かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『大日本人』
2007年 06月 05日 |
マツモト印がOKだから、OK



本作は、気が向いたら、余裕があったら、観ようかなぁくらいの思い入れだったんだけど、うちのパソコンがネットに繋がらなくなって悲しきネット難民状態となり、ブログ更新もできないから気楽に楽しめる映画でも観ようかしらという気分になった。というわけで、公開3日目にして鑑賞。なんだか気合いの入ったファンみたいじゃないかー。あ、でも私、ダウンタウン松本の笑いはかなりツボなんです。今はTV番組をほとんど見なくなったけれど、昔やってたダウンタウン+ウッチャンナンチャン+清水+野沢の「夢で逢えたら」のノリは大好きだったもの。映画全般の好みって、年月と共に微妙に変化するけれど、好きな笑いのタイプってそうそう変わらないものだよね。というわけで、面白かったですよ!

いや、しかし、これって、映画である必要はあるのかなぁという疑問は終始まとわりついた。だって、まったくもって、お馴染みのTVのバラエティ番組ちっくなノリなんだもん。長尺のコントってカンジ。別に、芸術性なんかを期待したわけではないからいいんだけどね。そう、私はTV番組を見ていないんだから、映画にならなかったら観ることもなかったんだよな。なんだかんだいっても、TV番組はTV局の人のものだもんね。松本クラスの芸人ならば、やりたい企画は何でも通るのかもしれないけど、編集権限はないだろうし、100%を好きなようにできるわけじゃないもんね。彼的には、おいしいはずの場面を惜しみなくカットされた経験はたくさんあったに違いない。松本っちの思うままに作られたまるごとの世界は、映画にでもしなけりゃ実現できなかったのかもしれないねぇ。まぁ、何しろ、"大"ですから、TVサイズの画面じゃあいけません。スクリーンで観る意義はありましたよ。たぶん。

くだらなくてバカバカしい中に、哀愁が感じられたり、社会風刺がそこかしこに散りばめられていて?味わい深かったです。いや、マジで。気のせいにしても。メディアも大衆もホントに勝手なものだよなぁっていうことを、大佐藤さんの悲哀を通して感じるのです。ヒーローの舞台裏、その浮き沈み。せつないですね。私、一箇所、涙が滲んだシーンがありましたよ。私だけ?それはどこだったか・・・。そうそう、命あるもの同士が戦う姿うんぬんを、カブトムシをおもちゃだと思っている世代、コントローラーでどうにかなると思っている世代に見せてやりたいとかなんとかいう大佐藤さんの台詞もちょっと感銘を受けましたわ。わはは。

電気を通す時に、パープルのでっかいパンツを予め用意するっていうところがすごく好きでした。ファンタジーの世界では着ている服ごと変身しちゃうのが常だけど、それっておかしいもんね。ふえるわかめも愛おしいさ。四代目ネタはとびきりおもしろかった。そして、日本の美しき伝統が受け継がれなくなっていくのねー。懐古。ビンボーくさい安っぽさ紙一重なんだけど昭和なレトロ感あふれる世界がポイントでした。今の若者世代にはそのへんの趣が感じられないかもしれないし、カンヌ映画祭で観た外国の皆様には伝わらない部分もあったんじゃないかと思うけど、私には笑いもアイロニー?もなかなかに感じ入るものがあり。よろしいんじゃないでしょうかー。

大日本人 2007  公式サイト
監督.脚本 松本人志
脚本 高須光聖
出演 松本人志、竹内力、UA、神木隆之介、海原はるか、板尾創路
.
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by CaeRu_noix | 2007-06-05 20:51 | CINEMAレヴュー | Trackback(4) | Comments(18)
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Commented by keko_m at 2007-06-06 01:30
こんばんは〜。
これ、予告を見ても、こんなの見ないよ〜って思ってたけど
この文を読んで、
時間のあるときだったら、見てもいいかなって思いました。

私も、「夢で逢えたら」は好きでした。
なんだっけ。ギター弾きながら歌う兄弟のネタ..。(笑)
Commented by kusukusu at 2007-06-06 02:35 x
あれ?かえるさんまで早々にこれ、見に行っているのか?と少し意外に思ったら、ネットが通じないからでしたか。ネットが通じないから映画でも見に行くかーというのもすごいけど。。(笑)
しかし、テレビ見ないといいつつ、ダウンタウンぐらいは見ているんですね・・。僕はマジでテレビのバラエティというものは一切、見ない人間ですので、実はダウンタウンの番組というものは見たことがありません。松本なんとかって人のこと、ホントにまったく知らなくって、以前に女性との会話で「その人、誰?」って言ったら、「あなた、ほんとに日本人ですか?」と言われたことが
ある(笑)。その時、「そうかー、その松本って人を知らないと日本人じゃないのかー」と思ったものですが、その松本って人が『大日本人』という映画を撮ったということで少しは興味が沸き、とりあえずこの人の名前はようやく覚えました(笑)。
でも、これは当たっていて、たけしの映画はガラガラらしい。まずはたけしの方を応援で見に行かないといけないかな(笑)。(だいたい、たけしも映画を撮ってから知ったんで、それ以前にたけしのテレビ番組を見た覚えはありません。。)
Commented by 真紅 at 2007-06-06 14:31 x
かえるさま、こんにちは。TB一番乗りです。
レビュー、とっても共感します。この笑いが映画である必然性には疑問だったのですが、大日本人のキャラは映画だからこそ・・というのはアリですね。
命について語っている部分、あそこが結構松ちゃんの本当にいいたいことなのかも?と思ったり。
でもそこを突き詰めるとお笑いとはいえず、難しいところですね。
ではでは。
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-06 17:54
keko さん♪
こんなの見るかよ!って感じですよね。
いや、でも、マッチャンな笑いがいけるクチでしたら、なかなか楽しめると思いますよー。あくまでも時間のある時に、他に観たいものがない時に、期待はせずに・・・。
しょーもなかったらゴメンナサイ。
「夢で逢えたら」はおもしろかったですよねー。
ギター弾きながら歌う兄弟は忘れていたんですが、スナフキンズかな?
Y0UTubeにもありました。
http://www.youtube.com/watch?v=1LW6auQuDZM&mode=related&search=
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-06 17:55
kusukusu さん♪
いやー、なんかネットがつならなくなったのがショックでくだらない映画が観たい気分だったんですよ。私もホントはどちらかといったら、監督ばんざいをまず先に観るつもりだったような気がするんですけど、私の行くシネコンでは北野作品はかかってなかったんですよ。松本作品の方が上映館が多いみたいですね。
私は今でこそ、TV生活をやめましたけど、昔は大いにテレビっ子でしたよー。ドリフ、欽ちゃん、ひょうきん族などなどを観て育ってきました。とんねるず、ダウンタウンくらいまでは観ていたし、2,3年前くらいは部分的に観ていたものもアリ。
松本を知らないと日本人じゃないっていう発想もまた面白いですが。フランス人のふりをするしかないですね。大フランス人も見てみたいー。マッチャンは、日経エンタテインメントにシネマ坊主という映画評を連載していて、映画は結構観ている人だったので、映画監督にトライしたことは意外じゃなかったのですが、たけしのような方向にはいかないようですな・・・。
お笑い芸人たけしは私はそんなに好きではなかったので映画監督としての方が好きかな。たけしの映画はやっぱり相変わらず一般ウケはしないのでしょうかね。
Commented by たかこ at 2007-06-07 08:40 x
なるほど、アクシデントのショックで観たのですね~
わたしもまっちゃんには影響受けたしお世話になった(なってる)という恩義という意味で、早々に観に行ったのですが。(“恩義”とか言うわりにはレディースデイで観てセコい自分…)
これって映画ぽくはなかったですね。
でも彼の今までちらちら言ってた事や考えが詰まってたのは確かですから「マツモト印」って納得です!
形式的に新しいといえば新しいのですが、そこはアート系じゃなくあくまで芸人的なエンタメなのですかねぇ。ちっちゃいツッコミいっぱい入れたいとこあった~
あ、わたしもほろっときたところがありました。4代目へのまっちゃんのまなざしや思いやり。
仕事も、親代わりとしても、4代目って偉大だ~
Commented by kazupon at 2007-06-07 08:58 x
かえるさん、ちょっとご無沙汰です。
この映画の4代目の頃は稼業ももっと良かった・・って設定の
あたりとか、なかなか作りこんでいて面白かったです。
「ありえないもの」をさも存在したかのように練りこんであるのは
なんだかSFっぽくて、そういう映画ちゃんと作ったらもっと
面白いの作るのかもなぁって思いました。
「ボラット」と同時期で比べると、あっちの方がちゃんと映画として
成立してる気がするんですよね。こっちは文法壊すのが狙い
なんだと思いますが^^
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-07 11:13
真紅 さん♪
一番乗りありがとうございます。
この記事は、Ping送信をしなかったので、お馴染みの方の目に触れていただければ幸いー。
共感嬉しいです。そうなんですよね。せっかく映画を撮るというのに、内容はいつもと同じかいなって苦笑いしてしまいました。それでも、題材が大だからこそ、スクリーンで見る意味は一応あるかなと思わせられるのでありました。
それから、TVやメディアの姿勢を皮肉るようなエピソードがさりげなくおもしろかったりしたところも、映画だから伝わった気もします。言いたいことがアレコレ散りばめられていた感じでした。
ミシェル・ゴンドリー映画の世界が、男の子っぽいテイストじゃなかったのに対し、こちらはいかにも男の子の発想にあふれていましたね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-07 16:31
たかこ さん♪
恩義!
シネコンでかかる映画については空いた頃に行くっていうパターンが多いのですが、早々に鑑賞してしまいましたわん。
初監督作品がカンヌ映画祭で上映されるなんてちょっと待遇よすぎじゃないかいっていう反感はちょいとあったんだけど、お笑い芸人まっちゃんの感性そのものにはかなり共鳴している私なのでした。まぁ、だから、内容的には面白く見ることができましたわ。技術的な面では、チープさを感じてしまいましたけどね。もーちっと、洗練された技術のカメラマンや編集担当者はいなかったんだろうかなとか。
ツッコミはどっちの方向でいれるかによりますよね。彼の狙いと反するツッコミ箇所が多かったというのなら、困りもの・・・。そういう人は多そうだけど・・・。
四代目ネタはクールでした。日本の伝統的な稼業のアレコレも後継者がなくて困っている現実ですもの。お世継ぎ。介護。国家の監視。ヒューマニズムかつ社会派なお笑いでした。(笑
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-07 16:32
kazupon さん♪
あの頃は、よかったーってな、脚光を浴びていた頃の大日本人の様子がニュースフィルムみたいなモノクロ映像で流れるところは面白かったですよねぇ。そういう映画的な遊びをもっとたっくさん取り入れてほしかったです。
そうですね。アイディア、着想そのものはおもしろいのだから、本気のSFでもいけたかもしれませんよね。コントっぽさをどうしても捨てられなかったのでしょか。
『ボラット』はドキュメンタリーっぽさも含めてちゃんとした映画な撮り方、構成でしたよねー。でも、笑いに関してだけいったら、アメリカ人ではなく、日本人な私は、こちらの小ネタの方が隅々まで伝わったかも。ボラットは勢いに笑わされていた部分が多かったので・・・。
けど、文法壊すつくりなら、クドカンくらいハジけてくれてもよかったかなと思いましたー。
Commented by たかこ at 2007-06-07 17:01 x
あ!そっか!「ツッコミ入れる」と言うと映画の場合「落ち度があった」という意味にも使いますね。
わたしのツッコミは笑うとこで入れたいツッコミです♪
あ、これにはレスしなくて大丈夫ですよー
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-07 19:43
たかこ さん♪
いえ、レスはします。w
そうそう、ダメ出しの意味のツッコミという可能性もあったんですが、やはりまっちゃんに恩義を感じているほどのたかこさんはノリノリで意図通りにつっこみを入れていたということだったのね。
夏になると散髪をするところとかも好きでした。
たかこさんのお気に入りエピソードも今度じっくり教えてくださいー
Commented by borderline-kanu at 2007-06-07 23:22
こんばんは~
気合入れて初日から見に行きましたよ(^^;
ラストはどうかとも思いますが、職業ヒーローなのに負け組みのような生活がせつないのに笑えてくるところが好きです。まさにマツモト印がOKだから、OK的な作品でしたよ。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-08 12:51
カヌ さん♪
初日鑑賞でしたか!
やはり関西では人気があるんでしょうか?
私は吉本系のコテコテのお笑いはあまり好みじゃないんですが、松本の笑いは大好きなんですよねぇ。ど真ん中関西テイストじゃないですよね??
栄光に輝くウルトラマンを見ていた世代としては、ヒーローの舞台裏の哀愁っていう切り口はおもしろかったですよねー。ぜんぜんOKでっす。
Commented by borderline-kanu at 2007-06-09 09:57
どもです。初日、神戸では朝からずっと満席で観れなくて、自宅近くのシネコンのレイトで鑑賞しました。観客はたくさんいたけど、反応は微妙やった気がしますね(^^; まっちゃんの笑いは、どちらかというと関西より関東向きやと思いますよ。ダウンタウンになったら、そうでもないかもしれないけど。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-11 09:53
カヌ さん♪
返答ありがとうございますー
ずっと満席だなんてすごいですね。
友人同士なんかで観に行くパターンが多いのか住宅地のシネコンよりも街の劇場が混んでいる印象。昨日も渋谷のミニシアターな劇場でかかっている本作は全て満席マークがついていました。
やはりやはり松本の笑いって、関西人好みっていうタイプじゃないですよね。反応はビミョーでしたかー。本当はカルトな映画だと思うので、ポピュラーな映画的な娯楽を求めて観に行った多くの人たちが唖然とするのもわからなくはないですが。
Commented by 狗山椀太郎 at 2007-06-21 00:40 x
こんばんは。
情けないヒーローの佇まいには、いかにも松本らしさが出ていましたね。
私は『夢で逢えたら』より『ごっつ』に感銘を受けた世代(?)なのですが、
最近ほとんどTVを見ていない点では、かえるさんと同じ立場にあり、
「どうせハズレ映画ちゃうの!」と半ば金をドブに捨てる気分で見に行って、
予想以上に面白かったので、何だかとっても得をした気分で家路につきました。
でも、ただ笑っておしまい・・・というだけではないんですよね。
大日本人は、意外と凛々しくて、意外と本気で、意外としんみりさせる所があって
本当に、不思議な味わいの映画だったと思います。
Commented by CaeRu_noix at 2007-06-21 12:44
狗山椀太郎 さん♪
ヒーローなのにナサケナーイ感じがらしくてよかったですよねー。『夢で逢えたら』の頃って、まだ彼らが東京でブレイク?していなかった時代だと思うので、とても新鮮な面白さがあったんですよ。本来、私はそんなにコント好きではないんだけど、あれはかなりツボでした。椀太郎さんはごっつに感銘!を受けたんですね。私はごっつは毎週見てはいなかったかな。断片的な記憶はあるけれど。それよりも、ガキ使いのトークはわりとよく見ていました。なので、私はそれほど松本コントに思い入れがあるわけではないので、久しぶりに見る長編コントという感じでなかなか楽しかったのでした。コメディというジャンルにそんなに関心はない私なのですが、ツボにはまるものはやっぱり面白いですよね。そうなんです。笑えるだけじゃなくて、多彩なテーマが織り込まれているところに味わいがありましたね。涙しちゃったもの。
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