かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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シゲット・マルマツェエィ・サプンツァ --ルーマニア旅行⑨
2006年 04月 19日 |
10月23日(日) 第5日目の朝
7時15分に列車は シゲット・マルマツィエィ(Sighetu Marmaţiei)に到着。
ルーマニアの北部西側のマラムレシュ地方、ウクライナ国境に付近の町。



ここで私はしつこくシャワーだけ使わせてくれ大作戦をまた実行。
前日のスチャヴァの町のホテルは個人経営じゃなかったけど
ここにはそれっぽいアットホームな宿があるのよね。
地球の歩き方の231ページに載っているミニホテル「Magura」
駅から徒歩3分のところにある気さくなおじいさんが経営する宿、
っていうのはねらい目かもしれない。
共同バスの設備はかなり古く・・・なんて書いてあるけど仕方ない。
呼び鈴をおしてみる。

そして、主のおじいさんに建物の中へ迎え入れられた。
もちろん宿泊客だと思っているよねぇ・・・。
ロビーのようなスペースもなく、二階の部屋に案内される。
客室は全3室で誰もいないよう。ホテルには見えない個人宅風。
そして、ブロークンな英語で、宿泊はしないのだけど
シャワーだけ使わせてはもらえないかと言ってみる。
どうもなかなか通じない。そんな奴はいないだろうから・・・。
一度はOKと返事をしたのだけど、主旨が伝わってないようで
説明をし直し。会話ともいえない会話をしばらく繰り返す。
いくらかお金は払いますからーと一生懸命アピールし、
ようやく私の願いを理解して承諾をしてもらった。
わーい。やればできるー。

ホテルではないこのじいさんの宿の共同バスというのは
炊かなければいけないらしく20分ほど待つように言われる。
泊まり客じゃない者なのに面倒をかけてごめんなさいねぇー。
ちゃんとタオルも用意してくれた。
そして、じいさんの炊いてくれたお湯をいただく。
快適なバスルームとは言えないけど、ちゃんと熱いお湯。
こんなヒトトキもまたよいではないかー。

久しぶりの!バスタイムを終えて、荷物整理。
今日は急ぐ必要はないからと宿泊客のようにゆっくり。
そして、おいとますべく、じいさんズルームへ。
客室も決してセンスのいいインテリアではなかったが、
じいさんの部屋は輪をかけて雑然としていた。
1泊の宿泊費の何割かに相当するほどの金額を
シャワー代としてお渡しした。(いくらだったか・・・?)
私が財布を出し入れする時に、(パリ発の飛行機に乗り込む
時に切れた)バッグのショルダーがぶらーんとなったのを
じいさんは見逃さず、「貸してごらん」と手を出した。
ええ? どうやら切れたショルダーを修理してくれるもよう。
工具箱の中からいろいろな物を取り出してきた。
バッグの修理に取りかかるじいさんを黙って待つ私。
ルーマニアの北端の静かな町の一室でじいさんと2人きり。
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なんだか不思議。大きなのっぽの古時計を歌いたくなった。
いきなり強引にバッグの縁に穴を開け始めたのにはビックリ
したけど、高級品ではないのでOK。じいさんの工夫によって、
穴にワイヤーが通され、切れたショルダー部が結合!
壊れたバッグをホテル経営のじいさんが修繕してくれるなんて!
思いもよらない展開でした。その親切は忘れません。
そして、じいさんにサヨナラを言い、町の中心部の広場へ向かった。

日曜日なので、通りがかった教会にはたくさんの人が。
広場界隈ではちょっとカフェでコーヒータイムをとってみた。
日曜はバスは運休なので、広場近くのタクシー乗り場で
タクシーに乗って、西へ18kmのところにあるサプンツァ村へ。
観光名所である「陽気な墓」を目指す。

「陽気な墓」Cimitirul Vesal
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確かに陽気!鮮やかな絵柄の墓標が並ぶ。
故人の生前の様子が彫刻で描かれているのだそう。
1953年にイオン・スタン・パトラシュ氏が始めたもの。
外国の墓地を巡るたびに日本のお墓はどうしてあんなに陰気な
雰囲気のものになってしまったんだろうということを思った。
ヨーロッパのお墓は白く、カラフルな花が添えられていて
眺めるのが楽しくなるほどに美しいアートになっている。
ポルトガルのお墓がとても気に入ったものだ。
そして、このルーマニアのお墓たちも眺めて楽しい。

村人たちの生活風景が見て取れる色とりどりの絵を
じっくり鑑賞した後は、付近で宿探し。
陽気な墓の周囲にはペンシオーネがいくつかあった。
少し周囲を歩いてみて、結局お墓にほど近い場所にある
外装が可愛い建物に惹かれ、敷地内に入ってみる。
予約せずに泊まるのってこれが初めてかもしれない。
観光シーズンではないので、宿泊の申し出もOK。
優しそうな女主人が部屋に案内してくれた。
いかにも女の子向けなピンクの壁の可愛いお部屋。
ホテルとは違ったこだわりのインテリアが温かい。
そうそう、こういうところに泊まりたくて遙々やって来たんだ。
そして、荷物をおいて散策に出かけた。

「地球の歩き方」に地図が載っていないので、
方向を決めて、車道の1本道をひたすら歩いてみる。
車道沿いに立ち並ぶ家の向うには美しい田園風景。
遠くは小高い丘になっていて、放牧された馬の姿が見える。
牛の鳴き声とともに鈴のカランカランという音色が響く。
なんて牧歌的なんだろうと嬉しくなってしまう。
何があるというわけでもないのだけど素晴らしい場所。
そののどかさを気持ちよく味わい、ずんずん歩いた。
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途中に出会ったそこに住んでいるらしい少年少女が
話しかけて来て、私のカメラをさして、撮ってくれと言う。
わざわざ家からお母さんまで呼んできて撮影ターイム!
楽しそうで何よりっす。
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おばあさんからクルミをもらったり。
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小さな川が見えたので引き返す。結構な距離を歩いた。
それから、反対方向の場所にあったお店でビールなど。
近くにいてはしゃいでいた若者グループの1人が
一瞬こちらのテーブルに来て、乾杯などをした。
そんな観光客へのひやかし半分な賑やかさも
こういう田舎だと微笑ましいカンジ。
そういえば、ちゃんとした食事をする機会がなかった・・
とお腹をすかせて宿に戻る。
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by CaeRu_noix | 2006-04-19 08:18 | 旅 行 記 | Trackback | Comments(4)
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Commented by まみ at 2007-03-28 08:54 x
はじめまして。「ルーマニアへ行こう」のブログから、かえるさんのルーマニア旅行を知りました。面白くて、、、いやいや、とても参考になって、一気に読ませていただきました。勇気ある旅行に脱帽です。
私は去年、ルーマニアにちょろっと出かけ、今年の夏は本格的に旅行したいと思っていますが、ルーマニアの見どころは車をチャーターしなければならなかったり、かえるさんがとられたような真夜中に乗り換えの列車とか利用しなければならないかな、と漠然と思っています。
たぶん私は再訪ですし少し日程に余裕があるし、かえるさんほどの勇気はないのと、いつも行く前にがっつり予定を立ててしまうタイプなので(でもふらりと出かけるスタイルも本当はあこがれているんですよ~~)、ある程度手配してから出かける気がしますが、ルーマニア旅行の立案は、期待と不安と思い通りにいかなさそうなユウウツで気分が上下。かえるさんの旅行記にはとっても励まされました。サプンツァで未完ですが、できたら続きが読みたいです@
ちなみに、ブカレストでは私も予約が入っていない手違いがありましたし、タクシーの運ちゃんにしっかりボラられました@
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-29 17:21
まみ さん♪
はじめまして。いらっしゃいませ
未完のルーマニア旅行記を読んでくださりありがとうございます
おお、去年ルーマニアに足を踏み入れ、また今年も行かれるのですか。
私がルーマニア行きを決める際、「ルーマニアへ行こう」にてご相談をしたんですよ。8日間でまわるのは無理ですよね?っておうかがいをたててみました。そしたら、大丈夫ですと返答をいただき、やってみようかと航空券を取ったのですが、実際はやっぱり、欲張りな私には無理がありましたね。(笑)せっかく行かれるのですから、私のように無茶はせずにじっくりと旅してくださいな。
私も普段は大体行く前にきっちり旅程を組むんですよ。ところがルーマニア旅行に関しては、移動手段等がどうしても不確かなものがあって、現地で判断という部分がでてしまったのです。去年のスペインの旅路が順調だったのに比べ、ルーマニアではずいぶん冒険をしたなぁと改めて思います。そんなのが励みになるのなら嬉しいかぎりですー。私も楽しいはずの旅行なのに行く前は憂鬱になりがちですよ。
再訪のルーマニア旅行楽しんできてくださーい。
そうですね、my旅行記の続きも時間と気力があったら書きたいですぅ。
Commented by まみ at 2007-09-20 12:38 x
お久しぶりです@
二ヶ月前にルーマニア旅行に行ってきました。かえるさんほど冒険できませんでしたが、とても参考になりました。プリントアウトして持参して、ふむふむと旅先で読んだりしました。お礼と感嘆なご報告。
ちなみに私は映画はもっぱらレンタルなのですが、気になっている映画もあまりすねーっ。これから拝見しますが、ちょいと楽しみ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-09-23 00:29
まみ さん♪
再訪ありがとうございます。
おお、予告通り、ルーマニア旅行を決行されたんですね。じっくり旅行うらやましいですー。
で、プリントアウトまでしていただきありがとうございます。恥ずかしいけれど、お役に立てたのなら幸い。
ブログの旅行記の方も拝見させていただきますねー。
映画はそうそう、8月に公開された『トランシルヴァニア』がこの上なくタイムリーなのです。マラムレシュ地方やシギショアラっぽい町が映りましたですよ。
そんな私はどこへも行けていないんですが、行動が遅くてまたしてもキャンセル待ち・・・。
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