かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ミュンヘン』
2006年 02月 09日 |
スピルバーグが自分のために作った映画。お見事。

1972年のミュンヘン・オリンピックで、パレスチナゲリラ ブラック・セプテンバー(黒い九月)によるイスラエル選手団11人の殺害事件が発生。イスラエル政府は情報機関「モサド」のメンバー5人による暗殺チームをつくり、テロ首謀者11人の殺害を企てる。



スピルバーグ監督というのは、あまりにも有名でメジャーな存在であったから、基本的に私の担当外の人だった。だから、今作にも初めはあまり関心がなかったのだけど、イスラエルの批評家の厳しい批判を受けているというニュースを知り、監督の"『宇宙戦争』はスタジオのためにつくったが、『ミュンヘン』は自分のためにつくった"という発言を知るにつけ、大いに興味をかきたてられた。

そして、その話題性は期待を裏切らないものだった。巨匠スピルバーグの意気込みを感じる完成度の高い映画。現在も解決されていない根深い問題を取り扱いながらも、エンタメ性にあふれたテンポのよいスリリングな展開で魅せてくれる。長さを感じさせない圧倒的な見ごたえと満足感を感じた。

直前に私の個人的関心が高まったもう一つの理由はキャスティング。出演俳優の顔ぶれのシブさが絶妙じゃないか。オーストラリア、イギリス出身の主演陣を筆頭に、フランス人ドイツ人俳優の名前が並んでいた。世界の実力俳優のさりげない競演に心弾む。彼らの登場の仕方や与えられた役柄に目を凝らして注目したことも大きな楽しみどころだった。

個人的注目度NO1のマチュー・アマルリックはチョイ役だとばかり思っていたので、意外と肝心な役割を担っていて嬉しかった。
そして、主人公をエリック・バナにしたのは成功だったと思う。根の優しい悩める誠実な男というのがとてもよく似合う。実直な主人公の表情の陰りが共感度を高め、ヒューマン・ドラマの味わいを高めてくれた。その人は、暗殺グループのリーダーとしてよりも、夫として父親としてよき人物であったはずなのである。

食事のシーンがきちんと映し出されることの少ないハリウッド映画だけど、本作は料理や食事の場面が頻繁に丁寧に描かれていたことも興味深く好感が増す。暗殺団のメンバーが顔合わせて共に食事をしながら自己紹介をし、歓談する場面は心に残る。後に冷徹に暗殺を遂行するメンバーがそこでは朗らかな笑顔を見せてくれた。
そして、次から次へと多様な人物が現れるのだけど、それぞれの個性の際だたせ方や登場のさせ方やさりげなく背景を説明した台詞がとても効果的、印象的で、混乱することもなく自然にそのテンポにのることができた。そんなふうにツボをおさえた描写力はやっぱり見事。

目的は暗殺であろうが何であろうがこれが旅する映画であることにも心掴まれた。やっぱりヨーロッパの街が舞台なのはいい。これまでカミンスキーのカメラにそれほどに惹かれたことはなかったのだけど、今回はそのアングルや色調が魅力的に思えた。昼間の室内に射し込む光はやや過剰な気もしたけど、夜の街の雨に濡れた石畳を照らす光は美しかった。鉢合わせした部屋で皆が銃を構えた緊迫する一瞬を、天井のファン越しに上からとらえるカットが好き。

哀愁の色を帯びた映像の中にアヴナーの不安と憂いも徐々に色濃くなっていく。暗殺大作戦のスリルとサスペンスをハラハラと見守っていく中で、実直なアヴナーに心寄り添ってその任務の虚しさを思う。報復が不毛な愚かな行為であることはわかっているけれど、祖国への愛情と使命感によって行動した誠実な人間がこんなふうに擦り切れていくことに改めて理不尽さを感じるのだった。祖国や家族を愛する気持ちはどちらも同じなのに・・・。

一方を正当化することのないようできるだけ両者を公平に扱おうという真摯な姿勢。パレスチナの人の苦しみが吐露される場面もあり、イスラエル側の非情さや愚かさをハッキリと描いていることにも気概を感じる。報復は、状況を悪化させるだけの愚かな行為。そんなテーマやメッセージを含んだ映画は目新しくもないし、イスラエルとパレスチナの対立を描いた映画も珍しくはないけれど。世界に名をとどろかせる巨匠スピルバーグが、自身もユダヤ系のその人が、巨大な資金とマーケットでそのテーマに取り組んだのだから、やっぱりとても意義深いのだ。

・cast
アヴナー --- エリック・バナ (濠)
スティーヴ --- ダニエル・クレイグ(英)
カール --- キアラン・ハインズ(英NI)
ロバート --- マチュー・カソヴィッツ(仏)
ハンス --- ハンス・ジシュラー(独)
エフライム --- ジェフリー・ラッシュ (濠)
妻ダフナ --- アイェレット・ゾラー(Israel)
母 --- ギラ・アルマゴール(Israel)
ルイ --- マチュー・アマルリック(仏)
パパ --- ミシェル・ロンズデール(仏)
シルヴィー --- ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(伊仏)
アンドレアス --- モーリッツ・ブライブトロイ(独) 
アンドレアスの友人 --- イヴァン・アタル(Israel仏)
ジャネット --- マリ=ジョゼ・クローズ(加) 
ゴルダ・メイア首相 --- リン・コーエン

MUNICH 2005 アメリカ 公式サイト
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 トニー・クシュナー、エリック・ロス
原作 ジョージ・ジョナス 「標的は11人 モサド暗殺チームの記録」
撮影 ヤヌス・カミンスキー
音楽 ジョン・ウィリアムズ     18本目

『ミュンヘン』は一大国際プロジェクト/海から始まる!?
ミュンヘン/ちつ子の調教シネマCAFE
ミュンヘン事件真相/P-navi info
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by CaeRu_noix | 2006-02-09 23:10 | CINEMAレヴュー | Trackback(56) | Comments(33)
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Tracked from web-log nost.. at 2006-02-10 13:02
タイトル : MUNICH
ミュンヘン 自然と対峙してきた人間は一人では生きることはできず、生きるために集団として生活を始める。その枠組みは、対峙する外部因子が強いほど大きな存在をもとめ、家族、村、町にあるいは国家とどまらず、最終的に思想つまりは「宗教」に行き着いた。 無色で透明な思想としての宗教はそれゆえに人を簡単にくくりつける。宗教を信じないのも一種の宗教であるからかわりはない。 自己が属するカテゴリーは意識するしないにかかわらず存在して、事実として人を縛っている。縛られることからの解放を思い描き、人は生き...... more
Tracked from travelyuu とら.. at 2006-02-10 13:10
タイトル : ミュンヘン MUNICH
監督・製作のスティーヴン・スピルバーグ エリック・バナ主演 ミュンヘン1972年9月5日早朝 オリンピック村で パレスチナ過激派組織「黒い9月」がイスラエル選手団11人を捕らえ パレスチナ人 234 名の解放を求めます そしてテロリスト達は ミュンヘン空港からエジプト・カイロへ向かうチャーター便を要求します ミュンヘン空港で西ドイツ軍はテロリスト達を狙撃するのですが失敗 人質は全員殺害という最悪の事態に陥った  「ミュンヘンオリンピック事件 1972 Munich Massacre 」 イスラ...... more
Tracked from Saturday In .. at 2006-02-10 14:19
タイトル : ミュンヘン
アメリカ  監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:エリック・バナ     ダニエル・クレイグ     マチュー・カソヴィッツ     ジェフリー・ラッシュ 1972年9月ミュンヘン・オリンピック開催中に武装したパレスチナのテロリ スト集団「黒い九月」が...... more
Tracked from Alice in Won.. at 2006-02-10 14:44
タイトル : ミュンヘン
本日は朝から首が痛く夕方になっても治らなかったのだけど2時間44分のミュンヘンを観に来ました。話に盛り上がりはなかったものの平和ってなんなんだろう?正義ってなに?と悩まされる映画でした。ただ中東問題やパレスチナ問題などの知識のなさに少し凹んでしまいまし...... more
Tracked from UkiUkiれいんぼーデイ at 2006-02-10 16:07
タイトル : ミュンヘン
イスラエルとパレスチナをめぐる民族間の積年の憎しみ、またその戦いというものの本質は、私などにはまだまだ理解することなどできそうもない。 第三者には分かり得ない深く終わりの無い争いが続いている。 2時間44分という長さも気にならないほどの圧倒的な迫力。 爆破シーンで何度も体がビクッと動いた! スピルバーグ監督は1年近くを費やして、この脚本を手直ししたという。 そのために撮影も予定より1年も延びた。 1972年9月5日 パレスチナ武装犯“黒い九月”がミュンヘン・オ...... more
Tracked from 秋日和のカロリー軒 at 2006-02-10 16:42
タイトル : ミュンヘン
まず見る。すべてはそこに始まり、そこに帰結する。  上映時間2時間44分(ですか?)の間、ずっと一人の撮影監督の名前が頭に浮かんでいた。オーウェン・ロイズマン。70年代のアメリカ映画を代表する名撮影監督である。『フレンチ・コネクション』、『エクソシスト』、...... more
Tracked from ノラネコの呑んで観るシネマ at 2006-02-10 17:14
タイトル : ミュンヘン・・・・・評価額1750円
久々に本気のスピルバーグは、やはり凄い。 暗殺者になる使命を受け入れる事で、永遠の重荷を背負ってしまった一人の男の長く悲しい心の旅を描く、ある種のロードムービー。 「ミュ... more
Tracked from ラムの大通り at 2006-02-10 19:39
タイトル : 『ミュンヘン』
※映画の核に触れる部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方が…かも。 ----この映画、今日から公開だよね。 フォーンも観たけど、どうだった? 「う~ん、ぼくは勘違いしていたね。 まずは物語を要約してみよう。 ミュンヘン・オリンピックの開催中、 パレスチナ・ゲリラによる襲撃で イスラエルの11人のアスリートたちが殺害される。 イスラエル政府はその報復として暗殺チームを結成。 リーダーに任命された一人の男、アヴナーは、 妊娠7ヶ月の妻を残してヨーロッパに渡る……」 ----ん?...... more
Tracked from 映画と秋葉原とネット小遣.. at 2006-02-10 20:09
タイトル : 『ミュンヘン』 2006・2・5に観ました
『ミュンヘン』  公式HPはこちら  ENTTER SITEでFlash版 ●あらすじ 1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピックの選手村で、パレスチナゲリラ(黒い九月)のテロにより、イスラエル選手団11人死亡した。イスラエルの機密情報機関(モサド)は、報復の... more
Tracked from 映画通の部屋 at 2006-02-10 20:10
タイトル : ミュンヘン
「ミュンヘン」MUNICH / 製作:2005年、アメリカ 164 PG-12指... more
Tracked from ダディャーナザン!ナズェ.. at 2006-02-10 20:56
タイトル : 【劇場鑑賞12】ミュンヘン(MUNICH)
1972年ミュンヘン・オリンピック 世界は11人のアスリートが 殺されるのを目撃した この映画は、その後の物語である。 ... more
Tracked from |nao-life | at 2006-02-10 21:13
タイトル : ミュンヘン・・世界を視野にいれた互いの理解
ミュンヘンを観てきました。 上映時間が長いと言われていますが、私の感想としては、 死と隣あわせの緊張が続き、中だるみなく観ることができました。 おそらくこの緊張感は、映画館だからこそ生まれるものだと思います。 少しでも観てみたいなと感じているのでしたら、ぜひ映画館で見て欲しい映画です。 また、この手の映画では、人間関係が複雑に絡みあい、 途中で話がわかりにくくなってしまいがちですが、 ストーリーを見失うこともなく、ストレートに観ることができました。 また、それ以上に 主人公の人間...... more
Tracked from Brilliant Da.. at 2006-02-10 21:18
タイトル : 『ミュンヘン』
72年のミュンヘン・オリンピック当時、この事件の報道を息を呑んで見つめ、最悪の結果にかなりショックを覚えた記憶がある。 その時はまだオリンピックに選ばれて出場するような優秀なスポーツ選手が、何故殺されなければならないのか? 彼らは何も悪くないのに!? という..... more
Tracked from ネタバレ映画館 at 2006-02-10 22:53
タイトル : ミュンヘン
 また爆弾の量を間違えちゃったよ・・・ってシャレにならないんですけど・・・  イスラエルとパレスチナの仁義なき戦い。復讐が復讐を呼び、際限なき憎しみが連鎖する。ご存知のとおり、スピルバーグ監督はユダヤ人であるけど、どちらが悪いなどといった次元の映画ではないことは確かだ。1972年のミュンヘン・オリンピックにおけるパレスチナの“黒い九月”というテロリスト・グループは引鉄となり、報復合戦がはじまったという実話であり、国同士の諍いが一般人を巻き込んでいく様子はまさに戦争の縮図です。  イスラエル政府は諜...... more
Tracked from 毎週水曜日にMOVIE! at 2006-02-10 23:00
タイトル : 12 ミュンヘン
またしても自分が世の中をしらないと思い知らされました。 「ホテル・ルワンダ」から始まり、今年は世界のことに目をしかと向けろと示唆される映画にばかりあいます。いい年して、知らないことが多すぎるのでこれをきっかけに学びたいと思います。 1972年のミュンヘンオリンピックで、イスラエルの選手団がパレスチナ人に11人虐殺されてしまう。政府は復讐のために、5人の男を集め首謀者を殺そうと決意する。 そのリーダーに選ばれたモサドのアヴナー(エリック・バナ)。普通に生きる人間である彼が、普通の暮らしをす...... more
Tracked from 地球が回ればフィルムも回る at 2006-02-11 01:08
タイトル : 『ミュンヘン』
いやー、面白かった。 『宇宙戦争』は途中で飽きたけど、今回は飽きない。というか、後半に行くに連れてぐんぐん面白くなっていく。これはある種のフィルムノワールだと言えるのだろうか。つまり、誰が敵で誰が味方かの区別も錯綜してわけがわからなくなっていく。マチュー・アマルリックが演じる人物は二重スパイだったのだろうか? 逆に政治的にはどっちつかずで、イスラエルとパレスチナのどっちよりとも言えないのかもしれない。これでは双方から批判が出るのは分かる。しかし、本作はイスラエルとパレスチナのどっちかというよりも国家と...... more
Tracked from It's a wonde.. at 2006-02-11 15:34
タイトル : 「ミュンヘン」
 2005年/アメリカ  監督/スティーブン・スピルバーグ  出演/エリック・バナ  重いと思った。    1972年のミュンヘンオリンピックで起きた悲劇。オリンピック村のイスラエル選手11人が、パレスチナの武装集団「ブラックセプテンバー」によって殺害される。激怒したイスラエル政府はモサドの特殊部隊を使って報復に出る・・・というストーリー。  憎しみの連鎖。報復に次ぐ報復。でも、一方的にどちらが悪いなどと断ずることもできない。ユダヤ人にとって、虐げられ、ようやく手に入れた安住の地が...... more
Tracked from Akira's VOICE at 2006-02-11 16:22
タイトル : ミュンヘン
事実以上の驚きは無い。 でも,響くメッセージは胸に刺さる。 ... more
Tracked from 映画と本と音楽にあふれた.. at 2006-02-11 17:03
タイトル : ミュンヘン
新宿ジョイシネマ2 2006年2月9日(木)午後8時からの回 ゴウ先生ランキング: A- 公式サイト: http://munich.jp/ パンフレット: 700円... more
Tracked from Puff's Cinem.. at 2006-02-11 20:10
タイトル : 「ミュンヘン」
公式サイト AMC、公開5日目初回です。 レディースデイなので女性ばかり、結構入ってました。... more
Tracked from キュブ零のシネマニア at 2006-02-11 22:23
タイトル : 『ミュンヘン』      スピルバーグの最高傑作だが2度..
先週の日曜日に、スピルバーグ監督の問題作『ミュンヘン』をシネコンで見ました。 1972年9月5日未明のドイツ、ミュンヘン・オリンピック選手村、そこに闇にまぎれて、パレスチナ・ゲリラ「ブラック・セプテンバー」が侵入する。彼らは、イスラエルの選手、コーチ、大会役員11名を人質にたてこもり、最終的に全員を殺害するという事件を起こした。これに対し、イスラエル、ゴルダ・メイア首相は激怒。パレスチナ・ゲリラ首謀者に対する報復を決意する。その任務にイスラエル秘密情報機関モサドの一員アヴナー(エリック・バナ)が選ば...... more
Tracked from flicks revie.. at 2006-02-12 10:42
タイトル : 『ミュンヘン』
 ミュンヘン・オリンピックというと思い出すのは水泳のマーク・スピッツと日本のバレーボール、それからパレスチナ・ゲリラが選手村で引き起こしたイスラエル選手団の拘束と殺害。... more
Tracked from It's a Wonde.. at 2006-02-12 16:35
タイトル : ミュンヘン
2時間44分の長い作品ですが、 スピルバーグ入魂の力作で素晴らしい作品でした。 物語の発端なった恐ろしいミュンヘンオリンピックの惨劇事件は この映画が話題になるまで知らなかったんです。 その事件の顛末を描く作品だとばかり思ってましたが、 後日談の報...... more
Tracked from don't worry!.. at 2006-02-12 18:10
タイトル : ミュンヘン
 ミュンヘンオリンピックは、私が12歳の時で、 そのころ男子バレーボール人気は最高潮。 「ミュンヘンへの道」というアニメと実写が交じり合った番組を見て、 盛り上がった気持ちのまま、 オリンピックを見た。  選手村から選手が拉致されたテロの記憶はほとんどなく、 私にとってはミュンヘンといえばバレーボールだった。    スピルバーグの「ミュンヘン」をパートナーと一緒に見た。 辛くで苦しい事実だけれど、 目を背けてはいけない事実だ。  私は漫画になった旧約聖書を読んで、 イスラエ...... more
Tracked from the borderland at 2006-02-13 01:14
タイトル : 「ミュンヘン」
バラエティに飛んだ作品を送り出し続けるスティーヴン・スピルバーグの懐の深さを感じました。それでも、子供は殺さないことや、家族の物語であることを考えればテーマは違っても監督の映画に対する姿勢が変わらないことがわかりますね。 ユダヤ人監督によるイスラエル側からの描写なのでもっと冷徹で感情のない暗殺集団かと思っていたのですが、これならイスラエルからも批判が起こるのは理解できる。それだけ偏りのない作品と言えるんじゃないでしょうか。アブナー(エリック・バナ)の家族への思いと暗殺者としての苦悩はグッと物語の...... more
Tracked from 映画で綴る鑑賞ノート at 2006-02-13 05:58
タイトル : ミュンヘン
お互いが銃を向け合い、身動きが取れなくなったときに、 先に銃を下ろすのは、とても勇気がいることです。 助かる保障など、どこにもありません。 アクション映画にありがちな、ワンシーンがとても印象に残りました。 かりに、目の前の敵を倒したとしても、 憎しみを、より強くした新たな敵が生まれてくるだけです。 永久に勝利のない、負の連鎖が続いていくだけだと思います。 ミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエルによる報復を描きながら、 映画は、スピルバーグの目は 明らかに“9.11”以後のアメリカに向け...... more
Tracked from CINEMA STADIUM at 2006-02-13 10:23
タイトル : ■ミュンヘン (HR)
at チネチッタ 4   2006 02/05 うひょ〜〜〜〜〜〜〜っ!! スゲェぜ、スピ兄ィ!!ときには「宇宙戦争」みたいなのがあっても、やっぱ腐っても、スピ兄ィは、スピ兄ィだった! 何よりパレスチナとイスラエルの問題を題材に一級のエンターテインメントしてるこつがスゲェ!!中東問題、イデオロギー、宗教、、んなもんなぁも知らんでも、ハッキリ言うて、恐ろしいくらい面白い!!ひたすらオモシロイ!! ここ数日ほとんど寝てなかったおいらを、夜中0:20開始の上映であくび一つ起こさせない画の力感たるや...... more
Tracked from Shinri-Xの毎日楽.. at 2006-02-14 00:03
タイトル : あなたはミュンヘンで感動したかい?
スピルバーグのミュンヘンを見ました。 実話にもとづく映画は、本当に重いですね~。 それにしても、あんな簡単に街中でガンガン殺しができるんですかね~。 できたとしてもつかまるでしょ。 映画のような話だとよく言いますが、本当の話なんですね。 もう... more
Tracked from 日々徒然ゆ~だけ at 2006-02-14 00:33
タイトル : ミュンヘン
 どーもスピルバーグの長編シリアス映画とは合わないとみえる。「皆がやり難い問題に真っ向から取り組みました!」って意気込みは認めるが,上滑りな感じがするんだよねぇ。... more
Tracked from ブツヨク人 〜 GOのハ.. at 2006-02-15 00:20
タイトル : 映画「ミュンヘン」を観て来ました 
映画「ミュンヘン」を観て来ました。 スティーヴン・スピルバーグ監督が、1972年のミュンヘン・オリンピックで実際に起きた事件の真相を、事件に関わった人々のコメントや、史実に基づいて映画化した衝撃の問題作。 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:....... more
Tracked from 西欧かぶれのエンタメ日記 at 2006-02-15 01:39
タイトル : 『ミュンヘン』レビュー/傷つけあいの連鎖
初日のレイトショーで観た『ミュンヘン』だけれど、最近、紛争や内戦やナチスなど、実話ベースの重い作品を立て続けに観ていたため、本作でついにキャパオーバーとなって、なかなか文章にすることができなかった。 ミュンヘン事件に対する報復として、ヨーロッパに送り込まれたイスラエルの暗殺チーム。アヴナー(エリック・バナ)をリーダーとする彼らは、事件の実行犯たちを、ひとりひとり殺害していく。 注視すべきは、彼らがプロの暗殺者ではないことだ。普段の彼らは、おもちゃ職人や古物商であり、暗殺の訓練など受けて...... more
Tracked from 面白い映画とつまらない映.. at 2006-02-15 01:51
タイトル : ミュンヘン
マフィア映画みたいだと思った。 家族と金と殺し。ほらマフィア映画だ。 ただし描かれているのは、イタリア人ファミリーの抗争ではなく、イスラエルとパレスチナ人の抗争なのだが。 日本に住んでいると、国というのは基本的に平和で安定した長い歴史のあるものだと思いがちだが、そうとも限らないらしい。もしかしたら国というのは、巨大なやくざの一家のようなものなのかもしれない。 マフィアのファミリーは、全員自分がやくざだと自覚している。でも、国民はそうではない。平和に暮らしているつもりが、突然抗争に巻き込まれたり...... more
Tracked from シネマ日記 at 2006-02-15 10:11
タイトル : ミュンヘン
この作品について多くを語ることはワタクシにはできない。自分の娘が生まれたことと、暗殺のターゲットを殺せたことを同じときに同じ人から「おめでとう」と言われるなんて…そんな哀しみがこの世にはある。心が痛くなる作品。スティーブンスピルバーグがこの作品を通して言いたかったこと。それはもちろん、こんな不毛な報復合戦をいつまでも続けても何も解決しない。暴力では何一つ前に進まない。ということなんだろう。しかし、後半20分くらいの映像。オリンピック会場から空港へ人質を連れて行ったパレスチナテログループ“黒い九月”と銃...... more
Tracked from toe鐚€疂nemati.. at 2006-02-16 01:44
タイトル : ミュンヘン
第78回 アカデミー賞 作品賞、監督賞 ノミネート作品 1972年のミュンヘンオリンピックで実際に起きた事件を元に描かれたこの映画。 その事件は、「オリンピック選手村で11人のイスラエル代表が殺された」というものであり、犯人はパレスチナ人だった。 当時、生まれたばかりだった私にとっては、そんな事件の存在すら知らなかったけれど、この映画が世界に訴えようとするメッセージについて深く考えさせられた。 <... more
Tracked from ヨーロッパ映画を観よう! at 2006-02-16 22:25
タイトル : 「ミュンヘン」
「Munich」2005USA スティーヴン・スピルバーグ(シンドラーのリスト/1993)が監督、主演は「トロイ/2004」のエリック・バナ。原作はノンフィクション小説“標的(ターゲット)は11人/モサド暗殺チームの記録”。この事件は世界中で放映され、当時TV で見た記憶がある。バナ演じるアヴナーとチームを組む男たちに「Jの悲劇/2004」のダニエル・クレイグ、フランス人俳優のマチュー・カソビッツ(アメリ/2001)、オスカー俳優「シャイン/1996」のジェフリー・ラッシュetc. アヴナーの身重の...... more
Tracked from mimiaエーガ日記 at 2006-02-17 19:26
タイトル : 『ミュンヘン』
★★★★原題:『Munich』アメリカCIA、ロシアKGB、イギリス諜報部、落... more
Tracked from オレメデア at 2006-02-17 20:24
タイトル : ミュンヘン(2月4日公開)
1972年9月5日の未明. ドイツでは,「ミュンヘンオリンピック」が行われていた. その選手村で,パレスチナのゲリラ「Black September(黒い9月)」と名乗る組織が乱入. イスラエル人の選手をはじめとする11人が人質になり,全員が死亡するという衝撃の事件が起こった. ...... more
Tracked from Subterranean.. at 2006-02-19 15:50
タイトル : ミュンヘン(Munich)
監督 スティーヴン・スピルバーグ 主演 エリック・バナ 2005年 アメリカ映画 164分 ドラマ 採点★★★★★ いかなる理由であれ、暴力は新たな暴力を生み出す。憎しみは増幅され、途切れる事のないサイクルとなり国々と、そこに住む人々を飲み込んでいく。真実は一つだけとは..... more
Tracked from soramove at 2006-02-19 20:30
タイトル : 「ミュンヘン」テロの狂気と正義
「ミュンヘン」★★★☆ エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、ジェフリー・ラッシュ主演 スティーヴン・スピルバーグ監督、2005年、アメリカ 1972年 ミュンヘン・オリンピック開催中に、 パレスチナゲリラによる イスラエル選手団襲撃事件が起こった。 人...... more
Tracked from 太陽がくれた季節 at 2006-02-20 01:21
タイトル : ■〔映画鑑賞メモVol.9〕『ミュンヘン』(2005/ス..
~「第20回冬季トリノ五輪開催記念」(^^)あれこれ―その2:ああ、ミュン篇(^^) →その1:ああ、トリノ五輪篇~僕のメダル獲得予想は「金3、銀3、銅4」は、こちら! →その3:ああ、名古屋篇~ストーンズ「名古屋公演」行くか行くまいか...は、(※後刻!) おはようございます、ダーリン/Oh-Wellです! さて、2月12日の朝を迎えました。東京は穏やかな晴天です!! 私め、友人に誘われたこともあり、今週中に『ミュンヘン(2005/スティーヴン・スピルバーグ)』〔>1:IM...... more
Tracked from カリスマ映画論 at 2006-02-20 22:46
タイトル : ミュンヘン
【映画的カリスマ指数】★★★☆☆  人間の哀しく愚かな本質をみる... more
Tracked from 自分探しの心の旅 at 2006-02-22 14:10
タイトル : ミュンヘン
 1972年9月5日早朝、オリンピック会場内のイスラエル選手村に、武装した8 名が乱入しました。 犯人グループは、イスラエル人選手とコーチの2名を殺害し、残りの9名を 人質に取りました。 これによりオリンピックは中断されます。 直後、ゲリラ組織『黒い九月』が...... more
Tracked from いもロックフェスティバル at 2006-02-25 02:01
タイトル : 映画「ミュンヘン」
この映画の背景を知るには、パレスチナとイスラエルの歴史、ならびに(この映画には... more
Tracked from <花>の本と映画の感想 at 2006-02-28 22:30
タイトル : ミュンヘン
ミュンヘン 監督 スティーヴン・スピルバーグ? 出演 エリック・バナ 、ダニエル・クレイグ 、キアラン・ハインズ 、マチュー・カソヴィッツ 、ハンス・ジシュラー? 2005年 アメリカ 1972年ミュンヘンオリンピックで、パレスチナゲリラによって、イスラエル選手2人... more
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前回観たのがタイ公開初日の2/9だったので3週間近く前。日本でもとっくに公開中でタイミング的にはズレたかもしれませんが、週末(日本では3/6早朝)アカデミー賞発表もありますし。 f:id:taideomouhibi:20060301144107j:image 3時間近い長丁場ですが、冒頭、そしてその後3度に分かれて描かれるミュンヘン五輪(1972)での人質劇の顛末が効果的な配置になって本編を引き締め、その長さを感じさせません。 『プライベートライアン』や『宇宙戦争』で見せた残虐描写も、今回は必要不可欠...... more
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凄い映画だ。「プライベート・ライアン」の最初のノルマンディー上陸のシーンを、 「オーシャンズ11」で少しだけ薄めたような映画である。これほど衝撃的な映画は、なかなかない。... more
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タイトル : 「ミュンヘン」
「ミュンヘン」を観ました。 1972年ドイツ・ミュンヘンオリンピック選手村にパレスチナゲリラ「黒い九月」が侵入、イスラエル選手団11人を人質に取り、結果として全員犠牲になるという事件が起きた。これに対するイスラエル政府の回答は報復、「モサド」より5人の暗殺チ...... more
Tracked from 坂部千尋のsparrow.. at 2006-03-09 00:20
タイトル : ミュンヘン   -劇場-
   ミュンヘンを観終わってお家に帰った千尋に「私も超観たかったのに{/ee_3/}{/hiyo_cry2/}」と大声で訴えるマミー{/niwatori/}よく考えたらマミーは、学生運動世代で、ミュンヘン事件もリアルタイムでニュース見てて、そういやおまけにエリック・バナのファンでした{/face_ase2/}  誘わなくってゴメンよマミー{/kaeru_yodare1/}でもいつまでたってもエリック・バナの事をへクトルって呼んでるのはどうにかしてくれ{/kaeru_shock2/}        ...... more
Tracked from シネクリシェ at 2006-03-11 17:57
タイトル : ミュンヘン
 ミュンヘン事件そのものではなく、"その後のミュンヘン事件"を扱った作品。  パレスチナへの報復として、素人であるにもかかわらず刺客として抜... more
Tracked from 本のソムリエの読書日記 at 2006-03-12 06:26
タイトル : ★★★★「ユダヤ商法」ラビ・マービン・トケイヤー、日本経..
ユダヤ商法」マーヴィン・トケイヤー、日本経営合理化協会(2000/09)¥10,290 (評価:★★★★☆) ●素晴らしい本です。国を持たないユダヤ人の知恵には感服します。... more
Tracked from 「朱雀門」という方法・第2章 at 2006-03-12 20:39
タイトル : ミュンヘン:「なかったこと」にされる悲劇
★監督:スティーブン・スピルバーグ(2005年 アメリカ作品) MOVIX京都に...... more
Tracked from 映画とCINEMAとムービー at 2006-03-27 15:08
タイトル : ミュンヘン
ミュンヘン munich ※PG-12 8日、ミュンヘンを観てきました。ガラガラでした。5~6人ほどだろうか。 水曜だと言うのに男性客の方が多かった。無理もない。 ズシンと胸の奥に重い鉛が落とされた気分だ。言葉を選ぶ難しい内容だった。 私にはこれをどう理解するべきか。分からない…。永遠に答えは見つからないかもしれない。 この映画は私にとって個人的に意味深い作品の一つになった。 歴史、民族、宗教、戦争、テロ問題に関しては二国間が争う形での作品は必ず方手落ちになる映画が多い。 ユダヤの血を引く監督が...... more
Tracked from とんとん亭 at 2006-08-20 10:15
タイトル : ミュンヘン
「ミュンヘン」 2006年 米 ★★★★ 1972年西ドイツのミュンヘン・オリンピックで、テロリスト“黒い9月” のメンバーがイスラエルの選手団11人を人質にイスラエル政府に収監されている パレスチナ人234名の解放を要求するたてこもり事件発生。 ...... more
Tracked from 狐の穴にて at 2006-08-25 12:47
タイトル : 『ミュンヘン』
『ホテル・ルワンダ』との二本立てとは、新文芸座も重い組み合わせにしたものだ。なんと162分という長さを知らずに観始めたのだけれど、一気に最後まで引き込まれた。ふぅ。... more
Tracked from 猫姫じゃ at 2006-09-06 11:54
タイトル : ミュンヘン 06年169本目
ミュンヘン 2005年   スティーブン・スピルバーグ 監督エリック・バナ , ダニエル・クレイグ , キアラン・ハインズ , マチュー・カソヴィッツ やっぱり、こういうのが、今のスピルバーグなのね。 ミュンヘン五輪で実際に起きたテロの映画化。  ... more
Commented by ssnostalgia at 2006-02-10 13:09
丁寧に作られたいい映画でしたね。
テロの映画では「ナッシング・パーソナル」が主題としては近いのだと思いました。個人的な問題じゃないのですよね。

あと、民族や差別を扱った映画がスピルバーグの本道だとおもいます。「カラーパープル」とかさ。

「プライベート・ライアン」では戦って戦って生き抜く凄みを描いていたが、ユダヤという民族からの経験が監督の表現に大きな影響を与えているとも思っています。
Commented by 隣の評論家 at 2006-02-10 20:16 x
かえるさん、こんにちわ。
TB&コメントありがとうございました。
重たいけれど、とても意味のある作品だと思いました。
ルイさんは結構印象に残っております。ルイのパパさんも。
カソビッツさんの方のマチューも居りましたが、ルイさんの方が印象に残ってます。
Commented at 2006-02-10 20:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by マダムS at 2006-02-10 21:28 x
長さを感じさせない実に見応えのある作品でしたよね~
ざらついた映像とか魅力的なカメラアングルなど、撮影監督のカミンスキーのお仕事も一役かっていると思いますね 好きだわと思ったらこの方結構スピちゃんと組んでいたんですね・・そういえばあれもそれもとパンフ観て驚きました。
私も予想外の出演者とヨーロッパの街並みを密かに歓びつつ観ておりましたです♪
Commented by 秋日和 at 2006-02-10 21:29 x
撃つ方と撃たれる方を普通はカットを割るのにワンフレームで見せてるじゃないですか、あれ、スピルバーグってひどいことするなあって思いました。
Commented by kusukusu at 2006-02-11 01:30 x
自分のためですか・・。イスラエルのためでもパレスチナのためでもなく(どっちよりでもなく)自分のために撮ったということでしょうか。
スピルバーグってこういうのを撮る監督だったんだっけとちょっとびっくりさせられる作品でした。もしかしたら単に自分が今までスピルバーグの映画をちゃんと見ていなかっただけなのかもしれないけれども。
Commented by Puff at 2006-02-11 20:24 x
そうそう、長さを感じさせない見応えある映画でしたね。
(・・・ワタシの場合は、少々長く感じられたのですが、その長さが返って良かったです。かえるさんと言っている意味は同じです)
でで、ワタシもあのキャスティングは良いと思いました!!
一人一人が個性を発揮しながらも、その役割にしっくりと馴染んでいましたね。
食事のシーンや、ラジオの奪い合いや、その外での二人の会話など、さり気にエピソードを入れていて、個人の考えていることがさらり・・・と分かるようになっていましたね。
観ていて辛くなる映画だったけれども、でも、ホント、観ておいて良かったと思いました。
疲労感が残りますが、それがまた満足出来たという意味でもあるのですよね。
Commented by キュブ零 at 2006-02-11 22:27 x
かえるさん、こんにちは!ハリウッド映画を見る機会が少ないので、スピルバーグ映画ってあまり見ていないのですが、これを見て未だにショック状態から抜けられません。なかなか次の映画を見れない状態となっております。井筒監督は、こちトラ自腹じゃー!で、随分怒っていましたが・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-12 01:53
ssnostalgia さん♪
すばらしい映画でしたね。
『ナッシング・パーソナル』 は観ていないのですが、どういう主題でしょう??
紛争や対立を描いた公平な視点の社会派な映画というとイギリス製作のものが多いですよね。ハリウッド映画界では、ずっとテロというのはサスペンスやアクション映画を盛上げるネタに過ぎないことが多かったような・・・。そんな中で、スピルバーグがこういうかたちでテロを取り上げてくれたことには感無量です。
個の集まりである組織が個人を駒として利用するという現実には改めてゾッとしました。

スピルバーグに関心はなかったのでそのスタンスも知らなかったのですが、一部で言われているようにユダヤ人に都合のいいプロパガンタ映画を作っているのかと私も思いこんでいたふしがありました。でも今回、彼は決してユダヤ人の繁栄ばかりを考えているわけではなくて、広く民族のこと、戦争と平和についてを描こうとしている人だとわかったような気がします。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-12 02:00
隣の評論家 さん♪
どうもです。ルイは印象深かったですよねー。
おしゃれなスーツを着て犬を連れているところがおかしかった。
おフランス映画出演時はもっとしなやかなキャラクターなんですが、
謎の情報屋キャラも存在感があってなかなかでした。
テーマそのものの重さを忘れてしまうほどに意義深さに満足でした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-12 02:01
マダムS さん♪
見ごたえ満点でしたね。いろんな意味で。
最近のスピ作品はみんなカミンスキーの撮影ですよね。
撮影監督のセンスは映画には欠かせないものですよね。
私はスピ作品ではほとんど初めてカミンスキー映像にやられましたわ。
「ふたりの5つの分かれ路」の出演者が2人もいるなぁとか、
どうでもいいことにいちいちワクワクしながら観ていましたー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-12 02:01
秋日和 さん♪
なるほど、そうですね。スピルバーグって、ヒドイ!
残酷なほど迫力ある銃撃シーンはそんなふうに計算されているんですね。
カットが細かすぎるアクション大作とは大違いでゾクゾクするわけです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-12 02:05
kusukusu さん♪
自分のためというのは、スタジオのためではなくということですね。スタジオが望む興行的に成功する映画などではなく、たぶん彼が撮りたいと思って撮った映画ということなんでしょう。もちろんイスラエルのためだとか限られた民族や国のためではなく。
こういうのを撮る人だったんだと私もこのたび初めて発見。私もスピルバーグには偏見をもっていて、ちゃんと見ていなかったのかもしれません。いきなりスピルバーグ信者になってしまいそうなくらい感心しましたよ。
Commented by M. at 2006-02-12 10:41 x
こんにちは
実をいうと『宇宙戦争』も主要キャスト以外は(←でもこれかなり大きかった-笑)イヤではなかったのですが、今回はすべてにおいて脱帽です。スピルバーグをすごい監督だなーと初めて意識したかもしれません。
Commented by kazupon at 2006-02-12 16:40 x
いつもお世話になってます!「ホテル・ルワンダ」にもTBさせていただきました!
両作とも自分は映画が無かったら大きく知らなかった事件だと思います。そういう意味では劇場に足を運んだのは意義のある事なのかなぁとも
思います^^
スピルバーグは一貫して「虫けらみたいに殺される恐怖」を描く作家だと思ってて、直接描写をある程度想像に委ねた「ホテル・ルワンダ」とは
対照的にこの映画では克明に描写しているなぁと思いました。
別の世界の話ですが、映画におけるテーマは似ているようにも
自分は感じてます!
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-13 00:21
Puff さん♪
ナイス・キャスティングでしたよね。
たぶん一般的には地味すぎると言われているんでしょうが、個人的にはすばらしい俳優の顔ぶれでしたわ。映像の質感のせいもあるのかもしれないけれど、彼らのいつもと違う風貌もそれぞれにシブくて魅力的でした。必要以上に個々の背景描写はされないもののさりげなく個性が描かれていてよかったですよねぇ。いつもは風景を眺める方が好きな私なのに、本作では人物ウォッチングを楽しんでしまいましたー。
サスペンスフルでスリリングな展開に引き込まれて、辛さをあまり感じることもなく駆け抜けていった感じです。満足。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-13 00:23
キュブ零 さん♪
ハリウッド映画には私もそんなに入れ込んでいないので、スピ作品も観ていないものが多いのですよ。でも、私も今回はすっかり圧倒されてしまいましたよ。私は衝撃的な映画はいろいろ観ているので??本作にはショックは受けなかったんですが、おもしろさに大いに興奮して、テーマに深く感慨を受けました。井筒カントクは勝手に怒らせておきましょうー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-13 00:27
M. さん♪
『宇宙戦争』は私はほとんど楽しめなかったんですが、同じくキャストが好みじゃなかったのが大きかったですー。そんな感じで、スピルバーグ作品は部分的にしか楽しめない作品も結構多い印象でした。しかし、私も今回は脱帽しました。私も初めてしみじみとスゴイ監督なんだなーってことに気づきましたよ。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-13 00:29
kazupon さん♪
そうなんですよ。映画のオカゲで歴史的な出来事をよく知ることができるんです。ルワンダのジェノサイドなどは文章で読んでも、どっちがツチ族だっけ?といちいち混乱して把握できなかったんですが、映像と物語のおかげで状況をしっかり認識できました。ミュンヘン事件なんてほとんど何も知らなかったし。意義深い映画鑑賞でっす。
なるほど。「虫けらみたいに殺される恐怖」を描いていますよね。ゲームにように軽快に殺人シーンが描かれるハリウッド映画が多い中、やっぱり違いますね。その酷さはきちんと描くべきものだと思います。
事件の形態は全然違いますが、その2作には対立する民族の間の憎悪など共通するものがありますよね。併せて考えさせられます。
Commented by borderline-kanu at 2006-02-13 01:19
こんばんは。ほとんど前知識がなかったので大丈夫かなと思ったんですけど、登場人物の描き分けがはっきりしてたんで分かりやすかったですね。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-13 15:58
カヌさん♪
キャラクターの個性の描写はよかったですよねぇ。登場人物の多い物語って、わけがわからなくなってしまうこともありますが、その点はやっぱり巧いつくりになっていましたよね。前知識がなくてもグイグイ引きこまれてしまう語り口はお見事。
Commented by chatelaine at 2006-02-15 01:47
こちらにもこんばんは。
私も、めまぐるしく変わるヨーロッパの街並みに心がウキウキ…するかと思ったんですけど、それにはやっぱりテーマが重すぎました(苦笑)
でも、ルイが犬を連れて散歩(?)しているところは、ああパリだぁ~と嬉しくなりました。あの犬が私的にツボです。
大量につくられる食事のシーンも、あの包丁さばきも、アヴナーのやり場のない感情を反映しているようで、興味深かったです。
Commented by denkihanabi at 2006-02-15 01:49
主人公が料理が得意っていう設定がいいですよね。サスペンス優先の映画なら、それが暗殺の手口の伏線になったりするところなのですが、この映画は全然そういう展開にならない。
そういえば、自分の本当の家族とは食事をするシーンがありませんでした。なにかが失われていることを象徴しているんでしょう。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-16 12:54
chatelaine さん♪
私は結構ウキウキワクワクしちゃいました。冷酷人間?
主人公が抱えるへヴィーな問題については目新しさがなかったせいか
直接的にはそれほどに重さを感じなかったので、前半はとにかく
キャスティングや映像や展開のおもしろさを楽しんでいた私ですー。
ヨーロッパの街の交差点のショットなんかもすごくよかったなー。

アヴナーのクッキングシーンや何度も登場する食卓のシーンもまた
深読みせずにはいられない意味深な重要なものでしたよねぇ。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-16 12:54
denkihanabi さん♪
暗殺団のリーダーは料理上手って、おもしろい設定ですよねー。
そうか。アヴナーが家族と食事をする場面は描かれていなかったですね。
古来から家族とは食を共にするものたちであるはずなのに。
なるほど、本来のHomeの喪失が描かれていたのかもしれません。
食と家族にこだわるルイパパの台詞も印象的でした。
Commented by mimia at 2006-02-17 19:25 x
かえるさ~ん、こんにちは。
『ミュンヘン』『ランド・オブ・プレンティ』と立て続けに9.11な私です。
私もスピルバーグの気概を感じました。

昨日WOWOWにて『ブラック・セプテンバー』を観ました。
イスラエル側と生き残ったテロリスト側、両面から追ったドキュメンタリーですが、事件の展開・真相を克明に記録した秀作と思いました。危機管理という言葉がなかった時代、こんな素人集団がモサドをやっていたのですね、感慨深いです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-18 11:52
mimia さん♪
ヴェンダースとスピルバーグとでは切り口も手法も全然違っているけれど、それぞれに平和への願いを抱いて、得意なスタイルで作品化してくれたことが素晴らしいなぁと思います。スピルバーグの気概を感じましたよねぇ。バリバリの社会派姿勢でなく、エンタメとして見ごたえもあるところがいいです。あえて両者それぞれの物語にしなかったのが、緊迫感と見えない恐怖が感じられてよかった。
フィクションでは、そんなスタイルが見事にきまり、ドキュメンタリーならばやはりその『ブラック・セプテンバー』ように両側を公平に追うということに意味があるのでしょうね。うーん、そちらも興味深いです。暗殺団は素人集団というのは全く事実だったんですね。恐ろしい・・・。
Commented by 朱雀門 at 2006-03-12 23:08 x
こんばんは
旅する映画・・・そうですね、ヨーロッパ・地中海・中東とスクリーンを見ながらちょっとした旅行気分になりました。欧州の街並みはどこを撮っても絵になりますね。
4年前にベルギーに行って以来ヨーロッパはご無沙汰なのです。もちろん映画のような殺気立ったツアーは御免被りたいですが(笑)。

70年代前半といえば、よど号ハイジャックや三島由紀夫の自殺などがありました。国内外問わず政治的に「熱い」時代だったのかなあと思ったりします。
Commented by CaeRu_noix at 2006-03-13 17:03
朱雀門 さん♪
ヨーロッパの街並みは美しいですよねぇ。石畳が映るだけで俄然お気に入り度が高くなる単純な私。カミンスキーのカメラはこういう画を撮る方がよりハマる気がします。
ベルギーは行ったことないんです。いいなぁー。食べ物もおいしそうですよね。ベルギービールも♪ 旅はもちろんレジャーかゆったり休暇目的に限ります。暗殺旅行も密輸旅行もごめんですよね。でも、どうせ悪に手を染めなくっちゃいけないんだったら、旅行も兼ねられた方がいいかも??
熱い事件はいろいろあれど、よど号ハイジャックなどは公的に裁かれるのでまだ真っ当なんですよねぇ。暗殺の指令がくだされるっていうのはやっぱり非常に怖いです。
Commented by ヨンリー at 2006-03-27 15:25 x
こんにちは。先日はシリアナTB&コメントありがとうございました。
ロード・オブ・ウォー含め好きな作品3つまとめてTBさせて頂きました。
ミュンヘンも印象深い作品でしたよね。また遊びに来ます。ではでは。^^
Commented by CaeRu_noix at 2006-03-28 00:29
ヨンリーさん ♪
そんな社会派な作品を同じ頃に観たことによって、より多面的に考えさせられましたよね。どれも現実問題をベースにしている興味深い映画でありました。とりわけ、ミュンヘンはオスカーあげたいくらい気に入りました。
またよろしくお願いしますー。
Commented by いわい at 2006-08-25 12:45 x
こんにちは。
『ホテル・ルワンダ』とともに、この映画を観てきましたよー。
ヨーロッパの街並、良かったですよね。わたしも、心ウキウキしたかもです。
そして、マチュー・アマルリックですよ。
わたしもチョイ役かと思っていたのですが、とても重要な役でしたね。
彼の雰囲気がとても、ヨーロッパ的で素敵でした。連れていた犬にも注目です。
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-26 14:36
いわい さん♪
濃厚な組み合わせでしたねー。
やっぱりヨーロピアンだったのはポイントが高かったです。
色調などにも惹かれました。2度も観に行ってしまったし。
そうなんです。マチュー・アマルリック抜きでミュンヘンは語れません。
おフランス映画の時とは違う魅力を発見できました。
『マリー・アントワネット』のマチューも楽しみでっす。
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