かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『歌え!ジャニス・ジョプリンのように』
2005年 05月 13日 |
天国から戻ってきたジャニスはフランス語を話してもOK

保険会社に勤めるパブロが、横領の穴埋めのために
大金を相続したイトコのレオンからお金を引き出すことを企む。
麻薬漬けでいかれたレオンが崇拝するジャニス・ジョプリンと
ジョン・レノンを妻と雇った俳優に演じさせることに・・・。



ジャニス・ジョプリンになりきらなければいけない事情とは一体
どんなことかと思ったら、意外と不自然ではない成り行き。
そんなバカなーと思えるような方向へナチュラルに進みました。
いやいや、おもしろかったです。気に入りました。

他界したジャニス・ジョプリンとジョン・レノンを待ち続けているという
クリストファー・ランバート扮するレオンのひたむきなまなざしに
ちょっとやられてしまいました。
ピュアなイトコからお金を巻き上げようだなんてパブロは
ひどいヤツなんだけど、その危機感・焦りにも寄り添ってしまうし。
何も知らずにジョン・レノンを演じるのを引き受けた売れない俳優
ワルテルの挙動の一つ一つがコミカルでおかしいし。
平凡な妻ブリジットがジャニスになることに快感を覚えはじめ
新たなる人生の歓びを掴んだ姿には爽快なものがあった。

彼らのやっていることはバカけたおかしさに満ちているんだけど
突き当たる局面にリアルな人生の真理が浮き彫りになる感じ。
人はこうやって、大切なことに気づいたり、輝いたりするんだなー。
そんな物語はたくさんあるけど、これは切り口が個性的でよい。
ジャニス・ジョプリンとジョン・レノンはもういないけれど、
彼らの魂を引き継ぐことはできるのかもしれないね。

この監督は主演女優マリー・トランティニャンの元夫らしい。
マリー・トランティニャンは2003年夏、酔った喧嘩で友人のロック歌手に
突き倒され頭を打って亡くなっていて、本作が遺作となった。
そんな事実もまたせつないけれど、ジャニスの情熱の歌のように
彼女のこのステキな映画も彼女の生きた証として輝いてます。


JANIS ET JOHN  2003  フランス
出演  セルジ・ロペス、マリー・トランティニャン
監督,脚本 サミュエル・ベンシェトリ
(レンタルDVD)
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by CaeRu_noix | 2005-05-13 23:02 | CINEMAレヴュー | Trackback(1) | Comments(2)
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Tracked from I am invinci.. at 2006-01-10 07:17
タイトル : 歌え!ジャニス★ジョプリンのように ―ジャニス&ジョン―
保険会社の社員パブロ(セルジ・ロペス)は、横領が発覚しそうになった。 ちょうど良いタイミングでいとこのレオン(クリストファー・ランバート)が遺産を相続した。 ドラッグでいかれたレオンは、ジャニス・ジョプリンとジョン・レノンがいつか自分に会いに来ると信じ、2..... more
Commented by 哀生龍 at 2006-01-10 07:21 x
>レオンのひたむきなまなざしにちょっとやられてしまいました
>彼らのやっていることはバカけたおかしさに満ちているんだけど
登場人物それぞれが、何処かしら滑稽な部分を持っているのですが、レオンのそれはとても優しい気持ちにしてくれました♪
ジャケットや予告からは想像もしていなかった、とても良いストーリーだったので、良い意味で裏切られましたね(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2006-01-12 00:13
哀生龍 さん♪
レオンにはかなり心を揺さぶられましたよね。俳優に興味を示す頻度の少ない私が、名前と過去出演作を調べたほどに。
そうそうすっかり裏切られましたよ。タイトルのイメージに惑わされて(劇場上映期間回数が限られていたせいもあるけど)映画館に観に行かなかったことを後悔しましたわ。新鮮、意外な味わいがありましたー。
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