かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『映画館の恋』 (劇場前)
2007年 04月 20日 |
まったりとりっきー。韓流ロマンスの対極にある男と女の物語?

サンウォンは街で、中学校時代の初恋の人ヨンシルに出会う。



うれしたのし、映画な映画。
だけど、ホン・サンス監督作品ですから、躍動的にそのウレシタノシ気分が訪れるわけではなく、まったりまたーりジワジワとユーモアがやってくる。映画がポイントのストーリーだと思ったのに、何で彼女は舞台女優なんだろう?って思ったら、おお、そういうことか・・・。そんなトリッキーなところが面白い。たびたび眠気に襲われて、肝心な台詞を見逃しちゃったかもしれないけれど、そのゆるゆるオフビートな可笑しさは堪能。

前半戦の物語もちょっと掴み所がないながらもその展開を凝視してしまった。後半戦では、前半の物語がどう絡んでどう影響を与えるのか、という部分への注目もあって、相変わらずのテンポながらも飽きることなく楽しめた。(でも眠かった) 男は相変わらずの優柔不断タイプで終始共感するというカンジでもないんだけど、その気持ちの揺れ方は興味深くて心寄り添えた。ごくありふれた日常の風景の中、人物の挙動は時として不可解で、ひょっと思わぬ方向に運ぶのが可笑しくて。やっぱりへんてこに個性的。

うーん。この空気感、この独自性は好きなんだけど、前作『女は男の未来だ』 と同様に、これはひょっとして映画館で観るんじゃなくて、家でくつろぎながら観るのにふさわしいのじゃないかと思ってしまった。巻き戻せるし。『気まぐれな唇』はロケーションの魅力があったから、スクリーンで観てよかったと思ったけれど。

フランス仕込みの映画の感性で、フランスでも人気のあるホン・サンスというけれど、同じアジア人の私はたぶん、フランス人ほどにホン・サンス作品を気に入ることはできなくて。同じようなテイストの作品だったら、フランス俳優とパリの街を見る方がワクワクしちゃうんだよな。たぶん。

っていう具合に、どうなんだ、ホン・サンスという思いは今回もビミョウにあったんだけど、映画な映画という題材への興味深さ、構成の面白さがあったからOKかな。その女性観や恋愛観は相変わらず不可思議なのに加え、監督の映画に対する思いというのもよくわかんなかったけれど。その曖昧さ、わからなさがおもしろいのだよね。。

これまでいつも、R18指定だったホン・サンス監督作品。新作の『浜辺の女』は韓国で初めて15歳以上から観られるものになったそう。作風も変わったのかしらとまた興味深し。

映画館の恋 (劇場前) TALE OF CINEMA
2005 韓国  公式サイト
監督.脚本 ホン・サンス
出演 キム・サンギョン(キム・ドンス)、オム・ジウォン(チェ・ヨンシル)、イ・ギウ(チョン・サンウォン)
 (渋谷 シアターイメージフォーラム)
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by CaeRu_noix | 2007-04-20 19:10 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(0)
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