かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『クリムト』
2006年 11月 16日 |
クリムトという男をめぐるファンタジー。

1918年、ウィーン。画家グスタフ・クリムトは脳卒中で倒れ、病院に運ばれる。死に瀕して、彼の人生が回想される。



ウィーンというと、まずは音楽の都であって、画家の物語が展開する場所のイメージではなかった。前にウィーンに行った時に注目したのは、エゴン・シーレの絵の方だったのだけど、クリムトの最期に付き添った弟子がそのシーレだったとは・・・。劇中のシーレ役はなんだか画家っぽくなかったけど、マルコヴィッチは顔の雰囲気もクリムトに少し似ていて、まさに苦悩する先鋭的な天才画家そのもの。保守的なその当時のウィーンでは、彼のエロティックで大胆な絵が受け容れられなかったことを知る。現在では当然の傑作として知られている作品もそのような道を辿って来たことが興味深い。

どうやら本作は伝記映画ではなくて、画家の幻想が映像化したような作品らしいと事前に知り、そういうものだと思って観に行った。実在の人物を描いたものとしては、その人がどのような人物であったかを的確に把握しづらい構成。見終った時、クリムトは結局どういった人柄であったかということもよくわからなかった。幻想シーンにあふれる説明的でない映画や、観念的な世界を映像化したものは大好きなのだけど、少し不親切なつくりだったと思う。事実を把握しづらいことはかまわないけれど、そのような映像の断片の積み重ねでは、映画を味わう感銘というものが受けづらかった気がする。左脳を使う映画でなくてもいいのだけど、右脳的な醍醐味ももうヒトコエほしかった。

というわけでそれほどのインパクトや感慨を与えてくれる映画ではなかったけれど、私はその世界を充分に楽しめたとも思う。クリムトの人物像紹介はどこかでテキストで読めばいい。不思議な幻想世界に身を委ねることが愉しい。クリムトとレアが一夜を共にした部屋をマジック・ミラー越しに眺める公爵や入れ替わるレアというのがとても奇妙で印象的。女の実体もそれを見つめる者の実体も確かなものではなくて、変貌しとらえどころはない。全ては幻影?アーティストの観念や絵を描くという行為は、こういうものなのかもしれないと感じる場面の数々。映画監督ルイスが描いたイメージの世界を漂うのみ。金粉が飛び、雪が舞う。

多くの女達との間に子どもをもうけ、エロスに満ちたスキャンダラスな作品を発表してきた画家の物語では女性の姿が心をとらえる。クリムトの視線で女たちを見つめようとしたからなのかもしれない。裸の女性たちがブランコのようにアトリエの天井からぶら下がるショットにも予告映像の時から心惹かれた。「モデルに触れないと描けない」というポリシーをもっていたというクリムト。写実的ではないのに魅惑的なエロティシズムを感じさせる女性像を描けるのはそんなふれ合いがあってのことなんだと納得してしまう。レアという女性はクリムトの女性観が作り上げたイメージの集約した虚像だったのかな。

そして、ミディと呼ばれる生涯の恋人エミーリエ・フレーゲが美しくてとてもステキだった。時代の最先端であったというそのファッション、ドレスのデザインに釘付けになった。比べるのは適当ではないけれど、『プラダを着た悪魔』の編集長役メリル・ストリープなどは最新モードを身にまとってもあんまりファッション・リーダーには見えなかったんだけど。ヴェロニカ・フェレ演じるミディの醸し出す雰囲気と衣装、着こなしには最先端を行く自立した女性の輝きがありため息の出るほどだった。幻影的な人物も実体のあった人物もクリムト世界においてはかけがえのないものだったのだろう。

画家映画としては、『フリーダ』ほどに心つかまれたわけではないけれど、クリムトの絵により興味がわき、浸ってたのしい幻想世界だった。

前日に 『オール・ザット・ジャズ』を観たことにも相乗効果があった。ミュージカルの演出家の最期にあたり、彼の愛する女たちが歌って踊るミュージカルの場面が登場するのがとても感動的だったことがリンク。
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KLIMT 2006 公式サイト
 オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス
監督.脚本 ラウル・ルイス
撮影 リカルド・アロノヴィッチ
衣装 バージット・フッター
出演 ジョン・マルコヴィッチ、ヴェロニカ・フェレ、サフロン・バロウズ、スティーブン・ディレイン、 ニコライ・キンスキー
(渋谷 ル・シネマ)
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by CaeRu_noix | 2006-11-16 07:39 | CINEMAレヴュー | Trackback(9) | Comments(20)
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タイトル : クリムト
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Tracked from レザボアCATs at 2006-11-18 11:56
タイトル : 113.クリムト
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タイトル : 「クリムト」
公式サイト シネマイクスピアリ、公開6日目初回です。 シアター10(175席)、10:20に到着。 一番のりであります。 入場者数は数人でした、少ないですね。 ... more
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タイトル : *クリムト*
{{{   ***STORY***     オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス 1918年、第一次世界大戦のさなかに、病院で死を迎えようとしている男がいた。彼の名はクリムト。ウィーンを代表する天才画家だ。見舞いに来た弟子エゴン・シーレの存在にも気づかず、彼の頭に人生が走馬灯のように去来する。19世紀末、保守的なウィーンでの酷評をよそに、彼の描く絵画はパリでは絶賛される。パリ万博のサロンで美しい女性と出会ったクリムトは、彼女から絵の依頼を受けた。ウィーンに帰ったクリムトは大臣から助成金の...... more
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11月10日(金)、ポコっと時間があいたんですよー。 とういことで、900円で観ることができる「クリムト」を観てきました! ( → 公式HP  ) 出演:ジョン・マルコヴィッチ、ヴェロニカ・フェレ 、サフロン・バロウズ 、スティーヴン・ディレイン 、ニコライ・... more
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それでもボクはやっていないうーん・・・このタイトルもしやと思いきや・・・やはり・・・。近頃新聞、ニュースでも見かける身近な話題!?そう、痴漢に間違えられた主人公は果たしてどうなる??某有名タレントさんや某有名教授の事件も記憶に新しいところ、冤罪も含め身近に目にするこの話題。電車通勤の経験のある方なら他人事とは思えないでしょう。ある日突然降って沸いたこの不幸にあなたならどう対処する???試写会募集してますね。時間があれば是非見てみたいこの映画。主人公に感情移入する事は男性ならば簡単な事でしょう。女性なら...... more
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 死の床に就いたクリムトの脳裏に甦る画家としての波乱の生涯。 …というような感じかと思うんですが、ぬー集中力をキープするのがちと難しかったかも。ラウル・ルイスって何撮った人だったっけーなんだっけたしかたしか... more
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タイトル : クリムト
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Commented by とらねこ at 2006-11-16 13:56 x
お待ちしておりました、かえるさんのレビューーーー☆
そうでしたか、あまり右脳が刺激されませんでしたか。
ん~・・・私は、全く逆の感想を抱いてしまい、右脳派の人にしかダメな作品かと思いました。・・・
>『フリーダ』ほど心を掴まれたわけではない
かえるさんもこの作品お好きでしたか~!私も、『フリーダ』はとっても好きで忘れられないんです!!
あの年のベスト3に入りました。
ミディ役の人、かわいかったですよね。私もあんなフランス人形みたいなルックスに生まれたかった。
Commented by 哀生龍 at 2006-11-17 12:45 x
>写実的ではないのに魅惑的なエロティシズムを感じさせる女性像を描けるのはそんなふれ合いがあってのことなんだと納得してしまう
“目から入った女性の魅力”ではなく、“肌で感じた女性の魅力”を絵が醸し出す雰囲気の中に感じることが出来る。 そんな“空気感”が映画にもマルコヴィッチ演じるクリムトにもあったように思いました。

>それほどのインパクトや感慨を与えてくれる映画ではなかった
そこがまた、クリムトらしいんじゃないかと(笑)
これが、ゴッホだったら“物足りないったらありゃしない”って事になったと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-17 22:03
とらねこさん♪
もちろんコレは断然、右脳派向けの映画だと思います。でも、それでも、もうヒトコエほしかったかも。予想通りな感じだったけど、ハッとするほどに魅せられるショットなどはなかったので・・・。そういえば、この日は先にユーリー・ノルシュテインのアニメを観たのよ。その想像力と幻想的な映像世界にあまりにも魅せられてしまったというのがよくなかったかも。『エコール』とか『ウール100%』とか右脳系好きな私には、クリムトさんは普通でした。でも、他の多くの人たちよりは楽しめたと思いまする。
『フリーダ』はすばらしかったですよねー。まさに総合芸術な映画でした。色の洪水にウットリ。ガイコツもインパクトあったし。音楽も気に入ってます。
ミディ役の人、ホントにステキでしたー。私もなりたーい。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-17 22:12
哀生龍 さん♪
その事実を知ったからそう思うのかもしれないけど、クリムトの絵は、モデルの女性をただ見て描いただけではないという密なエロティシズムが感じられますよねー。芸術活動の一環として自然に女たちと肌を重ねるクリムトそのものなマルコヴィッチの存在感でした。ちょっとフシギちゃんだったけど。
んー、クリムトのことは全然知らなかったんですけど、人物像の概要を知る限りでは、ゴッホと同じくらいでもいいと思いますー。(その比較もよくわかんないんだけど(笑) 映画の作り方としては決して嫌いじゃなかったので、もっともっとカルトな演出表現をしてほしかった私なのでした。グリーナウェイとかデレク・ジャーマンみたいな! デレク・ジャーマンで思い出しましたが、劇中にヴィドゲンシュタインが登場してましたねー。
Commented by 哀生龍 at 2006-11-18 07:16 x
>グリーナウェイとかデレク・ジャーマンみたいな!
凄く見て見たいです!!!
個人的な趣味で行くと、「クリムト」はグリーナウェイ、「ゴッホ」をデレク・ジャーマンにお願いしたいです。

>その比較もよくわかんないんだけど(笑)
つい自分の好きなゴッホを持ち出しちゃって、説明不足で分かりにくかったですよね。 ゴメンナサイ。
人物としての比較ではなく、作品としての比較です。
平面的なのに存在感があって、中に引きずり込まれるような不思議な感覚のあるクリムトの絵。
外に向けてパワーを発散している、無骨な男っぽさを感じるゴッホの絵。
それが哀生龍の持っている彼らの絵に対してのイメージなので、この映画はクリムトとしては丁度良いけれど、ゴッホだったらインパクトが足りなく感じると言うニュアンスで書きました。
Commented by とらねこ at 2006-11-18 11:55 x
ですよね~。他の人は、随分と面白くなかったかのようで、中には「勘弁してくれ」状態の人もおりましたよ(笑)
ユーリー・ノルシュテンのアニメ、って、なんでしょう?『クリムト』の悪夢ワールドが、普通に思えてしまったその作品、気になります。
そして、TBがどうもダメのようですね。悲しい・・・また、挑戦してみて、ダメなら、後日改めて何度か挑戦しますね。
かえるさんも『フリーダ』が好きなんて、とっても嬉しくて仕方がない私です。あの世界には、魅了されてしまいました!
『フリーダ』には、完全に取り憑かれました。あの時のように、美術展も一緒に開催して欲しかったですねー。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-19 23:06
哀生龍 さん♪
エロスといえばグリーナウェイな演出を見てみたいですよね。ということでやはり、「クリムト」がグリーナウェイですかね。そういえば、デレク・ジャーマンは「カラヴァッジョ」を撮っているんですよね。そんな感じで、ゴッホもしっくりくるかもしれません。 あ、ロバート・アルトマン作品でゴッホものあるんですね。ティム・ロスが主役だなんて、哀生龍さんはトーゼンご覧になっているのでしょか。
なるほど。クリムトの絵は中に引きずり込む感じでゴッホの絵はパワーが外に向かっている感じなのですねー。そういう解釈ならば理解できます。私のクリムトの絵のイメージとしては、もっともっとあやしくフシギ感を漂わせてくれてもよかったのですが。ま、監督の感じるクリムトの絵の世界はこういう感じだったということなんでしょうね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-19 23:06
とらねこさん♪
個人的にはもうヒトコエほしかったと思っているんですが、「つまらなかった」と言い切っている感想を読むと腹が立つ私です。(笑) 私の並びに座っていたオジサンも何度も腕時計を見た末に、結局最後まで観ないで出ていきました。ひどいわっ。
ユーリー・ノルシュテインを引き合いに出すのは適当ではないのだけど、それはアニメーションなので、とにかく想像力にあふれた映像が楽しめるのですよ。『フリーダ』にあった演出、フリーダ・カーロの絵が次第に実写のサルマ・ハエックになっていくという映像などにかなりグッときたものだけど、アニメだとそういうパターンは朝飯前なんですよね。アートな作品にはそういうのを求めてしまいがち。
そうそう、ルシネマなんだから、美術展も同時にやってほしかったー。
Commented by Cartouche at 2006-11-20 22:49 x
かえるさん。こんばんは~。賛成です。ちょっとわからなすぎだけれど、うっとりするような場面も多く、”惜しい”感じ。私はウイーンの建築物が好きなので、オットー・ヴァーグナーなども楽しめました。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-21 11:09
Cartouche さん♪
わかるわからないでいったらわかりにくいんですけど、さすが芸術家を題材にしたものらしいアートな魅力がありましたよね。そうなんです。惜しい!と思えました。オットー・ヴァーグナーですかー。好みですが、私がウイーンを訪れた時はそれと認識して建築物を眺めることはなかったです。視覚で楽しめる部分はたくさんありましたよね。
私はなんだかんだいってシュテファン寺院が一番好きだったりします。
Commented by charlotte at 2006-11-21 15:29 x
ども♪
右脳ですかー。
自分が裸でブランコしてる夢でも見ちゃいそうでした。…じつは結構意識が飛んでて。幻想ワールドが心地よかったりしてたからα波がでていたのかしら。
クリムトさんはごく普通の人に見えたな…
でもそれは悪い意味ではなく、ただ単に私が嫉妬してるんかな?とかある意味愚かな事を考えたりとかしてしまい。
ヌードを描いてーとか・・・おぞましい。爆
アートな世界ならもっとわかりにくいのもたくさんあるし、クリムトの作品はそういうのからするとずっとわかりやすい方だと思うんですよ。
この映画もわかりやすいと。だからよくわからんとおっしゃる方の事も実は私も理解できないのが正直なところでして。
でもそれでもうまく言葉に出来ない理由が自分でもわかんないです。ホント悩んでます。シャラマンの作品もそうだったのだ。あれは結構自分では泣いちゃったりして絵本みたいな世界にどっぷりだったのになあ。なぜか感想がうまく書けない。右脳と左脳が上手くかみ合わないのかな
ごめんなさい、愚痴になってしまった。
Commented by charlotte at 2006-11-21 15:52 x
あの何度も失礼しますです。ちょっと訂正。この映画はわかりやすいのではなく、他のもっと不思議な映画よりはわかりやすいと思いました。
っていってもやっぱりわからないのかな。
・・・こんなんだから人様の事を理解できないのではなく私自身が理解できなくて・・・という感じです。すみません、意味不明で
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-23 22:57
charlotte さん♪
そして、私は今夜、charlotteさんが裸でブランコしてる夢でも見ようかな♪とか書いてて、ちょっと恥ずかしくなってしまったりぃ。いやーあのビジュアルにはかなり惹かれたんですけどね。予告のインパクトほどにめくるめく迷宮な映像が展開されていなかったのがちいと残念でした。もっと艶めかしく!
クリムトさんの人となりの描写はほとんどなかった気がするので、どっちかといえば普通の人に見えましたよね。普通か普通じゃないかも判断できないほどに、把握できなかったというか・・・。ただ、こんなふうに女たちを見ていたのねーなんてことの断片を感じたという程度。
絵画や音楽はわかるわからないで鑑賞するわけじゃないのと同様に、映画もわかる・わからないなんてことはそんなに重要じゃないと私は思っておりますが(犯人捜しのサスペンスなどは筋がわからないと楽しめないこともありますが) 、やはり一般的には、ストーリーの起承転結が注目されがちなんですよね。で、わかるわからないで言ったら、確かに物語はわかりにくいんだけど、右脳を働かせておもしろく見られる作品ではありましたよね。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-23 23:05
そういう右脳な映画は感じたことを文章化しづらいです。考えたことや思ったことは言葉で書けるんだけど、感じたことを文章で表現するのは難しい。だから、こういう感じる映画のレヴューが書きにくいっていうのはもっともなことだと思いますよ。今年のお気に入り作品なのにソクーロフの『ファザー、サン』のレビューが書けなかった私。
ベルイマン。そして、シャマラン!(笑)
シャマランはファンタジー風味でありながら、ストーリーテリングの人なので、わりと私は感じるよりも思考させられちゃう方が多いんです。だから、シャマラン作品の感想はそんなに書きにくい系ではないかな。むしろ、『エコール』とか『百年恋歌』とかの方が難しいかも。映像がきれいだったとか毎度お馴染みの言葉しか出てこないー。
そんなタイプの説明的でない映画、アート系、カルトな映画をいろいろ観ているわたし的にも、『クリムト』はそれほどにわかりにくいと感じるタイプではないかも。でも、伝わりにくい作品ではあったし、多くの人がわからん、つまらんと言うのも理解できますです。
Commented by charlotte at 2006-11-27 23:20 x
すんません、今頃。
お返事、長くなると二つになっちゃうんですね。たくさんのお言葉うれしくかみかみ、かみしめておりますぅ。
心で感じたものはそれはそれで自分の中に残っていると思って、結局は書くことが出来なかった事を許しちゃったというか、そんな心境でおりました。でも私の場合は感銘を受けて言葉に出来なかったという感じでもなくどこか罪悪感みたいなものが拭えなかったりもしてます。うー
言葉に出来ないくらいの作品との出会い。そういうものを求めているうちは、まだまだ劇場通いが続きそうですよ。私の場合はまだひよっこ(おたまじゃくし!?)なんで、かえるさんはいつも羨望の的であります。
私もベイルマンの記事はさすがに言葉少なく、やはりいい表現が出来ませんでしたし、感じる作品はどうしても書けないというのもすごくわかります。そういえばクリムトと似たような作品でカラヴァッジオ(1986/英)という作品のDVDをつい最近見まして。ご存知ですか?これもわかりにくいといえばわかりにくいものであったのですが、個人的には面白かったんですよ。でもやっぱり言葉に変換するのは難しいなあ。悩むところです。
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-28 23:26
charlotte さん♪
理由はイロイロにせよ、書けないものは書けないですよねー。
自分のお気に入り作品のレヴューだけはちゃんと書きたいと思いつつも、好きな作品だからこそ、下手な文章にはしたくないと思ってジレンマ。さほど思い入れのないものについては適当に短めに書いちゃえるんですけどねー。いくらでも時間があったら、何かしらは書けるものかもしれないけど、書く時間のために観る時間が削られてしまうのは本末転倒という気がするので、妥協は必要ですよね。といいつつ、いつもアップアップー
私の映画狂いは年々重症になってきた感じなんですけど、charlotteさんは今年いきなりたくさん観出しているところがすごいなーと思います。(笑) 多くの人はポピュラーなところから徐々に攻めていくと思うんですが、charlotteさんは物怖じせずに作家性の強い監督作品をガシガシご覧になっているわけで。その柔軟さには感心します。私だって、ベルイマンはまだまだ語れない。
『カラヴァッジオ』は観てないです。ちょうどその映画のタイトルを上のコメントの哀生龍さん宛のレスで出していましたのよ。デレク・ジャーマン作品も言葉で語りにくい最たるものですよね。でも、魅了されます。
Commented by roko at 2007-03-06 23:45 x
あっ!!私・・・やっぱり、ずれてるぅ(^▽^;)
クリムト、先月観たんだけど・・・どうも、記事が書けずにいますた(笑)
裸体の女がブランコでゆらゆら・・・・・(@_@)
>右脳的な醍醐味ももうヒトコエほしかった・・・・
私・・・これならフラゴナールの「真珠の首飾りの少女」の方が好きだな♪
スカーレット・ヨハンセンがねとても美しかった。
マルコビッチは「キリング・フィールド」の時のカメラマン役が好き。
クリムトはファッションが凄い現代的だったけど、同じ5つ紋の赤のキモノをミディとレアが別々のシーンで着ていたのは笑えた。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-08 11:37
roko さん♪
ずれてるぅっていうのは、モノの見方・感じ方が、ということと読めるんだけど、ただ単に映画の公開・鑑賞時期が遅いっていうお話かしら? ドキドキ。
フ×××ールの『真珠の×飾りの少女』は美しい映画でしたよねー。あれはちゃんとストーリーもあったので、全体的にしっくり楽しめるものでした。スカちゃんは今ではすっかり色っぽい役柄が板についていますが、この時のちらりちらりと見せる官能は格別でしたー。マルコヴィッチは出演作が多すぎるので、本作よりよかった役はいっぱいあるけれど、私は『シェルタリング・スカイ』なんかが印象的だったかな。『メフィストの誘い』も好き。
クリムトのキモノは笑えました。ジャパネスクはウィーンでも愛されていたのね。
Commented by roko at 2007-03-08 21:14 x
o(≧~≦)oおっ!!
ずみまぜぇ~~ぺけぺけ××にしてくれて・・・^^;汗
私・・・やっぱ、仕事とblogの引越しでそうとう疲れてるってそれ以前の問題(^▽^;)
真珠の耳飾りにフェルメールですた(^▽^;)間違いです。
ズレテいると言うのは、映画記事のUPの時期&観に行く時期のことれす(@_@)カテゴリーがありすぎて時期を逃すっつうのも在りです。(笑)
かえるさん・・・ありがとう!!また、惚れ直しました^^;
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-09 12:59
roko さん♪
ぺけぺけーにしておきましたー。ふふ、意地悪くツッコもうかとも思ったんですけどねぇ。
そうそう、ドリコムさんの件がストレスになっているに違いない。訴えちゃえー
ああ、やはり、そういうズレのお話でしたわね。ズレている rokoさんがステキよなんて、ヘンなフォローをしなくてよかったー。マイペースでいきましょうー。といいつつ、ブログを始めてから、映画を観る時期が以前より早いうちになってしまった私。たかがレヴュー書きも集中力を要すから、気持ちがのらないと書けないしー
うふふ。フラゴナールのブランコなんかもも映像で観てみたいー

o(≧~≦)o

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