かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『薬指の標本』
2006年 10月 08日 |
おとぎ話のような奇妙で幻想的な世界が好み。

工場で薬指の先を切り落としてしまった21歳のイリスは、仕事を辞めて港町へ行き、標本技術士のもとで働きはじめる。



小川洋子の小説を、フランス人のディアーヌ・ベルトラン監督が映画化。これを日本で映像化する企画があったとしたら、フジテレビの「世にも奇妙な物語」の一編になっていたかもしれないな。そんな不思議感いっぱいの物語。でも、TV企画だったら、官能的なシーンは描かれないよね。もちろんそれじゃあダメダメ。フランス人の女性監督が作り上げた世界、エキゾチックでエロチシズム漂うこの世界だからこそたまらなく惹かれるの。

ベルトラン監督は以前、ジャン=ピエール・ジュネと共に仕事をしていたそうで、そういわれてみれば、美術へのこだわりや風変わりな脇役、非現実的な世界観にジュネと通じる部分はあるかも。でも、ジュネ映画のようにユーモアが際だっているのではなく、静かでしっとりとしていて、幻想的でもあり、いわゆる恋愛ものフランス映画ともファンタジーとも違う独特の雰囲気が満ちている。理屈は抜きで、そんな摩訶不思議なゆるやかな空気に浸るのが心地よいのだ。

原作の方にはないという"港"や"ホテル"という私の大好きな映画的な空間に心とらわれる。一部屋を他人の男と交替で使うというのは目新しいエピソードではないけれど、港町のこの寂しげなホテルですれ違う孤独な2人というのに趣があるんだよね。そして、物語の重要な舞台であるイリスが勤務する標本製作所(ラボ)の謎めき加減がいたく魅力的。鳥の骨や家の焼け跡にはえたキノコを標本にしたいという依頼は全く当然のこととして描かれる。その上、音楽までも標本にできるらしい。バカげてさえいるのに、その永久保存の試みは深遠でロマンチック。キーになる靴もステキ。
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イリス役はウクライナ出身のスーパーモデルのオルガ・キュリレンコ。船員のコスタは見覚えがあると思ったら、『ベルリン、僕らの革命』の彼でした。寂しげな瞳がよかった。クロアチア出身なのだね。ホテルの主人はハンス・ジシュラーで、そして、もう1人見覚えのある顔が。アフリカ系の靴磨きは、『グレート・ビギン』の語り部の人ではないか。口承伝承の語り部の彼だからか、イリスへのアドバイスが神秘的に響いて、さりげないシーンなのにグッときてしまった。そんなキャストの風貌も不思議な異国情緒を醸し出す要素だったかも。そして、標本技術士の存在だけはとてもフランス映画的。無愛想だけどダンディ。

制服で征服?女子寮時代の浴室で、イリスはゆっくりと裸にされて、標本技術士は白衣を着たままで覆いかぶさるところにはドキリ。そんなふうに始まった浴室での2人の密やかな行為は、男性が描く情熱的で荒々しいものとは違う女性ならではの官能描写。端から見たら、何を考え、何を求めているのかわからない標本技術士なのだけど、その世界にイリスが囚われていくことは必然的に見えた。

クレーンでブランコするシーンにはため息の出るほど魅了された。

薬指の標本 公式サイト
L' ANNULAIRE 2005 フランス
監督.脚本 ディアーヌ・ベルトラン
原作 小川洋子
撮影 アラン・デュプランティエ、美術 ティエリー・フランソワ
出演 オルガ・キュリレンコ、マルク・バルベ、スタイプ・エルツェッグ、エディット・スコブ、ハンス・ジシュラー、ソティギ・クヤテ
 (渋谷 ユーロスペース)
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by CaeRu_noix | 2006-10-08 08:01 | CINEMAレヴュー | Trackback(23) | Comments(24)
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 京都シネマにて、鑑賞・・・・。21歳のイリスは、不思議な愛に陥る作家小川洋子の原作本「薬指の標本」。人々が“自分から遠ざけたいもの”を標本にするため訪れる標本室での物語をフランス人監督ディアーヌ・ベルトランが映画化した。 ストーリーイリス(オルガ・キュリレンコ)は、ある夏の日、働いている炭酸飲料水工場の事故で薬指の先端を失ってしまう。その事故がきっかけで、仕事を辞めることに・・・・。近隣の港町に引越ししたイリスは小さなホテルの一室を夜港で働く船員(スタイプ・エルツェッグ)と相部屋で借りる事になる。...... more
Tracked from ネタバレ映画館 at 2006-12-27 22:30
タイトル : 薬指の標本
「君の靴のサイズは・・・わかってる」... more
Tracked from 映画とはずがたり at 2006-12-31 06:38
タイトル : 薬指の標本
この靴をはいたまま、 彼に封じ込められていたいんです。 STORY:21歳のイリス(オルガ・キュリレンコ)は、 若さと無防備な空気を持った若く美しい女性。 ある夏の日、働いている炭酸飲料工場の事故で、 薬指の先端を失ってしまう。 その事件がきっかけとなり、 イ...... more
Tracked from めそのたわごと at 2007-01-01 00:17
タイトル : 薬指の標本
薬指の標本 工場で働く20歳のイリスは、作業中に誤って薬指の先端を切り落としてしまう。それを機に工場を辞め、知り合いのいない港町に出て、新しい仕事を探し始める。見つけたのは“標本作製助手”の求人。早速、白衣を着た中年男と面接し採用される。そこは依頼を受けて標本を作製し保存する特殊なラボで、男は標本技術士だった。数日後、イリスは標本技術士から誂えたかのようにぴったりと足に合った革靴をプレゼントされる…。 私の大好きな、小川洋子さんの『薬指の標本』が映画になったということで、興味津々、観に行きました。日...... more
Tracked from flicks revie.. at 2007-01-22 15:10
タイトル : 『薬指の標本』
 工場での作業中、指先に大きなケガを負ったことをきっかけに隣の港町に流れてきたイリス。港に停泊している水兵と昼夜顔を合わせることなくルームシェアしながら、依頼主の遠ざけておきたい思い出の品を何でも標本にして... more
Tracked from とんとん亭 at 2007-07-29 16:47
タイトル : 薬指の標本
「薬指の標本」 2006年 仏 ★★★★★ 日本人作家の同名小説をフランス人監督が映画化した映画のようだ。 原作が気になりますね~^^ 森の中にひっそりと佇む古びた建物・・・昔の女子寮を買い取った標本技術士のも ので、彼(バルベ)は、思い出になる...... more
Tracked from ひらりん的映画ブログ at 2007-09-08 03:38
タイトル : 「薬指の標本」
今月は何故か・偶然、フランスものの作品鑑賞が激多っ。 でも、原作は日本人の小川洋子という人。 勿論、ひらりんは未読です。... more
Tracked from CARAMEL*PAPA at 2008-01-12 20:25
タイトル : 【映画】薬指の標本 / 無垢と成熟が共存するオルガ・キュ..
「薬指の標本」現在Gyaoで無料配信中です。1月21日(月)正午まで。 薬指の標本 (映画) - Wikipedia 20歳のイリスはある日、働いている工場で誤って薬指の先を切り落としてしまう。彼女は仕事を辞め、知...... more
Tracked from シネマな時間に考察を。 at 2010-02-19 17:39
タイトル : 『薬指の標本』
静寂の中でざわめくような謎の漂う、 美しく特殊な空間に囚われた若い娘の最後の選択・・。 フェティシズム香る、深くて切ないアブノーマルな物語。 『薬指の標本』 2004年/フランス/100min 監督:ディアーヌ・ベルトラン 原作:小川洋子 出演:オルガ・キュリレン... more
Commented by とらねこ at 2006-10-09 02:49 x
こんばんは~!おっと、一番乗りさせていただきました。んふ♪
標本技師はちょっとスケベそうでしたね♪黙っていてもスケベそうで、ムッツリスケベって感じでしたー。
ネタバレするので、もしマズかったらここ消してください↓
{薬指を標本にするのはいいけど、彼女はこの後生きているのかしら}
、って、なんだかゾクっとするラストでしたね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-09 21:40
とらねこ さん♪
んふ。ええ、彼はまさにムッツリスケベっぽかった。でも、下品なカンジではなくて、服従せずにはいられない魅力的な御主人様風味でしたよね。日本のオヤジだと、こういう雰囲気はなかなか出せないような・・・。
映画的なハッとするラストでした。イリスはどうなってしまったんでしょうね。現実世界の生と死には当てはめられないような状況を妄想しています。
Commented by charlotte at 2006-10-10 01:31 x
ぼんそわっ!・・・って慣れない挨拶語使ってみたらなんだか恥ずかしいー。笑
ところで。「世にも奇妙な物語」って笑えましたー。ホントそんな感じだけど、でもすごく自分的には気に入りました。
あの"港"や"ホテル"のシーンは私も好きー。クレーンブランコやりましょう!ひなごっこと一緒に。爆
自分的には麻雀パイを集める夕暮れ時のシーンがすごく気に入ってます。まったりというかやる気なさそーな感じといい、暑さがじわーっといい、湿気たっぷりのしっとりねっちょり感がなんだか好き。笑
だから標本オジサンのムッツリ感も意外と好きー。
あの船員の青年はベルリン…の青年ですか…。いまだに未見。殴
結構だんまり感も好き。
・・・好き好き言ってる場合じゃないほど、お話は摩訶不思議でいっぱいでした。

Commented by CaeRu_noix at 2006-10-11 22:43
charlotte さん♪
慣れましょうー。こまんたれう゛ー?
「世にも奇妙な物語」風のジャパニーズな演出だったら、おもしろいだけだったと思うんですが、おフランスの女性監督が作り上げた世界ということでわたし的にもエラく気に入りました。
港でクレーンブランコしたいですよねー。ちょっとお尻が痛そうですがー。ヒナごっこは日当たりのいい草原なので、一緒にはできかねますがー。
麻雀パイというのも小説とは違っていたみたいですね。あれも映画的にステキな場面でした。ポンジャンではダメです。ドンジャラでも。なんつーか湿度が感じられましたよね。まさにねっちょり。そういう質感が出せてこそ、小説を映画化する意義があると思うのですー。
標本技術士の姿を見て、『弓』の老人のことを思い出しました。年若な女を支配しようというムッツリぶりが共通。それでいて、こちらはやっぱりフランス映画らしい中年の魅力があるんですよねぇ。
Commented by peridot at 2006-10-12 00:19 x
なんともラフな感想にTBしていただいて感謝です。

>船員のコスタは見覚えがあると思ったら、『ベルリン、僕らの革命』の彼
アーッ!そうでしたか。
スッキリしました。どこかで観たはずだ、と悶々としておりました。
Commented by とらねこ at 2006-10-12 02:31 x
んふ♪(またまた登場)
>服従せずにはいられない魅力的なご主人様風味
そうですか~♪かえるさんの好みなのかしら・・・(ヨダレ)
そうそう、麻雀牌は、「宇宙哲学」言ってましたね・・・笑っ
そうか、麻雀て、宇宙哲学だったのか、知りませんでしたよー。
>現実世界の生と死にはあてはめられない世界を妄想
うーん、やっぱりかえるさんの言うことって素敵!
かえるさんやcharlotteさん達とこうしてお話ができて、とっても嬉しい私です!
小説もTBさせてくださいませませ。
Commented by contessa at 2006-10-12 06:21 x
おはようございます。昨晩はコメント有難うございました。
寝ちゃって(^_^;)公開できずにおりました。すみません・・・

雀牌は「陰陽師」の碁盤と同じく占いの道具なんですが、たぶんフランス人には「和文タイプ」なるものが理解できなかったんでしょうね。雀牌の100倍ではきかない活字の数ですから、必死で拾っても徹夜は当然、一方雀牌なら五分で(笑)終わりますが、そこの新たに付け加えられたシーンが本当にため息モノでした。
 原作を読んだ時は「夢十夜」みたいな話だと思っていましたが、こうして映画になると、ほんとうにフランス映画になるべくして生まれてきたような本、だったとわかりましたよ。思いついた人に拍手vv
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-12 12:39
peridot さん♪
ラフめな感想だったということは、そんなに感じるものはなかったんでしょかね??
船員のコスタはどっかで見た顔だよなーとずっと思っていたんですが、自力ではわかりませんでした・・・。まさかドイツ映画で見た彼だったとは。全然イメージ違うんだもの。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-12 18:29
とらねこ さん♪
んふ。いやー、好みっていうんではないんだけど、あの職場に勤めることになったならば、従ってしまいそうです。まぁ、日本の組織に蔓延っているオヤジな上司達よりはだいぶ好みかもしれないけどー。
麻雀牌は宇宙哲学だと言われたら勿論そうなんです。彼が真理だものー。
いやいや、だって、音楽を標本にできちゃう人なんだから、その部屋に入った女達も、いわゆる生死では割り切れない状態になってしまうんじゃないかと思ったのですよ。それって、生物学的にどういう状態かと聞かれると困るんだけどねー。
私もとらねこさんとお話ができて楽しいですー。私も原作小説が読みたいなー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-13 12:50
contessa さん♪
こちらこそ、すみません。トラックバックもコメントも承認後に反映される方式なんですね?3回くらいコメント送信したかも。ごめんなさい。
なるほど、麻雀牌は占いの道具なんですねー。西洋風のお屋敷に雀牌というのがまた味がありました。確かに、フランス人には和文タイプライターはわからないでしょうね。麻雀牌を拾えって言う場面で、それは別にそんなに大変なことじゃないじゃないって思ったので、原作ではそういう設定だったと知って納得です。
原作が日本の小説だと、知らなければ予想もつかないほどに、フランス映画にぴったりの世界でしたよね。こうういうかたちで映画化されてよかったですー。
Commented by umikarahajimaru at 2006-10-16 23:45 x
こんにちは。
ソチグイ・クヤテ(靴磨きの人)は、ピーター・ブルックの『テンペスト』で主役を務めるようなけっこう有名な人で、映画にもちらほら出てますね。『テンペスト』では来日もしてます。公演の合間に、銀座の明治屋で買い物してるのを見かけたりもしましたよ。
Commented by CaeRu_noix at 2006-10-17 12:57
umikarahajimaru さん♪
ソチグイ・クヤテさんのフィルモグラフィーをみて、 『パリ空港の人々』、『ゲート・トゥ・ヘヴン』にも出ていたことは知ったのですが、舞台でも活躍している方なんですねー。おお、「テンペスト」の舞台観てみたいですー。明治屋でバッタリ会えたなんていいですね。
Commented by 丞相 at 2006-11-04 07:32 x
こんにちは、TB&コメントありがとうございました。
よくよく考えてみると、標本技術士の男はただのロリコンとも思えるのですが、
耽美的な作風は、さすがフランス映画といった趣がありました。
日本人監督で、日本人が出演していたならこうならなかったでしょうね。
脇役もなかなかいい感じで、私は『ミュンヘン』のハンス・ジシェラーを見て
うれしくなってしまいました。
ラストも、いろいろ含みがあって良かったと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-05 15:44
丞相 さん♪
コメントありがとうございます。
冷静に見てしまうと標本技術士はただロリコン・サド男ですよねー。だけど、そんなさめた目で見てしまうこともないほど耽美な世界にハマってしまいました。フランス映画でよかったです。ラストもいかにもフランス映画的でしたよね。
日本人監督やったら、わたし的には世にも奇妙ーになってしまうですが、こういう世界に似合う若い日本の女優はなかなかいないかもしれません。
そうそう、ハンス・ジシェラーの登場は嬉しかったです。他の二人の男性も知っていたので嬉しく。
Commented by 狗山椀太郎(旧・朱雀門) at 2006-11-25 12:49 x
こんにちは
予告編の印象から、もっと猟奇的な監禁ストーリーなのかと思っていましたが、ことのほか穏やかな印象の作品でした。
数々の依頼者も、イリスも、しらずしらずに洋館へと引き付けられるのがミステリアスでしたね。
夏の湿気が感じられる浴室のシーンも、裸身のイリスがかつての少女たちの幻と相まって、とても官能的でした。
おそらく標本技術士は、数々の標本や幻に囲まれ、それらを糧(?)にしながらずっと生きている人だろうと思います。落ち着いた容貌ではあるものの、昆虫を採取して標本にすることが好きな少年と同じように、純真で無垢な「永遠の少年」なのかな・・・と思ったり。
少年といえば、時々「覗き見」をする坊やも気になりましたね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-25 22:20
狗山椀太郎 さん♪
猟奇的な監禁ストーリーじゃなくて残念でしたー。
え?そういう予告でしたっけ? まぁあやしさはありましたけど、メルヘンチックだったりもしましたよね。怖いけど、行ってみたーい。
とても官能的だったと思います。『ブラック・ダリア』にあったような、食卓の上のものを下に落として、そこで押し倒すってな性急なラブシーンなんかはこれっぽっちもセクシーじゃないと思ったんですが、こちらの標本技術士のじっくりじっくりいく感じはえらくエロティックに感じました。女性が描いたものだからそうなのかもしれないけど。浴室という空間も魅惑的でしたよねー。
標本技術士は標本たちと共にずっとずっとあの館で暮らしていきそうですよね。純真で無垢とは言い難いけど、あの世界では案外そういう位置づけなのかもしれませんね。エロおやじなんて言ってごめん。覗き見っていましたっけ?
Commented by mezzotint at 2006-11-29 21:59 x
かえるさんへ
コメント・TBありがとうございます。いつもお世話になっております!
銅版画制作と標本製作の共通点はあると思いますが、似ているか
というとどうでしょうか?カタチととして残すことはどちらも同じだと
思いますが・・・・。でも現代アートには標本的な作品もあるので
一概に違うとも言えないかもしれませんね。銅版画は元々印刷
技術から出発したものなので、工程は標本とは違うかも知れません。
何か混乱しそうなお話ですみません。また宜しくです!
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-30 00:23
mezzotint さん♪
お返事、ご丁寧にありがとうございます。
そうなんですよ。カタチに残すという点で共通するものを感じたのです。でも、やはり異質なものということになるんでしょうかね。標本は物体そのものだけど、銅板画はそのものではなく、多様に生まれ変わっているんですよね。両者をアート作品として、同じような感覚で眺めることもできそうですが、製作の工程や作り手の思いはまったく違うかもしれませんね。つまらない疑問にお答えいただき感謝です。またよろしくお願いしまーす。
Commented by 伽羅 at 2006-12-31 07:50 x
おはようございます!!
TB&コメント、どうもありがとうございました。
やっぱり艶っぽくて品のあるエロは、フランスに限りますね~。
今年もステキなフランス映画たちに、大いに楽しませていただきました。
来年もどんな映画との出逢いがあるのか、楽しみです~。
では、良い年をお迎え下さい♪
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-03 00:23
伽羅 さん♪
アムールの国おフランスの美しき官能はやっぱり格別ですよねー。
日本の小説がフランス映画ならではの艶っぽいエロスを表現してくれるなんてステキです。そんなフランス映画がやっぱり好きです。
お互いに今年もステキな映画に出逢えるとよいですね。
本年もよろしくお願いします。
Commented by mako at 2007-01-22 16:00 x
 原作小説は未読なんですがその世界にはまりそうですね。ホテルと船員部分は映画のオリジナルと公式サイトで読んで知ったのですが、違和感なくはまっているというのはきっと監督さんが小説の世界をきちんと理解して世界を作り上げたということなのですね。わたしも読んでみようかなー。読んだあとにもう1回観てみたいかも。
 そうか、船員さんは『ベルリン〜』の子でしたねー。「コスタ」って役の名前からポルトガルのほうばっかし連想してましたが、そういえば映画のロケ?ってハンブルグで撮っていたとか。なんかドイツとはちょっとイメージ違う気もしましたが。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-23 13:08
mako さん♪
原作小説はこないだ読んだばかりなのです。映画を観た後に図書館で予約してやっと順番がまわってきましたー。薄めの1冊の半分なので、サクッと読めますよー。是非どうぞ。標本技術師に名前がついているというところがポイントです。小川洋子小説いえば、心温まる「博士の愛した数式」が大ヒットしたわけですが、どうやらホントはこういうフシギテイストが持ち味らしいです。なかなか好みでした。
舞台がハンブルクとは気づきませんでしたよね。そういわれてみれば、ドイツ俳優が2人出ていましたが。ドイツらしからぬ異国情緒がよかったですよね。
Commented by maman at 2008-09-25 21:48 x
ご訪問&TB、どうもありがとうございました!
素晴らしい映画評ですね。観た時の感動が再び湧いてきます。
小川さんの持つ知的な雰囲気の代わりに上品な官能が全体を覆っていて、とても美しい作品になっていますね。
Commented by CaeRu_noix at 2008-09-26 02:14
maman さん♪
ご丁寧に、再訪コメントありがとうございます。
とんでもないですが、本作は心に残るお気に入り作品でした。
国境を越えて、こんなにも原作の雰囲気そのままに映像化がされるって素晴らしいですよね。
女性作家による官能性っていうのがまたよかったですしね。
日本の原作がフランスで映画化といえば、ブノワ・マジメル主演で映画化された乱歩の「陰獣」は、はたしてどんな出来栄えなのか気になりますー
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