かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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-東京フィルメックス- その2
2006年 11月 27日 |
第7回東京フィルメックスにて鑑賞した作品メモ



今年もありがとう、フィルメックスぅ!
素晴らしいです。満足です。いろんな意味で。
これですよ、これ。作家主義、バンザイ。
なんか、スピリチュアルなものが多かった。
映画って、言葉では語れないものなんだよなー。うー
公式サイト

『叫(さけび)』 に続いて観たもの

▼ダニエル・シュミット追悼上映

『ヴィオランタ』 Violanta
スイス/1977
監督:ダニエル・シュミット
スイスの作家コンラート=フェルディナント・マイヤーの小説を映画化した長編第4作。夫殺しの過去を持つ裁判官ヴィオランタ、結婚式を翌日に控えた娘ラウラ、そしてラウラに恋愛感情を持つ義理の兄とが織り成すドラマ。

恐ろしくもあやしい不思議世界なのに牧歌的な美しい自然が広がってるのがおもしろい。

▼コンペティション

『ワイルドサイドを歩け』 Walking on the Wild Side 頼小子
中国/2006
監督:ハン・ジエ(韓傑)
中国北部の炭鉱の村を舞台に、3人の若者たちがたどる過酷な運命を描く。

ジャ・ジャンクーの助監督だったということで、ジャ・ジャンクー風味な田舎で悪ぶる若者の青春劇。リアルで埃っぽいヒリヒリ感が好き。

『半月』 Half Moon
イラン/2006
監督:バフマン・ゴバディ
イラクでコンサートを開くために国境を越えようとする老クルド人ミュージシャンの旅を通し、フセイン政権崩壊後のクルド人の現状をパワフルな映像と民俗色豊かな音楽とで描く。

厳しい検閲のあるイランでは公開されていないそう。イランでは女性が人前で歌うことが禁じられているから、それが映画のワンシーンであっても許されないらしい。という話を聞く前であっても、女性の歌声は心に響くものだった。歌い手の女たちが住む村の唱和はせつなくて鳥肌。クルド人の厳しい現実に胸を痛めつつも、音楽と旅模様に心が踊り。

▼特別招待作品

『オフサイド』 Offside
イラン/2006
監督:ジャファル・パナヒ
イランでサッカーは国民的スポーツと言えるほど人気だが、女性のスタジアム観戦は禁止されている。イランのワールドカップ出場がかかった予選を見ようとする少女たちの奮闘を描いた傑作。今年のベルリン映画祭で銀熊賞を受賞。

『チャドルと生きる』の監督作品だなんて信じられないほどに、今回は元気な少女達が主人公。こんなにスポーティでエネルギッシュなイランの女の子たちは初めて観るのでそれだけでもう嬉しくなってしまう。楽しくて元気がわいてくる映画。たまたま日本人に生まれ、たまたまイランに生まれただけなのにね。イスラム圏の女性も音楽やスポーツを自由に楽しめるようになってほしいものだ。

『スクリーム・オブ・アント』 Scream of the Ants
イラン/2006
監督:モフセン・マフマルバフ
インドにハネムーンにやって来たイラン人夫婦の旅を通して、哲学的な問題を投げかける。ガンジス川の沐浴など、現地の情景に踏み込んだ圧倒的な映像が強烈な印象を残す。

河の流れに身を任せるのみ。問答がおもしろい。

『ハンモック』 Hamaca Paraguaya
監督: パス・エンシナ
パラグアイ/2006
森の中でハンモックを吊るして語らう老夫婦。何かを待ちながら静かに時が過ぎてゆく…雨が降るのを、犬が鳴きやむのを、戦争に行った息子の帰宅を。刻々と変化する光をとらえ、独特なスタイルで描く映像詩。

南米なのに、仏教思想テイストというか・・。それは小津作品に影響を受けているからということなのか?小津映画では、畳の上に座って進む会話が、南米だとハンモックに腰掛けて・・・になるわけなのか。老夫婦の会話がほのぼの、せつなく。映画の中に入りたい。

『世紀の光』 Syndromes and a Century
タイ/2006
監督:アピチャッポン・ウィーラーセタクン
前半で田舎の病院を、後半で都会の病院を舞台に日常風景を描く。二重の構造が仕掛けられ、想像力を刺激する傑作。

前半の田舎の風景の美しさったらなかった。情緒あふれる田舎に比べて、都会の病院で働くのはスポーツ選手みたいなもの?すべてのカットに惹かれてしまう。前半と後半の位置関係をぐるぐると思考し続け。何も語れないけどよい。これがウィーラーセタクンかー。

そして、極めつけは 『黒眼圏』 だよねー。ハーっ
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by CaeRu_noix | 2006-11-27 21:32 | CINEMAレヴュー | Trackback(3) | Comments(2)
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Commented by charlotte at 2006-11-27 22:54 x
こんばんはー。
おお、こんなにご覧になっていたのね。さすがです。
かえるさん、ホントに映画が好きなんですね~
スピリチュアルか…それは言葉では言いようがないのもうなずけます。
で、、、
黒眼圏…別記事ですか?それとも・・・?できれば感想をお聞きしたいですー
この中ではオフサイドしか見られませんでしたが、W杯があった今年たくさんのフットボール関連の作品がありましたけど、これ一番印象が強く残っていきそうですw
イラン女性は歌も人前では歌えないのね・・・
私なんて男性化してるからある意味つつましさがなくって。
もっと自分に厳しくなくては・・・と決意だけは何度したことか・・・笑
Commented by CaeRu_noix at 2006-11-28 12:48
charlotte さん♪
フィルメックスの作品は素晴らしいものが多いのに、一般公開はあんまりされないので、この機会に観に行くしかないんですよー。
今回のフィルメックス作品はまたホントに言葉で語ることが難しいものが多かったですー。その中では、『オフサイド』は一番語るべき言葉が出てくるものでした。とても楽しくて感動的であり考えさせられる映画でしたよね。イスラム圏の映画では抑圧されて不自由な女性の姿を見ることが多かったのだけど、こんなふうに元気な女の子たちがいるなら希望を持てるよなーって思えましたよね。『フーリガン』なんかも面白かったですけど、これは格別にステキな映画でした。彼女達に「日本人は・・・」と言われたのにはドキリとしました。イランは検閲が厳しいんですよね。大統領がかわってより一層。でも、こういう映画が世界に発信されることは救いかな。女らしさとかつつましさとかは人それぞれに持てばいいと思いますけど、私たちは彼女達に比べてとても自由であることに感謝しなくちゃですよねー。
『黒眼圏』は改めてー
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