かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『隠された記憶』
2006年 05月 04日 |
極上の心理スリラー。ハネケはすごい。
だけど、整理はできない。

人気キャスターのジョルジュの元に送り主不明のビデオテープが届く。



頑なに予告は見ないようにしていた。でも、「衝撃のラストカット その真実の瞬間を見逃してはいけない」という宣伝コピーは目に入っちゃうんだよね。ラストカットを重要視しないようにしようと心に誓いつつ、どういうカットをもってくるんだろうかとかすかに何かを期待してしまうじゃないか、ばか。

ラストどころか、ファーストカットからハッとさせられる。いえ、最初は、映し出される家の映像をぼんやりと眺めていたのだけど、微妙にカメラが揺れていることが気になる。え?そんな素人くさい撮り方はしないよね?と思っていると、男女の会話が画面に映っている人間がいるような位置からではなく、その外側から聞えてくるという不思議な感触。そして、これまで見ていた映像が劇中内のビデオ映像そのものだったとわかる。もう最初からそんな手法にやられてしまうのだった。

サスペンスを盛上げる効果音などを使わずに、こんなにドキドキさせられるのだからすごい。誰が何のためにこんなビデオを?!とその謎の解明にググッと引き寄せられる。犯人の目的がわからないことも怖いし、何らかの悪意をもって自分たちを監視している人間がいることが恐ろしい。今後はどう攻めてくるのかと思うと心休まらない。ビデオが届くというたったそれだけのことで、こんなにも底知れない恐怖に包まれて、その緊迫感が持続する。フラッシュバックの子ども時代のシーンもとても印象的でゾッとさせられた。根本的な謎は解かれないながらも、一つ一つ新たな事実が見えてきたりして不穏な空気のまま物語は進行していく。引きつけられっぱなしの実に見事な語り口。

この手のドラマが興味深いのは、直接的に被害を受けなくても、それがきっかけとなって人間関係が綻んだりしてしまうこと。幸せに暮していたブルジョア家庭に不信感が渦巻き夫婦の溝ができてしまう。恐怖感というものが人間に与える影響の大きさを思う。人間は逆境に弱い、脆い生き物なんだ。疑心暗鬼というものはとても怖いし、信じることができなくなったらおしまい。外的なもの以前に、内なるものの揺らぎと亀裂が致命的。恐怖が被害者意識を強固にして、逆に他者に横暴に振る舞ってしまったり。

すべては内なるもの? 妄想オチというのは好きじゃないのだけど、そういう解釈も案外自然なのかもしれない。その映像は現実とは限らない?それもありかな。

とにかく、ビデオ映像の使い方に注目させられる。『ファニーゲーム』で登場人物がカメラに向かって話しかけたり、場面が巻き戻されたことを思い出す。『ベニーズ ビデオ』におけるビデオ映像づかいには何度もうなってしまったし。本作においても、ビデオ映像はとても意味深なのである。映画という映像を観ている私たちに、映像というものについて考えさせるのだからまったく挑発的。映し出されたものそのものが真実だと思うなよってこと?

jokigenさんの「念写」説が気に入りました。

『ピアニスト』の頃は、人間個人の内面に興味をもち、それを題材にしている監督なんだと思っていた。けれど、このたび旧作3作を観て、世界の出来事を視野に入れつつ、社会的な存在としての人間を描いている監督だったということに初めて気づいた。だから、本作においてニュースで使われた1961年にパリの警察が200人のアルジェリア人を抹殺した事件もポイントの一つということなんだろう。

そして、マジッドの息子が言った台詞、"やましさ"というのも一つのテーマなのだろう。罪の意識というのは誰でも持つものであるけれど、社会のしがらみと多様な人間関係の中では、罪を認めて謝罪するよりも、自分に不利なものを排除しようとする心理が働いてしまったりもする。とりわけ、ジョルジュのような恵まれた人間には、そんな傲慢さが顕著に表われてしまうのか。差別意識もあるのかもしれない。

犯人はいったい誰で何のためにこんなことをやったのか。ラストシーンの談笑がヒントになるとしても目的は今ひとつよくわからない。犯人捜しよりも、結局、ハネケは何を描きたかったのかという方に関心が残る。いくつものテーマが盛り込まれていることは振り返って考察できるのだけど、鑑賞中は、『ベニーズビデオ』を観ている時ほどにしっくりこなかったかな。なので、個人的には75点。でも、心理サスペンスとしては秀逸なおもしろさ。

監督インタビュー/CINEMATOPICS/シネトレ
一番描きたかったことは、罪(疚しさ)とはどのようなもので、個人がそれにどのように向き合うかにある。個人も国家も罪を抱えているからだ。

監督インタビュー/毎日新聞
「罪とどう向き合うか」がテーマ
芸術の役割は、現代の社会が抱える問題、真実を鮮明に提起することにあり、問題の解決を示すことではない。


隠された記憶 公式サイト
CACHÉ / HIDDEN 2005 仏オーストリア..
監督.脚本 ミヒャエル・ハネケ
出演 ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、モーリス・ベニシュー

(渋谷ユーロスペース)
.
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by CaeRu_noix | 2006-05-04 02:00 | CINEMAレヴュー | Trackback(42) | Comments(48)
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タイトル : 隠された記憶
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タイトル : 隠された記憶
大阪の公開はようやくだったのでやっと観てきました。 ちょっと無理して前情報入れなかったので、 映画が始まってからジュリエット・ビノシュが出ているのに気付いたくらい(笑) ミヒャエル・ハネケ監督の映画はこれが初体験です。 冒頭、延々と写される固定カ...... more
Tracked from KINTYRE窶儡PAR.. at 2006-06-11 02:12
タイトル : 映画『隠された記憶』を観て
原題:Cache(フランス・オーストリア・ドイツ・イタリア)公式HP上映時間:119分監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ出演:ダニエル・オートゥイユ(ジョルジュ・ロラン)、ジュリエット・ビノシュ(アン・ロラン)、モーリス・ベニシュー(マジッド)、ワリッド・アフキ(...... more
Tracked from 狐の穴にて at 2006-06-27 21:04
タイトル : 『隠された記憶』
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Tracked from 「朱雀門」という方法・第2章 at 2006-07-12 00:10
タイトル : 隠された記憶:向き合うことは、かなり辛い・・・
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Tracked from soramove at 2006-07-27 19:40
タイトル : 「隠された記憶」何気ない日常の裏には恐怖が潜んでいるのか..
「隠された記憶」★★★ ジュリエット・ビノシュ、ダニエル・オートゥイユ 主演 ミヒャエル・ハネケ監督、2005年、イタリア オーストリア ドイツ フランス 穏やかな普通の暮らしをしている家庭に 届けられたビデオテープ。 そこにはその家族の家の様子が録画されて...... more
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タイトル : 「隠された記憶」
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Tracked from キマグレなヒトリゴト at 2006-11-25 00:38
タイトル : 『Hidden/隠された記憶』 謎だらけ。
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Tracked from 銀の森のゴブリン at 2007-03-03 16:57
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Tracked from サーカスな日々 at 2007-05-20 13:21
タイトル : mini review 07050「隠された記憶」★★★..
カテゴリ : スリラー/サスペンス 製作年 : 2005年 製作国 : イタリア オーストリア ドイツ フランス 時間 : 116分 公開日 : 2006-04-29〜 監督 : ミヒャエル・ハネケ 出演 : ダニエル・オートゥイユ ジュリエット・ビノシュ アニー・ジラルド ベルナール・ル・コック ダニエル・デュヴァル ナタリー・リシャール テレビ局の人気キャスター・ジョルジュは、編集者の妻アンと一人息子ピエロの三人で平穏に暮らしていた。そんなある日、一本...... more
Tracked from どうせ誰も見てませんから.. at 2008-02-12 16:29
タイトル : 映画「隠された記憶」(2005年・仏・墺・独・伊)
「ラストカットに全世界が驚愕」 そういうキャッチコピーにひかれて去年見ました。 監督 ミヒャエル・ハネケ 製作総指揮 マルガレート・メネゴス 、ミヒャエル・カッツ脚本 ミヒャエル・ハネケ 出演ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、モーリス・ベニシュー..... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-07-07 20:39
タイトル : 隠された記憶
 『送られてきた1本のビデオテープ それは記憶の底に隠された無邪気な悪意』  コチラの「隠された記憶」は、公開時に”衝撃のラストカット その真実の瞬間を見逃してはいけない”と煽られた「ピアニスト」のミヒャエル・ハネケ監督のセンセーショナルなPG-12指定のサ....... more
Tracked from cinema!cinem.. at 2008-10-10 23:49
タイトル : 『隠された記憶』
劇場公開時に気にはなっていたものの見逃してた作品をやっとのことで鑑賞。 ジュリエット・ビノシュとダニエル・オートゥイユっていう渋い共演もさることながら、話のあらすじを見てるだけで興味津々な作品だったので、楽しみにして観てみました。 心理サスペンス的な要素が高い... more
Commented by Chocolate at 2006-05-04 09:32 x
かえるさん、こんにちわっ。

ハネケ映画祭に引き続き見てきましたよー。
う・・・今回もすごかったですね。
静かなる狂気。
Commented by MAR at 2006-05-04 13:45 x
かえるさん、はじめまして。
ラストシーンは、イマジネーションしとけっていう風に受け取ったんで、
あの広告は、無いよなって思っておりますが・・・
ハネケ監督のほかの作品も観てみようと思ってます。

映画は、基本的になんでも観るように思っておりますが、
最近は、ミニシアター系にはまっており、
遅いって思いつつも、キェシロフスキにはまってる最中です。
Commented by 隣の評論家 at 2006-05-04 19:46 x
わお!かえるさんが記事にする日を、お待ちしておりました!
ホントに色んな意味でスゴイ映画だと思いました。何か、かえるさんの記事、さすがですね。アタクシはラストに全く気づかずに終わってしまったので。かなり鬱憤が貯まりましたけれど、かなり好きです。極上のスリラー。正にその通りだと思います。
今、ブログで盛り上がってきているみたいです。観た方の中で、かなり大胆な解釈をしている方もいらっしゃるので。どうしても、もう1回観に行きたくなりますよ。都合がつけば、足を運ぼうと思います。ただ、アタクシの場合。2回見ても紐解けない気もしますけどね。これ程に気になる映画も久し振りです。それだけで十分評価したいと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-05 02:39
Chocolate さん♪
まったくハネケづくしでした。戦慄の日々。
映画祭に通ったおかげで、自分なりにハネケ作品の一貫性が見えてきたのがよかったです。本作も切れ味鋭かったですねー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-05 02:39
MAR さん♪
はじめまして。
ホントに、予告やキャッチコピー、宣伝の仕方には納得のいかないものが多いです。映画を観る人のことをまるで配慮していないですよね。お客が入ればそれでよしなんでしょうね。衝撃のラストとかそういったコピーは後を絶ちませんね・・・。
ハネケ作品はクセになりますよ。今のところソフト化しているものは少ないんですけど。
私は主にミニシアター系担当です。キェシロフスキもハマりますよねー。堪能してください。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-05 02:39
隣の評論家 さん♪
ありがとうございまっす。お待たせしました!
書いていないレヴューがどんどんたまっているような・・・。
私は一応、彼らの姿は確認できたのですが、それにしてもあのエンドロールが始まった時にはちと狼狽えました。ラストショットが真実だとして、彼らが犯人というのはOKとして、腑に落ちないのはマジッドの行為。あそこまでやったのは、あてつけのためってこと? それは不自然だと思うんですよね。そんな不自然な流れは何のため?といったら、ハネケが観客にビジュアルで衝撃与えたいためというだけですよね。劇中の登場人物の動機目的より何より、映像の作り手の観客への投げかけっていうのがやっぱり最後に残るのかなぁと・・・。というわけで、私はもう犯人はどうでもいい派でーす。でも、とにかくおもしろかったです。2回目を観て発見があったらまたレポートしてくださいねー。
Commented by 睦月 at 2006-05-05 15:37 x
こんにちわ。かえるさん、GWいかがお過ごしですか?睦月は風邪をこじらせました。それもこれもこの不可解な作品のせいだ!
いろんな解釈が飛び交っているみたいですが、ここではっきり分かれるのは、あのビデオ映像が実在すると考える人と実在しないと考える人。
私はビデオ映像はきっちり実在すると考えました。マジットの死についても、自殺説とジョルジュが殺した説があるようです。

・・・ああ。ダメ・・・。なんか鼻水とせきが出てきたので、おいとまさせていただきます・・・。
Commented by charlotte at 2006-05-05 15:44 x
ぼんそわっ!ってぱくり。(^^ゞ
そうそう、監督ったら最初から最後まで挑発的ですよね。
ビデオ映像なのかリアルな世界なのかその境界線がわからないというか、気がつくまでにちょっと時間がかかるし。
衝撃的映像というのも、見るものへの五感に攻撃しているようにもとれる気もします。そもそもフラッシュバック映像というのは、潜在意識に働きかける一つの手ですものね。
説明が出来ないことが多いし、犯人探しは早い段階であきらめましたとさ。(^^ゞ・・・ただのへたれ。笑
Commented by 現象 at 2006-05-06 01:08 x
効果音も音楽もなく、それでも画面から不安や恐怖が伝わってくるようで、
やー、もう怖かったです。
やましいことだらけで、ああやって見透かされたような目をされると、
確実に目が泳いじゃうんだろうな僕なら。
Commented by margot2005 at 2006-05-06 01:43
ギロチン発明国フランス!!映画でありました。
ジョルジュがキッチンで薬(風薬)を飲んで、妻に起こさないで!の電話をし、一人ベッドに身を横たえる...あのシーンも...死んじゃうのかな?なんて...ありえない...あの程度の薬じゃ死ぬ訳ありませんが、なんでもありの映画でしたね。ビデオを撮影したのは誰じゃ?と結論でませんが...それぞれ観る人が勝手に理解して良いのでは??
しかし音楽のない映画は疲れます。咳払い一つ響くんですもの。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-06 01:58
睦月 さん♪
GWは映画ばっかしですー。風邪気味どころではなくて、こじらせてしまった?!
あら、それはいけません。パソコンはほどほどにゆっくり休んで治してくださいね。私もちょっと頭が痛いわ・・・。夜更かしと映画館の冷房がいかんね・・。
これは頭痛を増長させる映画でしたね。ビデオ映像が実在するかしないかって、すべてのビデオ映像ということ?すべてが架空のものでしたーっていうのもナンですよね。でも、あの撮影方法や行動や動機や目的等が現実のことと考えるにはあまりにも不自然に出来過ぎている感もあるんですよね。だから、超越したものとして捉えるのもアリかなぁと・・・。もはやそれは限定する必要さえもないというか・・・。むにゃむにゃ。マジット他殺説というのもあるんですかー。それは大胆。殺しまでしちゃったのかぁ。
ともあれ多様な解釈ができる映画っていいですよねー。
お大事にー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-06 02:08
charlotte さん♪
ジョルジュ風でぼんそわっ!!
ハネケ作品は何やら挑発的なんですよね。トリアーの場合は、ニヤニヤ笑っているような感じなんですが、ハネケは真顔なイメージ。
ビデオ映像づかいは本当におもしろかったですよね。すぐには気づかないからやられた感が大きいんですよね。参りました。
衝撃的映像も、ストーリーとしての必然性より、観客を驚かせるためにもってきたような気がしてなりません。他の監督がそれをやったら、納得いかないんですけど、ハネケワールドは物語の外側から作品をとらえることもポイントなので、それはそれで意味深いんですよね。そもそも映画はつくりものなので、どこからが真実かを明確にすることさえ・・・。犯人捜しは他の人におまかせしますー。へたれましょー
Commented by マダムS at 2006-05-06 09:56 x
ヴォンジョルノ~!コメスタィ~?(ここ数日イタリア・モードなので♪)
トラコメ有難うございますぅー
なんだかもうワタクシも真実の追究はどうでも良くなりました(爆)
 >衝撃的映像も、ストーリーとしての必然性より、観客を驚かせるためにもってきたような
なんだかそう思えるんですよ私も・・で、そういうのって苦手なもんですからぁ~~~へたれますに一票。
何本か観ると一貫性がわかるんですね? ハネケ・ワールド?
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-06 10:29
現象 さん♪
怖かったですよねぇー。無音の効果を大いに感じましたね。ジョーズみたいな、恐怖が忍び寄るのを盛り上げる音楽が使われる方が作り物の世界を意識できて実は安心しちゃう感じ。主人公に好感がもてないから、ノレないだとか思う余地もなく、恐怖感に飲み込まれました。
具体的な目的がわからない脅しって本当に怖いですよねぇ。やましいことだらけだと、ドキドキ感は多大ですわね。破滅へ急降下。私はもう自分の生活がこっそりのぞかれている時点でパニクっておかしくなってしまうかもー。これって、いつどこでビデオを撮られてもやましくないような生き方をしましょうーという教訓的な映画なのかも。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-06 11:04
margot さん♪
ギロチン発明国舞台ならではの斬首アプローチだったんでしょうかねぇ。首はやめてくれ~。鋭利な刃物は怖い。いきなりはすごく驚きますよね。ハネケの旧作を観て、ハネケ的な冷徹な世界はドイツ語の方がハマっているような気がしたんですが、やっぱり言語や舞台は関係なくてハネケワールドはどこでもゾッとしますね。
そうそう、結局のところ、観た人それぞれの解釈でよいのだと思いますー。謎が多すぎるんだもの。ホントに疲れる映画でしたね。硬直状態で観続けましたー
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-07 00:15
マダムS さん♪
まんじゃーれ。イタリアン、私も行きましたよ。明日も。
そもそもハネケ作品って、謎解きものじゃないですしね。
挙げられた証拠だけでは、真実は追求しきれませーん。
自分の中でストーリーを作るしかないってな感じ。
しかし、あそこまで衝撃的な方法で自らを傷つけちゃったマジットの心理を説明はできないんですよね。私には。ただの「あてつけ」で、フツーあそこまではやらないでしょう。今まではとりあえず何とか生きてきたわけだから、因縁の人に再会して、警察に捕まったりなんだりしただけで、息子を残してザクっとなんて・・・。そうすると虚構説もアリなんだけど、それはそれでつまんないしー。以上。
多くの監督がそうであるように、ハネケ作品にもいろんな共通点が見えましたよん。ブルジョアジーの日常ものが好きらしい。「コード アンノウン」も観たいですー。
Commented by azuki-m at 2006-05-07 03:53
こんばんは、かえるさま。
TBとコメントをありがとうございました。
こちらからもお返しさせていただきますね。
最初から最後まで、緊張感のある映像でしたよね。
なんだかいろんなところでいろんな解釈を見れて、見終わった後も面白い映画。
もう一度みたら、また違う感想ができそうです。
Commented by orange at 2006-05-07 12:44 x
こんばんわ☆かえるさん♪
コメント&TBありがとうございました~!
実に、未だに後を引いております・・・仕事中も、食事中も、思い出しては・・・
そんな気持ちをすっきりさせる為、伏線をもう一度確かめに行こうかと2回目行って来ようかな。と画策中。
実に色々な解釈が出来ると思います。決して全ての謎が明かされない所が素敵ですよね♪あ~何とも凄い作品に出会ってしまった♪
Commented by ルールー at 2006-05-07 21:58 x
かえるさ〜ん、こんばんは☆
コメント&TBありがとうございました。
お返事遅くなってすみません。
それでかえるさんの「犯行目的わからず」ですが、長くなってしまったのでコチラでは割愛して、わたしのところのコメント欄に思ったことを書きましたので、よかったら見てやってくださいな。(^^;;;
わたしも誰が犯人かとか、そういうことよりも、「罪の意識」やら「やましさ」についていろいろ考えることこそが、ハネケの意図していたことだと思っているのですが、でも映像に関しては、心の記憶がたまに夢や潜在意識のフラッシュバックとして現れても、それ以外はすべて現実の映像だと捉えていて、そのことからわかる事柄にいろいろ思いをめぐらせました。
でもこうやって皆があーでもないこーでもないと考えることこそ、ハネケの思うツボなんでしょうね。(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-08 11:30
azuki-m さん♪
緊張感が途切れることがなかったですよね。下手なホラーより恐怖感を味わえました。犯人探しから、社会問題まで、人間の心理から、国家の罪まで、追究できるものがたくさん詰まっていましたね。みなさんの多様な推理や解釈を読むのもまた興味深いですよね。本当に、見終わった後も面白いです。もう一度観たら、映画の印象がガラっと変わるのかもしれないし、全く同じかもしれないし・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-08 11:31
orange さん♪
後を引きますよねぇ。仕事中は私もよく映画のことを考えています。(笑) おぉ、二回目行きますか?新たなる発見レポートを楽しみにしています。誰もが納得のわかりやすいものよりも、こんなふうに意味深で謎めいた映画の方が魅力的ですよね。ステキです♪ これが製作者の独りよがりだったらしょうがないんだけど、物語が破綻しているわけでもなく、ハネケはちゃんと観客を引き付けいるからすごいです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-08 11:31
ルールー さん♪
とんでもないですー。のー・ぷろぶれむ。
おっ、わざわざ私の疑問に答えてくださったのですね。ありがとうございます。拝見させていただきます。
子ども時代の罪についてを描きたかったのは確かなんでしょうけれど、あれも実に、わかりやすいインパクトをもってその台詞をマジッドの息子が言葉にしたことが、むしろ胡散臭いんですよね。あんなに強調された場面で、"そうか!やましさがテーマか"と思っちゃう自分は単純すぎるような気もしたり。そういうふうな確信のない多様な思いが居心地の悪さを感じさせるんですよね・・・。
私は結局、それが現実だとか、妄想だとかキッチリ分けたくない派かもしれません。もうちょっとメタな世界として捉えたいような・・・。悶々・・。
そんなわけでハネケの思うツボですね。
Commented by Puff at 2006-05-11 18:43 x
ドモドモですー♪
ふぅー・・・、やっとこさ観に行って来ました。
衝撃のラストカットは、ワタクシは目をカカカッと開けて観てましたが、分かりませんでした・・・・・笑
後から公式ブログを読んで、誰が映っているのかが分かりましたが・・・
犯人捜しは、いろんな解釈が出来るかも知れませんね。
ワタクシはトンデモ解釈をしましたが、でも、突き詰めると、犯人捜しは二の次で、伝えたい事の方が先に来るのかもですね。
リアルな映像だったけれど、実は、抽象的だったのかなー、などと思ってみたり。
あの延々と続く静止画面と音の無い影像は、とんでもない不安感と恐怖を生み出しますね、、凄いです。
Commented by Ken at 2006-05-11 23:20 x
かえるさん、こちらにもどうも!
ファースト・カット、僕もお気に入りです。
ただののどかな朝の風景に見えていたのが、ビデオだと分かった瞬間同じ映像が突然不気味に思えてくる。この軽い違和感が何とも気持ちよかったです。
本人は心の整理がついている過去でも、他人にとってはいまだに現在進行形である、ということってあると思います。「疚しさ」から他人の過去に引きずりこまれてゆく主人公の様が何とも凄かったですね。

Commented by CaeRu_noix at 2006-05-12 12:35
Puff さん♪
ラストカットはわかりづらいですよねー。
「ラストカット」という言葉からは、わりと短めのシーンをイメージしちゃっていたので、長回しではなくて、数秒程度のカットが最後に入るような気がしていました。2人の姿は目撃できたののだけど、この後にまだ何かあるだろうと思って待っていたら、エンドロールが始まるんだもーん。ちょいと拍子抜けしましたよ。
犯人探しは何でもありじゃないでしょうかー。明らかなことが少なすぎるから。妻の策略説などもでっちあげられそうな気がしますー。
緊迫感にあふれて、誰にでも起こりそうな感じがリアルでしたが、表現は抽象的でしたよね。曖昧さに引っ張られてしまうカンジ。無音の静止画面には釘付けでした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-12 18:25
Ken さん♪
むしろ、衝撃のファーストカットでしたよね。あれは技ありでした。
そうなんです。ドラマのはじまりにありがちな映画の主人公の住む町とおうちを映し出しているシーンに過ぎないと思っていたのに・・・。キュルキュル。あのやられた感は確かにちょっと爽快ですらあったかも。
加害者側にとっては些細なことでも、被害者側は大きな蟠りを持ち続けているということは現実にもよくあることですよね。大の大人が学校時代のイジメの復讐をしたなんて犯罪もあったり。リアルだからこそ、突き放せない怖さがありました。そして、ハネケはその「やましさ」というテーマを、個人のみならず国の過去の罪にも当てはめているようで。あれこれ多様に考えさせられてしまいますー。
Commented by Boh at 2006-05-13 12:04 x
こんにちわ、TBさせていただきました。
衝撃的なラスト、というコピーでしたが、むしろラストよりあのシーンの方が衝撃的でした。思わず悲鳴あげちゃうぐらい…(苦笑)
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-14 22:24
Boh さん♪
あのシーンは最も強烈で衝撃的でしたよね!心臓に悪いですー。
私の観た回でも「うわっ」っていう悲鳴チックな声があがっていましたよ。
ラストはちいとも衝撃じゃなかったですよねぇ。
Commented by ノラネコ at 2006-05-27 01:04 x
こんばんは。
確かに整理は出来ないですね。
恐らくそれが狙いなのでしょう。
こんなに文章が書きにくい映画も久々でした。
それは自分の中できっちりした形に整理できなかったからだろうと自己分析してます。
この映画はフィルムの状態で完成なのではなく、見た人それぞれが心の中で解釈した時点で完成なのではないでしょうか。
いずれにしてもユニークな作品です。
Commented by CaeRu_noix at 2006-05-29 00:22
ノラネコ さん♪
解釈は難しかったですよねー。面白さに関してはスリラーとして充分に堪能したのですが、レビューを書くとなるとまとまったカタチにはなりませんでした。観た人それぞれの解釈ということになるのでしょうね。いくつかのパターンに分かれるというのではなく、細分化していかようにも解釈できるところが面白いというか整理できなくて落ち着かないというか。例えば、この作品が賞をとったのは、審査員がどういう部分を評価してのことなんだろうというのが気になってみたり。それが狙いというのも、また腑に落ちなかったりして。(笑) 永遠に惑わされそうです。でも、とにかくユニークでおもしろかったですね。
Commented by st at 2006-06-04 01:01 x
カエルさんユーロスペース行ってきましたよ~

いきなりこのオープニング
さらに巻き戻しされた日にはこの手があったかあーと驚嘆しました
さらにところどころ意味深なところがあってグッド
Commented by CaeRu_noix at 2006-06-04 22:22
st さん♪
行かれましたか。話題作はやっぱりおさえなくちゃですよねー。
そうなんですよ、初っぱなからうなりましたよね。
映画の中で、映像というものをあんなふうに使っちゃうなんて見事すぎます。すべてが意味深に感じられてしまいますよね。そこが魅力です。悩み続けましょうー
Commented by kazupon at 2006-06-06 21:04 x
かえるさん。この映画監督に翻弄されているようで腹立たしくも面白かったという不思議な作品でした(笑)
冒頭の風景の映像。やられたなぁという感じです。
そして、音楽がなくて一つ一つのシーンが普通だったらそこは
切ってるだろう?という動作まで延々描写する演出とか。。
なんだか悔しいと思ってしまった作品です^^
Commented by CaeRu_noix at 2006-06-08 00:31
kazupon さん♪
やはり冒頭でまずやられましたよねー。
過去作品にもいえるのですが、画の切り取り方がおもしろい。
とても引き込まれてしまうのですが、観客を翻弄しようというところに腹立たしさを感じたりもしますよね。おもしろいけど、こんなんでいいのか!と思ったりもしたし。全てが計算通りなのがすごいのですが。
悔しがらせることもハネケの思惑通りなんでしょうねぇ。
Commented by いわい at 2006-06-27 21:05 x
『ベニーズ ビデオ』を観た後に、これを観ました。
『ベニーズ〜』でも、道具として重要な役割を果たしていたビデオ。
ここでは、更に踏み込んで使われているようで幻惑させられました。
観客を挑発しますよね。
“衝撃のラストカット”っていうから、ラストである程度答えが出るものと思い、謎を解くつもりで観てましたけど、更にモヤモヤの要因を増やされただけでした。
ハネケ監督が簡単に答えを見せてくれるはずがなかったのに、まんまと術にハマった気持ちです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-06-29 00:12
いわい さん♪
ビデオ使いの巧妙さにはうなりましたよねー。
そうなんです。ベニーズビデオをふまえると、その類似性や発展の仕方がまた興味深いんですよね。ドキドキハラハラクラクラモンモンさせられっぱなしでした。挑発されまくり。
そうか、いわいさんは謎を解くつもりで挑んだのですね。アマノジャクの私はコピーは信用しないので、それは求めなかったんですけど、それにしても、これかいっ!ってわめきたくなるラストカットでした。そうなんです。謎が深まるばかり。ハネケの術にはまるのはいいけど、配給会社の宣伝はちょっとなぁ・・・でした。
Commented by 朱雀門 at 2006-07-12 01:03 x
こんばんは
>直接的に被害を受けなくても・・・
そうですね。不信感や恐怖が周囲に伝染していくプロセスはとても現代的で興味深く感じました。自分の醜さが顕わにされていく一方で、誰を信じていいのか分からなくなるジョルジュの焦燥感が見ていて何ともつらく思えました。特に終盤のせっぱ詰まった雰囲気は息苦しいほどでありました。
また、この映画をマジッド親子からジョルジュ(とその家族)を見て描いた物語としてとらえることもできそうな気がしたのですが・・・
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-13 14:51
朱雀門 さん♪
目に見える出来事そのものの影響より、疑心暗鬼から生まれるものの方が厄介だったりしますよね。そんな描写がリアルで、観客の私たちも主人公の不安感や焦燥感を共有してしまいましたよね。親近感を感じさせるタイプでもないちょっと嫌なヤツのジョルジュなのに、スリルとサスペンス、つらく息苦しい世界にすっかり引き込まれてしまいました。
「マジッド親子からジョルジュとその家族を見て描いた物語」というのは??? 後でその見解を読みにうかがいますねー。この物語そのものもVIDEO映像も多様に解釈できておもしろいですー。
Commented by minori at 2006-11-25 00:40 x
かえるさん、こちらでは久々ですー。
日本語の題、英語の題、さらにはフランスの原題も違うもんだから
さっぱり気づきませんでした。
うーん、色々考えてしまいましたよね。英語なだけに
もう頭のなかごちゃごちゃでした(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-25 22:10
minori ちゃん♪
おお、お久しぶりでっす。
最近、オーストラリア関係なブログをやっている方にコメントをいただき、
http://southerly.blog.ocn.ne.jp/southerys_room/
minoriちゃんのオーストラリアの映画事情はどうなのかしら?と思っていたところだったのよ。
リスニングするよりは、英語字幕の方が把握しやすいかもしれないけど、やっぱり大変そう。よくがんばりました。
「やましさ」は英語ではなんていうの?
ハネケ作品って、オージーには好かれなさそうだなー。
Commented by とらねこ at 2006-12-31 00:36 x
うわ、すごい数のTBとコメントですね!!みなさんが、さぞかしハマった作品だということが伺えますね★
>サスペンスを盛上げる効果音などを使わずに、こんなにドキドキさせられるのだからすごい
その通りですよね。効果音が全然ありませんでした!
あとアルジェリアの紛争、アルジェリアの民族解放運動で、マジッドの両親が亡くなっていた、ということ、このTV映像、これを考えに取り入れることを怠ってしまいました。
その辺りに監督の主張の一つがおそらくあったのでしょうね。
読ませていただき、ありがとうございました。
Commented by CaeRu_noix at 2006-12-31 12:02
とらねこ さん♪
珍しく公開してすぐに観に行ったので、このレヴューのTBは多めでしたね。そうそう、この当時は盛り上がっていた印象があります。となひょーさんなんて二度観に行かれたほどですし。みんなそれぞれに謎に包まれて、ハマってしまったようです。
下手なホラーよりもよほどドキドキしましたよ。
アメリカ映画のベトナム同様に、フランス映画においてもアルジェリアの傷は忘れがたいものなんですよね。フランス人ではないハネケですから、さらりと入れてみたというカンジでしょうか。問題意識はもっているはずですが、何が言いたいのかハッキリわからないカンジが面白いやら、居心地が悪いやら。
DVD鑑賞というのもじっくり考察できてよいっすね。こちらこそ、ありがとうです。
Commented by beat+half at 2007-01-08 11:18 x
かえるさんこんにちは。こちらへもTB失礼します。
ビデオ(DVD)とフィルムの効果について考えてみました。
実は初見時にラストシーンを見逃した口なんですよね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-09 00:21
beat+half さん♪
ビデオ(DVD)とフィルムの効果・・・というのは興味深いですね。
なるほど、スクリーンでフィルムを観るのとは違い、DVDで観たい映像を停止させたり、繰り返し観たりするというのは、劇中のビデオを見る彼らの操作に重なるようで面白いですよね。劇場で観た時は何が映っているかばかりに注視していましたが、むしろその目線なんですね。
Commented by ゴブリン at 2007-03-03 17:15 x
かえるさん こんにちは。いつもお世話になっています。TBありがとうございました。
僕はこの映画を全く何の予備知識もなしに観たので、あのラストシーンには「えっ、これで終わっちゃうの?」と驚きました。でも、監督の意図がなんとなく分かった気がしたので、犯人探しにはこだわりませんでした。何を意図したのかを捕らえようとしました。その点ではかえるさんもほぼ同じですね。
僕は「後は自分で考えて」と観客を放り出してしまうタイプの映画はあまり好きではないのですが、この映画のラストははぐらかしと言うよりも一人ひとりに疑問を投げかける形になっているので共感できました。サスペンスの楽しみを味わいつつ、社会問題についても考えさせられる優れた映画だと受け止めました。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-05 12:34
ゴブリン さん♪
コメントありがとうございます。
何の予備知識もなく見たら、ここで終わり!?って思ってしまいますよねぇ。私はハネケというこの監督のパターンをいくらかは掴んでいたので、このへんでそろそも終わりそうだなーなんて思ったりしたんですが。
そうなんですよね。犯人が誰かがきちんと描かれているサスペンス映画っていうんじゃないですよね。監督の意図を掴みたいと思うのだけど、犯人探しはしませんでした。そのおかげで不気味にも楽しめる作品でした。
ラストも確かにはぐらかしているわけではなく、意味はあるんでしょうね。まとめるのは難しいですけど、社会、人間について多角的に考えさせられました。見事な作品だったと思います。
Commented by kimion20002000 at 2007-05-21 11:32 x
TBありがとう。
導入の仕方から、???で、それがまた見事ですね。ヨーロッパ知識人の中にある、「罪」という問題を、こういうやり方であぶりだしてくるのかと、感心しました。
Commented by CaeRu_noix at 2007-05-22 11:39
kimion さん♪
見事でした。実に面白い導入でした。
ブルジョワ階級を的にしているらしいハネケですが、ヨーロッパ知識人の中にある罪を追及してもいるんですね。
私は最近、『コード・アンノウン』にハマりました。
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