かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『トリスタンとイゾルデ』
2006年 11月 10日 |
前髪が大事。百も承知なのに、やっぱりせつない恋の物語。

ケルトの伝説として語り継がれてきたラブ・ストーリーの原点。
イングランドのコーンウォールの領主マークを育ての父に持つ騎士トリスタンは、戦いで重傷を負い、敵国アイルランドの海岸に流れ着き、王の娘イゾルデに助けられる。



コスプレ騎士ものって、好きです。といっても、騎士は戦うのがお仕事とわかっていながら、戦う場面ばかりの映画は私にはどうも退屈。なので、戦乱が背景にありつつ、主軸はラブストーリーっていうのが女子的にはほどよかったな。製作にリドリー・スコットキョウダインも名を連ねているだけあってか、映像もなかなか美しく壮大でした。船はいいなぁ。

そして私は、『バレエ・カンパニー』のジェームズ・フランコが好きなのです。スパイダーマンの時のはそれほどでもないけど、今回のトリスターン役はよかったです。勇敢な騎士って感じじゃないんだけど、そのルックスは少女マンガ風味でよし。イゾルデも少女マンガの主人公ちっくにケナゲに明るく、ロマンチストでもあってバランスがよいと思いました。 (『キングダム・オブ・ヘブン』のエヴァ・グリーンは姫キャラじゃなかったことなどを思い出し。) というわけで、2人が出逢って、恋に落ちていく日々には、ときめいて共感ー。船で流れ着いたのが、ジャック・ブラックな風貌の騎士であってはいけないのです。甘いマスクでなけりゃー。
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再会した2人の恋事情は、これが現代劇なら言語道断というカンジの密会不倫劇場。あんなに善人のマーク王を近しい2人が揃って欺くなんて許せーんという意見も結構あるようで、主役の2人にはあまり入れ込めなかったという声もよくききました。確かにちょっと酷すぎますね、理性的にはね。だけど、それが恋なの、若気の至りなの、伝説なの、ロミジュリなの、原点なのー。愚かな2人だからこそ、いたたまれない気持ちでハラハラと見つめてしまいました。トリスタンの悲しげなまなざしがせつないのです。と、しっかりラブストーリーの主人公に心寄り添って満喫できました。ああ、悲恋。

マーク王の人間性はいうまでもなくあっぱれ。そして、私としては、乳母の献身ぶりにも拍手を送りたいです。騎士の男たちは勝利や立身出世のために主君を裏切るというのに、乳母は愚痴を言いながらも姫に忠実であり続けていましたよね。

マーク王はなぜ坊主? さらさら前髪にしたら、イゾルデ好みに近づいたかもしれないのにねー。

Tristan & Isolde 2006 公式サイト
監督 ケヴィン・レイノルズ
脚本 ディーン・ジョーガリス
出演 ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル
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by CaeRu_noix | 2006-11-10 01:02 | CINEMAレヴュー | Trackback(8) | Comments(10)
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Tracked from Casa de lapi.. at 2006-11-10 23:33
タイトル : トリスタンとイゾルデ
           *公式サイト 2006年/アメリカ/125分 監督:ケヴィン・レイノルズ 出演:ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル、デヴィッド・パトリック・オハラ、マーク・ストロング、ヘンリー・カヴィル 「1500年前にケルトの伝説として誕生、吟遊詩人らによってヨーロッパ中に広められ、やがて宮廷詩やアーサー王伝説の一部として語り継がれていった悲恋物語「トリスタンとイゾルデ」。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の元にもなった古典の映画化」goo映画より...... more
Tracked from ヨーロッパ映画を観よう! at 2006-11-14 21:35
タイトル : 「トリスタンとイゾルデ」
「Tristan + Isolde」2006ドイツ/チェコ/UK/USA トリスタンには「ジェームス・ディーン/2001」のジェームス・フランコ。イゾルデ役はソフィア・マイルズ。イングランド、コーンウオール領主マークに「娼婦ベロニカ/1998」のルーファス・シーウェル。監督はケヴィン・コスナー主演「ロビンフッド/1991」の監督ケヴィン・レイノルズ。 “トリスタンとイゾルデ”は“ロミオとジュリエット”のベースとなった様だが結末はちょっと違っている。この物語はかなり前に読んだがまた読んでみたくなった...... more
Tracked from working titl.. at 2006-11-14 21:49
タイトル : トリスタンとイゾルデ
トリスタンとイゾルデ (2006)  ケヴィン・レイノルズ監督  中世からヨーロッパに伝わる恋愛物語の現代解釈版映画。ワーグナーのオペラとしても、有名な作品。  この作品を観るまで、「トリスタンとイゾルデ」、題名は聞いたことがあってもストーリーは知りませんでした。  この作品を観終わって色々調べたら、この作品もまた、かなり新解釈だということがわかりました。  でも、そもそもこの話の成り立ちは、口承文芸というか、民話というか、作者不詳の伝説みたいなところから発しているらしく、何が正本というの...... more
Tracked from travelyuu とら.. at 2006-11-18 09:53
タイトル : トリスタンとイゾルデ Tristan & Iso..
ジェームス・フランコ、ソフィア・マイルズ主演 リオネスの王の子トリスタンはアイルランドのモロルトに父を殺されます その時 自分の手首を失ってまでトリスタンを助けた叔父 ブリテン・コーンウォールのマルケ王に育てられ  トリタンは立派な騎士に成長します その後アイルランドのモロルト達が再びコンウォールへ攻め入りますが トリスタンはモロルトを倒し コンウォールを守りきります しかし トリスタンはモロルトの毒の刃に傷つき一命を落とす事に・・・ 死んだと思い込みコンウォールの兵士達はトリスタンを葬...... more
Tracked from Cartouche at 2006-11-20 22:53
タイトル : *トリスタンとイゾルデ*
{{{      ***STORY***           2006年    アメリカ ローマ帝国の崩壊後、イギリスは事実上、アイルランド王の権力下にあった。各地に割拠する部族長の1人・マーク候は、幼いトリスタンの命を救い、孤児となった彼を大切に育てる。9年後、立派に成長したトリスタンは戦いで負った傷から瀕死に陥り、葬船に乗せられ海に流される。やがてアイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、薬の知識を持つ王の娘イゾルデに救われる。若い2人は間もなく深い仲になるが、葬船がアイルランド軍に発見...... more
Tracked from 映画通の部屋 at 2006-11-23 17:17
タイトル : トリスタンとイゾルデ
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Commented by rubicone at 2006-11-10 23:32 x
かえるさん、こんばんはぁ!
この映画全体に流れている灰色のトーンに中世を感じてその世界に酔ってました。確かに言い方とすれば「不倫」なのかもしれないけれど、でも二人は出会っちゃったんだし、恋に落ちちゃったんだし、トリスタンはマーク王に仕える騎士なんだし、イゾルデはマーク王のお妃になってしまったんだし・・・それが運命だったんだよね~。でもマーク王はほんとにいい方だったんで、つい肩入れしてしまいました。あくまで、男らしかったですもんね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-12 18:21
rubicone さん♪
ケルトの伝説というだけでうっとり。歴史ものの雰囲気っていいですよねー。
rubicone さんもやはりマーク王に肩入れしたのですね。復讐心がぶつかり合うこの世界ゆえ、マーク王の寛大さ、潔さには感動しましたよね。すばらしき人格者。が、しかし、私は主人公の恋心にしっかり寄り添ってしまったので、あんまりマーク王の肩を持ちたい心境ではなかったのでした。そうそう、恋に落ちてしまったのだから仕方ないんですよねー。密会せずにはいられないんですぅ。というわけで、恋愛ものとして主旨にそって楽しめましたー。
Commented by マダムS at 2006-11-13 22:20 x
いやあ~やっぱりルーファス・シーウェルにさらさら前髪は似合いませんって(爆)
大人ちっくな短髪でトリスタン王子とはまた違った魅力をはなって成功でしたねぇ~キャスティングディレクターを褒めてあげましょうよ~♪笑
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-13 23:41
マダムS さん♪
はい、似合わないと思います。でも、王様がほとんど坊主って珍しいですよね。トリスタンと髪型が対照的なのがまたビジュアル的にもおもしろいなーと思っておりました。キャラも思いきり反対なのがいかにもメロドラマでよかったですー。主演の2人のキャスティングに不服の人はいるみたいですが、とにかくルーファス・シーウェルはよかったですよね。分の悪いとりすたーんー
Commented by margot2005 at 2006-11-14 21:41
ヴォンソワでございます。マーク王のヘアー...確かに気になりました...短すぎる...
ルーファス・シーウェルは古典もの最高ですね!
でもフランコも素敵でしたわ。トリスタンの哀しげなまなざしにぴったり合ってましたもの。
王、王子、プリンセス、白馬(白かったかな??)、お城...映画万歳!
Commented by sabaha at 2006-11-14 22:05
こんばんは。
…でも、ジャック・ブラック版トリスタンも、それはそれで観てみたいかも???(って、実現して劇場に足を運ばなくても許して~)
で、私は、主演の二人、かなりお気に入りだったのですが、不評なんですか??えー、そうかなあ。(イゾルデは、出会いっぱな、トリスタンの肉体に惚れてしまった、という自説も…あ、お下品?)
乳母は、オペラ版でも重要な役割を果たすみたいですね。オペラもぜひ観てみたいです。
あと、全体的なアートワークや活字なんかも美しくて、好みでした。
Commented by めかぶ at 2006-11-15 00:09 x
こちらではお久しぶりっす。
「とりいぞ」は映画的魅力からいってもラブストーリーという点でも私としては非常に惹かれる要素をもっている映画なのでした。
予告でフランコ君の表情にちょっとぞくぞくっ!としたのでますます期待しました。マイルズの姫もかわいいと思っていました。(私も『キングダム・オブ・ヘブン』のエヴァ・グリーンは姫キャラじゃないと思う!怖すぎ!オーリーが食われる~って感じだった!)
確かにフランコ君の苦悩の表情は切なくっていいです。前髪ね!わかるわかる~♪
が、悪くはないんですが、ちょっと私の持つ「トリスタンとイゾルデ」はもっと大人だったかもしれない。フランコ君とマイルズ姫は幼い感じがしてー。
それと「トリスタンとイゾルデ」にはいろんなパターンがあるようですが、“媚薬”を使ったバージョンがかなり切ないんですよね。私はそれが観たかったんだなー。残念。
んでも結果的には最近この手のコスプレものロマンスってなかったからかなり楽しみました。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-16 12:29
margot さん♪
マーク王のヘアー.、べりーしょーとですよねー。バリカンのない時代、どのようにあの短さをキープしていたんでしょうー。お付きの者がしょっちゅうソリソリしてくれたのでしょうかね。
ルーファス・シーウェルは 『ROCK YOU!』の時は認識してなかったんですけど、時代物が似合いますねー。
騎士フランコのまなざしもステキでした。馬は白くなかったかも・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-16 12:30
わかば さん♪(sabaha さん)
ジャック・ブラック版トリスタンは絶対ギャグになっちゃいますよね・・・。いや、真面目な芝居をしてくれるかもしれないけど・・・。ジャック・ブラックはいいんだけど、砂浜に流れ着いた見知らぬ男がジャック・ブラックだったとしたら、姫はきっとあんなに献身的に世話はしないでしょうー。恋心が芽生えるのは、まずは容姿肉体からなのでしょうー。
おお、乳母はワーグナーオペラでも重要な人なんですね。ワーグナーのオペラには今までそんなに興味をもったことがなかったかも。ドイツ語オペラならまずモーツァルトに興味がいってしまうので。ワーグナーのトリスタン世界もチェックですな。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-16 12:45
めかぶ さん♪
コスプレものって、ヒロインのキャスティングに首をかしげちゃうものが多いですよねー。そんな中ではマイルズの姫はよかったと思います。もうちょっと前ならケイト・ウィンスレットあたりがふさわしいタイプ。フランコくんのせつない表情もよかったですよねー。王子キャラは(そうでなくても)前髪が大事なんですー。でも、めかぶさんを満足させるまでにはいたらなかったんですね。この物語の2人は幼かったですよね。出会いと恋の物語なら若いのはOKと思いますが、イメージとかけ離れていたというのは残念と言うほかはありませぬ。そうか、もっとオトナのイメージなのか。
“媚薬”を使ったバージョンも見てみたいですね。でも、媚薬使用で恋させるというのは、ロマンチックじゃないような気もします。だからか、媚薬は、抑制されていた真の感情を呼び覚ますものという解釈もされるみたいですね。
コスプレ・ロマンスは見どころがいろいろあって楽しめますよね。現代劇でこういう恋愛をしていたら、おいおいって思っちゃうかもしれないし・・・。
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