かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『カクタス・ジャック』
2006年 08月 14日 |
小気味よくって面白かったー。

街を牛耳る実業家カボスの娘とつき合っているジャックは、ひょんなアクシデントで気絶した下着姿のカボスをどうにかしなけらばならなくなり・・・。



サンダンス映画祭に出品され、メキシコ本国で大ヒットしたらしい。

トイレの個室から始まる物語っていうのがいいよね。まさにタランティーノっぽい映画。バイオレンスにあふれているんだけど、キャラクターはユーモラスで愛嬌のある人間味。偶然が交錯して、計画は予期せぬ方向へ転がっていく痛快クライム・ムービー。そんなエピソードやプロットは目新しくはないけれど、炸裂するオバカな笑いに引っ張られて、複雑に絡み合うてんやわんやが楽しめてしまう。

カーアクションもに気合いの入ったクライムものなんだけど、タランティーノ以上にオバカな笑いに力が注がれている。このコメディのタッチは何に似ているんだろう?ベン・スティーラー系のコメディにも登場しそうなキャラクターなんだけど、もっとそれに近い映画があったよね。そうだ!『少林サッカー』系だ。風貌から顔つきからアクションからどう見てもコミカルなトニーの存在といい、「マスカリータ」と呼ばれて暴れるルペンキャラといい、通りすがりの「ロンパリ」の蘇る思い出映像といい、香港もののノリに似ていない? というわけでコレは、タランティーノ×チャウ・シンチーなメキシカン・クライムコメディと銘打ちます!

あり得なーいというツッコミは不要。誘拐計画がてんでうまくいかない奴らのマヌケぶりやべらぼうにケンカが強い奴らの超人ぶりを楽しむのだ。そんなバカなーという出来事も偶然の絡み合いも何だか小気味いい。節々がB級ノリながら、演出に凝ったスタイリッシュ感あったりして。ありがちなんだけど、これでメキシコものっていうのがやっぱり新鮮なのかな。父の恨みもある憎き独裁者だと思ってさんざん痛めつけたら実はそれは・・・って笑うに笑えない恐ろしい状況も、ブラック・コメディとして笑うしかないでしょう。無表情なトニーがやっぱりサイコー。

教訓は、友情・チームワークを大切にってことかな? 

『ダック・シーズン』 といい、本作といい、メキシコ産のコミカル・ムービーってなかなかよいじゃない。
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-cast-
ジャック ・・・ トニー・ダルトン
ムド ・・・ クリストフ
ポリーナ・カボス ・・・ アナ・クラウディア・タランコン
オスカル・カボス ・・・ ペドロ・アルメンダリス・Jr
ボッチャ ・・・ ラウル・メンデス
ニコ ・・・ グスターボ・サンチェス・パッラ
ルベン ・・・ ホアキン・コシオ
トニー ・・・ シルベリオ・パラシオス
ルナ ・・・ ロシオ・ベルデホ

カクタス・ジャック  公式サイト
MATANDO CABOS 2004  メキシコ
監督.脚本  アレファンドロ・ロサーノ

(シネセゾン渋谷)
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by CaeRu_noix | 2006-08-14 23:58 | CINEMAレヴュー | Trackback(10) | Comments(12)
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Tracked from レザボアCATs at 2006-08-15 08:06
タイトル : 74.カクタス・ジャック
メキシコシティで5人に一人が見たというフレコミの、本国では大人気の映画♪ スタイリッシュなサスペンスなのに、かなりのオバカなお笑いテイストが盛りだくさん! B級好きで、コメディ好きの人にはきっとツボにハマりまくると思われます。 私は・・・大好き!!でも真....... more
Tracked from 映画通の部屋 at 2006-08-15 19:31
タイトル : カクタス・ジャック
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Tracked from とにかく、映画好きなもので。 at 2006-08-17 18:50
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お馬鹿な登場人物、お馬鹿な展開で、みんな思い込みと勘違いが激しく、 それが、めちゃくちゃな展開となっていくんですが・・・ 常に笑いながら鑑賞させてもらって、非常に気に入りました。 あ、間違っても、この映画に登場してくるような人達と絡みたくはないです。 特にジャックと、ポッチャは、絶対にお断りさせてもらいます(笑) 最後の最後まで、ありえない展開だったけど、 ちゃんと、伏線をはっていたんだなって、関心しました。 そして、最後は大円団な雰囲気を出してますが、 それでは済まないような気も...... more
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タイトル : カクタス・ジャック。
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Commented by とらねこ at 2006-08-15 08:05 x
おはよーございます。
一番乗りは初めてだぁ♪
わーい、私の大好きなこの作品、かえるさんも観たなんて嬉しいな★
そう、チャウ・シンチーテイストな悪ノリ・ベタベタ加減なんですよね。
ぎゃはぎゃは笑ってしまいました、私。
なんだか、映画ブログやってて良かった!と、思います。
こうして気の合う(と、私は思っているんですけど)方と、好きな映画について語れるなんて、なんて嬉しいのかしら★って・・・。
アミーゴ!・・・と、呼ばせていただいて良いですか??
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-15 13:02
とらねこ さん♪
チャウ・シンチーテイストってのに、ご賛同いただけますかー。
ギャグ部分だけはタランティーノ映画ともまた違ったオバカぶりでしたが、それがまたおかしかったですよね。ベタベタなんだけど、バカさに笑える・笑えるー。
気が合うがどうかはわかりませんが(笑)こういうレイトショー上映なオバカメキシコ映画について、共感できるのは私も嬉しいですー。ここだけの話、カリビアンの何倍もおもしろかったですってば。ええ、アミーゴと呼んでください、セニョリータ。これからもラテン・アメリカな映画をじゃんじゃん発掘&宣伝していきましょー。
Commented by 隣の評論家 at 2006-08-15 19:42 x
かえるさーん、TB&コメントありがとうございましたぁ。
早速観に行って来ましたか!「南米は外せない」と仰ってましたもんねー。
>ありがちなんだけど、これでメキシコものっていうのがやっぱり新鮮なのかな。
うんうん。とても新鮮に感じましたねー。
『小気味良い』 この作品にピッタリの表現ですねっ。
トニーのキャラは最高でしたね!
並んだ2台の車のトランクには、人違いされた2人の姿が... この見せ方も好きでした。ツボでした。最高でした。
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-17 00:45
隣の評論家 さん♪
ラテンな映画ははずせませんともー。9月にはそっち方面の映画祭もありますよー。
「イノセント・ボイス」や「タブロイド」のような重めな社会派作品の後、こんなおちゃらけたラテンムービーに出逢えたのは嬉しいですよね。スペイン語の響きだとか名前だとかも新鮮ですよね。スペイン語版の(「男と女」の主題歌)シャバダバダもおかしかった。おバカ度がかなり高いのに、展開はスピーディでスタイリッシュ風味な演出でしたよね。車が並んじゃうところとか、観客のウケをちゃんと計算しているところがナイスでした。若々しさを感じさせつつも、見せ方は見事だったかも。トニーの顔つきと動作だけでかなり笑えちゃったー。岡村君に似てない?
Commented by orange at 2006-08-17 18:50 x
かえるさん☆こんばんわ~!
コメント&TBありがとうございました♪
>タランティーノ×チャウ・シンチーなメキシカン・クライムコメディと銘打ちます!
そういえば、チャウ・シンチーの笑いに似た感覚はありますね。監督もファンだったりして・・・
レイトショーにしてはもったいないくらい面白くて痛快な作品でした。
やはり、マスカリータことルベン、人食いトニーの強烈なキャラクターにはやられっぱなしでしたね。シリアスな犯罪劇とコミカルな笑いの要素が上手く融合した稀有な作品でもあると思います♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-08-18 12:22
orange さん♪
オバカキャラの壊れ方はチャウ・シンチー映画に出てくるキャラに通じるものがありましたよね。マスカリータとトニーあたりのなんて特に。オバカとアクションの混ぜ方に関しては、タランティーノ風というよりもむしろチャウ・シンチーなんですよね。(あと、タイ映画のコメディとか。)とにかく、アジア系の湿度のオバカを感じましたー。監督がチャウ・シンチーファンの可能性は高いですよねー。『カンフーハッスル』って、アメリカのどこかの映画祭の外国作品賞に選ばれたりするくらい支持されているようですしー。
ホントにレイトショーっていうのはもったいないですよね。群像劇としてのプロットも混乱することなく楽しめたし、クライムと笑いの大胆な融合のさせ方もお見事でしたっ。
Commented by acine at 2006-09-04 20:08
初めまして。昨日はコメント&TBどうも有難うございました!
そうかー!確かに”少林サッカー”に似てますねー!そういえば、シンチー
テイストも充分入ってます(笑)。
出だしのトイレから何?何?って感じでしたが、荒削りだけど、それなりに
上手くまとめてたと思います。
それは、アンタのお父さんだよー!って教えてあげたくなりますよね。
怖い怖い・・・。笑うに笑えないブラックな映画なんだけど、妙にユルかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-05 12:49
acine さん♪
はじめましてー。
そうなんですよ。香港映画といっても、全盛期のものはほとんど知らないので、私が真っ先に思い出したのは他でもない『少林サッカー』でした。中南米の映画にアジアなノリと笑いが見出せるなんて意外で嬉しい発見でした。
冒頭のトイレのシークエンスから惹きつけられましたよね。お見事な語り口でした。確かに荒削りでゆるくもあるんですが、勢いでいってしまっているところがまた魅力的でもあり。
あのお父さんはあまりにも可哀想で笑うに笑えませんでしたよね。こんな残酷さととことんオバカな笑いを共存させちゃうところが何ともすごかったです。
Commented by いわい at 2006-09-23 23:21 x
こんばんはー。
笑えない状況なのに、しっかり笑わせてくれましたよね。
タランティーノっぽいと言われるのだろうなー、と観終わって思いましたけど、なるほどチャウ・シンチーですか。
CGのないチャウ・シンチーですね。

Commented by CaeRu_noix at 2006-09-25 01:00
いわいさん♪
かなり残酷なシーンもあり凍り付いてしまったんですが、続いてさらっとギャグが展開するものだから、もう笑うしかないっていう感じでしたよね。そのプロットやバイオレンスと笑いの融合はまさにタランティーノなんですが、オバカノリの方向性がシンチーっぽくなかったですか? 盛りだくさんでした。
Commented by 哀生龍 at 2007-06-28 06:11 x
>まさにタランティーノっぽい映画
生憎チャウ・シンチー監督作は見ていないのですが、タランティーノっぽいとは思いました。
“スピード感があるバイオレンス系でありながら、緩さがある”という部分が(笑)
設定も面白かったけれど、何よりもキャラたちの個性がサイコーでした!
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-28 13:55
哀生龍 さん♪
ご覧いただけて嬉しいです。
タランティーノっぽいですよねー。そういう部分では、こないだのスモーキン・エースも同系統なんだけど、こっちの方がオバカな笑いにも力が注がれていた感じ。そのへんがチャウ・シンチーなんです。アジア映画は、哀生龍さんはご覧にならないでしょうけど、シンチーコメディのオバカっぷりは哀生龍さんもOKなタイプかと思いますー。
本作のキャラは楽しくてサイコーでしたよね。強烈バイオレンスのある映画なのに、しっかと笑わせていただきました。
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