かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『緑茶』
2006年 04月 26日 |
大好き、こういうのっ。きらきらっ
やっぱりクリストファー・ドイルマジック?
王家衛風におしゃれな恋の物語。
性懲りもなく私は、この手のスタイリッシュ・ムービーにときめき。
浮遊感に夢心地。



陳明亮(チン・ミンリャン)は、大学院生の呉芳(ウー・ファン)に出逢う。

ゆらゆらっ
日本では陶器の湯飲み茶碗でいただく緑茶。
そして、缶やペットボトルに入って売られている各種の緑茶。
中国でいうところの緑茶はそれらとはちょっと違うんだね。
日本の緑茶は茶葉を蒸す製法で、中国のは釜で炒るそうだ。
その違いにより中国式のものは茶葉が曲線的。
d0029596_14475721.jpg

ヴィッキー・チャオ扮する大学院生の呉芳(ウー・ファン)は、
喫茶店ではいつも緑茶を注文し、お茶で占いをする。

透明のガラスのコップに、茶葉が直接入っていて、
そこにお湯が注がれているのだった。
グラスのお湯の中、茶葉がゆらゆらとゆらめく。
水分を含んだその緑色のものはまるで海草のよう。

そのゆらゆらを見るごとに、幻想的な世界にトリップ。
ヘルシーなものであるはずの緑茶に酔い心地。
見た目も味わいも余韻もカクテルみたい。

王家衛的恋愛映画の感触なんだけど、スクリーンに映るのは
トニー・レオンでも金城武でもなくて、ジァン・ウェンというのが
大陸って感じで味があるよね。二枚目とは違う温かな存在感。
無口な男の役ならきっと二枚目の方がそれっぽくハマるけど、
こうやって熱心に語りかける一生懸命な男ならむしろ
ジァン・ウェンみたいな人柄のよさを感じさせるタイプが合うかも。

ヴィッキー・チャオもキュートで魅力的。
クールな姿勢を崩さずに語る不思議なメガネ女子。
はたまた、ラウンジでピアノを弾く奔放で艶めかしい夜の女。
鼻の形がカッコいいなとか唇も魅力的だなとか思いつつ
クローズアップが続いても飽きずに眺めてしまう。
ヴィッキーの微妙な表情をとらえたカメラがいいんだもの。
クールに話し続ける彼女を映しつつ、切り替わるカットにドキリ。

そして、会話映画が好き。男と女の駆け引きのゲーム。
何度も会って、会話を重ねる。とりとめもなく。
揺さぶりをかける男。はぐらかす女。
まるで関係ない話をしながらも、糸を手繰っている。
糸を少し引っ張って、絡まったり、もつれたり。
会話そのものも謎めいていておもしろいんだけど
その裏にある思いを探ることに釘付けになってしまう。
ミステリアスなゆらゆらが心地よい。

友人の言葉、女は「森林型」「ローマ型」のどちらかだ
っていう話もおもしろいアドバイスで印象的。
d0029596_0205630.jpg

多くのショットとカメラワークに何度も見惚れたけれど
エンディングに向かうホテルの廊下の疾走感は格別。
これが恋の高揚感。アーティスティックにエモーショナル。
クリストファー・ドイルはやっぱり最高だー。ふわふわっ
すりガラステーブルのショットは映画史上稀なステキさ。
きゅーん。

緑茶占いできる女はきっと1人だけだよね?

2002 中国   公式サイト
監督 チャン・ユアン(張元)
撮影 クリストファー・ドイル 
出演 ジャン・ウェン(姜文)、ヴィッキー・チャオ(趙薇)
 (東京都写真美術館)
緑茶



緑茶/雨のち晴れ、ときどきblog
緑茶/上海発☆中国茶よもやま話
緑茶/Aihao ver.2.04b
↓おっ、ついでに
中国電影百年/Aihao ver.2.04b
--- 参考にしたい中国映画100選!
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by CaeRu_noix | 2006-04-26 15:51 | CINEMAレヴュー | Trackback(11) | Comments(12)
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Commented by Notorious♪ at 2006-04-27 14:11 x
こんにちは♪

あの「森林型」「ローマ型」のアドバイスにはボクも惹かれました。
おそらくこの作品、観てる人が少なさそうなのでどこかでさりげなく
引用しちゃおうかと思ってます♪
磨り硝子テーブル越しの映像はまさに芸術の域ですね。 (゚▽゚)v
Commented by CaeRu_noix at 2006-04-28 11:53
Notorious さん♪
あの友人役の人って、本当のアーティストらしいですね。だから、なんとなく説得力がありました。「森林型」「ローマ型」のアドバイス、ぜひぜひ実行してみてくださーい。なるほどなーと思わされる分析でしたよね。でも、それでいて、その分類が覆されるような展開にグッときてしまいました。全ての女はその2パターンに分けられると思いきや、、、女はそんなに単純に分けられるものじゃない、両面をもっているんだぜーっていう方向? それが小気味よかったです。
”磨り硝子テーブル越しの映像”は芸術でしたね。個人的には歴史に残る名ラストカットです♪
Commented by いわい at 2006-05-22 22:07 x
やっと感想を書きました。
アップが続いても、飽きずに眺めていられるヴィッキー・チャオの魅力全開でしたね。
大陸の映画で、こんなにおしゃれな雰囲気は初めての体験かもしれません。
北京語の響きにも、うっとりでした。
ヴィッキー・チャオのインタヴューで、2役についてネタバレ的発言しているのに遭遇。
2人の女性については、ほのめかしてはいるけれど、断定していなかったですよね?
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-23 12:28
いわい さん♪
ヴィッキー・チャオはすんごい可愛かったですよね。私もああいうメガネをかけちゃおうかと思いました。(同じにはならんけど・・・)『少林サッカー』の時もナニゲに可愛かったですが、こんなにキュートだとはビックリ。ところが、ネット上で見かけたサイトのインタビュー記事の写真のヴィッキーちゃんはビックリするほどにカワイイっていうわけでもないんですよね。ってなわけで、本作の彼女の表情とメイクとカメラマンの素晴らしさを実感。
2人の女性の件は謎に包まれたままでしたよね。でも、彼のあの喜びようを見たら、そういうことかと思わずにはいられませんでした。私もそのインタビュー記事は読んだかも。
そうなんですよ。大陸ものでこんなにスタイリッシュなものはたぶん初めてです。香港風味ですよね。他のチャン・ユアン作品も観なくちゃと思っています。『ただいま』は手堅い演出だったのに。
Commented by 伽羅 at 2006-08-06 00:54 x
かえるさん、こんばんは~!
TB&コメント、ありがとうございました!!
これ、めちゃくちゃ気にいりました!!
さすがドイルが撮影監督とあって、映像美にうっとり~♪
ふわふわ★キラキラ、ゆったりリラックスムードで楽しめました。
昼のカフェやナイトバーとかもすごくお洒落だったし。
この夏は、緑茶にハマりそうです!
何よりも涼しげでいいですよね~。
ヴィッキー・チャオの2役、清楚⇔妖艶と実に対照的で良かった~!
ファンの話(作り話?)も面白くて、惹き込まれましたね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-06 22:41
伽羅さん♪
気に入っていただけて嬉しいですー。
これは東京ではわりと地味目な上映で、観た人も少なかったんですが、こーんなにおしゃれな映画が話題にもならないのはもったいないー。感性に訴える映画ですよねん。さすがのクリストファー・ドイルですよね。そんなにぐらんぐらんは揺れてなかったけれど、ここぞという時にはドイル・ワークを見せてくれましたよね。ふわふわっ、ゆらゆらっていう感覚がすっごく魅惑的で気持ちよかったですね。あの緑茶が飲んでみたいー。そうそう、あまりカフェとナイトバー、昼と夜それぞれにステキでした。二役のヴィッキー・チャオもそりゃあもうチャーミングでした。同性でもウットリ。会話も小粋だったし。DVDが出たらまた観たいなー。
Commented by 朱雀門 at 2006-08-13 00:33 x
こんばんは
ヴィッキー・チャオの可愛さにノックアウトされてしまいました!後半はほとんど彼女に見入っていたと思います。ウォン・カーウァイの名前が出てきましたが、中国系の女優さんにクラクラッとなったのは『恋する惑星』のフェイ・ウォン以来久しぶりのような気がします(まあ、私が香港や中国の映画をほとんど見ていなかったせいでもありますが)。この映画は「女性の二面性に惹かれる男性の身勝手なファンタジー物語なのかな?」とふと思ったのですが、かえるさんが非常に満足されているようなので、ちょっと安心しました。ヴィッキーは女性にも人気があるのですね。
最近になって中国作品を続けて鑑賞しているのですが、本作はそのなかでも一番の収穫です。同監督の『ウォ・アイ・ニー』は今ひとつ合わなかったのですが・・・
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-13 22:27
朱雀門 さん♪
それはよかったです。ホントにキュートでしたよね。
朱雀門さんって、どちらかというと、きっちり論理的に物語を解しながら映画を観る人という印象だったのですが、こういうスタイリッシュな感覚系のものも楽しんでくれるとは、少し意外でありつつ嬉しいです。すべてはヴィッキーの魅力のおかげ?
フェイ・ウォンもかわいかったですよねー。朱雀門さんとは女性の好みが結構近いかも。w "男性の身勝手なファンタジー物語"という側面も大いにありますが、そんなファンタジー感がまたよかったですよね。ジャン・ウェンは性格俳優なのでギリギリOKだったのかな。もっとイケてない男優が主人公だったら、OUTだったかも。
『ウォ・アイ・ニー』は観に行こうかなぁと思いつつ、やめてしまいました。『緑茶』もつまんなそうな気配がしたので少し迷いましたが、やっぱりカメラがドイルだからスクリーンで観なくちゃと、観に行って大正解でした♪
Commented by sabunori at 2006-09-30 23:38
かえるさん、こんばんはー。
ものすごく気に入られたみたいですねぇ。
・・・って4月に鑑賞でしたか。
そうだよねぇ、つい数日前観た私、DVD鑑賞じゃありませんよ。
まったく何なんだろ、この時差。
映像のスタイリッシュさはよかったんだけどやっぱり撮影はC.ドイルで。
他にいないのかなとちょっと淋しい私です。
ゆらゆら揺れる茶葉が楽しめるガラスのコップで飲むお茶。
中国では結構スタンダードスタイルですが、日本人はガラスで熱い飲み物なんて
ちょっとドキドキしちゃいますよね、割れない?なんて。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-02 18:45
sabunori さん♪
気に入りましたですー。
第六世代への注目度が高まりましたっ。ジャ・ジャンクーは金熊賞をとったしー。
上映時期の時間差の法則はよくわかんないですよねー。作品によっては、東京大阪同時公開のもものもあったりするし。逆に、マイナーなものはこんなに時期がずれてしまうのですねぇ。これは京都の方が先だったのかな?? もはやもうすぐDVDも出そうな時期ですよね。
ドイルはシャマラン作品の撮影までやってます。引っ張りだこ。リー・ピンピンなどもおりますが。うーん。あとはいないんでしょうかね。
そうそう、日本人感覚では、ホットドリンクをガラスの容器に入れるのは落ち着かないかも。ガラスってそんなに弱いわけじゃないんでしょうけどねー。
Commented by ラクサナ at 2007-01-30 00:42 x
いや~良かったです。
かえるさんの昨年のベスト作品からのDVD鑑賞一作目です。^^
ヴィッキー・チャオのメガネ仕様の、理知的で謎めいた美しさにも、緑茶ゆらめく映像美にも酔わされました。
相手役が私には『ミッシング・ガン』からお久しぶりのチアン・ウェンでしたが、本当に彼が相手役ってことで、面白みが増したし、ミステリアスな色気が出た気がします。
アル中気味のクリストファー・ドイルの撮る緑茶は、本当にカクテルのようでしたね。
ふふふ・・・DVD鑑賞ということで、途中で中国茶葉ではないのに、ウチの緑茶をグラスに入れて楽しみながらの鑑賞となりました。
な~~~んか日本茶でもいけるんでないかな・・・色は悪いが、急須を洗う手間もいらず・・・映画と相まってなかなかの味わいでしたよ!
因みに焼酎を入れたりはしてませんが・・。(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-30 12:35
ラクサナ さん♪
きゃー、ご覧いただき嬉しいですー。
そして、しっかと堪能してもらえたようでカンゲキでっす。
ドイルのカメラがヴィッキー・チャオを魅力を見事にとらえていましたよね。同性でもウットリ。私は『ミッシング・ガン』を観ていないんですが、とにかくチアン・ウェンが恋愛ものの相手役っていうのにビックリ。それがなかなかどうして素晴らしかったです。
そうなんです。カメラワーク全体が緑茶のゆらゆらと呼応するように酔わせてくれるんですよね。ドイルって、アル中気味なんですかー? カクテルみたいにおいしそうなガラスの緑茶でした。いやー、実際に緑茶をお供になんて、自宅鑑賞ならではの贅沢ですねー。日本のものは中国の緑茶の茶葉とは違うらしいですけど、意外といけるんですね。急須を洗わなくていいのはステキだ。w 私も試してみようかな。焼酎HOT緑茶割りも是非。
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