリーなのかも。

物語の中の人間模様はともかく、彼らの装いや行動は興味深かった。
押し売りされそうなアクセサリーには興味をもてなかったけど
マサイの戦士が身につける装飾品は美しくて気高さを感じさせる。
大自然の中では、戦士の鮮やかな装いとブラウンの肌に施された
ペインティングの白が一際映えて、神々しさすら感じさせられる。
耳はアップでは見ていられないけど・・。

槍1本で猛獣に立ち向かう勇敢さを尊びたい。
遥か昔は人間たちはみんなこうやって狩猟をしていたのだなぁ。

MASAI 公式サイト
MASSAI - LES GUERRIERS DE LA PLUIE 2004 フランス
監督 パスカル・プリッソン 

(新宿 テアトルタイムズスクエア) 14本目

海から始まる!?
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by CaeRu_noix | 2006-02-02 23:03 | CINEMAレヴュー | Trackback(9) | Comments(8)
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Commented by April at 2006-02-03 23:51 x
こんばんわ。
あああ~、やっぱりお土産屋のおばちゃんみたいになってたんですね。
うえ~ん。
マサイの人々には伝説や神話を大切にしていってほしいです。
って着物も着れない日本人の私が言うのも何なんですが。
しかし映画の中のMASAIはアフリカの大自然に映える美しい人々でしたね。
Commented by いわい at 2006-02-04 00:50 x
こんばんは♪ 
>物語の中の人間模様はともかく、彼らの装いや行動は興味深かった。
同感です。ドキュメンタリー希望!
ケニアには2回行きましたが、マサイの人と直接触れ合うことはありませんでした。
遠ーくを歩いているマサイの人を時々見かけて、美しいと思ったものです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-04 12:31
April さん♪
それも、かなりアグレッシブな土産屋のおばちゃんでした。
腕をつかんで、ブレスレットを勝手にまきつけるのですー。
逃れたいために土産を買っちゃう人もいそうな勢い。
大自然の中で生きる人々が商売熱心なのはちと寂しいですよねぇ。
近代化は必然なのでしょうけど伝統も守ってほしいですねー。
私も着物を着れないどころでないっす。豆まきもしてないし。
これを機にマサイの戦士が本格的に俳優を目指したりしないといいが。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-04 12:32
いわい さん♪
ドキュメンタリーか、もうちょっとナチュラルな筋書きでよかったですよね。
イヌイットの映画『氷海の伝説』も昼ドラなみにドロドロしていましたが。
おぉ、二度も行かれたのですねぇ。あの開放感はやみつきになりますよねぇ。海よりも爽快なリゾートだったりしますよねぇ。マサイ族の人はディナー時のショーなんかにも出てくれてました。ぴょんぴょんジャンプを披露してくれましたよ。あの体格は美しいですよねー。
Commented by 隣の評論家 at 2006-02-04 18:03 x
かえるさん、こんにちわ。
アフリカの映像、見事でしたね。
>耳はアップでは見ていられないけど・・。
本当に、マサイ族にとっては普通の格好なのでしょうけど、耳だけは直視できませんでしたぁ。
Commented by いわい at 2006-02-05 00:18 x
そういえば『氷海の伝説』はドロドロしていましたね。
途中まで顔を間違えていて話しが混乱しちゃったけれど、結構面白く観た記憶があります〜。
『マサイ』については、わたしの期待し過ぎだったということでしょう。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-05 23:55
隣の評論家 さん♪
耳がアップになるたびにドキドキしました。
他部族との戦いの時にねらわれたりしたらどうしようとか・・・。
普段の生活でもどっかに引っかかったりしそうですよね。イタタ・・・。
でも、そんなお耳も含めて伝統なんですよね。守ってちょうだい。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-06 00:01
いわい さん♪
氷の世界のイヌイットの映画が昼ドラテイストだったのでビックリしました。
でも、それがおもしろかったですよねー。
あのヒロインの彼女は丸ポチャなルックスで西洋では絶対悪女キャラにはならないタイプなのに、イヌイット界では魔性の女だったのが新鮮でした。
『チベットの女 イシの生涯』も意外と劇的だったし。
大自然が舞台の映画に限って、ヘンにドラマチックな傾向があるようですー。
マサイは誰が見ても物足りないと思いますー。
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