かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『それでもボクはやってない』
2007年 01月 27日 |
見ごたえ満点。怖い、悔しい、面白い。

フリーターの金子徹平は、通勤ラッシュの電車に乗り、降りたホームで痴漢だと言われた。



映像主義、アート系好きの私としては、本来はこの作品はスクリーンで観る必要のないタイプなんだけど。周防正行監督の11年ぶりの作品で、それも主演は加瀬亮くんで、冤罪もので、痴漢もの?ときたらこれは観るべしーでしょ。

こういったテーマで映画を撮ろうという周防監督の心意気に鑑賞前から感動してしまう。って、イーストウッドの『父親たちの星条旗』の時と同じ心境パターンじゃないか。日本では『硫黄島からの手紙』のような映画を手がけることは難しいのはわかる。だからといって、日本の名監督がみんな、エンタメやアートばかりに走ってしまうのは寂しいと思う。こんなふうに時には、世の中に訴えたいテーマをもって、真摯な社会派映画を手がけてくれる人が必要なんだよね。もちろん、テーマは真面目で切実でありながら、大いに観客を楽しませてくれる。無知な私たちにも、その出来事の理不尽さ、問題点がわかりやすく伝えられる。その不条理にゾッとしながらも、おもしろかったなーと確かな手ごたえを感じるのだった。Shall we think?

痴漢冤罪を描いたその物語のあらすじは簡単に予想がつくものなのに、その展開やエピソードの一つ一つはいくつもの発見と衝撃があった。とてもリアルで緊迫感にあふれていて、インパクトのある不安と恐怖を与えてくれる。みるみるうちに引き込まれ、主人公の不憫な立場に心情を重ねて、怒りと苛立ちとやるせなさにがんじがらめになってしまうのだ。オミゴトな演出力。

こんなことは本当にたまらない。ボクはやってないっつーのにいきなり何の準備もなく留置所生活が始まってしまうなんて。ボクはやってないっつーのに部屋を勝手に物色されて、おかしなこじつけで証拠品押収されちゃうなんて。法によって安全な生活をまもられているボクらは、時にこんなふうに法によってズタズタに傷つけられてしまうのだ。誰かが故意にボクを陥れようと画策したわけでも何でもなく、皆がそれぞれの立場でいつも通りの仕事をしているだけで、被告人のボクの一丁上がり。ああ、悔しいー。
そんな気持ちを抱え続けて、本作は私にとって今年一番の泣ける映画とあいなりました。

以前は正義の物語が大好きだったけど、世の中の汚れっぷりを知るにつけ、ハリウッドスタイルのご都合主義な正義のヒーローが勝つオハナシには白けてしまうことも多くなった。そんなふうにひねくれてしまっても、こういうリアルな切羽詰った状況では、役所さん扮する弁護士のような、不当なものに正々堂々と立ち向かっていく正義の人の存在には心底感動してしまうのだ。いつもの妄想モードで、ああ、私、弁護士になろうって、無理なことを一瞬考えてしまうほど。それと同時に、こんなに過酷な仕事は絶対自分にはできないなとも改めて思う。(絶対なれないから心配は無用なだけど)

刑事事件の弁護というのは、この上なく過酷であるようだけど、荒川弁護士のような姿勢、気概でこの職業に臨む人たちが1人でも多くいることを願って止まない。ラクしてリッチな方がいいよ、民事でいこうっていう弁護士さんもきっと多いのかもしれないけど。現実問題の厳しさはさておき、こんなシステムなんですよー、でも、それじゃいかんよねと思わせてくれる切り口が嬉しい。

恐ろしくっていたたまれないお話なのに、いい映画だったなーって思えるのだ。

---
加瀬亮って、浅野忠信を見て、俳優を志したのね。
『茶の味』の流星警備員も加瀬っちだったなんてー

それでもボクはやってない 2006  公式サイト
監督・脚本:周防正行
撮影:栢野直樹    編集:菊池純一
出演:加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、田中哲司、小日向文世、光石研、尾美としのり、大森南朋、鈴木蘭々
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by CaeRu_noix | 2007-01-27 17:25 | CINEMAレヴュー | Trackback(29) | Comments(18)
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タイトル : 「それでもボクはやってない」
は~~~~~っ。 裁判が進み、冤罪で法廷に立つ主人公が不利な状況になる度に巻き起こる観客のため息が劇場に充満する。観客は映画を観ていると言うよりは、主人公の支援者になって裁判に立ち会っている傍聴人のような気分で椅子に座っている。そして何度も落胆し、思わずため息をつかずにはいられないやるせない気分にさせられてしまう。そのくらいライブ感抜群のよく出来た法廷ドラマになっている。この辺、先日観た『愛の流刑地』と比べて、同じ裁判モノでも監督の力量でこうも違うのかと感心してしまう。あちらは殺人事件でこちらは痴漢と...... more
Tracked from flicks revie.. at 2007-02-02 18:09
タイトル : 『それでもボクはやってない』
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Tracked from よしなしごと at 2007-02-03 18:25
タイトル : 「それでもボクはやってない」
 会社の友人(ブロガーではない)にかなり勧められ、それでもボクはやってないを見てきました。... more
Tracked from 銅版画制作の日々 at 2007-02-04 16:16
タイトル : 「それでもボクはやっていない」を観た・・・・。
 最近、富山で○○罪で実刑判決を受けた男の人が二年9ヶ月服役後、無罪だという事が判明した。それは昨年8月に別件で逮捕された男が「自分がやった」という自白からだ。警察の取調べもかなり不十分だったようである。しかし無罪であることを主張することも出来なかったその状況の裏には何があったのだろう? この作品は11年ぶりに周防正行監督が“撮らないわけにはいかない”という使命感を持って作った初めての映画である。題材は冒頭で書いた冤罪がテーマだ。 2002年12月に、ある新聞記事と出会った監督。その記事の内容はこ...... more
Tracked from ダディャーナザン!ナズェ.. at 2007-02-05 00:33
タイトル : 【2007-9】それでもボクはやってない
おかしい 日本の裁判 裁判とは何か? そして真実とは・・・ 今、運命の法廷が開かれる ... more
Tracked from -☆ EL JARDIN.. at 2007-02-05 00:40
タイトル : 「それでもボクはやってない」
法廷ものっていうのは、ただでさえ極上のエンタテインメントなのですが、いつ何時自分に降りかかってくるかもしれない話の上に、送り込まれる世界がとことん不条理であるということで、上映時間中片時も目を離さずに観続けました。不条理の極みは冒頭に集約されています。...... more
Tracked from the borderla.. at 2007-02-05 22:40
タイトル : 「それでもボクはやってない」
洋画の法廷モノは、陪審員を巻き込んでの弁護士と検事のパフォーマンスが見所で面白い作品が多いと思います。周防監督が11年ぶりにメガフォンを持つとなれば、ハリウッドに負けないエンターテイメント作品を期待しちゃいますよね! ところが、裁判自体が主役といっていいほどの、硬派な作品に最初は戸惑いました。でも、無駄なシーンが一切なく、どんどん映画にのめり込んでしまいましたよ。 昨年、北尾トロという方の書いた「裁判長!ここは懲役4年でどうですか」という裁判の傍聴記を読んだのきっかけに、裁判員制度もはじまるし...... more
Tracked from ペパーミントの魔術師 at 2007-02-08 23:56
タイトル : 0.1%の無罪に向かって。~「それでもボクはやってない」~
まずは公式サイトへ。 →http://www.soreboku.jp/index.html トラックバックも受け付けてるようですので みなさんで意見交換するのもよろしいかと。 てっきりコメディタッチにしながらも最後にホロッとくる そういう作品だとばっか思ってました。 思いっきり正統派社会映..... more
Tracked from Days of Book.. at 2007-02-09 19:39
タイトル : 『それでもボクはやってない』のど真ん中
『それでもボクはやってない』は、日本映画のど真ん中に位置する映画である。……な... more
Tracked from Thanksgiving.. at 2007-02-10 13:02
タイトル : それでもボクはやってない
映画「それでもボクはやってない」を観てきました!! 痴漢冤罪事件を題材にした周防正行監督の映画で、かなり話題になってるし、電車に乗ることも多くずっと気になってたので、観たいと思ってたんですよ。 こんな内容の映画です。 ↓↓↓ 『大事な就職の面接を控えた....... more
Tracked from 映画雑記 at 2007-02-10 15:24
タイトル : それでもボクはやってない
2時間以上なのに、長くは感じなかった程、話も構成も良かったですし、 出演されている俳優も巧かったですし、日本の司法制度の問題定義、 痴漢冤罪の怖さを十分に感じさせてもらったんですが、何か足りない感じ・・・ 取り扱っている題材は違いますが、同じような感覚であったのが、「ユナイテッド93」。 両作品ともに、擬似ドキュメンタリー的な作品である事に要因があるのかもしれません。 2009年から施行される陪審員制度で、選定されたら嫌だなって思ってましたが、 この作品を鑑賞した事により、そんな気...... more
Tracked from 京の昼寝~♪ at 2007-02-19 12:50
タイトル : 『それでもボクはやってない』
明日裁かれるのはあなたかもしれない・・・   ■監督・脚本 周防正行  ■キャスト 加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香、山本耕史、光石研、尾美としのり、田口浩正、高橋長英、本田博太郎、竹中直人      □オフィシャルサイト  『それでもボクはやってない』 就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、会社面接へ向かう満員電車で痴漢に間違えられて、現行犯逮捕されてしまった。 警察署での取調べで容疑を否認し無実を主張するが、担当刑事に自白を迫られ、留置場に勾留されてしまうことに。 勾留生活の中で、孤独感と焦...... more
Tracked from はらやんの映画徒然草 at 2007-02-27 07:22
タイトル : 「それでもボクはやってない」 もう裁判が人ごとではいられ..
周防正行監督の久しぶりの新作です。 今までもユニークな題材を選んできた周防監督で... more
Tracked from カイロの紫のバラライカ at 2007-03-18 14:06
タイトル : 『それでもボクはやってない』  裁きの庭の矛盾
この物語の主人公や、主人公を痴漢と勘違いしてしまった女の子の立場に立たされるとい... more
Tracked from CHEAP THRILL at 2007-04-06 20:55
タイトル : 真・映画日記『それでもボクはやってない』
1月26日(金) 疲れた。 そのひとことに尽きる。 仕事で疲れ、 取引き先との飲み会で疲れ。 新宿・歌舞伎町の「東亞興業チェーン」のチケット売り場に来たのは夜11時半のこと。 公開から一週間になろうとする周防正行監督の最新作、 『それでもボクはやっていない』を見る。 またまた、はっきり言おう。 イイ作品なんだけど、 映画を見た気がしない。 主演は加瀬亮。 役所広司をはじめ、 田口浩正、竹中直人、徳井優先といった『シャルWEダンス?』活躍組から、 瀬戸...... more
Tracked from 銀の森のゴブリン at 2007-04-20 01:08
タイトル : それでもボクはやってない
2007年 日本 2007年1月公開 評価:★★★★★ 監督:周防正行 脚本:... more
Tracked from Addict allci.. at 2009-10-23 15:27
タイトル : それでもボクはやってない
これが、裁判。 ... more
Commented by ぼんべい at 2007-01-28 00:31 x
この映画、多分私こわさに耐えられないです。
とはいえ、とても興味ある題材なので、映画館よりは衝撃が緩和されるであろうテレビ放送かなんかで観ようと思います。
かえるさんのお墨付きがあるならなおさら。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-28 23:41
ぼんべいさん♪
怖いという思いばかりが強いわけではないので、耐えられないものではないと思うけど、映像はTVサイズでもOKなタイプかもしれません。でも、CM入るTVじゃ緊迫感が台無しなので、せめてDVDで観ておくれー。(笑)
こういうリアルな裁判を見ると、『ゆれる』の法廷場面はなんて芝居がかっていたんだろうって思ってしまいます。
Commented by kazupon at 2007-01-29 07:27 x
かえるさん
>世の中に訴えたいテーマをもって、真摯な社会派映画を手がけてくれる人が必要
そうですね~周防監督って日本でも珍しい元気になれる娯楽映画が撮れる人だと思ってたんですけど、今回初めて問題点を指摘する映画
を作られた気がします。でも才能ある方なんで11年ってやっぱりかなり
もったいないなぁって思ってしまいました。^^
弁護士ものってだいたいヒーロー弁護士が出てくる感があるんですけど、役所さんがそういう役なのかと思わせ、実は現実の厳しさを
突きつけられる展開になるのがリアルだと思いました。
自分も自分の言動や洞察、準備ひとつで人の人生を左右してしまう
お仕事って多分よーせんと観ていて強く思いました。
勿論みなさんテキトーには法の世界で生きていられないと思うので、
そういう方のこの映画に対する意見も聞いてみたいなって思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-29 16:44
kazupon さん♪
『Shall weー』 しか観たことないんですけど、私もやっぱり娯楽なコメディを撮る監督ととらえていました。でも、こういうテーマに挑んだのはそんなに意外じゃなくて、撮るべくして撮ったと思えるのですよね。11年前の日本映画界はどんな感じだったのかわからないけど、今は大ヒットの娯楽ものはたくさんあるわけだし、今は別のところに使命感をもったというのがさすがです。11年ぶりでもしっかり冴えているというのが素晴らしいですが、せっかくの手腕を長い間休ませていたのももったいないなーっていうのはやっぱり思いますよね。撮らない期間に力を蓄えていたともいえるのかもしれませんが。
役所さんのような素晴らしい弁護士がついていても、結果は思うようにはならないという現実の不条理がやるせないけれど、それゆえのリアルさがまたいいですよね。
そうですね。弁護士や裁判官の職業についている人の感想や意見も聞いてみたいですね。どんな仕事もある程度の割り切りをもつものなのかもしれないけど、本気で取り組んでもらいたい仕事ですもんね。
Commented by 隣の評論家 at 2007-01-29 21:42 x
こんにちわぁ。
いい映画でしたよねん。
私は、幸運にも周防監督のトークショーつき試写会に参加する事ができました。加瀬さんの起用は、特別な理由はなく一瞬でピンときたという話や。裁判官役のキャスティングが最も難航したという話まで。
最後に、監督自身も今だに答えが見つからない状態だと仰っていました。一緒に答えを探しましょう!という映画だったのかなー。なかなか答えは見つからなくても、この映画をきっかけに日本の裁判制度におののく人が増えるかもしれませんね。
ニューヨークでの試写では、日本では誰も笑わなかったシーンで笑いが起こったそうですね。アメリカ人から見て、どのシーンが滑稽だったのか、知りたいと思いました。
Commented by マダムS at 2007-01-29 21:50 x
トラコメどうもでありんした♪
いやまったくおっしゃるとおり、下手な戦争映画やサスペンス映画よりずっとずっと怖かったですっ! 
「10日間拘留しまーっす!」とあっさり言われて、ほんと、
>被告人のボクの一丁上がり
って感じでしたよねぇー ああ悔しい・・。
あれだけの長時間、全然眠くもならず引きこまれて見せてくれた監督の手腕はやはりすごいです。
Commented by まてぃ at 2007-01-29 23:50 x
こんにちは。
社会派映画、日本ではあんまりありませんよね。
でもこれは、社会派であり、なおかつ身近でこわっと思わせる見事な演出だったと思います。自分が捕まったら・・・と思うと、ついつい電車で周りを確認してしまいます。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-30 12:33
隣の評論家 さん♪
周防監督のトークショー!とってもうらやましいです!
周防監督ってステキですよね。いいなー。
キネ旬のバックナンバーの加瀬亮特集記事を読んだのですが、オーディション会場にはたくさんの俳優がつめかけていたにもかかわらず、世間話をしただけで加瀬っちに白羽の矢が立ったそうですね。加瀬クンをキャスティングしたことによって、主人公のキャラクターが方向付けられていったという。監督のそのピーンという勘は素晴らしいです。
そうですよね。答えなんて、簡単に見つけられるものじゃないですよね。よい方向に向かうためには、じゃあどうすればいいのかって、初めの一歩もまるで検討はつかない。でも、こういうエンタメ映画を通じて、日本の裁判制度の問題点を具体的に痛感する機会が与えられたのは素晴らしいことですよね。
アメリカ人の笑いのポイントも気になりますねー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-30 12:33
マダムS さん♪
怖かったですよね。硫黄島を観た時よりも、神経は張りつめていたと思います。
「10日間拘留しまーっす!」という言う側は、言いなれているから実に簡単にその台詞をのたまうんですよね。そこにコミカルさも感じられて、周防映画ならではの味わいでした。とても重大で真面目な題材を、こんなにおもしろく見せてくれるなんてやっぱりさすがですよね。あっという間でした。悔しささえも充実感に変わりましたよ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-01-30 12:34
まてぃ さん♪
社会派映画は結構つくられていると思いますけど、そういうのは商業映画にならないようで、シネコンで上映されたりしないんですよね。それがあの周防監督がメガホンをとってくれたおかげで、こういうテーマでも、みんなが楽しめる娯楽作品になったわけですよね。
本当にいくらでも身近に起こりうるんだという恐怖感でいっぱいになりましたよね。それでいて、電車に乗る際の教訓も学べてよかったのかも。気をつけてくださいね。(笑
Commented by リーチェン at 2007-01-30 22:00 x
かえるさん、こんばんは!
今年最初のガツン!ムービーになりましたね。
ものすごく緊迫感があって、淡々と描いているようにみえるけれど、あいつが意地悪いとかそういうレベルではない、もっと奥深い憤りや現実を知って欲しいという監督の想いが伝わってきて、よかったですよ。

でも99.9%が有罪という数字にも驚き・・・ やってなくても「やりました。」で逃げたくなるよね・・・
Commented by CaeRu_noix at 2007-02-01 10:45
リーチェン さん♪
ガツン!ムービーでしたよねー。
それでいてわたし的には泣ける映画。
その緊迫感は格別でしたよね。我がことのようにスリリングで怒り心頭。ハリウッド映画の法廷シーンなんかに比べると大仰さがなくて、淡々と描いているような印象もあるんですが、それがむしろリアルで引き込まれちゃうんですよね。特別な悪者が登場するんじゃなくて、その職種にはそういう人っていそうだよなー、そういう人に当たることも多いんだろうなーって思わせられるところがほどよかった。監督の想いが節々から伝わってきましたよね。
99.9%が有罪というのはあまりにも酷いですよね。あんなに辛い思いをするなら、罰金払う方がましかなーって思います。どうにかすべきな仕組みですよね。
Commented by borderline-kanu at 2007-02-05 22:54
こんばんは。
2時間越えの映画なのに無駄なシーンなんて、1つもなくて、加瀬くんと一緒に憤ってました。きっと監督も裁判をリサーチする過程で同じような思いだったんだろうなと、感じました。
それにしても、疑わしきは罰せずなんて言葉は、通用しないんやなと実感しましたよ。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2007-02-06 11:54
カヌ さん♪
時間の長さを少しも感じさせませんでしたよねー。緊迫感に恐怖感と怒りを伴う興奮に包まれて、あっという間に2時間以上が経過しました。長い映画には途中で退屈さを感じるものも多い中、さすがだなーって思います。周防監督の疑問と怒りにしっかと共感。
「疑わしきは罰せず」にはほど遠いこの裁判のシステムにゾッとしましたねぇぇ。
Commented by mar_cinema at 2007-02-10 15:23
こんにちは。
2時間を超えるのに、90分位に感じた作品でした。
ある意味では、時間が自由になるフリーターが主人公でしたが、
普通の社会人が、会社クビになったりとか・・・っていう悲惨な展開も、
観てみたかったような気がしますが、
そうなると、他にスポットがいってしまうので、これがBESTだったと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-02-12 15:23
mar さん♪
長さを感じさせない作品でしたよねー。
主人公が普通のサラリーマンだったら、罪を認めて罰金を払うことを選びそうですよね。フリーターという設定が今日的でよかったなと私は思います。満員電車に乗りなれていないから、ああいう乗り方をしたのだろうし・・。そうそう、これがベストな設定です。
Commented by かいろ at 2007-03-18 14:12 x
かえるさん、こんにちは。TBを送らせていただきましたのでよろしくお願いいたします。
ほんとに長さを感じませんでした!加瀬くんが歯磨きしながら泣き出してしまう場面ではもらい泣きしてしまいました。こんなに理不尽な話冗談じゃない!なんて思うけど、いつ同じような目に遭うとも限らないんですよね・・・。
男性も女性も、痴漢冤罪を作らないように満員電車の乗り方には気をつけないといかんなあと的外れなことを考えたりもしたのでした。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-19 12:28
かいろ さん♪
ハラハラドキドキしっぱなしで見ごたえ満点でしたねー。加瀬くんの人物造形、挙動の一つ一つがリアルで、すっかり感情移入しちゃいましたよねぇ。私は、場面ごとに彼にもらい泣きをしたというよりは、終始その状況の恐ろしさと理不尽さに対する悔しさにナミダが流れ続けていたカンジでした。まったく理不尽なんだけど、こういうシステムになっているのは現実なんですよね・・・。
制度の問題点をどうにかしてほしいというのがまず第一ですが、皆が本当の犯罪も、冤罪も防ぐ配慮をすることも必要かもしれませんね。
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