かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『イノセント・ボイス 12歳の戦場』
2006年 02月 17日 |
過酷な戦場の中でイキイキと暮らす子どもたちの姿に感動。

内戦下にあったエルサルバドルに住む11歳の少年チャバの物語。



1980年代、エルサルバドルでは、政府軍とそれに対抗する農民を中心に結成されたゲリラ組織であるFMLN(ファラブンド=マルティ民族解放戦線)とが激しい内戦を繰り広げていた。主人公のチャバの住むクスカタンシンゴという小さな町は、政府軍とFMLNの境界線区域にあって銃撃戦が繰り返されていた。

"12歳の戦場"という副題から、私はなんとなく、徴兵されて戦地へ向かわされた少年の物語だと思っていたかも。"戦地"がわざわざ出向く場所であったらまだよかったかもしれない。内戦だもんね。戦場はこの町だったんだという事実にあ然。
「暗くなる前に帰ってきなさい」ではなくて、「外出禁止時刻までに帰ってきなさい」と言われて出かける子ども達。

銃撃戦の中でどのように境界がピッと決まるのかよくわからないけど、誰もいない荒野で撃ち合ってくれよ!って思わずにはいられない。"はーい、ここが戦場です。この線から出ないで撃ち合ってねぇー。"と決められるものであるはずはないけど、ちょっと待ってよと叫びたくなる恐ろしい状況。武器をもっていない人間の頭上を銃弾が飛び交うなんてどうかしている。とても質素なつくりの小さな家で母と子どもたちが和やかに夕食を食べている時に予告もなく銃弾が窓ガラスを突き破る。一番安らげる空間であるはずの家庭で、まだ小さな子ども達が命の危険と激しい恐怖に見舞われなければいけないなんて・・・。

そして、日常の恐怖に怯えるばかりでなく、少年達は12歳になると政府軍に徴兵されてしまうという理不尽さ。モトは何かを守るために始まった戦いであったはずなのに、徐々に目的のよくわからない、犠牲が大きくなるばかりの愚かな報復合戦になってしまう。その少年は12歳になると政府軍として戦わされる羽目になり、それを免れるためにゲリラとして戦うという選択肢もある、なんて全く馬鹿げている。平和に暮らしたい住民を巻き込まずに、利害の直接的な関係者だけで戦ってくれよ。と誰もが思っているはずなのに、現在も世界の紛争地で約30万人もの子どもたちが兵士として戦場にかり出されているというからやるせない。片方を支援して犠牲を膨らませる米国にまたしても立腹・・・。

彼らの置かれた境遇に同情の涙を流し、その社会に憤りを感じるばかりだったけれど、その反面どんな状況でも子ども達が明るい笑顔を見せてくれることに温かな気持ちにもなった。元気に遊び回り恋もする。仕事を見つけて母の助けになることに歓びを見いだし、銃撃の中で泣く弟を笑わせる機転の利くたくましいチャバの姿に胸をうたれる。『亀も空を飛ぶ』と同じように、私たちの同情をも跳ね返すほどの子ども達のバイタリティに救われる。やっぱりそんな素晴らしい子ども達の命を大人社会の争いのために奪ってはいけないとまた痛感。

徴兵にやって来た政府軍から身を隠すために少年達が屋根の上に伏せて隠れるシークエンスにはグッときた。連なる屋根に伏せて寝そべる少年の姿が並ぶ光景は何だかとてもステキだった。頭の固い大人には思いもよらない子どもらしい機転。子どもらしく身軽に空に近づくその姿に勇気と希望が見える気がした。
紙のホタルを夜空に飛ばすシーンもファンタジックで好き。

ベト叔父さんが寝ころんでギターを弾きながら歌ってくれた「ダンボールの家」(Casa de Carton)のメロディと歌詞もせつなく胸に染みた。これは、ベネズエラのフォーク・グループ、ロス・グアラグアオスの歌で、プロテスト・ソングだったために政府によって発売、放送が禁止されていたそうだ。実体験をもとにこの脚本を書いたオスカー・トレスは、2001年頃にこの曲に再会したことがキッカケとなって、その歌の思い出がリンクする内戦を振り返ることになったのだそうだ。そんなエピソードも感慨深い。

1992年に12年間続いた内戦が終結。その間、7万人が死亡し、100万人が亡命したという。オスカー・トレス自身も85年にアメリカへ亡命し、そのことについて後ろめたい気持ちがあったそうだ。そして、その負の思いを、このような映画に託してくれたことは素晴らしい。目を覆いたくなるような悲惨な現実と出口の見えない問題が蔓延るこの世界で、私たちが少年チャバの体験とその笑顔に感じて考えさせられたことは貴重。

オリバー・ストーンの『サルバドル/遙かなる日々』(86)も観てみたい。

戦闘の絶えることのなかった80年代の中米といえば、私の心に突き刺さったケン・ローチの『カルラの歌』を思い出さずにはいられなかった。この映画でも、アメリカが内政干渉して戦争を悪化させていたことにふれられていた。

その事実にはため息をつくばかりだけど、社会派の映画がたくさん公開されていることが嬉しい今日この頃。

イノセント・ボイス 公式サイト
VOCES INOCENTES  2004 メキシコ
監督.共同脚本 ルイス・マンドーキ
脚本  オスカー・トレス
出演 カルロス・パディジャ、レオノア・ヴァレラ、グスタボ・ムニオス

(シネスイッチ銀座) 26本目
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by CaeRu_noix | 2006-02-17 23:19 | CINEMAレヴュー | Trackback(24) | Comments(10)
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Tracked from 徒然なるままに・・・ at 2006-04-08 09:28
タイトル : 【映画】 イノセント・ボイス 12歳の戦場 ★★★☆
ストーリー: 1980年、中米の小国エルサルバドルは政府とゲリラの内戦下にあった。 11歳の少年チャバが住む小さな町は、軍とゲリラの勢力のほぼ境界線にあり、 銃撃戦がなかば日常的に行なわれている。 チャバの家にも銃弾が撃ち込まれた。そんな中でも友だちと遊び、 初恋も芽生え、子どもらしく暮らすチャバ。 しかし兵士が足りない政府軍は、 12歳になった子どもたちを強制的に徴兵していた。 やがて学校は閉鎖され、チャバの誕生日も迫ってくる。 (goo映画より引用) 出演: カルロス・パディジャ、レオノア・ヴ...... more
Tracked from ネタバレ映画館 at 2006-04-17 09:53
タイトル : イノセント・ボイス 12歳の戦場
 文部科学省特別選定作品。教育基本法が変わったら選ばれることもなくなるのかもしれない。... more
Tracked from ミチの雑記帳 at 2006-04-17 23:06
タイトル : 映画「イノセント・ボイス 12歳の戦場」
映画館にて「イノセント・ボイス 12歳の戦場」★★★★★ 映画を見ている間中ずっと胸が苦しかった。絶え間ない銃撃、砲弾の音にずっと身を硬くして見ていた。 1980年代、中南米エルサルバドルの内戦は12年にも及び多数の犠牲者や亡命者を出した。その内情を描いた実話に基づくドラマ。国と国の戦争も惨たらしいが、民族間の紛争も内戦もやはり惨たらしい。少年チャバ(カルロス・バディジャ)の住む村は政府軍とゲリラの戦闘の最前線になっており、学校やお粗末な家が時間構わずに戦場になるのが日常茶飯事。『亀も空を飛ぶ』で...... more
Tracked from 映画をささえに生きる at 2006-04-19 18:31
タイトル : イノセント・ボイス 12歳の戦場
現在世界には約30万人の少年兵がいるそうです。しかしこれは実際に戦闘に参加している、しかも把握可能な人数であり、凖軍事組織・民兵・反乱軍等を加えると80万にものぼると言われています。... more
Tracked from working titl.. at 2006-08-23 21:44
タイトル : イノセント・ボイス 12歳の戦場
イノセント・ボイス 12歳の戦場 (2004)  ルイス・マンドーキ監督  「ホテル・ルワンダ」と同時上映で観たのですが、私としてはこっちの方が全然よかった。なので、観終わってちょこちょこ評価を見たら、あちらの方が評価されているようでびっくり仰天。  えー、絶対こっちの方がよいと思うけど。もちろん個人的な思いですけどね。(もちろん、ルワンダとエルサルバドルの内戦を比べてどうって話じゃ全くないです。あくまで映画として、作品としての私の好みの話です。)  この作品は、南米エルサルバドルの内戦時、...... more
Tracked from とんとん亭 at 2006-09-11 22:32
タイトル : イノセント・ボイス
「イノセント・ボイス」 2006年  墨(メキシコ) ★★★★ 中米、エルサルバドルに1980年内戦が勃発。 農村部の不正と抑圧がはじまりで、農村層は反政府FMLNを組織。 12年に渡る血みどろの紛争に突入。 クスカタンシンゴは 境界線にあたり、ゲリラ...... more
Tracked from communicatio.. at 2006-11-30 23:34
タイトル : イノセント・ボイス 12歳の戦場 (VOCES INOC..
1980年代のエルサルバドル。政府軍と、貧しい農民を中心に組織された反政府ゲリラFMLNとの激しい内戦が繰り広げられる中、11歳の少年チャバが懸命に家族を守り、生き抜こうとする姿が、実話をもとに描かれている。 驚いたのは、当時のエルサルバドルは12歳で徴兵。それも、いきなり政府軍が学校にやってきて、12歳になった少年の名前を読み上げ、誘拐同然で強制的に連行していく。反抗する子は年齢に関係なく連れて行く。学校の先生も一応は抵抗を試みるが、武器をもった相手になすすべはない。それ程、政府軍は絶対的な権...... more
Tracked from epiphany at 2007-11-12 08:35
タイトル : Innocent Voices (2005)
【原題】VOCES INOCENTES 【邦題】イノセント・ボイス 12歳の戦場 【あらすじ】1980年代、エルサルバドルではアメリカの支援を受けた政府軍と、貧しい農民を中心に組織された反政府勢力FMLNとの激しい内戦が繰り広げられていた。父親がアメリカに去って以来一荻..... more
Tracked from サーカスな日々 at 2009-11-20 01:28
タイトル : mini review 09419「イノセント・ボイス ..
激しい内戦で多数の犠牲者や亡命者を出した、1980年代の中南米エルサルバドルの内情を描いた戦争ドラマ。無名の俳優オスカー・トレスが少年時代の体験をつづった脚本を、メキシコ出身のルイス・マンドーキ監督が映像化。むごたらしい戦争の悲惨さや無意味さを母子のきずなを絡めて語り明かす。主人公の少年に3000人の中から選ばれたメキシコの少年カルロス・パディジャ。軍隊徴収直前の微妙な少年の心理を自然体の無垢な演技で表現している。[もっと詳しく] エルサルバドルの内戦ということを離れて、ここには世界が負うべき受苦...... more
Commented by 隣の評論家 at 2006-02-19 23:22 x
かえるさん、こんんちわ。TB&コメントありがとうございました。
>"戦地"がわざわざ出向く場所であったらまだよかったかもしれない。
ホントですね。ここまで考えられませんでしたが、おっしゃる通りだと思います。いや~、社会派ムービーって自分自身にとっても為になるから好きなのですが、こうして人の意見を聞くのもとても為になりまする。またお邪魔しますよ~。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-20 12:48
隣の評論家 さん♪
んんちわ。
ジャーヘッドの後に本作を観たので、同じ戦場の兵士でも大違いだよなーっていうのがまず印象的だったんですよねぇ。彼らは志願兵で、上官の指令によって行動を開始し、食事や睡眠はしっかりとれていたけど、こちらは生活空間が脅かされて戦場化しているっていう事態がやるせないところでした。自分たちのペースで都合で準備万端に戦闘開始する人たちはどんなにましかと思ってしまいました。程度の大小の問題じゃないんですけどね・・。
そうですねー。社会派映画を観ること自体もタメになるし、みなさんの感想や意見をきくこともとても勉強になりますー。よろしくですー。
Commented by 睦月 at 2006-02-20 22:43 x
こんばんわ!TB&コメントありがとうございました!
この作品を観たときはこういった社会派ものがとことん続いていた時期で・・・正直気持ち的に参ってしまっていたときです。心のキャパ越えまくりでしたわ・・・。
ところで、かえるさんの過去記事で『拘束のドローイング9』と『アメリカ、家族のいる風景』について触れていましたが・・・先日、観てきました。かえるさんの記事も読みたいです♪
Commented by chatelaine at 2006-02-20 23:28
かえるさん、こんばんは。
TB&コメントありがとうございました。朝は時間がなくて、先にTBだけ貼らせてもらいました…再びおじゃまします~。
で、この作品ですが。月並みですけど、とても心が痛みました…なんでこんな小さな子どもが?と。大人の勝手に振り回されて。
戦場が生活を侵食するって、本当に恐怖ですね。大人でも、あんな銃撃戦の夜、一晩だって堪えられないですよ。
はぁ~、なんだか暗い映画が続いている気がしますが、「ジャーヘッド」未見なので、いつ行こうか悩んでます…。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-21 14:08
睦月 さん♪
実話をもとにした社会派作品が続々と公開されていますよねぇ。でも、それをちゃんとみんなご覧になっているとはスバラシーです♪センソウエイガって苦手なのよねぇという婦女子も少なくはないですが、私たちは目を見開いて受け止めましょうー。うむ、事実は確かにとても重いのだけど、それを自分が知らなかったか知ったかの違いであって過去の出来事をどうにもできない以上、映画が作られたこと映画を観られたことが嬉しくなってしまう私ですぅ。そして、ネットでたくさんの人がそれらを観て感銘を受けたことを知るのがまた嬉しく。
『拘束のドローイング9』と『アメリカ、家族のいる風景』をもうご覧になったのね。早っ!私も来週くらいに観に行けたらいいなーと思っています。ヴェンダースの新作はとっても楽しみにしてたのですよ。観て、レヴューを書いたら、またトラバに行きますねー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-02-21 14:08
chatelaine さん♪
心が痛かったですよねぇ。今年二番目にたくさんの涙が流れました。(一番は高倉健・・・) 戦争映画をいろいろ観ているといちいち心を痛めている場合でもなくなるんだけど、やっぱり罪のない子どもが犠牲になる姿を目の当たりにするのはしんどいですよね・・・。争いは参加する意思のある大人たちだけでやってくれー。私たちが学校で習ったわが国の戦争はとりあえず空襲警報だとかがあったんですよね。住民に避難をさせてほしいです。お父さんがいないから引越しするのも一苦労だし、もう全てに心が痛みましたよね。そんな中でも子どもたちは明るかったのがよかった。
『ジャーヘッド』は興業的にはふるっていないようなので、早めに観ないと終わっちゃうかもー。
Commented by 朱雀門 at 2006-03-10 01:41 x
こんばんは
12歳の少年が兵士として大人と同じ分別を要求され、生死にも直面させられる・・・何ともつらい状況でしたね。
屋根の上に隠れるシーン、映画ならではの美しさを感じました。「屋根の上のモラトリアム」とでも言いましょうか・・・短い場面だけに印象に残ります。

少年兵の問題だけでなく、中南米に介入するアメリカの姿勢もさりげなく視野に入っていましたね。近年ではベネズエラ大統領選などを見ても、国家としてのアメリカの薄気味悪さを感じます。形を変えながらも現在進行形の問題があるように思います。
Commented by CaeRu_noix at 2006-03-10 14:46
朱雀門 さん♪
つらい状況でしたよね。あまりにも・・・。
12歳なんて、まだまだ遊び盛りなのにー。
「屋根の上のモラトリアム」は名言ですが、彼らの場合、その猶予期間の方がむしろ正当な状態なんですよね。平和な国の甘えたモラトリアムとは違うところがやるせないです。
うーん。アメリカは怖いですよね。『シリアナ』を観て、またゾゾッとしてしまいました。その国のお偉方や関係企業が利権のためだけにやってきたことはかなり明らかなので、もう薄気味悪いどころではなくて猛烈な恐怖です・・・。間接的にであれ、資本主義国家の有力者の裕福な暮らしのために、世界の貧しい国の人々の暮らしや命が犠牲になっているのかなぁぁと思うとクラクラします・・・。
Commented by ミチ at 2006-04-17 23:10 x
こんばんは♪
思いがけず大きなスクリーン(シネコン)で公開されました。
おかげで音響が良く、銃声にずっと身を固くして見ていました。
子供たちがどんな環境であれちょっとした事に遊びを見出したりするのはホッとしますね。
でもやっぱり銃声に怯えることなく子供時代をすごさせてやりたいです。
社会派映画がコンスタントに公開されるのはとても喜ばしいですね~。
Commented by CaeRu_noix at 2006-04-18 15:32
ミチ さん♪
シネコンの設備では銃撃戦の迫力も凄まじかったでしょうねぇ。
映画館でスクリーン越しにそれを観るだけで充分に恐ろしさを感じてしまう銃撃戦。内戦の現場にいたチャバたちはどんなに過酷な状況だったかと想像を絶するほどです。日常生活を脅かすのはやめてほしいですぅぅ。そうなんです。そんな時にも、子どもは子どもらしく無邪気で可愛らしい存在であることに心あたたまりました。生命力のみずみずしさを感じました。でも、やっぱりそんな子どもたちのいない世界であってほしいですよね。はぁ・・・。直接的には何もできないので、せめてこういう映画の意義を叫びたいですー。
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