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『今宵、フィッツジェラルド劇場で』
2007年 03月 14日 |
さよなら、ロバート・アルトマン。

ミネソタ州のフィッツジェラルド劇場での、長年親しまれてきたラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の最後の公開生放送。



雨の夜のダイナーのショットからググッと心を掴まれる。ああ、さすがだ。アメリカの古きよき時代を思わせるカントリー・ミュージックで盛り上がるこの物語の始まりに、アメリカの田舎のよき風景の象徴的なダイナーがそこにあるだけでもうたらまらなくドラマチックなのだ。昨年11月に亡くなった巨匠ロバート・アルトマンの遺作ということで、少し厳粛な気持ちで向き合ってみるのだけど、そんな堅苦しい姿勢が似合わない陽気で楽しいショーがやがて始まる。

カントリーなんて決して好んで聴くジャンルの音楽じゃないのだけど、こうやって愉快なステージで熱唱されると何だかとても楽しくて心にビンビン響いてくる。『ドリームガールズ』よりも泣けるのだ。実在のラジオ番組の司会者ギャリソン・キーラーの語りはとにかく可笑しいし、ダスティ&レフティのカウボーイデュオのお下劣ネタオンパレードSONGも面白い。そのネタは他のシチュエーションだったら、笑えないかもしれないんだけど、生放送ステージの和気あいあいとした雰囲気の中で聞いていると、顔がほころんでしまうのだ。CMも彼らがやるっていうのがもう最高。映画なのだから本当はシナリオがあるのだろうけど、生放送のハプニングとアドリブが臨場感いっぱいに伝わってくるんだから見事だよね。ダクト・テープ買いたくなります。

ロンダとヨランダのジョンソン姉妹デュオも素晴らしい。気持ちのいいハーモニー。長年こうやって楽しく歌い続けて来たんだなっていう年季を感じさせるから不思議。ステージ上でも完璧なコンビネーションを見せてくれるけど、楽屋での2人の漫才みたいなやり取りも楽しくてしょうがない。本番のステージショーだけでなく、楽屋の賑やかさをふんだんに見せてくれるから、人生を感じてしまうのかな。姉妹の衣装とインテリアの色味、やわらかな灯りに照らされてのカントリー調とでも言うべき楽屋の色のトーンがとてもステキだったことも印象的。撮影監督が『エデンより彼方に』の人だと知り納得。

キャストの中で、ヴァージニア・マドセンは異質な気がしたのだけど、そういう役なら異質も当然か。天使ちゃんのイメージをふさわしからぬクールな美女。自称天使ちゃんなのにしっかりここの人に恨みをもっているというのがアルトマン映画らしくブラック。大企業にラジオ局が買収されて放送が終わるというのはアルトマン作品にふさわしいらしい設定だなと思ったけれど、最後に彼女が死神なお仕事までしちゃうところがさすがだなぁ。それはテキサスからやって来るメディア買収者。
それでいて、白いコートの女が最後にカメラの方に向かった姿にはドキリ。

映画に描かれる死というのはありふれているものだけど、やはりチャックじいさんのそれは特別なものとして響いてきた。最後の生放送中にいっちゃうなんて人騒がせな話だけど、満ち足りた瞬間に訪れたものだったのだろうな。老人の死は悲劇ではないという言葉に悲しみも和らぐ。アルトマン自身がそんなふうに大らかに死を受け止めてくれたような気がしてしまう。ラジオ放送の終わりとアルトマンの人生の終焉が重なって寂しい気持ちにもなるのだけど、この陽気なステージと、劇場が壊された後もパワフルに生きようとする彼らの姿を見て、しんみりするよりも温かな感動が心にあふれるのだった。

最後にステキな作品をありがとうー。

後で知って、もう一つ嬉しかったこと。大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督が、病状が心配されたアルトマン監督のスタンバイとして、撮影現場に立ち会っていたそうだ。PTAの『マグノリア』は、アルトマンの『ショート・カッツ』を髣髴とさせるものだったもんね。群像劇の名手の後継者として、新旧の大好きな監督同士にそんな繋がりがもたれていたこともステキな贈り物。

今宵、フィッツジェラルド劇場で 
A Prairie Home Companion 2006 公式サイト
監督:ロバート・アルトマン
脚本:ギャリソン・キーラー
撮影:エド・ラックマン
美術:ディナ・ゴールドマン
音楽:リチャード・ドヴォスキー
出演:メリル・ストリープ/リリー・トムソン/リンジー・ローハン/ギャリソン・キーラー/ケヴィン・クライン /ウディ・ハレルソン/ジョン・C・ライリー/トミー・リー・ジョーンズ/ヴァージニア・マドセン/マヤ・ルドルフ/L・Q・ジョーンズ/メアリルイーズ・バーク/スー・スコット/ティム・ラッセル
(渋谷 Bunkamura ルシネマ)
.
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by CaeRu_noix | 2007-03-14 23:33 | CINEMAレヴュー | Trackback(28) | Comments(24)
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タイトル : *今宵、フィッツジェラルド劇場で*
{{{   ***STORY***            2006年  アメリカ ミネソタ州セントポールのフィッツジェラルド劇場で、長年親しまれてきたラジオショウ「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の、最後の公開生放送が始まろうとしていた。私立探偵を気取った用心棒ノワール、名司会者キーラー、カントリーシンガーのヨランダとロンダのジョンソン姉妹、カウボーイソングデュオのダスティとレフティらが、次々と楽屋入りする。やがてショウが始まり、白いトレンチコートの美女が現れる……。            ...... more
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タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
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Tracked from knockin' on .. at 2007-04-18 01:32
タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
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タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
 古風なバラエティーラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」が迎えた最終日を描いた作品です。  番組の進行を軸に、楽屋で昔話にひたる老いた出演者たち、私立探偵気どりの保安係、ラジオ局を買収した企... more
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タイトル : 「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
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タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
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タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
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タイトル : 今宵、フィッツジェラルド劇場で
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タイトル : 『A PRAIRIE HOME COMPANION』今宵..
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Tracked from Sweet* Days** at 2007-10-18 09:55
タイトル : 『今宵、フィッツジェラルド劇場で』
今宵、フィッツジェラルド劇場で(2007/07/27)ロバート・アルトマン商品詳細を見る監督:ロバート・アルトマン CAST:メリル・ストリープ、ウディ・ハレルソン、ケヴィン・クライン 他 30年間公開ラジオショウが行われていたフィッツジェラルド劇場は大企業の買...... more
Tracked from シネマ・ワンダーランド at 2007-11-25 20:51
タイトル : 「今宵、フィッツジェラルド劇場で」
朝鮮戦争を痛烈に批判した「M★A★S★H」や、ハリウッド映画界の内幕を暴いた「ザ・プレイヤー」などの作品で知られる米映画界の鬼才、ロバート・アルトマン監督が2006年に撮ったドキュメンタリータッチのドラマ「今宵、フィッツジェラルド劇場で」(米、105分)。この映画は、4300万人が聴くという米人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」の同劇場における公開生放送および舞台裏を活写している。出演者も豊富で、「マディソン郡の橋」のメリル・ストリープや「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズら...... more
Tracked from ミーガと映画と… -Ha.. at 2008-04-19 15:42
タイトル : ≪今宵、フィッツジェラルド劇場で≫(WOWOW@2008..
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2009-03-31 21:54
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Commented by 哀生龍 at 2007-03-15 06:05 x
>巨匠ロバート・アルトマンの遺作ということで~
>~大らかに死を受け止めてくれたような気がしてしまう
チラシを見た段階で、「好きなキャスト&音楽もの&コメディ系らしい」作品だと、監督の名前を確認しないまま見るのを楽しみにしていました。
だから、“遺作”だと言う事もあまり意識せず・・・
でも見終わってから、(脚本は監督ではなくギャリソンではあるものの)“死”に関してのメッセージが込められていたように感じました。
“皮肉”のスパイスの効いた温かさが心地良い、ステキな作品ですよね♪
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-15 13:05
哀生龍 さん♪
アルトマン作品だからということではなくともチェックしていたんですねー。さすがの俳優主義♪いえ、それも納得のナイス・キャスティング、実に魅力的な俳優達のパフォーマンスでありました。音楽ものはやはり劇場で体験しなくちゃですよねー。私はコメディだとは思っていなかったんですが、思いのほか楽しくほのぼの笑える映画でありました。いつものアルトマンだともうちょっと毒気がきいている印象が強いのですが、本作は間口の広い温かな笑いに包まれておりました。だから、それほどにブラックさやシュールさは印象深くはなかったのですが、それでもやっぱり「死」については大胆に描かれてしましたよね。遺作となってしまったからそう思うという後付けですが、「死」というテーマに思いはヒトシオ、感慨深いですー。
Commented by シャーロット at 2007-03-16 14:42 x
こんにちは♪
物語の始めのショットをなんだか拝読していたら鮮明に思い出してきました。そうそう、引きつけるものが最初からあったのですよね~。
もうなんだかわからないジョークでも、とにかく面白くて笑ってしまう感じだったなあ。ラジオ聴いていたらきっとあの場面は台本を拾っていたなんて見えてこないし、見えてるがゆえに面白さがあるっていう優越感に浸ったりもしていて。ダクトテープ買いたくなります。笑
ほんと、監督にありがとーです♪
あー録画きちんとできるか不安になってきました。ちょっとプレッシャーを感じてますけど頑張りまする。
フランス映画祭も始まりましたね~アラブ映画祭やドゥミ特集とあわせてかえるさんは大忙しでしょうが、私もぜいぜい言ってますー。
楽しみましょうねん♪
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-18 09:47
シャーロット さん♪
さすがのアルトマンだけあって、もうショットの一つ一つがイイんですよね。冒頭のダイナーはホントにステキでした。
ジョークはみんな面白かったですよねー。同じネタでも、日本の若手芸人がやっているところをTV番組でながら見するっていう状況だったなら、たぶんそんなに笑えなかったと思うんですけど、盛り上がっている会場、ハイテンションなステージにおいては、もうひたすらその楽しさに引き込まれてしまうのでした。車の中なんかでラジオ放送を聴く時は、そんなに真剣に耳を傾けないですもんね。公開生放送に立ち会うというカタチでこのステージを見られたからこそ、その面白さを堪能できたんですよね。CMのシーンは最たるもの。
うう、ありがとうございますー。ナッシュビルは見たい見たいと思っていたのでした。録画できてなくても恨んだりしませんのでー。w
おフランス映画祭もいよいよ本日が東京会場のラストですね。本日はよろしくですー。
Commented by moviepad at 2007-03-18 22:19 x
かえるさん、こんばんわ

アルトマンの群像劇、『ショートカッツ』や『プレタポルテ』あたりは、ややギスギスしていた感があったのですが(まあ、それがアルトマンの持ち味ですが)『ゴスフォード・パーク』や当作品では少し柔らかくなった印象です。遺作にこんな軽やかな作品を残すってカッコいいですね。

アルトマンは、ポール・トーマス・アンダーソンを自分の後継者だと思っていたんでしょうね。妙に納得してしまいました!
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-19 12:40
moviepad さん♪
アルトマンの群像劇はそれぞれに好きですが、以前のものはドライな印象でしたよね。『ゴスフォード・パーク』は明らかに心温まる感動が用意されていましたし、本作は終始温かな空気に満ちていたカンジです。反骨の人アルトマンも最後にやわらかくなったということなんでしょうかね。本当にさすがだなーと思わせる遺作でした。カッコイイです!
PTAが撮影現場に立ち合ったということは後で知り、PTA大好きな私はすんごく嬉しかったです。きっとアルトマンはPTAのことを後継者として認めたんですよね。そうやって次世代に受け継がれるってステキですよねー。
Commented by 隣の評論家 at 2007-03-19 19:50 x
かえるさん、TB&コメントをありがとうございました。
実は私も、見る前は《アルトマンの遺作》と構えてしまったのですが。かえるさんが仰るように、そんな構えは不要だという程に明るい作品でしたよね。
かえるさんの記事を読んで、鑑賞中はチャックじいさんの事を書こうと思いついたことを思い出しました。う~ん、書くの忘れちゃった...。ショーが始まる前に、サンドイッチ配ってたおばあちゃんと写真を撮りながら「妻にヤキモチをやかせるんだ」みたいなこと言ってはしゃいでいたシーンが印象的だったんですよね。
何か、素敵に感じた部分がサラッとしているところが良かったな。
ところで、かえるさん。記事にしていないなぁとは思っていたのですが『ドリームガールズ』はそれ程ハマれなかったのですね。私は、まぁ楽しめましたけど。それでも、エフィーのキャラクターを好きになれなかったり、歌いながら口論するシーンもノレなかったですねぇ(苦笑)。
Commented by とらねこ at 2007-03-19 21:10 x
かえるさん、こんばんは☆
ロバート・アルトマン監督は、かえるさんのお気に入り監督だったのですね。
>最後に素敵な作品をありがとう
この言葉に、じんわりしてしまいました。
かえるさんのおっしゃるように、遺作、というより、明るい感じの幕切れ感が、とても気持ちよく心に響きました。
ちょっぴり不思議な感じも、とても好みでした。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-20 12:15
隣の評論家 さん♪
シュールなアルトマンはどこへやら、ほのぼの明るい世界が広がっていましたよねー。終始リラックスして楽しく鑑賞できました。
おおお、チャックじいさんを忘れちゃーいけませんぜ。あの年齢でなお元気にばあやんといちゃついている色男ぶりがほほえましかったですよねー。出演者の平均年齢が高めで、それゆえに監督自身を含めてその世代への温かな眼差しがステキだなぁと感じさせられました。あんなにお盛んな彼がまさか・・・でしたよね。でもそんなところがアルトマン作品らしさともいえるかな。そうなんですよ。ハリウッド映画なんかでは、思い切りセンチメンタルな叙情的な音楽を流したりして、感動的に演出するよなエピソードを、アルトマンは実にさらっと明るく描いているんですよね。そんなところがとにかく素晴らしい。

『ドリームガールズ』は序盤は結構ワクワク興奮したんですけど、だんだん飽きてきちゃったんです。あちらのショウビズ界の売るための音楽より、こちらの温かい、音楽とステージと人生を愛している彼らの歌声の方が心に響いてくるじゃーないですか!
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-20 12:16
とらねこ さん♪
ロバート・アルトマン監督はお気に入りですよー。アンチハリウッドな作家性の強い監督というのは大概好きなんですが、アルトマンの群像劇にはとりわけハマりましたー。
著名な映画監督や俳優が他界したというニュースを聞くことはしょっちゅうですけど、こうやって、好きな監督の訃報をきいた後にその遺作を鑑賞するという機会はなかなかないですよね。というわけで、ちょっとしんみりとありがとうという気持ちにもなってしまいます。でも、作品そのものはそれを意識させない陽気なユーモアに満ちていましたよね。そうそう、謎めいた不思議テイストもよかった。
Commented by mako at 2007-03-26 16:22 x
こにゃちは
最期になってしまったのはちと寂しいけれど、いいものみせてもらったという感じでした。ポール・トーマス・アンダーソンがバックアップで立ち会っていたとはやっぱ体調が思わしくなかったのかなという反面、ホントそのつながりのようなものがちょっとうれしくなる話ですね。やっぱ認めるところがあったのかなという感じで。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-27 17:31
mako さん♪
アルトマンらしく有終の美を飾ってくれたという感じですよね。
亡くなられたことは今もなお残念ですが、遺作がこんなにもステキな作品になったというのは嬉しい限りですよね。引退をしたり、仕事がなくなったりするわけでもなく、撮り続けて1本の映画を仕上げてから、人生を全したなんて映画監督の鑑ですー。
スタンバイという役割が必要なほどの健康状態でもこうやってとり上げてくれたことがまた感無量でっす。
Commented by sally at 2007-04-18 01:52 x
ポール・トーマス・アンダーソンが撮影現場に立ち会っていたとは。何だか素敵なつながりですよね。やっぱり多彩なキャストの群像劇テイストの後継者でしょうか?
この映画、何だか暖かくてほのぼの可笑しさがこみ上げてくるような感じでした。ダスティー&レフティーの歌も、かえるさんが書かれている通り、普通のシチュエーションだったら笑えないと思います(笑)
最後まで映画を撮り続けてくれた監督。映画監督って、ほんとに終りのない職業なんだなぁと、改めて思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-04-19 12:45
sally さん♪
群像劇つながりですよね、きっと。好きな監督同士につながりがあるっていうのはそうでなくても何だか嬉しいものなんですが、その道の偉大なる監督が遺作で、後継者としてPTAを認めたととれるようなその事実には感激でしたー。
いつもはやや乾いている印象のアルトマン作品なのに、これはホントにほのぼの温かでしたよねー。ダスティー&レフティーのギャグは単独で聞いたら、かなりサムいですよね・・・。このステージ、このあたたかい空気と軽快な音楽のオカゲで、笑えてしまいました。サイゴのサイゴまでその素晴らしさを見せてくれた偉大なるアルトマン!
Commented by GOGH at 2007-05-20 22:10 x
ご無沙汰しております。随分経ってしまいましたがTBさせていただきました。(^_^ゞ
Commented by CaeRu_noix at 2007-05-21 19:59
GOGH さん♪
お久しぶりです。あ、最近ご覧になったわけじゃないんですね。
素晴らしき遺作でしたね。ナッシュビル観なくちゃ。
Commented by baoh at 2007-07-20 23:16 x
すごく良かったです、この作品。ジワジワくるよさというか何と言うか。歌と舞台裏のシーンのつながりがすごく自然で、あっというまに入り込んでしまいました。音楽映画でもここまで見事な作品ってなかなか無いんですよね。大満足の作品でした。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-22 19:57
baoh さん♪
すごくよかったですよねぇ。じわじわきます。
アルトマンの偉大さを噛みしめるすばらしき遺作でした。『ナッシュビル』を観て、こんなに初期の頃から、音楽群像劇を手際よく仕上げていたことに驚かされました。そして、経験を重ねた上での本作はじんわり感が増していました。ほんとにこれほどに見事、エクセレントで感動的な音楽映画ってめったにないと思います。アルトマン探究はつづくー。
Commented by 真紅 at 2007-08-05 21:27 x
かえるさま、こんにちは。
素晴らしい映画でしたね。私は残念ながらDVDにての鑑賞となったのですが、映画館で観ていたら、そのままライヴ会場にいるかのような雰囲気だったのではないでしょうか?
そして音楽ももちろんですが、この映画の温かい光の加減というか、色彩の柔らかさが印象的でした。
PTAの名前をエンドロールで見つけたとき、ああ~、、と思いました。
彼にはアルトマンの志を受け継いで、またいい群像劇を撮ってもらいたいですね。
ではでは、またです~。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-06 11:13
真紅 さん♪
そうですねー。映画の観客であることを忘れて、そのラジオショーをLIVEで見ているような楽しさがありました。上映劇場が席の段差のゆるいハコだったので、空間全体がライヴ会場に感じられるまではいかなかったと思うのですが、ステージを共有しているような感覚はあったと思えます。映像の質感もステキでしたよねぇ。アメリカの古きよき時代を思ってしまうノスタルジックな雰囲気の色調がよかったですよねぇ。そう、光が柔らかかったですね。
PTAはそういえば、『パンチドランク・ラブ』で、アルトマンの『ポパイ』の中の曲を使ったんですよね。マグノリアのような群像劇もパンチ~のようなラブストーリーもまた撮ってほしいー。
Commented by とんちゃん at 2007-08-25 08:26 x
かえるさん、古い記事にトラコメ失礼します。
そして、遅ればせながら残暑お見舞い申しあげます^^
私、この映画を映画館で見逃し(1週間だけの上映で行けなかった^^)
すっごく残念です。
割と早くDVDになったので良かったけど何度も観たい映画の1つです。
天使の存在も素敵でした。
たった一夜のお話だ、ってのが嘘のよう。(1年後もラストに出てきますが)たった一夜でも濃厚な人間ドラマがそこにあるのですね♪
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-25 12:02
とんちゃん♪
残暑お見舞いありがとうございます。
いえいえ、これはそんなに古くないです。
昨日のことのように思い出されます。先月と今月、アルトマンの旧作鑑賞をしたので、鮮明によみがえってくるのでした。
劇場鑑賞できなかったのは残念でしたが、そう確かにわりと早くDVDリリースされたようでよかったですね。(これが俳優が無名のヨーロッパ作品だとやたらにソフト化が遅いんですが・・・)何度でも観たくなる楽しくあたたかな映画ですよね。
そうたった一夜、あらすじとしてはすごくシンプルで、時間も空間も限れているのに、味わい深い映画でした。大掛かりにする必要なんてないんですよね。最後にもアルトマンのセンスと手腕の見事さを感じてしまうのでした。
Commented by minori at 2007-09-22 20:47 x
こんばんわー。
ようやく見たかったこの映画が観れましたー。最初の変わり行く空の色とダイナー、あれでぐっと掴まれたまま、最後までしみじみ見れた映画でした。音楽も何だか懐かしく思えるような、そんな作品でしたよ。さよならなのにさよならじゃない、この監督の最後の作品としては本当に申し分のないものになったような気がします。寂しいですけどね、もっと作ってほしかったなぁ。それにしてもホント劇場で見れなかったのが残念…。
TB、こちらも失礼します。
Commented by CaeRu_noix at 2007-09-24 00:34
minoriさん♪
ダイナーから既に素晴らしかったですよね。
こういうのが本当のよきアメリカ映画なんだろうなーと実感します。反骨精神の人と言われていたアルトマンだけど、サイゴにもアメリカ的なもののステキさを描いてくれたなんて心憎いですよねー。素晴らしき遺作。かっこよすぎる去り方でしたー。音楽もねぇ、普段はこういうのは好みでもないはずなのに、すんごく心地よく響くステキなものでした。スクリーンで見ると、ステージにより臨場感が感じられてよかったですよー。
アルトマン作品は過去のものも観たいですー。次はジャックポットだー
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