かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『ボビー』
2007年 03月 10日 |
ボビーの素晴らしいスピーチ。そして、人々はそれぞれこうやって生きているんだということを感じさせる群像劇。

1968年6月5日未明に、ボビーの愛称で親しまれた次期大統領候補ロバート・F・ケネディ上院議員がL.A.アンバサダー・ホテルで銃弾に倒れるまでの運命の夜。
それは、兄のジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された5年後、キング牧師が暗殺された2ヶ月後。



群像劇は大好き。ホテルものも大好き。まさにグランド・ホテル形式であの夜が再現される。元ドアマンのアンソニー・ホプキンスらによって、映画についての会話シーンがあるのが心憎い。「『グランド・ホテル』は観た?」「BONNIE AND CLYDEは?」
あの夜? いえ、私は知らなかった。JFK暗殺の5年後に、その弟、アメリカの希望の星がこんなふうに命を奪われてしまったことをきちんと認識したのは初めて。事の重大さと初めて向き合い、なんて無念な出来事だったのだろうと今さらながらに胸を痛めた。

冒頭で流れるニュースフィルムによって最初から感動でいっぱいになる。アメリカにとって大切なことは何かを雄弁に語るその姿、その笑顔に瞬時に惹かれる。その力強い演説の内容の一言一言に共感し、ああ、この人が大統領になってくれたら、どんなにかよかっただろうということを今さら思い知り、彼の言葉を噛みしめる。

そんなボビーが登場するのはあくまでもニュース映像の中にだけ。俳優の誰かがその役を担って観客の目の前でその人を演じないこと、その亡き人がニュース映像内にしか登場しないことで、ボビーは代役のきかない他ならないボビーであったんだということを痛切に感じる。そして、映画という虚構の中で、ボビーの姿だけはありのままのものであり、ニュースの中でしか再現されないことがその喪失感を強めるのだった。

そんなボビーの物語? いえ、描かれるのはその夜、アンバサダー・ホテルにいた様々な人々の物語。22人もが登場するなんて、誰がどういう境遇の人かちゃんと把握できずに、混乱してしまうのじゃないだろうかという不安があったのだけど、その辺は実に見事に構成されていた。有名俳優が多かったこともあり、1人ひとりの人物造形と彼らの境遇を浮き彫りにする一つ一つのエピソードがさりげなくも印象的で、次から次へと登場する人々のドラマ、彼らの人生に自然に寄り添い楽しむことができるのだった。

ボビーのようなヒーローがいるのがまぎれもないアメリカであり、同時に不平等な労働環境で働く移民がいるのもアメリカなのだ。そして、これは、ボビーの物語であるからこそ、メキシコ出身の見習いコックも重要な主人公なのだ。それがボビーが向き合うアメリカの現実であり、こうやって人々はそれぞれの生活を抱えて、ささやかな夢や希望をもって生きているということを実感させてくれるのが群像劇の醍醐味。ホテルの支配人から厨房のコックや電話交換手までが登場することが嬉しい。ボビーの目線がそうであったように、映画も自ずと不遇の中で生きる人々に視線が注がれるのだ。

リンジー・ローハンのエピソードには泣けてしまった。「結婚するのは、愛のため?お金のため?」 1人の未来ある若者の命を救うため。そんなこともあったのかもしれない。ボビーが大統領になっていたら、ベトナム戦争の犠牲者を増やさすにすんだに違いないということを考えながら、花嫁になるリンジーちゃんの選択に心うたれた。現在進行形で、イラクに多くの人々が派遣されているからこそ、その一幕がとても感慨深かった。ボビぃぃー

ホテルに居合わせた人々の多くはそれぞれの人生を歩んでいる無関係の人たち。だけど、皆が願っていることはそれほどに大差はないはずだ。境遇は違っても、多数の人々がボビーの掲げるヴィジョンに共鳴して、大きな拍手を送ったのだ。最後の演説はあまりにも素晴らしく、40年近く前のものだというのが信じられないほどに現在も変わらない重要なテーマを掲げている。その言葉にただただ感動させられる。今なお彼が失われてしまったことが悔やまれるとともに、彼がいなくてもボビーの追求したアメリカに、そんな社会に近づいてほしいと願わずにはいられない。

隅々まで楽しめました。ホテル群像劇はやっぱりいい。

ボビー Bobby
2006 公式サイト
監督・脚本:エミリオ・エステヴェス
撮影:マイケル・バレット
美術:パティ・ポデスタ 音楽:マーク・アイシャム
出演:ハリー・ベラフォンテ/ジョイ・ブライアント/ニック・キャノン/エミリオ・エステヴェス/ローレンス・フィッシュバーン /ブライアン・ジェラーティ/ヘザー・グラハム/アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ハント/ジョシュア・ジャクソン/デイヴィッド・クラムホルツ/アシュトン・カッチャー/シア・ラブーフ/リンジー・ローハン/ウィリアム・H・メイシー/スヴェトラーナ・メトキナ/デミ・ムーア/フレディ・ロドリゲス/ マーティン・シーン/クリスチャン・スレーター/シャロン・ストーン/ジェイコブ・ヴァルガス/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/イライジャ・ウッド
.
[PR]
by CaeRu_noix | 2007-03-10 13:00 | CINEMAレヴュー | Trackback(22) | Comments(20)
トラックバックURL : http://latchodrom.exblog.jp/tb/4927774
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from Wilderlandwa.. at 2007-03-10 15:01
タイトル : 「ボビー」映画感想
ロバート・ケネディ暗殺事件を題材にした映画「ボビー」(原題BOBBY)を見てきま... more
Tracked from e-mono select at 2007-03-10 17:00
タイトル : 映画「ボビー』を試写室にて鑑賞。
 1968年6月5日、ロバート・F・ケネディが暗殺される16時間前に暗殺場所になったアンバサダーホテルを舞台に、事実の中にフィクションを盛り込み、「グランド・ホテル」スタイルという、同じ場所で様々な人物が同じ時間軸で交差する22名の群像劇。キャストがとにかく豪華で製作総指揮を名乗り出たアンソニー・ホプキンスを筆頭にシャロン・ストーン、ヘレン・ハント、イライジャ・ウッドなど主演級のキャストの他に監督のエミリオ・エステヴェスの父親のマーティン・シーンと監督の昔の恋人であったデミ・ムーア、その夫役を監督自身...... more
Tracked from Brilliant Da.. at 2007-03-10 22:53
タイトル : 『ボビー』
1968年6月5日、LAアンバサダー・ホテル。 アメリカの希望の星/ロバート・F・ケネディが暗殺される16時間前から事件までの群像劇。 今年のゴールデン・グローブ賞の方では 作品賞と、ブライアン・アダムスがこの映画のために書き下ろしたメイン・テーマ“Never G..... more
Tracked from UkiUkiれいんぼーデイ at 2007-03-11 18:09
タイトル : ボビー
エミリオ・エステヴェスさ〜ん! あなた、こ〜んなに引きつけられる脚本を書ける方だったのねぇ〜。 監督としても、とても素晴らしい出来栄えでした! 出演者が豪華なだけの映画かと思いきや、そうではなかった! <出演者> ハリー・ベラフォンテ(元ホテルマン・ネルソン) アンソニー・ホプキンス(元ドアマン・ジョン) ローレンス・フィッシュバーン(副料理長エドワード) ヘザー・グラハム(交換手アンジェラ) ジョイ・ブライアント(同じく交換手パトリシア) マーティン・シーン(...... more
Tracked from 真紅のthinkingd.. at 2007-03-11 22:23
タイトル : 惨劇の追憶〜『ボビー』
 1968年6月5日、アメリカ大統領予備選挙の最中、ロバート・フランシス・ ケネディ(RFK)上院議員が暗殺された。カリフォルニア州の民主党予備選に勝利 した直後、遊説先のアンバサダーホテルで彼=ボビーが凶弾に倒れるま... more
Tracked from the borderla.. at 2007-03-11 23:05
タイトル : 「ボビー」
この映画のチラシを初めて見たときは、てっきり故ケネディ大統領の話と思い込んでました。家にある「JFK」のDVD観て予習しなきゃと意気込んでいたのですが、弟のロバート・F・ケネディ(ボビー)と知って、結局観ず終い。アメリカ人ならこんな馬鹿な勘違いはないんだろうなぁ。でも、あまり思い入れもなく、リアルタイムで知らないアメリカ人以外には、どれぐらい興味を持てるんだろうかと思ってました。 これはあくまでも、ボビーが暗殺された、アンバサダーホテルに居合わせた人々の物語。確かにボビーは主役のようで主役じゃな...... more
Tracked from やまたくの音吐朗々Diary at 2007-03-11 23:10
タイトル : 「ボビー」 入魂の一撃!
2月24日より公開される映画「ボビー 」の試写。 2007年の映画史に間違いなくその名を刻むであろう傑作である。 「語り尽くせない」という言葉があるが、この映画にはその言葉がぴたりと当てはまる。プロット、キャスト、演技力、映像、セット、編集、メッセージ性... more
Tracked from -☆ EL JARDIN.. at 2007-03-12 02:59
タイトル : 「ボビー」
群像劇の肝は何かといえば、個別の人物設定や物語が充実していることに加えて、いかにそれらを一つの主題に収れんさせていくかにかかっています。昨年のアカデミー作品賞に輝いた「クラッシュ」も綿密に織り込まれた秀作でしたが、この「ボビー」は、何よりRFKの暗殺とい...... more
Tracked from ハピネス道 at 2007-03-12 07:21
タイトル : 「ボビー」 1968年と今の共通点を考える
ロバート・F・ケネディ、ボビーの愛称で親しまれていた上院議員が 暗殺されたその日、 現場となったカリフォルニアのアンバサダーホテルを舞台に 繰り広げられる群像劇。 いわゆる「グランドホテル」形式で描き出されるそれぞれの人間ドラマ ひとつひとつが1968年という時代を映す多面体として、 確かな形を作り上げている作品でした。 人種差別、貧富の格差、ベトナム…。 もう40年近くも前の話なのに、時代背景に現在との酷似点を見て、 不思議な感覚に捕われるのは私だけではないと思います。...... more
Tracked from ラムの大通り at 2007-03-12 10:04
タイトル : 『ボビー』
※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がいいかも。 (原題:Bobby) 「う~ん。う~ん」 ----ど、どうしたのニャ? 「いやあ、この映画、あまりにも特殊すぎてね。 ご紹介が実に難しいんだ」 ----ちょっと待って。 これって確か、ビッグスターがたくさん出ている映画だよね。 ロバート・F・ケネディ=ボビーが暗殺された1968年6月5日、 アンバサダーホテルに居合わせた人々に 何が起こったのかを描いているのでは? 「そうなんだ。 ス...... more
Tracked from レザボアCATs at 2007-03-12 20:21
タイトル : #36.BOBBY ボビー
 ロサンゼルス、アンバセダーホテル、1968年。ロバート・ケネディ、通称BOBBYの暗殺事件の際に、偶然居合わせた22人の物語。この群像劇というものに、アメリカの歴史として衝撃的な、運命的な日にちというものがあるだけに、そのバラバラな個々のストーリーを編み上げる...... more
Tracked from とにかく、映画好きなもので。 at 2007-03-13 01:36
タイトル : ボビー
 何故、時代を経て伝わるロバート・ケネディ(愛称ボビー)の演説が、今を生きる現代においてもスッと心に入ってくるか。言葉による静かな力がアンバサダー・ホテルに静かに響くとき。その時代に生きている人々の姿も同時に観え、また今を生きる人々と底辺....... more
Tracked from cococo at 2007-03-13 02:21
タイトル : ボビー(BOBBY)
ロバート・F・ケネディ上院議員が遊説先で暗殺された日、現場となったアンバサダーホ... more
Tracked from And life goe.. at 2007-03-13 12:32
タイトル : ボビー
監督・脚本: エミリオ・エステヴェス キャスト:アンソニー・ホプキンス ハリー・ベラフォンテ シャロン・ストーン デミ・ムーア イライジャ・ウッド リンジー・ローハン ヘレン・ハント ウィリアム・H・メイシ... more
Tracked from Happy Together at 2007-03-13 16:45
タイトル : 『ボビー』(06アメリカ)
選挙開票当日、勝利宣言の後凶弾に倒れたアメリカ大統領候補の通称ボビー。 その時までのホテルにいた人たちを巡る群像劇ですが、一番の主役で感動を呼んだのはボビー、あなたのスピーチでした・・・ ... more
Tracked from 悠雅的生活 at 2007-03-15 19:40
タイトル : ボビー
1968年6月5日。ロサンゼルス。‘その’1日。... more
Tracked from 我想一個人映画美的女人b.. at 2007-03-16 17:22
タイトル : ボビー / BOBBY
ボビーとは、アメリカ大統領 JFK(ジョン・F・ケネディ)の実弟であり、 後継者と目されていたロバート・F・ケネディの愛称。 ロバート・F・ケネディ 去年のトロント映画祭で観てきた作品、いよいよ日本でも公開!! 3月公開予定だったはずが、突然2月に変更されていた。 あちらでは字幕なしで観たから細かい会話などきちんとわかってなかったので しっかりと確かめてきたのでもう一度、改めてレビュー★2度目の鑑賞です。 {/heart_orange/}トロント映画祭『BOBBY』レッドカーペット&レビュー{/...... more
Tracked from 映画通の部屋 at 2007-03-17 21:09
タイトル : ボビー
「ボビー」 BOBBY/製作:2006年、アメリカ 120分 監督、脚本:エミリ... more
Tracked from パピ子と一緒にケ・セ・ラ.. at 2007-03-20 12:03
タイトル : ボビー/BOBBY
世界の運命が変わるとき__。彼らは何を見たのか。1968年6月5日、ロサンゼルス・アンバサダーホテルには様々な想いの22人の人間たちがいた。あの歴史的な夜を描く“希望”の物語のために、映画史上最高のキャストが集結!! 当時、大統領候補の筆頭と目されていたロバ...... more
Tracked from シネクリシェ at 2007-03-22 03:49
タイトル : ボビー
 1968年のアメリカ大統領選挙に名乗りを挙げていたロバート・ケネディ上院議員は、その勝利を目前にして、ロサンゼルスのアンバサダーホテルで凶... more
Tracked from 銅版画制作の日々 at 2007-03-22 23:48
タイトル : 『ボビー』試写会☆2月13日大阪メルパルクホールにて
2月24日よりロードショーされる『ボビー』の試写会に、友人と行って来た。ボビーとはロバート・F・ケネディの愛称。1968年6月5日、彼はアメリカの希望とまで言われ、次期アメリカ大統領候補としてカルフォルニア州選挙を勝ち取ったその勝利の夜凶弾に倒れ、42歳という若さで亡くなった。キング牧師が暗○された2ケ月後の出来事だ。このお話はその事態が起きる16時間前、現場のLA、アンバサダーホテルには様々な人種、年齢、階層、境遇に属する22人の人間たちがいた。それぞれ交錯しながら、時間は流れていき、不安や苛立ちを...... more
Tracked from 映画、言いたい放題! at 2008-04-11 23:40
タイトル : ボビー
こんなに大物集めちゃって大丈夫なの? ともかく豪華ですねー。 スターが集まると一人一人の見せ場が必要になって 失敗したりするのですが。。。 監督は、あの、エミリオ・エステベス! お手並み拝見。 DVDで観賞。 1968年6月5日、カリフォルニア州ロサンゼルス。 アン... more
Commented by masala at 2007-03-10 17:04 x
こんにちは、TBありがとうございます。
「ボビー」を見ると、あの時ロバートが大統領になっていたらアメリカは変わっていたのではないか、と言うメッセージが込められているように感じました。
これからも「e-mono select」を宜しくお願いします。
Commented by マダムS at 2007-03-10 23:03 x
ロマーンんん・・!! あ、ちがった。。( ̄ロ ̄lll)
こちらはボビーぃ~でしたね!(泣きごとは私の方に書きました)

ホテルの群像劇、楽しまれたようで良かったです~ ちょっぴり文句言いつつ私も結構引きこまれて鑑賞していましたよ。 リンジーちゃんのエピソードもほろりとしましたね。モデルとなった女性がいたとか・・。
なるほど! ”ボビーは代役のきかない他ならないボビー” そういう意味を込めて、あえて俳優に演じさせなかったのかもしれませんねぇ!
世界中の国々がボビーの理想とした国家に少しでも近づけるように、努力したいものですね。
Commented by 真紅 at 2007-03-11 22:27 x
かえるさま、こんにちは。TBさせて下さいね。
本当に、40年前の演説とは思えないほど現代とリンクしていましたよね。
こんな豪華なキャストでこんな真摯な映画を作ったエミリオ・エステヴェス監督に敬意を表したいです。
群像劇、私も大好きです。ではでは。
Commented by borderline-kanu at 2007-03-11 23:48
こんばんは~
ボビーが暗殺されたことは知識としては知ってましたが、キング牧師に並ぶぐらいの国民から期待されてる人だったとは、勉強になりました(^^;
今でも通用する演説だなと思いましたが、今の大統領が過去の過ちを生かそうとしてないということでも、あるんでしょうね。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-12 00:27
masala さん♪
コメントありがとうございます。
そうなんですよねー。たられば話をしても仕方ないとは思いつつ、あの時ロバートが大統領になっていたら、アメリカは今とは違うアメリカで、世界はもうちょっと平和だったかもしれないと思ってしまうんですよね・・・。
またよろしくお願いします。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-12 00:31
マダムS さん♪
ああ、ろまーーん。ああ、もりえーるぅぅ
じゅりぃぃぃー。てりぃぃぃ。
こちらはぼびぃぃぃ。ロバートなら、ロビーにならないの??

ふふふ。もちろんボビーの演説が最大の感動場面なんですが、群像劇全体もお見事に綴られていたと思うんです。
リンジーったら、なかなかよい演技をしていましたよね。リンジーちゃんに泣かされちゃうとは思いもよりませんでした。
そうですね。現実にあるボビーの不在を意識させるべく、俳優が演じるボビー役がなかったのだろうし、代役はきかない存在であったとも思うんです。いやしかし、その意思を受け継ぐ政治家はいなくては困るのですけれどね。
ボビーのスピーチの普遍性に驚きつつ、今からでも目指したいと思いますよね。
Commented by えい at 2007-03-12 10:03 x
こんにちは。

>俳優の誰かがその役を担って観客の目の前でその人を演じないこと、その亡き人がニュース映像内にしか登場しないことで、ボビーは代役のきかない他ならないボビーであったんだということを痛切に感じる。

まさにそうですね。
この映画は、隅々まで心を配られた作品だと思います。
監督エミリオ・エスベテスに感謝の気持ちでいっぱいです。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-12 11:37
真紅 さん♪
群像劇お好きですかー。嬉しいです。
群像劇って必ず、それぞれのエピソードの描写が浅いとか、それぞれがうまく絡み合っていないというようなマイナスな感想が見受けられがちなんですが、私には欠点が見当たりませんです。
あのボビーの演説が40年近くも前のものであることが信じられません。見事に現代にリンクしていますよね。それほどに普遍的な重要なことを訴えていることに感動がいっぱいです。
私だったら、本作にアカデミー賞を上げたいです。
エミリオ・エステヴェス監督の志とその手腕に拍手です。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-12 11:37
カヌ さん♪
私はちゃんと認識していませんでした。JFKはホテルで暗殺されたんじゃなかったよなーって映画を見る前は兄さんの方と混同していたほどに・・・。
キング牧師ほどには広く伝えられていなかったようなカンジですよね。だから、知ることができてよかったです。本人をほとんど知らず思い入れのない私でもこんなにも心を動かされてしまう素晴らしいヴィジョンをもった人でしたね。
現大統領はもしかしたら、過去の悲劇を教訓に、素晴らしい大統領になっちゃうと暗殺される恐れがあるから、あえてバカ大統領でいるのかもしれません?って思うほどに理解不能。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-12 11:39
えい さん♪
コメントありがとうございます。
監督の思い、その当時の人々の思い、ボビーの思い、それぞれが重なって画面から伝わってくる力強い感動作でした。
えいさんはたくさんの映画を網羅されているので、私は全部にトラックバックしてはいないんですが、本作はえいさんにとって「特別な作品」とコメントされていたので送らせていただきました。
このホテルが『卒業』の舞台だったことは後で知りました。そんなことへの細やかな目配せにも心うたれます。
Commented by とらねこ at 2007-03-12 20:26 x
かえるさん、こんばんは☆
>>俳優の誰かがその役を担って観客の目の前でその人を演じないこと、その亡き人がニュース映像内にしか登場しないことで、ボビーは代役のきかない他ならないボビーであったんだということを痛切に感じる

この言葉、まさにその通りでしたよね!
あのニュース映像が、この映画の実写と交互に映される、というテクニックも、とても面白いものに感じました。
それから、ホテルのボビーの演説を聴きに来た、観客をこちら側から映すのも面白かったですね!
人々の希望がその表情に表れているんですよね。
何度もこの作品、涙が出てしまいました。
Commented by orange at 2007-03-13 01:35 x
こちらにもお邪魔します☆
メッセージがあまりにも現代にも響いてくるので、これはいつの時代も変わらない人々の思いの話だと思いました。
エミリオ・エステヴェスは思いもあるのだろうけれど、丁寧に優しく作品を作り上げていましたね♪
Commented by あかん隊 at 2007-03-13 02:20 x
かえるさん、お久しぶりです。TBとコメントをありがとうございます。
凶弾に倒れた時も、「他の人は大丈夫か?」と聞いていたという彼。どうして「良い魂」を連れていってしまうの?>神様 って言いたい。「哀しみ」で胸がいっぱいになった映画でした。
Commented by Nyaggy at 2007-03-13 12:38 x
かえるさん、こんにちは。
またまたお邪魔させていただきました。
私も群像劇大好きです。
舞台がほとんどホテルの中だけという所もGood♪
ボビーの演説には、かなり熱く心打たれました。普段はパンフレット買わないのですが、演説の原稿見たさに珍しく買っちゃいましたよ。
でも、それを抜かしても、群像劇としても秀逸だったと思います。リンジーのエピソードも素敵ですよね。今まではアイドル系だと思っていたのですが、なかなか自然体でいい演技でしたね。
Commented by リーチェン at 2007-03-13 16:51 x
かえるさん、TB&コメントありがとうございました!

当時のアメリカの様々な問題をホテルという空間にいる人たちに見事にあてはめて影の部分を描き出したからこそ、ボビーのような指導者が必要だった理由もよく分かりました。
星条旗といい本作といい、やはりたくさんの人に見てもらいたい映画であることは言うまでもないし、この演説を今再び聞くことができたことに感謝したいです。ボビィ~~~ですよね!(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-13 22:41
とらねこ さん♪
共感ありがとうございます。
ニュース映像の使い方は効果的でしたよねー。リアルタイムで知らなくても同時代の臨場感に引き込まれてしまうカンジ。交互に映された時も、彼らの思い/希望がボビーの演説に重なるように感情に訴えて来ましたよね。
そうして、そうそう、そうやってボビーの目線で支持者をとらえるというカメラもナイスでしたよね。人々から見たボビーを映し、ボビーから見た人々も映し出す。こうやって振り返り、実に見事な手法、構成だったと再認識。
涙、涙でしたよね。私にとっても今のトコ今年の多量泪映画TOP3でし。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-14 23:19
orange さん♪
ボビーの演説はまさに現在のアメリカや世界に通用するものでしたよね。社会は移り変わってるのに、同じような問題を抱えていることに愕然ともしますが、それ以上に、40年前に、とっくにこういう主張をしている大統領候補がいたんだということに感動してしまいました。そして、人々もいつの時代も同じように不穏な社会で希望を抱いて生きているのですよね。
監督の真摯な姿勢と優しさが伝わってきましたよね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-14 23:20
あかん隊 さん♪
お久しぶりです。というか、カヌさんや現象さんやとらねこさんのところであかん隊さんのコメントをお見かけしているのでそんなに久々という感覚のない私なんですがー。
おお、そうなんですかー。自身が直撃されて倒れた時に、他の人のことを心配するなんて、素晴らしすぎますね。憎まれっ子は世に憚り、そんな崇高な魂ばかりが失われてしまうなんてやるせないです。悔やみきれませんよね・・・。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-14 23:27
Nyaggy さん♪
群像劇はいいですよねー。この世界ではこうやって皆がそれぞれの人生を生きているんだなーということを俯瞰させてくれるから好きです。限られた主人公に主観で感情移入するばかりでなく、生の多重奏のような響き方をするところにうたれるんです。
たった一夜のホテルというシチュエーションもいいですよね。客室ばかりじゃなく、厨房も大きな見せ場だったりしたのがナイスでした。一番のポイントはもちろんボビーなんですが、ボビー抜きで、その時代の群像劇としても見事なものでしたよね。
演説テキストが載っている、パンフレットいいですねー。
リンジーちゃんはフィッツジェラルド劇場でもよかったです。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-14 23:29
リーチェン さん♪
その時代の社会背景をよく知らなくても、エピソードや台詞によって、その当時のアメリカの状況やそこにある問題が見えてくるというつくりが巧かったですよね。そして、そんな時代には、ボビーのようなポリシー、ヴィジョンをもった指導者が熱く望まれるということがすんなりと伝わってきて、今の私たちもその思いに共鳴せずにはいられなくなるんですよね。
JFKの映画や小説を見た頃は、多くをわかっていなかった私ですが、今ようやくボビーの素晴らしさを知り得ることができてよかったです。演説を聞けてよかったですよねー。ボビィィィ~~~♪ 研?
<< 『パリ、ジュテーム』 Pari... PageTop 3月10日の公開映画ちぇーっくなど >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon