かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『ハッピー フィート』
2007年 04月 08日 |
きもふかかい



これは観る予定じゃなかったんだけど、アカデミー賞受賞したし、評判はいいし、ダンスなアニメらしいし、氷の世界の圧巻映像はスクリーンで観たいかなと、観に行ってしまいました。いや、しかし、去年の長編アニメのオスカー作品『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 がイマイチだった私にはどうかなと思った。(ウォレスとグルミットがイマイチだったために、そのレヴュー記事を、途中から『ロボッツ』の感想に変えてしまう始末でした。) その予感は的中というか、そういう偏見が邪魔をしてしまったのか、やっぱりこちらも評判ほどに楽しめなかったのでした。

うーん。疲れていたのかなぁ。ひねくれ者にもほどがあるぜって思うんだけど。なんか突然、アニメーションの世界で当たり前に繰り返されてきたことに違和感をもってしまいました。アニメの世界じゃ、動物が人間の言葉をしゃべることはずっとずっと昔から当然の設定だというのに、あまりにもリアルな外見のCGのペンギンが人間の言葉を話す姿を何だか奇妙に感じてしまった私って・・・。セルアニメのディズニーキャラなんかだったら、動物がしゃべる姿は子どもの頃から見慣れているから違和感を感じたことなんてないのに。この実写映像にほど近い、リアルペンギンの顔がスクリーンにアップになって、黒い顔から突き出た細長ーいくちばしを小刻みに開閉させながら、流暢に滑舌のいいENGLISHで会話する姿を見つめていたら、なんかキモチワルーって思っちゃいました。そ、そ、そんなことを思うのは私だけですよね。はい、すみません。

しゃべるだけでイヤなんだから、歌うことが素晴らしいとされているこの帝国の掟もさっぱりわからなかった。いや、わかるとか、わからないじゃなくて、そういう設定のお話なんだから、受け容れなくちゃ始まらないんだけどね。なんで、歌えないとダメなの?魚を捕獲するのがうまいヤツが讃えられるんならわかるけど。ペンギンというただ本能で生きている動物に、歌を歌うことはステキなことだという、人間界ならではの価値観をはめ込んで物語を紡ぐ強引さに着いていけない・・・と序盤から疲労した私ってヘン?んん。その「帝国」を諷刺ととらえて解釈すれば、逆にシニカルなものとして深みを感じられるのかもしれないけど、ファミリー向けだしなぁ。いや、とにかく最初はしばらく、ダンスが悪しきもので歌うことにのみ価値があるというこのペンギン世界がホントに不可解でした。あわわ・・・。
d0029596_12402595.jpg

まぁ、それはともかく、氷の世界や海中がスクリーンいっぱいに広がって、スピーディに縦横無尽に展開する映像は見事でしたね。スピードがちょっと速すぎるんじゃないかなと思ったほどに。今の子ども達はTVゲームなんかでこういうスピードに慣れているからこのくらいの速さの方がウケるのかな。私の動体視力ではちょっと辛かったほどだし、速すぎるのは情緒がないよなーって思ったけれど。真っ向からリアルに描いたら、『皇帝ペンギン』 のビジュアルにかなうはずはないのだから、CGならではの表現をするのはまぁ当然。レジャー施設のアトラクション的なノリがウリなんだろうな、きっと。たぶんきっとワクワク楽しいアドベンチャー。

動物を勝手に擬人化して娯楽に利用する人間を突如不快に感じたとんちんかんな思考回路の私ゆえ、水族館のショーウィンドーばかりには我が意を得たり!と感涙するほどにやられました。ああ、ショック。いっそのこと、ここで物語が終わってくれればよかったのに・・・。ファミリー向けアメリカン映画でそれはあり得ないんだけどね。まぁ、とにかく南極のペンギンにとっての未知だった人間の存在の登場のさせ方はおもしろかったです。ファインディング・ニモでも同じだったか。

音楽映画は大好きなのに、リアルこの上ない精巧なCGによる動物擬人化映像を受け容れられなかった私は、そいつらが歌うことをそれほどには楽しめなかったかな。芸術を愛し、歌やダンスがステキで楽しいものという概念?は人間ならではのものなんだから、自然界で生きる動物にそれをさせる必要はないんじゃないかなと。いや、ホント、そんなことをここで思う必要はないんだけどね・・・。ファミリー向けですからね。んがー。

ダンスして訴えることのできたペンギンばかりが人間に問題提起できて、海の中や森の中の生き物たちはなおざり?

HAPPY FEET 2006 公式サイト
監督 ジョージ・ミラー
声の出演 イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムス、ブリタニー・マーフィー、ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマン


『ファインディング・ニモ』 は好きなんですけど。

動物ものといったら、『霧につつまれたハリネズミ』 サイコー!

『皇帝ペンギン』サイコー!

そして、今度は、『不良ペンギン』『童貞ペンギン』 がやって来るらしいー。
下ネタ満載らしいです。さて、その冒涜に耐えられるでしょうか。もしくは、逆にそっちの方が許容しやすいかも?
→『童貞ペンギン』になったもよー
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by CaeRu_noix | 2007-04-08 22:42 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-10-27 20:45
タイトル : ハッピーフィート
 『史上初、”踊るペンギン”物語!』  コチラの「ハッピーフィート」は、3/17公開になった2006年度のアカデミー賞長編アニメーション賞受賞のキュートなペンギンが歌って踊るミュージカル・アニメなのですが、早速観て来ちゃいましたぁ〜♪  ペンギン達が寄り添って....... more
Commented by 哀生龍 at 2007-04-08 23:54 x
>そ、そ、そんなことを思うのは私だけですよね
哀生龍も基本的に実在の生物のCGアニメは苦手で、おまけにストーリーも教育テレビっぽくて楽しめませんでした。
が、しかし!
アミーゴスのお陰で、部分的には物凄く楽しめちゃいました♪
丁度“1人スペイン映画祭り”のあとだったので、いきなりスイッチが入っちゃいました(笑)

>歌を歌うことはステキなことだという、人間界ならではの価値観をはめ込んで
皇帝ペンギンの生態はよく分からないけれど、哀生龍は勝手に「歌って異性を呼べなければ交尾できないから、彼らにとっては歌が何より大切なんだろうなぁ~」と思い込んで見ていました。
歌うことは生殖活動の一環、と言う位置付けは変?

そうそう、TBがなかったので、記事のURLを入れておきました。
もし宜しければ読みにきて下さいね。
Commented by ふぇあるーざ at 2007-04-09 06:34 x
『不良ペンギン』観たいです。
監督が『フルハウス』のパパなのですよね。

『ハッピーフィート』はせっかくだから大きな良いスピーカーで聴きたいけど、特に大きな画面で観たい映画ではないのですー。
でも劇場にもよるけど映画館のがいちばん良い音だろうな。
Commented by CaeRu_noix at 2007-04-09 12:00
哀生龍 さん♪
実在の生物のCGアニメってあと何がありましたっけ?
私はニモは好きだったから、そういう見方はしていなかったんだけど、ひょっとしたら私もその括りは苦手かもしれないっす。造形がリアルであればあるほどに、その擬人化が不気味なんだって今回はビックリ発見。ストーリーは教育テレビっぽいからか何なのか別段おもしろくなかったです。w
でも、そうそう、アミーゴスはすんごくよかったですよねー。大人の皇帝ペンギンの顔の気持ち悪さが印象深くってそのことを忘れかけていましたが、ノリノリアミーゴスの楽しさには好感♪
そして、そうか、なるほどです。雄の孔雀が美しい羽で雌を引きつけるように、このペンギンたちには生殖のために歌で異性を引きつけることが必要と解釈すれば、少しは歩み寄れるかもしれませんね。
これの楽しみどころはペンギンが歌ったり踊ったりするところなのに、それに拒否反応の出た私はもう退散するしかありませぬ・・・
Commented by CaeRu_noix at 2007-04-09 12:00
ふぇあるーざ さん♪
『不良ペンギン』、おもしろそうですよねー。
『皇帝ペンギン』のモーガン・フリーマンに対抗して、こちらナレーションはサミュエル・L・ジャクソンなんですねー。『フルハウス』は観たことないのだけど、俳優さんの監督作ということですね。
いや、しかし、素晴らしき『皇帝ペンギン』をパロるのはちょっと不愉快だわ。ハッピーフィートのパロディをやればいいのにー。

『ハッピーフィート』の音楽はよかったですけど、わたし的にはペンギンに歌わせる必要なしでした。シネコンの音響は素晴らしいけど、逆にうるさいと感じてしまうこともあり・・・。
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