かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『モンゴリアン・ピンポン』
2007年 05月 12日 |
ほほえましくて心洗われるー。わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいー

内モンゴル自治区で暮らす少年ビリグは、ある日川でピンポンの球を拾う。



モンゴルの大草原はサイコーだー。一昔前は、くつろぎリゾートといえば海でしょうって思っていたけれど、サバンナ体験をして、意外と地平線が気持ちいいってことを知った。そして、真っ青な空の下に広がる緑の大草原もこれまた極上。排気ガスで汚れた雑踏の中で生活する私は、地球上にこんなに雄大な風景があることを思い出して、心洗われるのだ。

全体的には、『天空の草原のナンサ』 の方が大きな感銘のある映画だったと思うのだけど、こちらも同じように、自然の中でゆったりと暮らす素朴な人々の姿にほのぼのホロリ。ユーモアがあちらこちらに散りばめられていて、微笑ましさでいっぱいになる。あまりにもゆったりまったりし過ぎていて、淡々スローな作品が大好きな私でさえ、ちょっと時間の長さを感じてしまったほどではあったけど・・・。本作を観た2日後くらいに、『ブラッド・ダイヤモンド』 を観たんだけど、あまりにもアップテンポでスピーディな展開なのでビックリしてしまった。モンゴリアン・ピンポンで描かれているエピソードをハリウッド映画にしたら、ものの2、30分にまとまってしまうんだろうなぁなんてことを考えた。ハリウッドスタイルに慣れすぎた我々は、そのテンポをタルいと感じてしまったりするかもしれない。いかん、いかん。ゆったりした時間の流れに身を任せるのが醍醐味。

内モンゴル自治区が舞台のものは、『天上草原』を観ているけれど、その時はモンゴル作品として観ていたような・・・。本作の方は、監督が中国人であるゆえに、北京という場所や国という言葉が登場して、中国国内の中のモンゴルのお話ということを意識させられる。なかなか興味深い視点かもしれない。自治区の人々が中国という国家をどういうふうにとらえているのかはわからないけれど、とりあえず子ども達はひたすら純粋に、聞きかじった情報を素直に受け止める。ピンポンは中国の国技だから、ピンポン球は国のもの、ピンポン球を北京に届けなくちゃなんてとぼけた思いつきで、小アドベンチャーが始まるのだから微笑ましいったらありゃしない。みんな元気でカワイイなー。馬に乗っている子ばかりでなく、オートバイに乗っている子もいたし、ゲルにもテレビがやってくる。少しずつ少しずつ便利なものが増えていき、文明生活に近づいていくのだけれど、どうか少年たち、その無垢なわんぱくマインドだけは失わないでほしいなと思うのであった。

ユーモア加減やちょっとした演出がなかなかよかったな。見せないラストがグッド。
『瘋狂的石頭(クレイジー・ストーン)』も観たいー

モンゴリアン・ピンポン 緑草地 MONGOLIAN PING PONG
2005 中国 
監督脚本 ニン・ハオ 寧浩 
出演 フルツァビリゲ、ダワー、ゲリバン、バデマ、ユーデンノリブ
 (渋谷 シアターイメージフォーラム)
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by CaeRu_noix | 2007-05-12 01:18 | CINEMAレヴュー | Trackback(3) | Comments(4)
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Commented by mako at 2007-05-15 07:49 x
おはよーございます。朝からハムが食べたくなりました。
ここんところ陰な世界にどーっぷりひたっていたので、このような作品が恋しいです。小僧3人に、おとうちゃんのキャラも好きでした。あとゲル(パオ?)の中に入れてもらってる子羊ちゃんがくたーっとしててかわいー。
ところで↑はお出かけになったモンゴルの大地ですか? 空がひろーい。やっぱ、いいですねー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-05-15 17:54
mako さん♪
ハム?? 
モンゴルのチーズはなかなか強烈なものがありました。ケモノを感じる味わいー
陰な世界とは? それは気がめいってしまいますよね。お疲れ様です。そんな makoさんには明るくナチュラル、開放的なこういう作品が必要です、はい。
父さんもよかったですよね。家長の威厳をもっていながらも、なんだかんだいって、劇団に入ってもいいという娘との賭けの約束を守るところが素晴らしかった。
モンゴル的にはゲルゲルゲルです。中国語ではパオ(包)と呼ばれるようだけど。
写真は残念ながら大したものが撮れておりません。デジカメごときじゃそのパノラマ感はとらえられなかったですー。実体験するのが最高の大草原ですよー
Commented by latifa at 2007-10-31 16:48 x
このところ連日の様にお邪魔しちゃって、すいません・・・
こういう世界の辺境ミニシアター系映画?って、かえるさんちで、殆どレビューが有るのが嬉しい!!
私は天上草原で、恥ずかしながら、涙が出てしまいました。
モンゴリアン・ピンポンも良かったです~。

>天上・・は、モンゴル作品として観ていたような・・・。本作の方は、監督が中国人であるゆえに、北京という場所や国という言葉が登場して、中国国内の中のモンゴルのお話ということを意識させられる。
 これ、言えてますね!↑ 
あ~あ、モンゴルも昔から行きたい国の一つです。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-01 00:47
latifa さん♪
はーい、辺境映画担当です。^ ^
大自然ものはスクリーンで観ないと気がすまないんですよー。
『天上草原』は結構ドラマチックなお話でしたよね。
私もかなり泣けた記憶があります。
『~ピンポン』の方はまったり目なんだけど、じんわりきちゃいましたね。
大草原を馬が駆けているだけでジーン。
モンゴルも近くていいですよね。ひとっ飛び。
近頃は某力士関係のニュースでよく聞く国名となりましたが、素朴で美しい国ですよねー。
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