かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『靴に恋する人魚』
2006年 09月 28日 |
とにかくかわいいっ。ポップでメルヘンな世界のハッピーなお話。

童話の絵本を読むのが楽しみな車椅子の少女ドドは、手術をして歩けるようになり靴が大好きになる。



ビビアン・スー主演作には別に興味はなかったのだけど、台湾金馬奨最優秀美術賞というのがちょっと気になり、観た人の評判も上々だったので、映像主義的にスクリーンで観なくちゃと思い立ちー。

本作は、アンディ・ラウが、アジアの若手監督支援のために発足させたプロジェクト「FFC:アジア新星流」による作品。ナレーションがアンディ・ラウ自らのものだったことを後で知りました。

こういうのは大好きです。アメリちゃん風味のラブリーなメルヘン世界を堪能。ドドが恋して買い集める一点モノの靴はもちろんのこと、すべてのファッションやインテリアがおしゃれで可愛いー。童顔のビビアン・スーは御伽物語のヒロインにはピッタリ。靴が涙を流したりと遊び心にあふれた想像シーンの映像化も楽しい。全てが可愛らしく微笑ましい童話の世界。

何しろ13の童話が散りばめられて、そんなモチーフが登場するたびにウキウキ。人魚姫、マッチ売りの少女、不思議の国のアリス、幸福の王子。ドドが勤めるのは、飛び出す絵本をつくる会社で、その社長ジャックは折り紙の達人というのも楽しいし。運命の鍵を握る靴屋の女主人の存在感もいい。優しい王子様との出会いのスマイリー歯科医院に、赤いポストのある草原の中の家路、野鳥観察、カバ。夫婦の靴磨き&ハミガキ講習もかわいかった。印象的な場面がいっぱい。

そして、美術と小ネタを楽しむだけの映画かしらと思いきや、その展開にはドドの気づきに心寄り添って感動。シンプルなストーリーのアニメーションに胸をうたれてしまうのと同様に、こういったリアルにほど遠い演出の中で本質が描かれた時には、むしろググッと気持ちが揺さぶられてしまうんだよね。また車椅子生活に戻り、大好きな靴をはくこともできなくなり、落胆するばかりのドドが、そこにある幸せに改めて気づいてくれたことはとてもステキ。最初から最後まで幸せに暮らしましたで突き通すのじゃなく、ビターな展開もあるところが、美術に凝るだけで終わらない味わい深さをもたらしてくれた。白い羊と黒い羊。

靴に恋する人魚  公式サイト
人魚朶朶 THE SHOE FAIRY 2005 台湾
監督.脚本  ロビン・リー(李芸嬋)
美術 王逸飛
ナレーション アンディ・ラウ
出演 ビビアン・スー、ダンカン・チョウ、タン・ナ
(新宿武蔵野館)
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by CaeRu_noix | 2006-09-28 00:23 | CINEMAレヴュー | Trackback(5) | Comments(12)
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Commented by ぼんべい at 2006-09-28 16:29 x
へぇぇぇ、素敵そう♪観る前だから細目でざっとしか読んでないけど。
観たいなー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-09-28 23:09
ぼんべいさん♪
ステキよ、ステキ。すんごいカワイイですー。ぜひご覧あれー。
新宿武蔵野館で、昼間3回の上映なので、遅いと観られませんので注意ー。
Commented by charlotte at 2006-10-01 01:17 x
こんばんはー。
PCがない生活にもうピリオド。笑
カムバック早すぎ??うしし・・・といっても結局マイパソは直せそうにないです。涙 あまりにも修理見積もり金額が高すぎちゃって、新しいのが買えちゃいますよ。ぶー
とにかく復活してきてみたら・・・ご覧になってたのね♪
この作品見たかったの。でもなんとなく後回しでした。
誰か見ないかなあ~と思いつつ、かえるさんがステキーと言うなら見なくちゃだわーー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-02 19:07
charlotte さん♪
カムバック、おめでとうございまっす。復帰が早いというか、復帰後の記事エントリがバンバン早くってびっくりー。修理代って、高いですよねー。そうやって、じゃんじゃん新しいものを購入してしまう消費システムが怖いー。ぶー。
ええ、ステキな映画でしたよん。オトナなcharlotte さんには、ちょっとメルヘン度が高すぎるかもしれないけれど、子供だましではありませんー。上映回数は減っちゃったけど、ぜひご覧になってー。キンキーブーツで泣いてないのに、こちらでは泣けちゃったー
Commented by かのん at 2006-10-04 19:04 x
TB、コメントありがとうございました。
彼の「靴を買わないようにしてみたら」という言葉に従って一生懸命頑張ってるドドの姿がとてもいじらしかったですね。「何か失くすことで得るものもある」というのは私が常日頃思ってたりするんですけど、ドドも本当の幸せに気付いてくれて自分のことのように嬉しかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-05 13:06
かのん さん♪
ショーウィンドウの前を歩かないようにしたりして、靴を買わないように努力しているところはほほえましかったですね。あんなにも靴が大好きな女性が靴をはいて自由に歩けることができなくなる悲しみの大きさは計り知れません。だけど、ドドにはかけがえのないものが他にあったんですよね。私も彼女の気づきの場面はとても嬉しかったです。「何か失くすことで得るものもある」ということを噛みしめたいです。大好きなテーマでした。
Commented by 狗山椀太郎 at 2007-01-13 14:36 x
こんにちは、連休中に2回見てしまいました。

泣けましたか。作品前半は割とコメディータッチで楽しめましたが、ドドが車椅子生活に戻ったあとの静かでしっとりした展開も良かったです。心に染みる感じでした。また、ストーリーに組み込まれたおとぎ話やアニメーションも全然わざとらしくなくて、可愛らしさと微笑ましさに満ちていましたね。
>赤いポストのある草原の中の家路
この光景は私も印象に残りました。シンプルなのにとても美しかったです。どのシーンを切り取っても絵になる映画ですね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-14 11:46
狗山椀太郎 さん♪
おお、既に二回もご覧になったのですかー。
そんなに気に入っていただけたとはよかったです。
こういうテーマには泣けちゃうんですよねー。最近、『フランキー・ワイルドの素晴しき世界』を観て感動して、その泣きポイントが本作とほとんど同じであることに気づきました。失って、気づくという物語がツボみたいです。青い鳥はそこにいるっていう・・。
すごーく可愛い映画なんだけど、媚びたようなメルヘン一辺倒ではなくって、ギャグが散りばめられていたのも楽しかったですよね。求人広告に透明のインクで書いてあるネタだとかが意外とリアルに現代的だったりしておもしろかったです。
台湾で美術賞みたいなものを受賞しただけあって、とにかく隅々まで映像美術が素晴しかったですよねー。
Commented by シャーロット at 2007-01-17 21:37 x
見てきましたよっ。とっても良かったです!
はあ、もっと早く見ていたらきっと昨年度のマイベストに入ってたと思いますよ。
でもこんなに早く名画座で見られるなんてちょっと嬉しい。
ところで。絵本好きな私には嬉しい、ポップでキュートで不思議なアートたちが楽しかったです。靴は勿論、インテリアとか小物とか可愛いアイテムがたくさん!私、意外と大人じゃないのですよ~。こういう世界観の中にずっと閉じこもっていたい感じー。ひきこもりたい。笑
だいたい、飛び出す絵本を作ってる会社に勤めているっていうのが羨ましい。
ああ、フランキー…の世界と同じでしたね。でもこちらの方が泣けちゃった。やはり女の子目線になれるからかな。
新文芸座だったら何度も見られたかもなのになあ。二回くらい見ても良かったかもです。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-18 11:41
シャーロット さん♪
わーい。ご覧いただけてよかった♪
年間ベストに入りますかー。そりゃー嬉しいです。
ハッキリいって、新宿武蔵野館の小さいスクリーンよりか、新文芸座で観られる方が断然いいですよ。昨日新文芸座に行ったので、それがちょっとうらやましく思えました。そうそう、その気になれば何度でも繰り返し観られるしー。パンフレットは1000円もするんで勿論買いませんが、モチーフになっていた童話が全部載っていたのでワクワク立ち読みしてしまいましたー。
そうなのね。シャーロットさんもこういうメルヘン世界がお好きだとは嬉しいっす。美しい大自然映像も好きだし、こういう作りこんだ世界もまた映画の魅力ですよねー。一緒に引き篭もりましょうー。
とび出す絵本の会社で働きたいですよね。スマイリー歯科にも通いたい。
フランキー・ワイルドで流した涙の粒数は2,3滴なんですが、こちらは確かにもっとボロボロ泣けましたわ。主人公気分になれるから?
Commented by latifa at 2007-09-29 08:04 x
こんにちは、かえるさん。
これ、やっとレンタル開始になったので、見ることが出来ました。
凄くかわいくて、微笑ましい映画で気に入りました。
中学生の子供にも見て見て!と、無理矢理見せてしまいましたが、
凄く評判良かったです。
台湾の飛び出す絵本にも興味津々です!
Commented by CaeRu_noix at 2007-10-03 00:40
latifa さん♪
かわいい映画ですよねー。DVDほしいくらいですー。
中華圏のものの中では台湾作品にお気に入りが多い私です。
お子さまとご覧になったなんてほほえましいですわ。
評判よかったなんて嬉しいです。自分が中学生くらいの頃に見た中華な映画といったら、TVでやっていた香港アクションくらいだった気がするんですが、こういうのを見ていただけるのはいいですね。
あの絵本もじっくり見てみたいですよねー。
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