かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『親密すぎるうちあけ話』
2006年 07月 12日 |
ルコントが織りなす男と女の物語はやっぱり小粋。
サスペンスフルで奇妙なシチュエーションがおもしろい。

人妻アンヌは精神分析医を訪ねて、悩んでいる夫との私生活について赤裸々に語る。ところが、そこは精神分析医の部屋ではなく、話を聞いたのは同じフロアの反対側の部屋の税理士ウィリアムだった。



サンドリーヌ・ボネールは大好きな憧れの女優。久しぶりにルコント作品に出演するサンドリーヌはさて今回はどんな魅力を発揮してくれるのか。ところが映画が始まり、現れた彼女の顔は何だか輝きが乏しく疲れているようで、彼女も歳をとってしまったのかなーと少し失望を覚える。そして、私は次第に気づき始める。冒頭の彼女に魅力が感じられなかったのは、物語の主人公のアンヌが悩みごとを抱えていて本来の美しさを失っていたからに過ぎなかったのだ。この奇妙なセラピー効果で、アンヌがどんどん明るくキレイになっていくんだもの。初回訪問時には肌の露出の極端に少ない地味めなファッションだったアンヌの服装も変化も見逃せない。さすがのルコント。
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この台本のト書きには、"鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする"と書いてあるのだろうか・・・。アンヌの口から夫婦間のセクシャルな問題が明け透けにサラリと語られるたびに、映し出されるルキーニの面食らった表情が一発芸のようにおかしい。(フランス語に鳩が豆鉄砲を食らうという表現があるのかは知らないけど。『ロシアン・ドールズ』に"ほらを吹く"が登場したことを思うと、これも似た表現があるのかも。)アンヌの刺激的な話を聞いて、堅物の税理士ウィリアムがドッキリしたり、ウキウキしたりする姿を見ているだけで楽しくなる。鏡の前でのダンスシーンも大好き。

具体的な解決策が提示されるか否かより、悩める人はとにかく誰かに話を聞いてもらうことで心が晴れるとよく言うけれど、アンヌはそれを実証するかのように、偽りのセラピーの効果をうかがわせるのがおもしろい。冒頭で映ったTVドラマの主人公の浮気した人妻が「彼は私の話を聞いてくれるの」と夫に言っていたのが印象的だった。その思いには共感できる。いつでもどこでも誰にでも相手の反応がどうであっても自分のペースでガンガン話を押し進めるタイプの人は、あえてそんなことを感じたりはしないだろうけど。私は、相手が興味深く聴く姿勢を持ってくれるかどうかという反応、態度に左右されてしまうから。だから、どうせ偽精神分析医であっても、誰でもいいわけじゃなかったはず。誰よりもアンヌと打ち明け話に興味をもってくれる真面目でナイーブなウィリアムが聞き手だったからこそ、効果は抜群だったんだよね。

この件をウィリアムが、本物のモニエ先生に相談するのもおもしろいし、ウィリアムとアンヌの対話の進み方が徐々に変化して、立場が逆転してするかのように運ぶのも興味深い。税理士の事務所であるカッチリとした殺風景な部屋は、いつものルコント映画のような美術的な美しさがなくて少し残念だったのだけれど、アンヌの大胆な色香漂う打ち明け話が、まるで不似合いなこの部屋で展開するというギャップがいいのだな。禁欲的な仕事部屋だからこそ、想像力が刺激されてしまうのだ。その空気感が絶妙。

右と左を間違えたことで始まる物語。出逢うはずのない2人が出逢い、互いの心のカーテンを開ける。彼らの人生に南仏の陽光が射し込む。フリルの胸もとがとても魅力的だった。

親密すぎるうちあけ話 公式サイト
Confidences trop intimes 2004  フランス
監督 パトリス・ルコント
脚本 ジェローム・トネール
撮影 エドゥアルド・セラ  美術 イヴァン・モシオン
出演 サンドリーヌ・ボネール、ファブリス・ルキーニ、ミシェル・デュショーソワ
親密すぎる打ち明け話 
(日比谷 シャンテシネ)
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by CaeRu_noix | 2006-07-12 07:16 | CINEMAレヴュー | Trackback(23) | Comments(22)
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タイトル : 親密すぎるうちあけ話
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親密すぎるうちあけ話 監督:パトリス・ルコント 出演:サンドリーヌ・ボネール、ファブリス・ルキーニ、ミシェル・デシューソワ、アンヌ・ブロシュ、ジルベール・メルキ 2004年 フランス 小生はカウンセラーではないが、 人の話を聞く事は、仕事の大きな割合を占めている。 きちんと話を聞くというのは、「傾聴」というが、 それだけで結構疲れる事で、消耗する。 受容的に話を聞き続けていると 相手のしまい込んでいた感情や疲れが露になる瞬間がある。 その時に、或る程度の信頼関係が出来ていない場...... more
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タイトル : 『親密すぎるうちあけ話』
親密すぎるうちあけ話 CAST:サンドリーヌ・ボヌール、ファブリス・ルキーニ 他 ウィリアム(ファブリス・ルキーニ)は恋人にふられたばかりのさえない税理士。そんなウィリアムの所にある日、アンナ(サンドリーヌ・ボヌール)という女性が同じ階にいる精神科医と間違えてやって来る。ウィリアムを精神科医と思いこんでいるアンナは、夫婦間の悩みなどをウィリアムにうち明ける・・・・これはラブストーリー?う~ん・・・そう言えばそうなのかな・・・ プラトニックなんだけど、ある意味とても艶めかしいお話。 中年...... more
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タイトル : 親密すぎるうちあけ話
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タイトル : 『親密すぎるうちあけ話』'04・仏
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Commented by Notorious♪ at 2006-07-12 10:10 x
こんにちは♪

本筋よりも劇中のTVで放映されていた昼メロの方がかなり
ドロドロした内容っぽくてスゴイ興味をそそられちゃいました。
ルコント監督の描く男女の微妙な距離や空気は最高ですよね♪ (゚▽゚)v
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-13 15:20
Notorious さん♪
劇中の昼メロはおもしろそうでしたね。あのオチ?は笑えました。
風変わりで繊細な男と女の物語はルコントにおまかせです。そして、今作はヒッチコック風といわれているみたいですね。ロマンスの名手が醸し出すサスペンスな空気というのも絶妙でしたねー。
Commented by きらら at 2006-07-13 22:27 x
こんばんは☆
STAYのTBありがとうございます♪

この映画もステキでしたよね~。みょーにドキドキしちゃったりして。。。
ルコントは久々に観たような感じだったけど、やっぱりステキな作品を作る監督ですよね♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-14 12:54
きらら さん♪
ドキドキしましたよねー。愛の言葉がささやかれるのでもないのに、会話には魔力があるんだなぁと、ルコントならではの絶妙な物語が楽しめました。これまでの作品にそれぞれ通じる箇所もあったりして、ニヤリとさせられたり。ラブストーリーって、パターンが限られているようで、全然そんなことはいんだなぁと思わせてくれました。ステキな作品でしたよねー。ルコント監督大好きですー。
Commented by margot2005 at 2006-07-15 01:38
ボンソワでございます。ルコント作品好まれる方と、そうでもない方と別れるかと思いますが...わたしは大好きですぅ!!!
Commented by Ken at 2006-07-16 21:29 x
かえるさん、こんにちは!
>アンヌの大胆な色香漂う打ち明け話が、まるで不似合いなこの部屋で展開するというギャップ
それまで刺激の無い生活を送ってきたんだろうなあ、とウィリアムさんの人生が容易に想像できるナイスな部屋でしたね。秩序だった部屋に違和感を与える玩具コレクションがまたウィリアムさんの幼稚さをよく表していて。
夢を諦め疲れた大人になった女性と、父親の庇護と玩具に囲まれ子供のままの男性。正反対の2人が影響しあってゆくさまがじっくり描かれたなかなかの名品でした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-17 08:23
margot さん♪
すべての人がおもしろいと思えるタイプではないでしょうけど、私もルコントは大好きですー!!ちょっとコミカルで屈折していて官能的で美しい。映画的な魅力にあふれていますよね。
Commented by orange at 2006-07-17 12:36 x
かえるさん☆こんにちわ~!
コメント&TBありがとうございました~♪
打ち明け話を、唐突に聞いてしまうルキーニの表情が可笑しかったですね。実に鳩が豆鉄砲を食らったみたいな表情です。
コミカルさとエロティックな風情が上手く融合した素敵な小噺でした。
服装の変化も見逃せませんね。対比としてルキーニのスーツの裏に隠されたハートも変化してたようですが・・・♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-18 22:11
Ken さん♪
税理士だから仕方ないんですが、ウィリアムさんのお部屋ったらずいぶんと無機質でしたよね。本当に、刺激のない毎日を送ってきたのでしょうね。元妻の新恋人をやけに嫌っていましたけど、彼自身が真面目・堅物過ぎて、個性的な風変わりな人間を受け容れられないというのもあったのかな。玩具コレクションもおかしかったですね。そんなふうにキャラクターや背景を言葉で説明するのはなく、映像によって、小道具などでさりげなく描写するところが心にくいですねー。映画だなぁ。右と左を間違うことがなかった出逢うはずのない正反対の2人が、少しずつ少しずつ影響しあって、ドラマを生み出していくというのが絶妙です。名品でしたねー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-18 22:18
orange さん♪
豆鉄砲って、実は何なのかよくわからないんですが、ルキーニのあの顔を見た瞬間にその慣用句が浮かびましたよねー。コメディアンだなー。恋愛映画の名手ルコント作品において、表情一つで笑わせられるとは思いもよらず。ルコント作品には実にいろいろな中年オヤジが登場してくれますが、さえないのにラブリーな人たちばかり。
サスペンスとして展開しながら、笑えて官能的で。その融合の仕方がよかったですよねー。部屋が殺風景でウットリ眺める空間がなかった分、表情と服装にじっくり注目しちゃった気がします。共に心境に合わせての変化がナイスでしたよねー。
Commented by baoh at 2006-07-19 00:58 x
こんばんは、はじめまして。

最初はただのオバサン(失礼)だったアンヌがどんどん美しく魅力的になっていく様子は見事でしたね。ルコントの描く世界に非常にマッチしていて引き込まれました。

>この台本のト書きには、"鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする"と書いてあるのだろうか・・・

ウけました(笑)ほんと、その言葉がピッタリくる「ポカ~ン」っぷりでしたね。ガードを固めて、緩めて、また固めて、最期は・・・という男の変化も秀逸でした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-20 01:54
baoh さん♪
はじめましてー。
アンヌの変化にはビックリしましたよね。女が綺麗になっていく様がさりげなくもクッキリとわかるのがすごい。ルコントの描写力は見事ですね。

ウケていただき嬉しいです。いや、ホント、ああいう表情をしたのは、台本にあったのか、現場での指示なのか、ルキーニのアドリブ的な演技表現なのか・・・とかちょっと気になってしまったのです。表情は素直でも、行動は慎重なウィリアムの揺れ方もおもしろかったですね。
Commented by リーチェン at 2006-07-24 13:22 x
二人の関係が深まるにつれ、二人ともどんどん変化を遂げていったところがなかなかうまく表現されてましたね。

誰かに話を聞いてもらうことで、心が軽くなっていく。
本当に誰にでも当てはまる話だけれど、逆にこれを職業として割り切ってできるお医者さんって本当に凄いとも思いますね。
映画の精神科医もなかなか味があってよかったけど(笑)

秘書まで親父の代から引き継いでいるのには、かなり笑えました。
Commented by Puff at 2006-07-24 17:22 x
ドモドモー♪
こちらにもどうもありがとうござりましたデスー

いやー、ワタクシもですね、、サンドリーヌ・ボネールのファンなので、最初出て来た時は、「ア、アレ・・・」と思いましたですよん。
何時もはもっと魅力的なのに、どうして・・・?って。
でも、かえるさんと同じく、それが演出だということが次第に分かって来ました♪
彼女の服がどんどんと華やかになり、表情も立ち振る舞いも変わって行きましたね。
うーーん、相変わらずニクイ演出ですよねん。
>禁欲的な仕事部屋だからこそ、想像力が刺激されてしまうのだ
そそ、オーソドックスだけど殺風景な部屋、何故か場違いなおもちゃの数々、そして、そこにいきなり女性が入って来て・・・
殆んど部屋だけの会話なので、舞台劇でもイケそうですね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-24 23:33
リーチェン さん♪
2人のそれぞれの変化がおもしろかったですよねー。繊細に描写されていました。男も女も単純でカワイイ生き物だと思わせられたのでした。
精神分析医というのもずいぶんと大変な仕事でしょうねぇ。聞いている方がおかしくなってしまわないのでしょうか。分析医は知らないけど、ソーシャルワーカーなどには更にその人たちの話を聞く立場の人が用意されているらしいですね。人の相談にのって、たくさんの話を聞いている人は、どこかでそれを吐き出すことが必須。人の悩みを聞くことって、案外と楽なことではないんでしょうね。
そんな重さが感じられないあのドクターもまたおもしろい存在でしたっ
年季の入った秘書のキャラクターもよかったですよねー。
脇役キャラもみんな味があり、クスクス笑えるところだらけでした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-24 23:34
Puff さん♪
ですよねー。美しいサンドリーヌも寄る年波には勝てないのかと最初はちょっとショックを受けましたよ。それが、徐々に美しく変わっていくものだから、ニヤリとさせられましたよね。ルコントったら、うまいんだからー。ホントににくい演出でした。
(余談ですが、サンドリーヌが出ていると知っていた『灯台守の恋』を観に行った時、最初に出てきたアン・コンシニュイをサンドリーヌだと思ってしばらく見ていました。ずいぶん感じが変わったなーって・・。全然違うじゃん。そんな私に、いつものサンドリーヌと違う!なんていう資格はないんですけどねぇぇ。)
ルコント作品といえば、美しい映像に期待してしまうのですが、今回は美術面やカメラワークがちょっと物足りなかったんですよね。でも、でも、殺風景な部屋だからこそ、そこで展開する男と女の物語に一風変わったおもしろみが生まれたわけなんですよねー。ブリキのおもちゃはよかったです。
確かに、舞台劇でもやれそうですねー。
Commented by いわい at 2006-07-26 00:16 x
こんばんは♪
サンドリーヌのただならぬ雰囲気にサスペンスを感じて、裏読みをしつつ観てしまいました。全然違っていたわけですが。
>"鳩が豆鉄砲を食らったような表情をする"
確かに!
わたしも、目と口がまん丸くなった表情が面白いと思ったのですが、まさに、この表現がぴったりでしたー。
最後に出現した明るい南仏の風景がハッピーな雰囲気を出していて、観終わった後の気持ちも良かったです。
Puffさんのおっしゃる通り、舞台でやれそう。魅力的な俳優の組み合わせだったら、絶対観にいっちゃいます。
日本だったら、橋爪功と大竹しのぶとかになってしまうのかも。もう少し色っぽい組み合わせがいいですね。(妄想)
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-26 23:39
いわいさん♪
ヒッチコックが本作の評によく引き合いに出されているみたいですね。そんなサスペンスにも感じられました。どんな推理をしたのか気になりますー。彼女の言っていることが真実とは限らないとも思えるような疑惑に包まれたことは確かです。ルコントの狙った曖昧さは見事に表現されていたようですー。
ルキーニって、いつもはコメディの人なんですっけ?およそ、ラブストーリーの主人公のタイプではないですけど、あの表情でいちいいち笑いを生んでくれて、とても愛嬌のあるキャラクターでした。サンドリーヌの出演作ゆえに、「仕立屋の恋」みたいな末路も想像してしまったわけですが、珍しくハッピーな気分にさせてくれましたよね。ルコントいわく、しかし2人のドラマは続くのだから、それがハッピーなのかはわからない・・らしい。
舞台化はよさそうですが、日本で考えるとちょっとちょっと・・ですよね。大竹しのぶはちょっとイヤだなぁ・・・。ルコントが許しませんー。
Commented by 伽羅 at 2006-08-21 20:15 x
かえるさん、やっと観れましたよ~、この作品!
ルコント監督の大ファン!なので、心待ちにしてたんですぅ~!
久々にルコントらしさの出た、繊細な大人の恋愛映画でステキでした。
官能的ではあるんですが、どことなく知的で気品があるのは、
いかにもルコント!らしくて、大満足!の作品でした♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-22 11:37
伽羅 さん♪
お待ちかねでしたのねー。私もルコントは大大好きですー。
ルコントらしさとは何だろうとしばし考えてしまいそうですが、やはり『髪結いの亭主』、『仕立屋の恋』なんかがらしさを象徴しているのかな。とすると、ホントにルコント節のきいた作品でしたよね。そうなんですよね。知的で気品が感じられ、露骨な表現はしないのにとても官能的。サスペンスもコメディも楽しめる逸品でございました。大満足いただけてよかった♪
Commented by しねまま at 2006-09-25 23:11 x
遅ればせながら地元に来てくれたので、見ることができました♪
抑制された男女の感情の機微を、具体的な動作というより、互いの服装の変化や室内装飾の変化などであらわす手法が、ウォン・カーウァイちっくだなぁと。この品性がかえって官能的なんですよね。サスペンス・タッチなのも飽きさせなくよかったです。

撮影がエドゥアルド・セラと知って見るからか、BGMも重厚で謎めいたクラシック調だからか、現代劇なのに『真珠の耳飾りの少女』のような時代物めいた芳醇なムードを感じました。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-26 12:45
しねままさん さん♪
時期が遅めとはいえ、シネコンでミニシアター系なフランス映画がかかるのは嬉しいですねー。ご覧いただけてよかったですー。おっさんが主人公の物語が多いので、俳優主義的にはルコント作品にはそんなに興味をもてないかもしれませんが(笑)、ウォン・カーウァイ作品にはまったしねままさんならルコントも堪能していただけると思う私でした。そうか、服装の変化や室内装飾の変化で感情の機微を表すっていうのもカーウァイに通じているんですねー。そんな手法の方が、激しい性描写より、甘い台詞より、官能的で映画的ですよね。
確かにルコント作品は現代が舞台でも時代もののような味わいがあるものが多いかも。『真珠の耳飾りの少女』と同じ撮影監督ゆえの撮り方も関係しているのでしょうか。ホントにサスペンス仕立てなのに芳醇ですね。
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