かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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「アラブ映画祭2007」 鑑賞メモ
2007年 03月 19日 |
「アラブ映画祭2007」で観たもの。



今回の目玉は"アラブのハリウッド"と呼ばれるエジプト映画の大回顧展!
『アラビアのロレンス』のオマー・シャリフの若き日の活劇などがウリだったらしいのだけど、私の興味はアラブ新作パノラマの方。砂漠を旅するロードムービーや世界遺産登録されているイエメンのサナアの街を舞台にしためったに観られないアラブ映画に出逢えたことが歓びでした。
砂漠と路地が大好きなんだものー。


『ズズーにご用心』 Watch out for Zuzu 1971 エジプト

監督:ハサン・アル=イマーム
-ベリーダンサーの娘と上流階級出身の男の恋を描く、学園ミュージカル。
“アラブ映画のシンデレラ”と称された美人女優スアド・ホスニーの代表作。-

ユルめではあったけど、学園もの仕立ての楽しいミュージカル。


『長い旅』  Le Grand Voyage 2004 モロッコ=仏

監督:イスマエル・フェルーキ
在仏モロッコ人の老人が、息子を伴いメッカ巡礼の旅に出る。
欧州から北アフリカまでの7か国をゆく、。
「アラブ映画祭2006」の人気NO1作品をアンコール上映。

人気NO1作品だっただけあって、心に沁みる壮大なロードムービーでした。
年老いた父親の巡礼の旅に伴われ、観客の私たちも、フランス生まれでまるっきり西洋的な生活を送っている若者とともに旅を通じて、異文化体験をするのでした。
TV番組では見たことがあったけれど、メッカの様子をスクリーンで観るのは圧巻。


『バーブ・アジーズ』 Bab ‘Aziz 2004 チュニジア=独=仏=英

監督:ナーセル・ヘミール
ペルシャからパキスタン、アゼルバイジャン、カザフスタンと、砂漠を旅する老人と孫娘をめぐる映像詩。

詩的で幻想的な不思議に心地よい世界。おじいさんの言葉も印象的。
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『古きサナアの新しき日』 A New Day in Old Sana'a 2005 イエメン

監督:バドゥル・ビン・ヒルスィー
婚礼直前に消えた白いドレスをめぐり町は大騒ぎとなるが、意外な真相が判明し…。

ロマンスあり、謎解きあり、笑いありでエンタメしていて面白かったです。サナアの景観に感激しつつ、イエメンの人たちの暮らしぶりに興味津々。


予想外に大盛況のアラブ映画祭でした。こんなにも多くの人たちがアラブの映画に関心を寄せているなんて意外でした。フランス映画祭と日程がかぶっていて、私も迷うところではありましたが、エキゾチック度満点のアラブな映画を体験できてとてもよかったです。イスラムの信仰心、人々の宗教観や生活観なども興味深く、砂漠や旧市街の素晴らしい風景には見とれるばかりでした。満喫。
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by CaeRu_noix | 2007-03-19 19:43 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from 狐の穴にて at 2007-03-25 22:31
タイトル : “アラブ映画祭2007”に行ってきた
ドイツ文化会館内にある赤坂・OAGホールで開催されていた、第3回国際交流基金“アラブ映画祭2007”に行ってきた。この会場は初めて。チラシの地図を見ながら歩いて、ちょっと不安になってきたところで到着。... more
Commented by Nyaggy at 2007-03-23 12:47 x
かえるさん、こんにちは。
うわっ、素敵ですね~!!アラブ映画祭。
イスラム圏の建築や美術が大好きなので、アラブ映画にはそそられます。メッカの様子、いいなぁ…。
こういう時ばっかりは、東京圏に住みたい!って心から思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-24 12:55
Nyaggy さん♪
よかったですよー。異国情緒満点のアラブな映画。
イスラム圏の建築や美術、いいですよねー。モスクの装飾は美しいです。
『長い旅』ではイスタンブールのブルーモスク内も映ったりして嬉しかったです。そして、やはりスクリーンで観る、メッカ巡礼の光景は圧巻でした。
東京は多様な映画を観る機会があって魅力的です。こういった興味深い映画がもっと各地で観られるといいんですけどね。
Commented by いわい at 2007-03-25 22:46 x
あっさらーむ。
確かに、思ったより盛況でした。平日もそれなりの集客だったので、関係者でもないのにホッとしちゃいました。
『バーブ・アジーズ』『古きサアナの新しき日』も観たかったですー。
来年も上映してくれると良いのですけど。
『長い旅』のラストにはかなり衝撃を受けました。
アラブな映画体験は、思った以上に刺激的でした。チケットを購入していなかったら、パスしていたかもしれないので、観ることができて良かったです。
砂漠に行きたい気持ちが盛り上がってしまいました。
Commented by CaeRu_noix at 2007-03-26 17:40
いわい さん♪
盛況でしたー。土曜日は満席でしたよ。立ち見の人も若干いたかも。
『バーブ・アジーズ』の砂漠の旅も幻想的で楽しかったですよー。世界遺産写真などを見るたびに最も惹かれてたサナアの街をじっくり見られたのも嬉しく。
『長い旅』はとにかくメッカの巡礼と途中砂漠でいろいろな国から来た人たちが一緒に休んでいるところも興味深かったです。同じイスラムの人々といえども国や服装は多様。ラストはまさかまさかのショッキングなものでしたよね。それゆえに感慨深いです。
私はフランス映画祭でブノワの舞台挨拶をおがむチャンスを捨ててまであらびあーん。来年もまた人気作品の上映があるといいですねー。
実際の旅もしたくなりまするー。
Commented by y at 2007-03-31 23:46 x
こんにちは

「ズーズーにご用心」昨年、こういう映画を毎週上映している場所で見たのですが、明るくて、楽しくて、前向きな学園ミュージカルですね。上流階級の青年との婚約が破談になるかもしれないのに、差別され卑しめられた母親の代わりに、皆の前で踊るなんて、偉い!

「長い旅」DVDで見ることもできますが、できれば劇場公開してほしいです、「サン・ジャックへの旅」「旅の重さ(監督斎藤耕一)」と一緒に三本立てで!

「古いサナアの新しい日」二人の駆け落ちで終わるのだろうと予想していましたが・・・ 古い街並み、女性たちの衣装が、大変異国的で美しかったです。

毎日盛況だったのですね、仏映画祭と重なっていたので、多くの人が見に行くとは予想していませんでした。かえるさんとは多くの点で好みが違うのだろうと思いますが、それでも良いとおっしゃるのでしたら、これから上映されるもので、情報は少ないけれど、自分が素晴らしいと思うものを、どこかにまとめて挙げてもよいですけれど・・・ 今回の、他の新作の中では「ヤコービエン・ビルディング」これも昨年見たのですが、最近のエジプト映画の中では出色の意欲作だったと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-04-02 13:57
y さん♪
「ズーズーにご用心」は学園ドラマ仕立てで楽しかったです。ズーズーの潔さには心うたれました。個人的にはもっとダンスシーンがあってもよかったかな。今もエジプト映画を観る機会はほとんどないけれど、この時代にこういう楽しい作品が作られていたことを知って新鮮に感じました。こういう映画を毎週上映している場所っていうのはいいですね。
「長い旅」のような映画はスクリーンで観てこそですよね。一般公開されたら素晴らしいと思います。「サンジャックへの道」とセットでというのはピッタリですね。ニコラ・カザレくんが両方に出ているし。「旅の重さ」というのは知りませんでした。
「古きサナア~」のラストはせつなかったですね。一時はありがちなラブストーリー的に展開するのかと思いきや。でも軸になっている物語は西洋的なものの影響なのかなと興味深かったです。
「ヤコービエン・ビルディング」もプログラムの紹介文を読んで気になった作品でしたが、出色でしたかー。
好みの違いはもちろんあると思いますが、素晴らしいと思われた作品をご紹介いただけるのは助かります。アラブ映画祭でも何を観るべきかは手探りでしたから。ぜひ教えていただけると嬉しいです。
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