かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『マッチポイント』
2006年 09月 06日 |
絡み合う人間模様とサスペンスな展開にグイグイと引き込まれるおもしろさ。
そして、複雑な思いにとらわれる。

アイルランド出身の元テニスプレイヤーのクリスはロンドンで上流階級の仲間入りするチャンスを得る。



近頃のウディ・アレン映画はどうもユルめな印象で、それは彼が歳をとってしまったからなのかなぁと思っていたのだけど。ニューヨークを離れてロンドンで撮った評判の本作は、なるほど近年の作風とはうって変わってシリアスなトーンで展開し、そのおもしろさに引き込まれてしまった。場面の一つ一つにメリハリがあって、意味深で印象的なので、なんてことはないシーンでも緊張感に包まれて目が離せない。

監督のインタビューによると、アメリカでは映画製作にあたり、スタジオが資金を出すだけでなく、脚本やキャスティングにも口出しするようになっていたという。近年のアレン作品がイマヒトツだったのは、ひょっとしてアレンのせいばかりではなかった?とにかく、そんな煩わしいアメリカを離れ、ロンドンという新しい舞台で、近年とは作風を変えて、自らの作家性の向くままに起死回生をはかったのだ。

名監督というのは、齢70を迎えてもなお、最高のミューズを見い出すものなんだなぁ。スカーレット・ヨハンソンはどんな映画のどんな役柄もそつなく演じていたけれど、今作ではそのセクシーな小悪魔ぶりは最高潮。若くも艶めかしい女優のその魅力を最大限に引き出してフレームにおさめるその手腕は感動的なほど。そんな小悪魔キャラも決して型にはハマってなく、物語が進むにつれて、彼女のイメージも変貌していく。ウディ・アレンってこんなに濃密なラブシーンを撮る人だったんだっけ?と驚いてしまうほどに官能的な描写が鮮烈。

2人の女性の間で揺れ動くジョナサン・リース・メイヤーズ扮する主人公クリスの印象もゆるやかに変化していき、人間性を洞察する興味が止まない。上流階級家庭の彼らの自覚のない傲慢さもおもしろい。人間の愚かさが凝縮されつつも深みのある人物造形とそれを生々しく体現する俳優の巧みな演技力により、共感を覚えたり好感をもてる登場人物は1人もいないといっていいのに、彼らの人間模様に釘付けになってしまう。いつのまにやらサスペンス色が強くなり、さらに息をのむ。お見事なストーリーテリング。

いつもの心地よいジャズが聴けなかったのは残念だけど、悲壮感あふれるオペラ曲は実に効果的。一見何を考えているのかよくわからないクリスが背負っている悲劇性を重厚な音楽がすべて語ってくれているかのよう。クリスの織りなす物語はまぎれもない悲劇なのだ。人生は運だと断言し、好機に恵まれてきた元テニスプレーヤーの姿に、オペラがハマるというのはとてもシニカルだ。

いつものほのぼのとしたコメディ色は影を潜め、小ネタに微笑んでしまうというような場面は一つもなかったけれど、渦中の緊迫感から解き放たれたならば、そのシニカルな風刺性にニヤリとすることはできるかもしれない。それをブラックユーモアと呼ぶほどの気持ちの余裕は持てないけれど、人間の思うようには運ばない皮肉な結果の数々にはうならせられる。

愛をとるか、富をとるかという選択に悩むのが通例の物語のパターンなのに、このクリスときたら、豊かな上流階級暮らしを守りたいながらも、愛欲にも溺れてしまうというから困ったものだ。まんまと上流家庭に入り込むコミュニケーション能力は大したものだけど、理性的な策略を進めるタイプでもないようで、欲望のおもむくままに場当たり的。ただの愚か者なんだけど、同じような過ちを犯してしまう人はいくらでもいるだろう。それを過ちとさえ考えずにうまくやっていることに満足する人は。

人生は"運"なのだとしても、罪を犯すことを選択するクリスはの行動は、好運さではフォローできかねないほどの危うさを常に孕む。他者の人生を台無しにしてまで、得たかったもの守りたかったものは何なのだろう。省みることはなく、取り繕いながら前に進むだけなのか。彼が、「罪と罰」をじっくりと読んでみる日は来るだろうか。マッチポイントで好運に恵まれたはずの天下のラッキーマンのラストの暗い表情がとても印象的。

MATCH POINT  2005 イギリス 公式サイト
監督.脚本  ウディ・アレン
出演 ジョナサン・リース・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、マシュー・グード、エミリー・モーティマー 

(シネスイッチ銀座)
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by CaeRu_noix | 2006-09-06 12:35 | CINEMAレヴュー | Trackback(45) | Comments(26)
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Tracked from ひるめし。 at 2006-09-13 21:40
タイトル : マッチポイント(映画館)
勝敗は運が決め 人生はコントロールできない――― 製作年:2005年 製作国:イギリス/アメリカ/ルクセンブルグ 監 督:ウディ・アレン 出演者:ジョナサン・リース・マイヤーズ/スカーレット・ヨハンソン/エミリー・モーティマー 他 時 間:124分 [感想] ウディ・アレンの作品は初体験。 ドキドキ・・・。 色んな賞にノミネートされてるだけあって、なかなかおもしろかったわ。 でもでも、予告で銃を構えてるシーンを入れちゃダメじゃね!? 半分ネタばらしってんじゃん。 予告を見てなければもっと楽し...... more
Tracked from SMALL TALK at 2006-09-17 16:05
タイトル : マッチポイント
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Tracked from Cartouche at 2006-09-17 16:12
タイトル : *マッチポイント*
{{{   ***STORY***     2005年  イギリス/アメリカ/ルクセンブルグ アイルランド人のクリスは、英国の上流階級に憧れる野心家。高級テニス・クラブのコーチになり、金持ちの息子・トムと親しくなる。ある日トムに誘われてオペラに行くと、トムの妹・クロエに気に入られる。やがて交際が始まり、クリスはクロエの父親の会社の社員になり二人は結婚、クリスの人生は前途洋々に見えた。しかしクリスはトムの恋人・ノラとも浮気を続けていた。ノラを愛しているが、クロエが与えてくれるリッチな生活も手放...... more
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タイトル : 【劇場映画】 マッチポイント
≪ストーリー≫ アイルランド人のクリスは、英国の上流階級に憧れる野心家。高級テニス・クラブのコーチになり、金持ちの息子・トムと親しくなる。ある日トムに誘われてオペラに行くと、トムの妹・クロエに気に入られる。やがて交際が始まり、クリスはクロエの父親の会社の社員になり二人は結婚、クリスの人生は前途洋々に見えた。しかしクリスはトムの恋人・ノラとも浮気を続けていた。ノラを愛しているが、クロエが与えてくれるリッチな生活も手放せない。自分の人生を完璧にするため、クリスは殺人を思いつく…。(goo映画より) ...... more
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タイトル : マッチ・ポイント★映画
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タイトル : 「マッチポイント」
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タイトル : マッチポイント
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タイトル : マッチポイント
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Tracked from 銅版画制作の日々 at 2006-09-24 12:32
タイトル : 今週観た映画その②☆マッチポイント!欲望と運に翻弄される?
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Tracked from the borderla.. at 2006-09-25 21:34
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Tracked from 映画と本と音楽にあふれた.. at 2006-10-02 11:16
タイトル : マッチポイント
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Tracked from knockin' on .. at 2006-10-04 00:46
タイトル : マッチポイント
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Tracked from 映画とはずがたり at 2006-10-06 23:56
タイトル : マッチポイント
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Tracked from パピ子と一緒にケ・セ・ラ.. at 2006-10-07 09:32
タイトル : マッチポイント
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Tracked from Diarydiary! at 2006-10-08 16:38
タイトル : マッチポイント
《マッチポイント》 2005年 イギリス映画 - 原題 - MATCH POI... more
Tracked from BLACK&WHITE at 2006-10-09 17:14
タイトル : マッチポイント
【MATCHPOINT】2005年/イギリス/アメリカ/ルクセンブルク 監督:ウディ・アレン   出演:ジョナサン・リース・メイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、エミリー・モーティマー テニスの試合でボールがネットに触れた... more
Tracked from とんとん亭 at 2006-10-15 22:01
タイトル : マッチポイント
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Tracked from ロッタのひなたぼっこ at 2007-02-24 23:07
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Tracked from 辛口だけれど映画が好きです at 2007-03-11 08:48
タイトル : マッチポイント
注! 同じ記事がわたしの別ブログLeidende Fruchtにも載っています。マッチポイント(2005年/英・米・ルクセンブルク/ウッディ・アレン監督/公式サイト)元テニスプレーヤーでトレーナーとしてロンドンにやって...... more
Tracked from 【徒然なるままに・・・】 at 2008-02-11 20:38
タイトル : 『マッチポイント』(2005)
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Commented by charlotte at 2006-09-07 17:35 x
うー、お見事ー!な文章でございます。
かえるさんちに来ると言いたい事全部言ってくれてるから、すっきりしますですわん♪
私もある意味きっと愚か者なんだと思う面は数々あると思われ・・・。
「欲望のおもむくまま」ではいけないと必死で娯楽に走らないように止めておりますよ。笑
まあクリスの場合は他人の人生(それも母子だから二人分)を奪ってしまってまでも、なーんてところがどちらかというとあまりありえない状況だったりするので、どこか現実味も薄く感情移入するというより、私には話しの流れが「どうなるんだ」とただただ見守るって感じでした。腹はたったけど、緊張感がずっと続いた気がして結構疲れました。お腹もすいたわ。笑
それにしてもラッキーな人生って、どんなことなんでしょうね。
喜び事が多いこと?でも悲しむ事もなければそれも一つのアンラッキーだし。今更ながら、ヘタレでもこうして生きてる自分はそれだけで幸せ者と思うのでした…。
Commented by こべに at 2006-09-07 19:52 x
こんにちは!
TB&コメントありがとうございました♪
ホントに、どいつもこいつも鼻持ちならない人ばかり(笑
かえるさんの仰るように客観視できたのは、そのせいですね~
こんなサイテー男に腹立ってる暇もない程、スリリングな展開ですし
サイテー男はいつもは憂鬱な面持ちなのに、愛人ノラに接する時だけは生き生きしてやがるので、これまたサイテーと思いつつ
朝から妻に子供作りましょう攻撃なんか受けてるのかと思うと
やっぱり不憫でなりませんし(笑
自分をも殺しながら生きてくなんて死んでるも同然
飼い犬状態の彼は不運だとしかワタシには思えなかったな・・・

素敵な感想また拝見させて下さい♪
ありがとうございました!


Commented by 隣の評論家 at 2006-09-07 21:42 x
かえるさん、こんちわー。
TB&コメントありがとうございました。
私は、何だか怒っているかのような記事になってしまいましたが(笑)。それだけ本作のドラマに引き込まれていたのでしょうね。
クリスという男について、モヤモヤと感じた部分。
>理性的な策略を進めるタイプでもないようで、欲望のおもむくままに場当たり的。
このかえるさんの表現を拝見して、スッキリ解消できた気がしております。さすがですわん。
>天下のラッキーマンのラストの暗い表情がとても印象的。
うんうん。ラストは、とても印象深かったですわー。
Commented by margot2005 at 2006-09-07 23:46
こんばんは!絡み合う人間模様...アレン映画はいつも絡み合う人間模様ですが、これにサスペンスが入ると...いや最高ですねアレン!!
英国が舞台も良かったし...ジョナサンも良かったし...
絡み合うアレン・ムーヴィー「メリンダ・メリンダ」の人間模様も素敵でしたし...アレンは絡み合う人間模様を描くのが滅茶巧いと思います。
これってブラック・ユーモアでしょうか?素敵過ぎな映画の展開にエンディングを迎えたくなかったですね。
Commented by マダムS at 2006-09-08 09:58 x
こんにちはん♪
これもやっと”隣町”で上映が始まったので観てきましたー
苦手監督だけど本人が出てなければ全然OKだったです(失礼;)更にかなり気に入りましたわ^^
あの全然ずぼらな捜査でわざと解決させないで、犯人本人だけが一生苦しむ事を観客に予想させるラストで、初めて監督の顔が浮かびました(爆)
ヨハンソンとはその後もう一本撮ったようですね~すっかり気に入ったらしくて、自分も御出演で(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-08 14:23
charlotte さん♪
いや、ゼンゼンですー。これは明確的確に、テーマや監督が描こうとしたことが手に取るようにわかったわけではありませーん。でも、とにかく終始とてもおもしろく観られたし、作品としてエクセレントだなと思えてしまったのです。人物の性格や行動をあれこれ言うよりも、映画としての全体的な見ごたえに満足したことが一番でした。
欲望に忠実な生き方もそれはそれでいいと思うんですが、こんなに激しく他者の人生を傷つけるっていうのは言語道断ですよね。普通の人間はもうちょっと先のことを考えて行動できるはずなのだけど、部分的に似たような事件はいくらでもあることを思うと、人間ってやっぱり愚かなんだよなぁと・・。そんな困ったちゃんが主人公なのに、他人事だと心冷めることもなく、緊張感が持続するおもしろさがありました。
運とは何なのかもよくわからないですよねー。一つの事象もとらえ方次第で幸運といえたり不運といえたりすると思うし。人生塞翁が馬だしー。
今の自分が幸せと感じられるcharlotteさんがステキですぅ♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-08 14:23
こべに さん♪
こちらこそ、ありがとうございました。
ウディ・アレン映画の登場人物はいつも人格者にはほど遠い情けない人たちが多いのですが、今回は滑稽な愛嬌さえも感じられないイヤ~な奴らでしたよね。思いきり共感できる人がいなかったおかげで、客観視しながら楽しむことができました。クリスはホントにヒドイ野郎だと思うんですけど、どんどん常軌を逸脱していくから、いちいちムカついているヒマもなく、展開を凝視しちゃいました。テメーが避妊しなかったのがいけないっていうのに、間髪いれずにおろせだなんて・・・サイテーにもほどがあるー。相手の立場を少しも思いやらないクリスなんですが、家庭では逆の立場で、夫を慮らない妻のせいでストレスがたまっているんですよね。そんな絡まりがおもしろく滑稽でもあり、極悪男なのに不憫さを感じさせてくれました。贅沢な暮らしのために自分を押し殺して生きるのはツライですよねぇ。そうなんですよ、とても幸運な人間と思いきや、実際は逆なんじゃないの?というところがオツでした。
またよろしくお願いしますー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-08 19:11
隣の評論家 さん♪
本気で怒ってしまうほどに?ドラマに入り込めたのなら何よりですー。彼女たちが実在の人物ならば、ゼヒ隣の評論家さんに説教をしてもらいたいくらいですけど、虚構のキャラクターなので、私たちはそれを反面教師にするか、話のタネにして楽しむかというカンジになっちゃいますよねー。
クリスという男はサイテー男だっていうことは明らかなんですが、カテゴライズしにくい妙なキャラでしたよね。飄々としているようで、計算もしていて、でもやっぱり無謀。私の方はスッキリとはしていませんが、だからこそ興味深く観られたのかもしれませんー。ウディ・アレンがいつも演じる情けない飄々キャラを悲劇バージョンにしたら、こういう男になっちゃうのかしら。なんだか腑に落ちないラストもまたよしでしたー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-08 19:12
margot さん♪
近頃はゆるゆるコメディの人だったので、サスペンスな語りがこんなにお見事だったなんて驚きました。からみ合う人間模様もとてもおもしろかったですー。ロンドンもいいカンジでしたね。ジョナサンの起用も大正解でしたよね。
これをブラックユーモアととらえられるかは迷うところなのですが、妻がなかなか妊娠しない時期に、浮気相手の方はご命中なんてあたりは、そういうテイストも感じます。あまりにもシリアスに悲劇的に物語は進行するので、鑑賞中はクスリとも笑う余地はなかったんですけどね。でも、『メリンダとメリンダ』の台詞にあったように、喜劇と悲劇は紙一重ということなのかもしれないなぁと思い、トホホと笑い飛ばせるような気もしているのです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-08 19:12
マダムS さん♪
隣町やら地元やらで話題作が上映されるなんてよいですね。
苦手監督でしたかぁ。独特のものがありますから、合わない人は合わないでしょうね。私は好きですけどー。そうですね、ウディ・アレンのコメディアンぶりは嫌いじゃないんだけど、映画としては、本人が出ていなかったり、わき役にまわっていたりするものの方がいいモノが多いですよね。気に入られたとはよかったですー。
ラッキーなようでいで苦悩がのしかかるという複雑な思いの残るシニカルさはやっぱりウディ・アレンなんですよね。このシリアス路線には1秒たりとも出演しなくて正解。
そうそう、次作はスカーレットのためにかいた脚本なんですよね。ああ、しかし、次回は出演しちゃうんですね。その次のはユアンやコリン・ファレルが出ているようで、その次のはスペインで撮るらしいですねー。
Commented by リーチェン at 2006-09-09 10:25 x
かえるさん、やっと劇場復帰いたしました(笑)

本作はまさに、人生の皮肉を感じさせますよね。
そして、ラストのクリスの孤独さは、一生彼がこの裕福な家族の中で背負っていくものであり、重い十字架を背負ったクリスが本当に笑える日などあるのだろうかと思わずにはいられませんでした。

オペラに詳しければ、もっと楽しめたと思うのですが、アレン流ロンドン探訪もなかなか楽しめましたね。
Commented by Ken at 2006-09-10 00:59 x
かえるさん、こんちは!
>ウディ・アレンってこんなに濃密なラブシーンを撮る人だったんだっけ?
そうそう、本作でいちばん驚いたのはこの点でした。色々な作品を撮って来たアレンさんですが、こんなに粘着質なセックス場面無かったですよね。これも、スカーレット・ヨハンソンという見た目からしてR-18な女優さんを前にして張り切ってしまったからなのでしょうか?
そういえば、アレンさんとセックスと言えば、初期の作品で『セックスについて云々』という長いタイトルのやつありますよね。あれ、かなり好きです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-11 00:40
リーチェン さん♪
夏休みサービスお疲れさまでしたー。
大人の秋の到来ですね。劇場復帰おめでとうございまーす。
皮肉な人生ですよね。ウディ・アレンらしいシニカルさです。それでいて、人によって違ったとらえ方もできる曖昧さがよかったです。ラストショットの表情には、十字架の重みが感じられましたよね。ずっとあんなふうに生きていくのか、はたまた捜査が一転するのかも・・・。
オペラの曲の内容がその時々の場面に絡んでいたりしたんでしょうかね?アレンのとらえたロンドンもステキでしたー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-11 13:35
Ken さん♪
やっぱり、そうですよねー。こんなにねっとり濃密なラブシーンは今までなかったですよね。クリスがノラに覆いかぶさる場面はそりゃーもう情熱的でしたし、クリスとクロエのキスシーンもとてもディープだったりして、おおっ!と思いましたもの。すべては、スカーレット・ヨハンソン効果なんでしょうかね。女優の色っぽさに突き動かされて、魅力的な映画がつくれちゃうなら何よりですが。
『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせに ちょっと聞きにくい SEXのすべてについて教えましょう』って、未見でした。アレンさんたら、作品数が多すぎるんだもの。かなりお好きですかぁ。今度ぜひ観てみますねー。
Commented by tangerine at 2006-09-17 16:25 x
かえるさん、どうもです。ロンドンに拠点を移しての第1弾だけあって、画面にみなぎる空気が新鮮に感じられますね。ニューヨークの甘くけだるいムードから脱却できていて、ヒリヒリとした緊張感さえ漂っておりました。

ウディ作品のファンなら、いつもより、よりシリアスで陰険なトーンに、濃厚なラブシーンも加わって、新たな作風を感じられて楽しみも倍増という感じなのだけど、特にウディのファンでない女性から見たら、この映画かなりムカツクかし後味最悪かと思うのですが。特に主人公が若くてハンサムなジョナサン・リース・メイヤーズだと憎さ倍増という感じかも。

ウディが若かったら自分でこの役をやったかもしれないけど、ダメ男ぶりが強調されて、全然違う印象の作風になったかもしれませんね。

しかし、あの銃を組み立てるシーンであたふたする仕草はどう見てもウディがやってる仕草そのもので、爆笑しました。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-18 00:28
tangerine さん♪
そうなんですよ。ヒリヒリとした緊張感が感じられました。ピリリと引き締まった画面でしたよね。編集の仕方にキレが感じられました。
主人公のクリスは酷い男ですよねー。ヤツにムカついたという感想ももちろん見かけました。誰にも共感できないから、おもしろいとも思えなかったという感想もありましたし。登場人物に感情移入・共感することが全ての人や、勧善懲悪がスタンダードになっている人には、受け容れがたい物語ではあるでしょうね。でも、そんないけ好かない人々が主役のシニカルなお話で、こんなに引き込まれるドラマが作れるというのがすごいですよね。理性的には、クリスを非難しながら、心理には寄り添ってしまえるのですもの。ジョナサンは巧かったし、とてもハマり役でしたね。
ウディ自身が演じると情けないコミカル系になっちゃいますよね。こういう陰りのある男にはなれないでしょうね。シリアスなトーンが素晴らしかったです。それでも、やっぱり主人公はウディの分身なんでしょうね。演出をかえたら、いつものウディ映画の主人公になりそうだなぁという調子のいい男でしたもんね。そんな観察も楽しかったですー。そうか、爆笑シーンだったんですね。
Commented by rubicone at 2006-09-19 00:31 x
かえるさん、こんばんは~!
観てきました「マッチポイント」、いやあ緊張感がずっと続く作品でした。こんな自己中男!と思ったけど、登場人物すべてがなんのかんのって全員それぞれ自己中なんですもの!!はあぁ・・・なんて感じで私もだから却ってすごく客観的に作品を楽しむことが出来ました。だからあんな結末でも後味、全然悪くなかったです。まあ、まんまとウディ・アレンの思う壺にはまってしまってるのかもしれませんが・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-19 12:26
rubicone さん♪
ここんとこのウディ・アレン作品のゆるゆる感とはうってかわって、緊張感がいっぱいでしたよねー。そうなんですよ。主人公クリスはホントに酷い野郎で共感はしづらいのだけど、みんながみんなシレーっと悪気もなくジコチューなので、何だかおもしろおかしく感じてしまうんですよね。応援はしたくないはずのクリスと一緒にハラハラしてしまったり、ドロドロな人間模様を楽しめました。ウディ・アレンの顔が思い浮かんじゃうせいか、ラストも後味は悪くなく、うなってしまいます。見事な話術にまんまとハマりましたよねー。
Commented by kazupon at 2006-09-20 14:01 x
かえるさん、ちょっとお久しぶりです!

>スタジオが資金を出すだけでなく、脚本やキャスティングにも口出しするようになっていたという

あっそうなんですか!てっきりアレンだけはそういうのとは
無縁で映画を作れる人だとばかり・・。最近の作品は
微妙にメジャーな人が混ざってそれはそれで面白かった
ですけどね・・。
個人的には冒頭のテニスコートの「ボールがこちら側に落ちる」
が「指輪がこちら側に落ちる」にリンクして、結局自分側に落ちたら
負けってことなのかなぁと思いました。^^
アレンの映画はいつもいろんな部屋が出てきて現実逃避させて
くれます(笑)

Commented by CaeRu_noix at 2006-09-21 12:34
kazupon さん♪
私もウディ・アレンあたりは好きなように映画がつくれるものだと思っていました。資金が集められないということはないにせよ、スタジオが映画に口出しするという図式は当然のことなんですねー。それは公式サイトからもリンクがはられているMovieWalker内のインタビュー記事にあった内容です。ちょっとメジャーな俳優も歓迎ですが、アレンの作家性を損なうような口出しはやめてくれーと思いますぅ。

>結局自分側に落ちたら負け
単純に言ってしまえば、実はそういうことでもあったんですよね。
ひとひねりありながらも、結局は勝者の喜びにはほど遠い・・・。
わたし的には、マッチポイントという勝つか負けるかどっちかという別れみちをタイトルやテーマに置きながらも、人生はスポーツとは違って、白か黒か、勝ちか負けかを単純には判別できないものなんだよーっていう方向にとらえました。勝つことは負けることであり、負けることは勝つことでありー
Commented by ラクサナ at 2006-09-21 17:13 x
こんにちは!^^

>彼が、「罪と罰」をじっくりと読んでみる日は来るだろうか。

全くですよね、上辺だけ読んで解説書で補って、一応把握したつもりで、実践に活かしてしまって・・・後々読み返した時に、自分の愚かさに再度気づくことになるんでしょうか?
そして、彼の罪と罰の解釈を「面白い」と評していた、ブライアン・コックス義父さんは、もう全てお見通しだったかも・・・なんて思ってしまいます。
人生のマッチポイントで得た運は、死ぬ瞬間までどちらだったのか分からないと思いますが・・・。
でも素晴らしいミューズやキャストで、近作が撮れたアレン爺さまの、めぐり合いの運は、上々ではないかと・・。^^
次なるヨハンソンとの監督・共演作も楽しみですね。

Commented by CaeRu_noix at 2006-09-22 11:31
ラクサナ さん♪
解説書を読む場面はおもしろかったですよねー。こういう皮肉な描写はやっぱりウディ・アレンだよなーとニヤリ。クリスの人間性・生き方が端的に表されるのと同時に、それが物語展開への伏線になっているのがナイスでした。
それまでの彼は、罪と罰について、本気で考えたことなんてなかったのかもしれませんが、身をもって罪悪感の重圧を感じることとなって、変化はあるのかもしれませんー。
ブライアン・コックス義父さんはお見通しだったのかもしれませんねー。全てはお見通しで、自分の手の中にあるのさと、ほくそえむ富豪おやじというのもまたいやらしい存在ですし。
今作の見事さは、監督の才能・実力が結実したものだと思いますが、運に恵まれたというのもあるんでしょうねー。次回作の評判はあんまりらしいですが・・。
Commented by sally at 2006-10-04 01:03 x
かえるさん、こんばんはー。
いつものウディ作品とはずいぶんと違いましたが、運の良さが悲劇だという皮肉な結末に至る展開は、古典的なテーマをも含んでいたような気がします~。やっぱり『太陽がいっぱい』とか思い出してしまいますね。あの作品のどんでん返しは別の意味ですごかったですけど。
『罪と罰』は昔読んだのですが、確か殺人を犯す理由がすごく哲学的だったような・・・。
暗示的ではあるのですが、解説書を読んでるあたり結構おかしかったですよ。上流階級への皮肉も全体に込められている感じでしたね♪
個人的にはジョナサンがウディの作品に主演なんて!と出世したね~と密かに嬉しかったり。今まで人間離れした役(?)も多かったですけど、野心がある割りにツメの甘い人間の弱さのある青年で、幅が広がったなぁと思いました。
ともかくアレンさんの衰えない創作意欲には脱帽です☆

Commented by CaeRu_noix at 2006-10-04 13:35
sally さん♪
いつものウディ・アレンらしくない作風でしたが、やっぱりウディらしいシニカルさを随所に感じましたよね。現代の物語なのに、上流階級が舞台だからか、クラシカルな雰囲気の漂う世界でした。演出だけでなく、物語やテーマも古典的といえますね。古典的でありつつ、現代社会でも似たような事件は繰り返し起こっているんですよね。人間の欲望や貪欲な愚かさは変わらないのですね・・・。
sally さんは、要約本ではなく、ちゃんと『罪と罰』を読まれたのですねー。私は小学生の頃に、名作マンガで読みました。それじゃークリスとあんまり変わらないですよね・・・。書店に並ぶ、「あらすじでわかる名作なんちゃら」なんて本のことなどを思い出したりもしました。要領よく知識の断片を得ることに、何の抵抗ももたれていない世の中だから、クリスのことを笑えないかも。『罪と罰』の殺人の理由にはそれなりの理屈がありましたよね。クリスの場合はただの自分の豊かな暮らしを守りたいだけだから、あんぐり・・・。
ジョナサンの演技もすばらしかったです。ウディ作品で主演することになろうとは。一見普通の青年であるようで、陰りある複雑なキャラクターを見事に体現してましたよね。
Commented by 伽羅 at 2006-10-07 01:56 x
かえるさん、お久しぶりです!!
ご親切にTB返し&コメント感謝!です。

話の展開としては、音楽もそうでしたが、
すごく古典的なオペラ調なんですよね。
でも、すごく現代的で洗練されてるし、
その辺はウディ・アレンのセンスの良さだなーと感心しました。
このじっちゃん、まだまだパワフル★ですね~!!
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-09 00:20
伽羅 さん♪
時の流れが速いので、いつもちっともお久しぶりって感じはしませんよ。伽羅さんのところはしょっちゅう模様替えしてるなぁと思いながら・・・。
そうなんですよ。エラく古典的なパターンの物語でした。上流階級の人たちの暮らしぶりもあってか、現代劇なのにクラシカルな雰囲気も漂うという味わいがすごくいい感じでした。センスいいですよねぇー。
うでぃじいにはまだまだがんばってもらいたいでっす。
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