かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『恋は足手まとい』
2006年 07月 28日 |
弾けるエスプリ。陽気に楽しい笑劇場。

19世紀末のパリ。歌姫リュセットは、一文無しのプレイボーイ、エドワールに夢中。しかし、エドワールは、金目当てで密かに伯爵令嬢ヴィヴィアヌと婚約。その2人の婚約式の日、リュセットの屋敷には次々と客が現れて・・・。



こーんなに軽快なエマニュエル・ベアールの姿を見るのはたぶん初めて。 『8人の女たち』は作品自体はユーモア満載だったけど、ベアールのメイド役自体ははじけキャラでもなかったよね。『Mの物語』、『恍惚』、『かげろう』、『美しき運命の傷痕』 といつもシリアスに情熱的に、愛に生きる美しい女としてのインパクトを残してくれる。そんな存在のベアールの美しさは変わらないのだけれど、いまだかつて見たことのないようなドタバタぶりにびっくり。こんな役をやったら私のイメージが崩れるわなんて断ったりせずに、茶目っ気たっぷりで惜しみなく脚を垂直に上げてくれちゃうからスバラシイ。体が柔らかーい。

室内を舞台に、来客が次々登場して対話するというのは演劇っぽいなと思ったら、原作は、モリエールと並び称される喜劇作家ジョルジュ・フェドー作の戯曲なのだそう。コミカルに大袈裟に動き回る主人公たち。恋を描いたフランス映画ときたらしっとりしたものと相場が決まっているのに、これはまるでコントのよう。賑やかでバカバカしいほどに楽しい。口臭ネタも笑っていいのね。韻を踏むというネタも多くて、フランス語がわからないのが少し寂しかったけど。だけど、フランス語がわからなくても、万国共通に笑える体をはった下ネタも満載!ドタバタなノリはドリフ系なんだけど、ドリフな下ネタは小学生向けなのに対し、こちらは R-15に艶やかなオトナの下ネタ。足手まといなのは恋より情欲?

ベルエポックのパリ社交界ファッションも見どころ。チャーミングなベアールのコメディエンヌな新たな一面も大いに見どころ。ああ、愉快。

恋は足手まとい 公式サイト
Un fil à la patte 2005 フランス
監督.脚本 ミシェル・ドヴィル
出演 エマニュエル・ベアール、シャルル・ベルリング、サラ・フォレスティエ、
スタニスラス・メラール

(シアターN渋谷)
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by CaeRu_noix | 2006-07-28 23:16 | CINEMAレヴュー | Trackback(5) | Comments(8)
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            *公式サイト 2005年/フランス/80分 監督:ミシェル・ドヴィル 出演:エマニュエル・ベアール/シャルル・ベルリング/サラ・フォレスティエ/スタニスラス・メラール あれよ、あれよ!という間に話はとんとん進みます。歌姫リュセット(エマニュエル・ベアール)のもとを次々訪れる男たち。息もつかせぬ展開で「わーわー」「どたばた」して可笑しいのなんのって・・・愉快です。{/heartss_pink/}そして、決していやらしさはないけれど、う~ん、とってもエロティックでした。{/f...... more
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Commented by rubicone at 2006-07-29 23:19 x
かえるさん、こんばんは~♪
いやいや、エマニュエル・ベアール、チャーミングでしたねぇ。何か、あの弾けっぷりがまぶしくって、可愛らしくって・・・(なんか、おっさんみたいな言い方だにゃあ~)すっかり参ってしまいましたぁ!!
Commented by たかこ at 2006-07-30 18:09 x
うわー。「コントのよう」だなんて見たかった。
美しいひとがコメディをやれるって“強い”ですよね。
しかもオシャレ。レースの白のキャミソールなど、愛読してる下着雑誌も見どころって言ってたわーー。
「ドリフ系」という言葉にも食いつきました。てへへ
DVDまで待つか。(のんびり屋)




Commented by CaeRu_noix at 2006-07-31 00:48
rubicone さん♪
エマニュエル・ベアールのこんな一面にはビックリするともにその魅力に改めて惹かれました。ほーんとにチャーミングでしたよね。女優は歳をとる毎に迫力や風格が増してきたりするものでもあるけれど、ベアールったらまだまだ軽やかに可愛らしいんですよねー。私も参りましたー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-07-31 00:53
たかこさん♪
いや、ホント。コントっぽい要素にあふれていましたよ。一つ一つのギャグはベタなんだけど、その勢いに笑わされてしまう感じ。優雅なファッションでこんなにハイテンションっていうアンバランスさが笑いを誘う感じ。
そうそう、ベアールの衣装はドレスもランジェリーもファッショナブルで目が楽しかったですー。DVDがでた際には、ぜひとも細部まで観てみてちょーだい。ベアールの体の柔らかさにも要注目。
私はドリフよりひょうきん族の笑いが好きだったんだけどね。ドリフの中ではカトちゃん派。
Commented by mar_cinema at 2006-08-01 01:01
かえるさん、こんばんは。
ベタ系は好きだし、エマニュエル・ベアールも好きだしっていう事で、
かなり気にいった作品だったりします。
初っ端から、オチまでテンポが良いって思ったんですが、
映画の日&土曜日だったのに、劇場満席じゃなかったんですよね・・・
Commented by Puff at 2006-08-01 11:42 x
ドモドモー♪
先日は、TB、コメントをありがとうございました。

ベアールさん、弾けてましたねー!
確かに、ここ最近のベアールさんは、シリアスな深刻な作品が続いていましたね。
なので、それもあってとても新鮮でした☆
でで、この映画、舞台劇でもイケるんじゃないかと思ったら、
>喜劇作家ジョルジュ・フェドー作の戯曲
なるほど、そうなんですねー、見落としてました。
クルクルと人が入れ替わり立ち替わり、ホント、テンポが良かったですよね。
普通で見たらHなシーンもあったけど、さすが仏映画。
洒落ていて、嫌らしさを全く感じませんでしたね(・・・それに加えて可笑しかったし!)
あ、、シャルル・ベルリング のお腹、意外とぽよーーんとしていたので、ちょっとビックリしました。笑
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-01 16:41
mar さん♪
ベタな笑いがお好きとは意外ですー。でも、楽しかったですよね。
私はドリフ系はダメなんですが、これは格調高い気取った人々があえてバカをやるというパロディ風味なところがおもしろかったです。次から次へと展開するテンポがよかったですよねー。そして、やっぱりベアールのこんな一面に見入っちゃったというのも大きいです。
シアターN上映ものって、概してガラガラですよね。同じ作品でも、ルシネマだったらもっと集客できるんだろうな。もったいない。
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-02 21:44
Puff さん♪
ベアールさんの弾けっぷりはステキでしたよねー。お下劣なネタをやってもラブリーなんですもん。まるで官能的でもなく、不謹慎にも感じず、素直に笑えてしまうところがお見事でした。ベアールもいろんな役をやっているけど、やはりシリアスタッチの役柄が多いですよね。ドロドロの愛憎劇が似合う女優です。そんなわけで、今回は本当に新鮮で楽しかったですー。
ジョルジュ・フェドーなんて初めて知りましたが、やはりという感じです。序盤の室内のスペースの使い方なんかはまさに舞台ちっくでしたよねー。その反面、野原の向うの方まで駆けていくところは映画ならではのドタバタ模様だったし。私はこのコミカルさにアラン・レネの「 巴里の恋愛協奏曲」を思い出し、いっそのことオペレッタにしちゃっても楽しかったかなーと思いました。
シャルル・ベルリングは色男役という設定でしたが、心もち説得力にかけるほどにオヤジめいていましたよね。あのお腹はちょっと・・・でしたね。
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