かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『こんなに近く、こんなに遠く』、『パオの物語』 -アジア-
2006年 11月 07日 |
たった500円でこんなに素晴らしい映画が観られるなんて!
今月下旬にはフィルメックスも控え、アジア映画づいている秋。
第7回NHKアジア・フィルム・フェスティバル に足を運び、大満足してしまいましたっ。



▼『こんなに近く、こんなに遠く』 So Close, So Far
2004年 イラン
監督:レザ・ミルキャリミ
出演:マスウード・イーガン 

イランのファジル映画祭で作品賞等を受賞しており、昨年開催された「FOCUS ON ASIA 福岡映画祭 2005」でも上映されたらしい。レザ・ミルキャリミの過去の作品、『月の光の下に』 は2001年の東京国際映画祭で監督賞をおくられていたんですね。

テヘランに住む高名な脳外科医アーラムが天体観測のために砂漠地帯に出かけた息子に会うために車を走らせる。

イラン北部の砂漠を行くロードムービーということで、映像だけでも充分に気に入ってしまったのですが、描かれたテーマにとても心揺さぶられました。仕事柄、人間の生死とは常に向き合ってきている裕福な人間、医療の権威者が、身内や自分自身の死の瀬戸際で、或いは、辺境で暮らす人々の生とふれ合うことによって、身をもって実感していくことの数々に感銘を受けずににはいられませんでした。空間移動の旅を通じて、心が旅する映画って、大好きです。途中出逢った若き女医のまっすぐさにも感動。

物事には二面性がある。目に見えるものと心に浮かぶもの。
So Close, So Far というタイトルが物語っているもの。
物理的な距離とは別次元で、遠い・近いということを考えてしまいます。
「望遠鏡」と「検視鏡」という対照的な役割をもつものが登場。
天文学と医学と信仰というものがさりげなくも興味深い題材となっているのが魅力。
神の手をもつ男に差し出された神の手?



▼『パオの物語』  STORY OF PAO
2006 ベトナム
監督:ゴー・クエン・ハイ
出演:ドー・ハイ・イエン

ベトナム北部の山岳地帯に住む少数民族、モン族の少女、パオの物語。

モン族のカラフルな民族衣装を観られてよかったです。その男尊女卑社会には唖然としてしまいます。子どもを生むためにだけあてがわれた生みの母さんが不憫です。そして育ての母さんも肩身の狭い思いを振り払えなかったのですね。やるせない物語でした。
最後の年老いた母本人の登場には胸をうたれました。困難はあったけれど、今もそうやって元気に暮らしている姿が嬉しいです。
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by CaeRu_noix | 2006-11-07 12:43 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from ポコアポコヤ 映画倉庫 at 2007-10-22 15:57
タイトル : 「モン族の少女 パオの物語」昼メロ系実話@@
こういう、遠くて、なかなか行けない場所を舞台にした映画は、海外旅行を映画の中で2時間させてもらえる気分になるので好きなのです。 「山の郵便配達」とか、「初恋の来た道」みたいに、山深い辺境の地を舞台にした映画と... more
Commented by sabaha at 2006-11-09 21:55
こちらにも。
このイベント、行きたかったんですが、時間的にNGで断念。
楽しまれたようで何よりです。NHKは、あなどれませんよね♪
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-10 12:33
わかば さん♪
500円ものだからと侮れない秀作でした。全部観たいくらい興味深いラインナップでしたよねー。私は民族衣装ものにまず興味があったのだけど、今回はついでだったイラン映画の方に激しくうたれましたー。ちょっと椅子がコンフォタブルじゃないんですが、素晴らしい企画です。
Commented by latifa at 2007-10-22 16:00 x
こんにちは、かえるさん!
去年、NHKで、この映画をご覧になられたのですね~。
先日BS2で放映してくれて、すっごく嬉しかったです。
んが・・・・。期待し過ぎたのか、はたまた、想像していたのとは全然違った内容にビックリ^^ でも、その意外性も楽しめましたが。
民族衣装は鮮やかだったし、風景も綺麗でしたねー★
Commented by CaeRu_noix at 2007-10-28 12:51
latifa さん♪
この手のアジア映画も大好きなんですよー。大自然と民族色。
『パオの物語』はついこないだ普通にロードショー公開されたばかりだというのにもう放映されたのですねー。うちはBS観られないのですけど、こういうのが放映されるなんていいですよね。
私もドラマはもっと淡々とした感じを想像していたので、意外と込み入った激しさがあってビックリしました。それもまた興味深かったですけどね。映画としての出来よりか、異文化体験が嬉しいのでした。
そして、もう一本の『こんなに近く、こんなに遠く』も、ちょっと前に放映されていたようですが、こちらは格段に素晴らしいテーマの作品でしたよー。機会ありましたらぜひー。
このNHKアジア・フィルム・フェスティバルはまた11月 1日~ 5日に開かれるようです。BS観られない私はこの機会にまた足を運びたいなと思っています。
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