かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『殯の森』
2007年 07月 13日 |
ココロの森林浴。
★★★★



奈良県東部の山間地のグループホーム。軽度の認知症を患う入所者たちの中に33年前に亡くした妻・真子を忘れられないったしげきがいた。ここに新任の介護福祉士として子どもを亡くした苦しみを抱える真千子がやってくる。

日本の女性監督が奈良を舞台に撮った本作が第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。それはとても喜ばしいニュースだった。

だけど、すばやくNHKのBSハイビジョン放映されたことには複雑な思いがあった。前から放映権を取っていたというNHKが、注目のこの映画を放映するのは自由なのだろうし、それは素晴らしい企画であるともいえるだろう。劇場公開は限られた都市の映画館だけになるのだから、それらに足を運べない多くの人たちがTV放映によってこの映画を鑑賞する機会を得られる意義がある。それはたぶん良いことなのかな。

そうは思うけど、個人的には、河瀬監督の作品は、TVで鑑賞するような映画じゃないんだよーって叫びたい。多くの映画はそうであると思うんだけど、劇場で集中してその世界に浸って感じるもの。とりわけ、カンヌ映画祭で好まれるような作品はそう。この映像世界を堪能するにはTVサイズの画面じゃあダメなんだってば・・・。ながら見じゃダメなんだってばぁ・・。

そして、話題の注目作品がタイムリーに手軽にTVで見られるということで、そうでなければ河瀬作品を観ることもなかった人の層が本作を鑑賞し、その結果、退屈だとか不自然だとかいう批判的な感想が発信されている状況なのは少し悲しいかな。感想は人それぞれのものなので、おもしろくないとか好きじゃないとかどこがいいのかわからないという感想を持つ人がいるのは当然だと思うけど、薄っぺらいだとか独りよがりだなんて言葉が手軽に投げつけられてしまうなんてねぇ。あと、TV放映のものは台詞がかなり聴き取りにくかったらしい。

そんな私はこういうタッチの映像作品は大好き。テーマ性も好みだな。

多彩な映画祭が各国で開催されていることを徐々に知るようになった中でも、カンヌ国際映画祭というもっとも有名な世界最大規模の映画祭にはかねてから興味があったと思う。いつの頃にか、カンヌ映画祭で評価される作品は、アート性に重きを置いた作家性の強いものも多く、自分の好みにフィットすることを実感した。だから、日本映画をほとんど観ていなかった頃(レンタルVIDEOで借りて観た映画が通算で400本位に達しても、その中の邦画の数はたった10数本に過ぎなかった頃)でも、カンヌというコトバに惹かれて、『うなぎ』や『萌の朱雀』には興味をもって観た。映画館通いが増えてからも日本映画の比率は少なかったんだけど、2003年に劇場鑑賞した数本の邦画の中に、『沙羅双樹』が入っていた。好きな監督という感じではないんだけど、彼女の表現するものには共鳴してしまうのだった。

監督自身の出身地である奈良を舞台に撮り続けていることがまず素晴らしいなぁって思う。撮りたいものために場所を限定させたくないと考える作り手の方が多いだろうと思う中、ふるさとを大切にして、地元の人たちに協力してもらいながら、1本の作品を撮るなんてとてもステキだ。日本の美しい風景とそこにある情緒や思いを丁寧に追い続ける姿勢がすごくいいと思う。多くのアーティストにとっては、ロケ地や人物は材料に過ぎなかったりするのにね。俳優ではない地元の人たちの主演、素朴な佇まいに奈良の言葉のやわらかな響きも温かくて。

緑いっぱいののどかな風景に魅せられ、こんな静かな場所にある古い家屋のグループホームの存在に心をつかまれる。私は今のところ、そういう福祉施設に関わったこともなく、せっぱ詰まっていない気楽な見方に過ぎないのだけれど、こういうふうに暮らせる場所はステキじゃないかなって思った。老人ホームだとかそういう福祉施設の建物というとやっぱり病院やマンションのような、設備が第一のこざっぱりと無機質なものが一般的だと思うから。実際、運営効率を考えたらそういう作りになるのは当然だし、その方が家族も安心なのだろうけれど。現実的には簡単なことじゃないのだろうけど、まぁそんなことを考えるのは後のことで、ただ、山里の雄大な自然を眺めながら、片寄せ合ってゆったり日々を暮らしているお年寄りたちの姿に心温まり、こういうのって理想的かもそれないなぁって。

映像で見せる映画であり、台詞は全体的には多くないのだけれど、逆に言葉が印象深く響きもした。「生きる」には2つの意味があるっていう序盤のお坊さんのお話から興味深くて、しみじみと考えさせられてしまう。そして、主人公の真千子が落ち込んでいた時に、先輩の和歌子の言葉はググッと心に響くものだった。「こうしゃんなあかんってこと、ないから」って、この一言だけで泣けますって。○○しなくちゃという言葉に常に縛られ続けているのが現実だから、こういう言葉にはストレートに感銘を受けちゃう。それも、直接的な慰めの言葉として発せられるのじゃなくて、和歌子の好きな人が彼女に言ってくれた台詞なのだ。それを思い出しながら、その言葉をゆっくりと繰り返すの。なんて心安らぐヒトトキなんだろう。職場の先輩に教わることといったら、圧倒的に、「こうしなさい」「こうすべきもの」「こうした方がいいんじゃない」っていう指示が多いのに、ここでは全く逆の言葉で、行き詰まっていた真千子の心を軽くしてくれるのだった。うーん、いいなぁ。

こういう映画の場合、静の映像がまず見所なのだろうけれど、私は河瀬作品の中の躍動が好きなんだと思った。『沙羅双樹』の路地で人を追いかけて走るシーンの映像の揺れ方が印象的だったのと同じ感覚で、真千子としげきが追いかけっこする場面にとても引きつけられてしまった。畑で鬼ごっこを、森でかくれんぼするように、自然の中を無邪気に走るその解放感がたまらなく好きなんだな。そういう姿にきらめきを見い出す感性に私は共感するのだと思う。そして、やっぱり森がとても美しくて神々しいの。どちらかというと幻想的なイメージがあるからなんだけど、私はとにかく「森」の存在が好きなので、そのロケーションだけでときめいてしまう。認知症の人を追いかけて森に迷い込んでしまうなんて不安な状況なのだけど、喪失感を抱えた2人が森に包まれているそのシチュエーションは何だかステキ。走り回って自然を感じて、心を溶け合わせていくのだ。

特定の宗教にとらわれることはなくても、日本人はやっぱり自然信仰が根本にあるのかなということを思う。精霊が宿っているのかなっていうアニミズム。そんな自然こそは、死と向き合うにふさわしい場所だと感じる。そして、同時に生を実感させてくれることもあるのかもしれない。生きるの2つの意味のうちの、ご飯を食べたりすることの生きるではない方の生きることの意味を、しげきと真千子は実感することができたのだろうか。

無機質なものに囲まれて、こうしなくちゃいけないに圧迫される毎日の私には心に洗われる作品でした。
.
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by CaeRu_noix | 2007-07-13 23:59 | CINEMAレヴュー | Trackback(16) | Comments(10)
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Commented by moviepad at 2007-07-15 00:35 x
かえるさん、こんばんわ

>この映像世界を堪能するにはTVサイズの画面じゃあダメなんだってば・・・。ながら見じゃダメなんだってばぁ・・。

この映画はカウチポテト形式で観たら目も当てられないですね。
正座してみるべきです(爆)

ドキュメンタリー製作は資金面の都合でTV局と組むことが多いため、公開前にTVで先に放映されるという事態は日本に限らず起こりうることのようです。ある程度仕方ないことなのかな、と思ったりします。

>河瀬作品を観ることもなかった人の層が本作を鑑賞し、その結果、退屈だとか不自然だとかいう批判的な感想が発信されている状況なのは少し悲しいかな。

そうなんですよね。もちろん映画は娯楽なんだけど、題材によっては観客のほうから歩み寄ってはじめて堪能できる作品もあると思うんです。
それをすることなしに、無責任に「退屈だ」と切り捨ててしまうのはちょっとあんまりじゃないか、と。
この手の映画はブログ等の口コミがかえって災いとなり、良い作品を不当に葬りさることになりかねない。ちょっと怖いものを感じます。お互いがんばりましょうね! -何を?(爆)
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-15 10:45
moviepad さん♪
そうなんですよ。正座して見てほしー
いや、体育座りくらいにしておきましょか。
でも、とにかく、爪を切りながら、洗濯物たたみながら、メール打ちながら、観て、つまらんって言うのはやめてほしいです。
そうなんですか。映画公開前にTV放映されることって少なくはないんですね。そういえば、ドキュメンタリー作品はそういう傾向にありますね。ダーウィンの悪夢だとかはどこかで放映されていたかも。知ることがメインのドキュメンタリー作品ならば、TVでより早く見られることはよいと思うのですが、フィクションの映像作品は、じっくり味わうことが大切でしょうって思うんですけどね。ま、資金の問題で、製作者側が放映を許したのなら、仕方ないのでしょう。放映される以上は、話題性による興味本意で、さてカンヌのグランプリ作品ってどんなもんじゃいと、とりあえず見てみような人が多くなることも仕方ないです。でもでも、案の定、批判的なコメントが目に付くので、寂しくもなりました。せっかく日本の映画が評価されたのだから、歩み寄ってほしいところなんですが・・。
うう。お互いがんばりましょう。喪の映画だからって、葬られちゃもったいない
Commented by シャーロット at 2007-07-15 11:44 x
こんにちは。
沙羅双樹を劇場で見れずCS鑑賞となりましたが、そうなのよ、やっぱりスクリーン鑑賞とは違うのかも、と感じてました。それって私には大ホールの3階席の端っこでオペラグラス使ってマッチ棒くらいの大きさの人物と舞台をみるような感じで;(なんか変な例えですが;)細かい表現に共鳴しづらいんです。
本作も、TV放映を録画しておいてもそれを見ずに劇場まで我慢しました。そのかいあって、ああやっぱり劇場鑑賞が基本だわーと実感。
森とか自然の神々しさにとても心洗われる気分でした。
そうそう、躍動感がいいのかもしれません!かえるさんは特に森がお好きでしたものね。
こういう手付かずの自然、ずっと守りとおしたいとも思いましたです。

Commented by JT at 2007-07-15 14:25 x
かえるさん、こんにちは。

>ココロの森林浴 

言いえて妙ですね。
故人の死をどう捉えるかって、頭の中だけでは解決つかないですよね。どんな立派な宗教や死生観があったとしても、理屈じゃないんじゃないですもの。
そういう意味で、森林の国、日本の自然の象徴みたいな森(この場合は杜かな?)の中で、故人とのお別れを”体感”するという殯(もがり)の風習って、古代人の知恵が生み出した、人のこころの理にかなった風習だったのだと思うんですね。
”ココロの森林浴” という言葉を聞いて、
頭でっかちにならないで、こころと身体全体で感じることの大切さを思い出しましたー
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-16 11:26
シャーロット さん♪
劇場鑑賞していただけてよかったですー。そんなに音声は聞き取りにくくなかったですよね。明確には聴き取れない台詞もあったかと思うけど、それが鑑賞の妨げにはならなかったかな。日常トーンの会話の響きはやわらかくてよかったです。3階席からオペラグラス鑑賞って、臨場感がやや欠けますよねー。生で体感する醍醐味が割り引かれる寂しさ。オペラグラスって、ポイントが拡大されるだけで、双眼鏡のように鮮明に見えるわけじゃないんですよね・・・。この手の映画のTVサイズ鑑賞もホントにその持ち味が半減してしまうのでいけません。俳優の演技で見せる室内劇なんかだったら、TVサイズでも遜色ないかなと思うのですが、感じる映画はそれじゃダメダメー。
ドキュメンタリータッチのハンディカメラ映像は基本的に好きなんですが、自然にあふれているのに迷宮に迷い込んだような感じが出てとてもいいんです。森は好きです。日本にあるのって、どっちかというとほとんど山林かなと思ったんですが、こういういかにも森って感じの場所もあるんだと嬉しかったです。木漏れ日がステキ。
『蟲師』のロケーションもすごくよかったですよー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-16 11:29
JT さん♪
訪問ありがとうございます。
そうですね。理性的には、自分なりの死生観をもっているつもりでも、大切な人の死に直面したら、感情はついていかないかもしれません。故人とじっくり向き合うゆとりもないまま、葬儀やらの手続きに追われたりするのが現実のような・・・。人によっては時間がかかるものなのだろうし、喪の仕事のカタチは人それぞれなのでしょうけど、マニュアル通りにコトを運ぶ必要に追われがち。そんな状況の方が身近なので、この森体験は、何だかとてもいいなぁって思えました。素晴らしい古代人の知恵ですね。こころと身体全体で感じることを忘れないようにしたいです。
Commented by まてぃ at 2007-07-16 21:55 x
かえるさん、こんにちは。
河瀬監督の映画は、やっぱり映画館できちんと観なきゃ、あの迫力というか感性というか、なんと言ったらいいかわからないけど、感じられない気がします。テレビじゃちょっと、、、ですね。
私は河瀬監督の遠くの森を映した映像がお気に入りで、ファーストカットからすっと入り込みました。やっぱり森って不思議なところで、人間の知恵を超えたところというか、人間も自然の一部なんだってところを実感できる場所のひとつだと思う。そうした自然への感謝が信仰になってるのかなって感じます。
久しぶりに心が洗われた映画でした。


Commented by CaeRu_noix at 2007-07-17 11:52
まてぃ さん♪
そうなんですよー。ホームシアターなどで臨場感いっぱいに観られる環境の人はTV放映でも味わえたのかもしれませんが、基本的には映画は映画館で!ですよね。VFXの素晴らしいハリウッド映画を劇場で体験しなくちゃというのとは別に、やっぱりこういう作品の味わいも劇場じゃないと100%感じにくいですよねー。スクリーンにじっくり向き合ってこそ、河瀬監督の感性が伝わってくると思います。
森の中の映像もステキでしたけど、遠景もよかったですねー。茶畑も。葬列のシーンなどもすごく好きでした。
都会人でもみどりを愛している人は多いと思うけれど、普段身近なのは鉢植えの植物だとか植えられた街路樹とかだったりして、なかなか丸ごと自然の森に接する機会は少ないですよね。それゆえに畏敬の念を感じますです。これが元来の自然なんだなぁと。おお、人間も自然の一部なんですよね。そのことを忘れがちかもしれません。
心が洗われましたよねー。
Commented by えいはち at 2007-07-17 16:13 x
こんにちは。TB&コメントありがとうございました。
「ココロの森林浴」、この映画の感想だけでなく、
僕の日常的内面を言い表すのにピッタリの言葉です。
こういう素晴らしい映画や、その他の芸術作品、
あるいは本物の森によって、
日々キレイな心を保ちたいと思っています。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-17 18:56
えいはち さん♪
こちらこそ、ありがとうございます。
そうですかー。私も全く同じです。日々、ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだりして、心に酸素や栄養が足りていないなと思うこと多しです。しばしば、素晴らしい映画なんかで命の洗濯、心の浄化をしておりますー。そう、時には、実際に自然を堪能したり、人とのふれ合いも大切ですよね。心が汚れないでいられるほどに聖人ではないけれど、汚れを洗おうという意識は持ち続けていたいですね。
そんなことを感じさせてくれる映画は大切ですね。
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