かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
latchodrom.exblog.jp
(映画を見るのにいそがしくてブログはもう)
Top
『街のあかり』
2007年 07月 20日 |
宝石の輝きよりもやわらかな街のあかりに照らされて。

ヘルシンキのショッピングセンターで、夜警の仕事をする孤独な男、コイスティネンの物語。



まいてまいてー、かうりすまき。巻かれ巻かれたい、かうりすまきわーるど。HELL辛気。

たしか私にとっての記念すべき初カウリスマキ作品は、『マッチ工場の少女』だった。とことん不幸な女の物語でどよーんとした気持ちになった。その後、どこかでカウリスマキの映画はコメディだという文を読んだのだけど、それは到底信じられなかった。だってあれは笑い飛ばせないレベルの不憫なネタだったもの。それを笑っちゃうというのは残酷過ぎるんじゃないの。ああ、わからない・・・と思った。

でも、その後で観たレニングラード・カウボーイズのノリがとっても気に入り、カウリスマキはやみつきになった。そして、あれから10年くらい経つのだろうか。ほとんどの作品を鑑賞し、問答無用でカウリスマキな世界に浸ることに心地よさを覚えるようになった。マッチ工場の少女は今観ても笑えるかどうかわからないけど、大方の不遇・不幸ものはそのトホホっぷりをクスッと笑ってしまうかな。そして、しみじみー。

小津安二郎を愛するカウリスマキ。私が物心ついた時には小津映画なんて知らなかった。私が知っていたのは、最後には主人公には成功や幸福が訪れるハリウッドパターンの映画たち。ラッキーにめでたしめでたしが基本だった。だから、必ずしも幸福を迎えない、大成功にはほど遠いヨーロッパ映画が新鮮だった。ささやかにささやかに転がる救われないカウリスマキテイストにグッときた。踏んだり蹴ったりの不器用な主人公が愛おしいのだ。こんな風についていない時ってあるよねーって、その情けなさの中の人生のリアルを噛みしめる。そして少しだけあたたかなものも見えてくる。

そんなわけで、カウリスマキ映画を観る時は、まっさらな気持ちで物語を楽しむというんではなく、今回のバージョンはどんな感じだろう、どういうところがポイントなんだろうと、相違点を探すように向き合っているかも。おお、今回の主人公はなかなかいい男じゃないかとか、おお、カウリスマキ映画でこんなにケイタイデンワが使われるのって初めてじゃないの?いつも、ノキアの国であることを意識させないレトロなフィンランドだったものとか。この世界の人々は相変わらず飲んだくれているなぁとか。おお、この写真で隣に座っている女性は当然にヒロイン、救いの天使であると思っていたら、しっかり裏切ってくれるなんて珍しいパターンだなぁとか。どうでもいいところをじっくり観察してしまうから、地味な映画のわりに見所がたくさんあって、やけにドラマチックに感じられてしまうの。

躍動する流れるようなカメラワーク、動の映像を好みがちな私も、時にはビシッときまったフィックスのカメラにグッとくる。それは、ホウ・シャオシェンの作品であったり、ツァイ・ミンリャンの作品であったりするんだけど、カウリスマキの映画もそうなんだな。小津を愛するカウリスマキだもの。連続する一コママンガみたいというか、まるで紙芝居を見ているような感じ。何ら説明的ではない無表情なワンショットの積み重ねの中からにじみ出てくる哀愁がたまらないんだよな。じんわり。

ハリウッド映画がスタンダードの頃だったら、こんなダメ人間な主人公のお話なんて居心地が悪かったと思うのだけど。今ならほどよく愛着を感じ、ほどよく笑い飛ばせるトホホ男のコイスティネンなのだった。要領が悪くてついていないのに、プライドだけは高いもんだから、純粋な好感は持ちにくいはずなのに、愚かさゆえの放っておけない度が増してしまう感じ。バカだなー、しょうがないなー、でも他人事じゃないかも、うん、がんばれー!って、その不憫さを憐れみながらも、ツッコミつつ笑いながらも、見守りモードなのだった。

せっかく手に入れたと思った恋愛なのに、まんまと利用されて、犯罪者への道へまっしぐらなんて、あまりにも可哀想。出所後もふんだりけったりは続くなんて。いつもより手厳しいのじゃないかなと思いながらも、最後にはおさまるところにおさまった気がしてしまう。何が解決したってわけでもないのに座りのよさを感じる着地。差し出された手は嬉しいもの。にぎられたなら体温が伝わるもの。とりあえず、とことん落ちたら、次はちょっとよくなるかもよって。

パムの耳の折れ方がかわいいったらありゃしない。
.
[PR]
by CaeRu_noix | 2007-07-20 01:59 | CINEMAレヴュー | Trackback(25) | Comments(26)
トラックバックURL : http://latchodrom.exblog.jp/tb/5827608
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 江戸っ子風情♪の蹴球二日.. at 2007-07-20 10:45
タイトル : 街のあかり
 フィンランド&ドイツ&フランス  ドラマ  監督:アキ・カウリスマキ  出演:ヤンネ・フーティアイネン      マリア・ヤンヴェンヘルミ      マリア・ヘイスカネン      イルッカ・コイヴラ 【物語】 フィンランドのヘルシンキ。警備会社に夜警と...... more
Tracked from 真紅のthinkingd.. at 2007-07-20 19:14
タイトル : 犬のような人生でも〜『街のあかり』
 LIGHTS IN THE DUSK  フィンランドの巨匠にして「酔いどれ詩人」ことアキ・カウリスマキの新作。 『浮き雲』(失業)、『過去のない男』(ホームレス)に続き、(孤独)をテーマにした 敗者三部作の最終章。東京の... more
Tracked from 映画のメモ帳+α at 2007-07-20 20:34
タイトル : 街のあかり
街のあかり(フィンランド・ドイツ・フランス) 原題   LAITAKAUPUNGIN VALOT   監督   アキ・カウリスマキ    脚本   アキ・カウリスマキ      撮影   ティモ・サルミネン                   音楽   メルローズ                出演   ヤンネ・フーティアイネン マリア・ヤンヴェンヘルミ       マリア・ヘイスカネン イルッカ・コイヴラ       カティ・オウティネン 映画『街のあかり』は監督のアキ・...... more
Tracked from 雑記のーと Ver.2 at 2007-07-20 23:09
タイトル : 街のあかり
「街のあかり」を梅田ガーデンシネマにて鑑賞。 友情にも家族の愛情にも恵まれず、1人で孤独に生きる夜警員の男コイスティネン。ある日、彼はマフィアの男とその情婦ミルヤの策略により、ショッピングセンターの宝石... more
Tracked from Mani_Mani at 2007-07-25 04:02
タイトル : 「街のあかり」アキ・カウリスマキ
街のあかり おもしろかった。 「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作のラストということです。 「浮き雲」は見ていないのですが、「過去のない男」に比べると、主人公の生きる力の発露という点でかなり違う人間像を描いていたと思います。 これは「街のあかり」のテーマが「孤独」であるということに由来する違いで、生きる力を孤独がどのように苛んでいくのかということが、かなり控えめな通低音になっているからだと思います。苛まれちゃってるので生命力が衰えてる。 コイスティネンはデパートの警備員ですが、もともと...... more
Tracked from club for str.. at 2007-07-30 21:38
タイトル : 「街のあかり」
「街のあかり」 アキ・カウリスマキ監督。フィンランド。 「敗者三部作」(凄い三部... more
Tracked from たーくん'sシネマカフェ at 2007-07-31 06:25
タイトル : 『街のあかり』
今日、じぶんウォーカーの友人と映画鑑賞で集ったのですが私の用事が入りパス。私の鑑賞は次の日の日曜になりました。(後日アップします。)用事が終わり、新宿のK'sシネマにて回数券購入。「中国映画の全貌」という中国映画特集が7/21(土)〜9/7(金)までありま...... more
Tracked from soramove at 2007-07-31 08:14
タイトル : 「街のあかり」敗者も夢を見る
「街のあかり」★★★ アキ・カウリスマキ監督 2006年、ドイツ フィンランド フランス 、78分 会社で礼遇され パブでのナンパもゴミのように 扱われてしまう。 淋しい、悲しい、でもなんだかおかしい。 国民性なのか分からないが、 登場する皆がぶっき...... more
Tracked from 映画でお喋り♪猫とひなた.. at 2007-07-31 12:42
タイトル : 街のあかり
大好きな アキちゃん!     ( コホン・・・ アキ・カウリスマキのことです ) の新作。 いつもは レディスデーを狙って 鑑賞するのだけれど 今回は 前売り特典として  かわいい 犬のイラスト付 「 お買い物BAG 」が付いていたので 思わず 前売り券を購入したのでした。 ・・というわけで いつ 観に行ってもOK。 平日夜は あわただしいので  休みの 暑〜〜い 日中は避けて 18:40からの 回を 鑑賞しました。 選挙の日だったからなのか? 皆は 暑い日中 涼みがてら 観たのか? 思ったより ...... more
Tracked from Swing des Sp.. at 2007-08-01 17:51
タイトル : 『街のあかり』〜青い目のわんこ〜
『街のあかり』公式サイト 監督:アキ・カウリスマキ出演:ヤンネ・フーティアイネン マリア・ヤンヴェンヘルミ カティ・オウティネン マリア・ヘイスカネン イルッカ・コイヴラほか 【あらすじ】(goo映画より)警備会社で働く男コイスティネンは、その朴訥とした性....... more
Tracked from 【映画がはねたら、都バス.. at 2007-08-01 21:17
タイトル : 「街のあかり」:菊川三丁目バス停付近の会話
{/hiyo_en2/}どうしたの、さっきからそんなにじっと川をのぞきこんで。 {/kaeru_en4/}いや、俺みたいな、うだつのあがらない男は、川へでも飛びこんだほうがいいのかな、と思ってさ。 {/hiyo_en2/}あら、珍しく弱気ね。何かあった? {/kaeru_en4/}何にもないから、空しいのさ。 {/hiyo_en2/}そんな寂しいこと言って川を見つめてばかりいないで、いつもみたいに映画でも観て気晴らししたら?「街のあかり」とか観ると、生きる勇気がもらえるかもよ。 {/kaeru_en...... more
Tracked from Cartouche at 2007-08-04 13:35
タイトル : *街のあかり*
{{{   ***STORY*** 警備会社で働く男コイスティネンは、その朴訥とした性格から会社の中でも浮いた存在だ。私生活では友人も恋人も家族もいない、孤独な生活を送っている。売店の女性アイラだけがそんな彼を見つめていたが、コイスティネンはその思いに気づく事もなかった。そんな彼に目をつけたギャングがいた。ギャングは自分の情婦ミルヤをコイスティネンのもとに送り、誘惑させる。恋に落ちたコイスティネンは、彼らの犯罪に利用されてしまう。                       gooより}}} ...... more
Tracked from 八ちゃんの日常空間 at 2007-08-04 16:23
タイトル : 街のあかり
結局、人生が好転するわけでも、幸せが訪れるわけでもありません。 ハッピーエンドじゃないところがラブコメと違うところ。 ダメ男が最後の最後でドンデン返ししたら、それこそラブコメになっちゃいますからねぇ。... more
Tracked from flicks revie.. at 2007-08-06 17:40
タイトル : 『街のあかり』
原題:LAITAKAUPUNGIN VALOT (LIGHTS IN THE DUSK) 邦題:街のあかり 監督:アキ・カウリスマキ  2006年製作  フィンランド/ドイツ/フランス    出演:ヤンネ・フーティアイネン、マリア・ヤンヴェンヘルミ... more
Tracked from 慧の映写会 at 2007-08-07 23:00
タイトル : 162『街のあかり』
それは あたかも    大人の童話のようです フィンランドの映像作家 アキ・カウリスマキの作品 『街のあかり』です 本作は 監督の言うところの「敗者三部作」の 最終章だそうです 失業から立ち直るために力を合わせる夫婦を描いた 『浮き雲』 暴漢に殴られて....... more
Tracked from 犬も歩けばBohにあたる! at 2007-08-18 01:04
タイトル : 敗者三部作最終章【街のあかり】
哀愁という言葉をカタチにしたら、きっとこの映画になるはず……。 フィンランドの巨... more
Tracked from KINTYRE窶儡DIARY at 2007-08-19 13:04
タイトル : 映画『街のあかり』を観て
57.街のあかり■原題:LaitakaupunginValot(英題:LightsInTheDusk)■製作年・国:2006年、フィンランド■上映時間:78分■鑑賞日:7月28日、ユーロスペース(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・製作・脚本・編集:アキ・カウリスマキ□助監督...... more
Tracked from 映画通の部屋 at 2007-08-20 21:03
タイトル : 街のあかり
「街のあかり」 LAITAKAUPUNGIN VALOT/製作:2006年、フィ... more
Tracked from It's a Wonde.. at 2007-09-07 18:48
タイトル : 街のあかり
アキ・カウリスマキ監督最新作。 80分にも満たない上映時間を淡々と地味に進む展開。 コミュニケーションがヘタクソな主人公が利用されて どんどん不幸に見舞われる内容なんですけど 決して後味は悪くないんです。 見終わった後、しばらくしてじわじわすごくい...... more
Tracked from 銅版画制作の日々 at 2007-09-07 23:42
タイトル : 街のあかり♪アキ・カウリスマキ
   「街のあかり」は、「浮雲」、「過去のない男」に続く、敗者三部作の最終章です。「浮雲」では、“失業”を、「過去のない男」では、ホームレスを、そして今回のテーマは“孤独”です。   初めて観た、アキ・カウリスマキ監督作品「街のあかり」、舞台はフィンランド・ヘルシンキだ。一昨年訪れたところだけど、こんな場所あったかな?クラシックな趣きの風景だ。ちょっと私が見たヘルシンキとは違ったが・・・・。えぇ〜!ヘルシンキ市内に地下鉄があるの?知らなかった。そうか・・・・。その地下鉄の終点ルオホラハ...... more
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-01-28 21:54
タイトル : 街のあかり
 『希望を灯す』  コチラの「街のあかり」は、「浮き雲」、「過去のない男」に続くアキ・カウリスマキ監督の敗者三部作の最終章となる"孤独"をテーマとしたフィンランド映画です。  タイトルから分かるようにチャップリンの「街の灯」へのオマージュがこめられ、シュ....... more
Tracked from 心の栄養♪映画と英語のジ.. at 2008-03-08 10:39
タイトル : 「街のあかり」
街のあかりアミューズソフトエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る フィンランドのヘルシンキ。警備会社に夜警として勤務する純朴な男、コイスティネン(ヤンネ・ フーティアイネ)。仕事を終え、夜明けの中をソーセージ屋に立ち寄って帰るだけの毎日。 不器用な性格ゆえか、同僚からも疎まれ、恋人はおろか友人すらもいない、文字どおり孤独な 日々。そんな彼の前にミルヤ(マリア・ヤンヴェンヘルミ)という名の美女が現われる。生まれて 初めて恋に落ちたコイスティネン。彼女がマフィアの情婦だなどと気づくわけもなく、やがて ...... more
Tracked from 茸茶の想い ∞ ~祇園精.. at 2008-07-27 18:57
タイトル : 映画『街のあかり』
原題:Laitakaupungin valot 負け組み敗者三部作の最終章、「浮き雲」失業者、「過去のない男」ホームレスに較べればちゃんと夜警の仕事に就いてるけど結局は失業者になるんだね・・ フィンランドはヘルシンキの警備会社に勤めるコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン... more
Tracked from 虎党 団塊ジュニア の .. at 2008-09-05 09:58
タイトル : 『街のあかり』'06・フィンランド・独・仏
あらすじフィンランドのヘルシンキに、ひとりの男が静かに生きていた。友人はいなかった。愛する人もいなかった。見守る家族もいなかった。文字どおりひとりぼっちの世界を生きていた。ソーセージ屋を営む女だけが彼を見つめていたのにその店のあかりは彼の眼には入らなか...... more
Tracked from おそらく見聞録 at 2009-11-17 11:40
タイトル : 映画「街のあかり」
監督:アキ・カウリスマキ(その作風、大好きです) 出演:ヤンネ・フーティアイネン マリア・ヤルヴェンヘルミ イルッカ・コイヴラ  出演:マリア・ヘイスカネン ペルッティ・スヴェホルム カティ・オウティネン  夜警員として働く孤独な男が、ある日魅力的な女と... more
Commented by 風情♪ at 2007-07-20 10:51 x
こんにちは♪

「マッチ工場の少女」の終わり方も不憫なものでしたね。
敗者三部の前2作が清清しさや達成感ある終わり方だった
んで、本作にも同じものを期待したこともあって、暗い終わり
方に不満と言うか、不快感みたいなものを感じちゃいました。
全体としては平均点以上で好きなだけに残念でならんです…。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-20 12:45
風情さん♪
「マッチ工場の少女」の終わり方は忘れてしまったんですが、とにかくあれは可哀想なお話でした。私はあまりカウリスマキの映画に清々しさなどは期待しないんですけれど、確かに前作なんかはもうちょっと前向きなラストでしたよね。希望に感動したような気がします。でも、これもそんなに暗い終わり方っていうんではなかったと思います。ふんだりけったりの印象が強すぎるから、救われたっていう感じでもないんだけど、灯火が感じられるふさわしいシンプルで適切なエンディングだったかなと。最後にいきなり大逆転で大きな希望に輝くっていう方がもっとイヤかなと思います。これでよし。
Commented by 真紅 at 2007-07-20 19:25 x
かえるさま、こちらにも。
『浮き雲』が好きな方が多いためか(私も好きですが)、この映画にはちょっと辛口な意見が多いような気がします。
あのラストがあっさり過ぎるとエンドロールを眺めながら思ったのですが、帰り道ではものすご~く余韻に浸っている自分がいました。
オマージュだという『街の灯』を未見なのが残念です。
カウリスマキにはまた『レニングラード~』みたいな笑える映画も作って欲しいですね、アルコールはほどほどに(笑)
ではでは、また来ます~。
Commented by moviepad at 2007-07-20 20:49 x
さすが、かえるさん。
カウリスマキ作品ほとんど観てるんですか!
確かに紙芝居みたいな映画でしたね。行間をたくさん読まなければいけないといいましょうか(笑)

たとえ表面上は何も変わらなくても、その経験を通して自分の中では何らかのカタルシスを得る。そーいうものをきちんと描いた映画は僕は好きですね!
Commented by baoh at 2007-07-20 23:09 x
こんばんは。コメントありがとうございました。

いいですよね、カウリスマキ。

>今回のバージョンはどんな感じだろう、どういうところがポイントなんだろうと、相違点を探すように向き合っているかも

その気持ち、わかります(笑)おなじみのおばさんもスーパーのレジ係でちょびっとだけ出てるのみてニヤリとしてしまいました。パム、出てきたときは「おぉ!」ってカンジだったんですけど、今回は出番少なかったですね。最後の一番おいしいところはしっかりもっていってましたけど(笑)
Commented by シャーロット at 2007-07-20 23:34 x
うぉっか。笑
特集上映でもうちょっと見たかったんですよ。レニングラード・カウボーイズとか。・・・で、またアンコール上映がケテイしてるみたいだけど、例によってレイトショー;;
主役の人(名前忘れた;)ナイスガイでしたね。なんでつまはじきなんだ…?と不思議でしたが。私にはとってもいい奴だったな。
最後には必ず灯りが見えるってどこか期待もできる人柄に感じました。
寡黙な人は男女問わず好き。
それにしてもこういうラストが好きなるなんて、つい最近まで思わなかった私に驚きです(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-21 14:37
真紅 さん♪
そうですか。辛口な意見が多いですか。
ラストシーンにかぎっていえば、ちょっとあけなかったですよね。そのショットにジーンと感動して、エンドロールを迎えるという感じじゃなかったかも。でも、私はそんなにオチ・ラスト重視ではないので、全体的な印象でいつも通りにいい感じと思っておりました。パムのヒト吠えとかあったらよかったかな?
『街の灯』とはたぶんドラマ的に直接つながる部分はないと思うんですけど、『街の灯』のせつなくもあたたかな味わいを思い出すことによって、こちらの主人公の気持ちにもより歩み寄れるような効果があるかもしれません。
そうそう、『レニングラード~』系もまたお願いしたいですー。肝臓を壊してしまう前にー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-21 14:37
moviepad さん♪
ほほほ。今回の特集上映で2本観て、日本で観られる長編作品はあと1,2本残して全部観ました。『過去のない男』の時もユーロで特集上映がありましたし。カウリスマキ作品は意外とレンタルものも充実していたような。
とそんなふうに追っかけたくなるほどにその個性が魅力的なのでした。確かに、台詞で説明をほとんどしてくれないので行間を読む必要があるかもしれませんー。
そうそうそう、人間って、人生って、そういうものだと思います。目に見えるような飛躍がなくても、心にささやかなあかりがぽっと灯るさまを映画こそが味わい深いんですよねー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-21 14:38
baoh さん♪
いいです、いいです、カウリスマキマキ。
おお、そういう感覚をわかっていただけて嬉しいです。そんな向き合い方をしてしまうほどに長年スタイルが徹底していることもすごいー。
みゅーず☆カティ・オウティネンの登場も嬉しかったですよねー。パムも可愛くて可愛くてー。彼がパムのために闘いに行ったなんてそれはもうカンゲキでした。あと、北欧ではあまりみかけないアフリカ系の子どもの登場もよかったです。それだけのことがイチイチ興味深いのでした。忠犬パムは愛のキューピットだったのでしょか。人間は裏切るけど、イヌは裏切りませんー。悲惨なのにええオハナシでしたー。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-22 20:01
シャーロット さん♪
うぉっか。うぃすきー。
レニングラード・カウボーイズはコメディ度が強くてこれまた楽しいですよー。なんだかんだいって、レニングラードが一番好きかもしれない私です。カウリスマキはしみじみがいいっていっておきながら矛盾しているんですが・・・。でも、旧作2作ご覧いただいたようで嬉しいです。コントラクト・キラーも大好きですわ。
コイスティネンはナイスガイ♪でした。ちょっと身の程知らずな野心家で見栄っ張りだったりして、こういう人っているよなーという興味深さもあり、ヤレヤレと思う気持ちもあり、でもがんばれと応援したくなる気持ちもあり。情けなく不器用だけど信念をもっているところがすばらしかった。そうそう、ベニーニ系おしゃべり男より寡黙な主人公がよいわ。
こんな煮え切らないラストを好きになってくれてありがとうー
Commented by manimani at 2007-07-25 04:15 x
かえるさまこんにちは。
ほんとに感情移入しにくいヤレヤレキャラですが、それがカウリスマキ的にはめずらしくイケメンなところも不思議でしたね。

関係ないですけど、かえるさまは私が見逃した「石の微笑」「低開発の記憶」なんかも御覧になっているようでうらやましいです〜
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-25 07:28
manimani さん♪
ヤレヤレキャラでしたよねー。カウリスマキ作品の場合、主人公がダメダメちゃんだから感情移入しにくいのではなくて、無表情で心の機微が如実に描写されないからかなぁ。そうなんです、イケメンというのも新鮮で不思議な味わいでした。
「低開発の記憶」は上映延長していたみたいですけど、終わっちゃいましたね。この上映を機会にソフト化されるとよいですね。「石の微笑」はまだやっていますのでご都合がつきましたら是非。初めはレイトショー公開だったのに、今では日中もやっています!
Commented by at 2007-07-31 12:44 x
はじめまして 動物つながりで 宜しくお願いします。
私も初体験は 「マッチ工場の少女」でして
私は この作品で アキにハマリました(笑)
TBさせていただきます。宜しくお願い致します。
Commented by CaeRu_noix at 2007-07-31 22:42
猫 さん♪
そうそう、はじめまして じゃなかったですよね。
漢字一文字の猫さんには憶えがあります。
とらねこさんやノラネコさんやしまねこさんやもじもじ猫さんやいろんなネコさんがいらっしゃるので、そのへん曖昧になったりもしましたが。
両棲類のオトモダチは他にもいらっしゃいます?

おお、初カウリスマキは「マッチ工場の少女」とは、お仲間ですね。
それで、ハマったというのは強者ですねー。(笑)
Commented by 丞相 at 2007-08-01 17:57 x
こんばんは。TB&コメントありがとうございました。
最新記事でおっしゃっているように、たしかにカウリスマキとケン・ローチの
労働者ものは、描こうとしているものが似ていると思います。
同じものを描いても、それぞれの作風がにじみ出てしまうのも面白いですね。
カウリスマキの「敗者三部作」を通しても、労働者ものという見方ができると思います。
カウリスマキもまだ50代になったばかりので、この三部作の後どういう
作品を撮っていくのか、気になりますね。
私はまた『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』のような
面白い作品を作ってくれることを期待しています。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-02 01:03
丞相 さん♪
おお、カウリスマキとケン・ローチの素材、やっぱり似ていますよねぇ。まったく同じあらすじでも、それぞれに演出できっとかなり違うものになるんでしょうね。作家性の魅力ってそういうものですよね。同じ脚本なら誰が監督しても同じカンジになってしまうのはつまらない。その点、カウリスマキ作品はどこをとってもカウリスマキ印なんですよねぇ。コミカルテイストでありながらも、ケン・ローチと同じようなテーマにこだわり続けているところがいいなぁと思います。バリエーションを感じつつ、今後も目が離せませんね。
そうなんですよ。私も『レニングラード~』が大好きなので、今一度そういうタイプも撮ってほしいなぁとも思っています。
Commented by Cartouche at 2007-08-04 13:43 x
かえるさん。こんにちは。又しても彼独特の世界でした。
しかし、こんなにされても惨めではなくて結局彼が一番強いのかも
とまで思わせてしまうのはさすがです。
カウリスマキ独特の赤も利いてましたね。
『マッチ工場の少女』などは未見なのでそのうち見たいです。
TBさせてください。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-05 14:48
Cartouche さん♪
毎度お馴染みのカウリスマキ世界でしたねー。
コイスティネンの強さを感じさせるまっすぐな信念には感動さえ覚えますよね。初めは、彼のダメ人間ぶりを嘲笑したりする部分もあったのだけど、そもそも負け犬を見下すことが間違っていて、それでも挫けない彼は愚かなんじゃなくてステキなのですよね。
町の夜景もインテリアもいいカンジでしたね。
私もマッチ工場が再見したくなりましたー。
Commented by mako at 2007-08-07 12:50 x
こにちは。フィンランド人を飲みつぶした過去のあるわたしです。ウォッカや日本酒じゃなくて両者中間アルコホールのワインでしたが。
皆さまのご意見をちらほら拝読すると結構賛否両論なのでしょうかね、この作品ってば。今までの路線とそんな変わってないワールドだし、いまだかつてないイケ面系主人公の押しは強くないしすぐヤラれちゃうんだけど前向さに好感を抱きました。カメラもきれいでした。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-07 20:05
makoさん♪
おお、フィンランド人をつぶしましたと?さすがです。makoさんなら、ロシア人もつぶせます。フィンランド人はみんなカウリスマキのように酒飲みというわけではないのでしょうかー。
賛否両論のようですね。(まぁ、どの映画も大概はそうですけど。)全体についてもそうだし、ラストについても、意見が分かれるみたいですね。私としては、いつも通りいいじゃーんって感じでした。カウリスマキ作品で続けざまに観すぎると、似たような感じに見えてきたりもするんだけど、今回は結構新しいスタイルに思えました。イケ面系主人公、よかったですよねー。ショットの美しさはナニゲに進歩している気がしますよね。絵になっていて気持ちよかった。
Commented by at 2007-08-07 23:16 x
こんばんは まとめてTBさせていただいたので
よろしくお願いします
この作品不思議な空気感で 楽しめました
音楽も良かったですよね
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-09 00:02
慧 さん♪
まとめTBどうもですー。
カウリスマキ独特の雰囲気はちょいと不思議感がありますよね。とても魅力的です。音楽のセンスもいいですよね。LIVEも楽しかったし、ろけんろーるから、タンゴまで聴かせてもらえました。
Commented by となひょう at 2007-08-20 21:09 x
かえるさん、こにしわー
間に合いましたよう、なかなか行けずに半分は諦めかけておったのですが。そろそろ空いてるのかと思っていたら、そこそこ席が埋まっていました。カウリスマキ・ファンは多いんですねー

ラストの握り返した手のアップは、何ともほっこりさせられました。
【敗者三部作】と言いますが、私には癒しの映画でございました。

実は実は。カウリスマキ作品は、『過去のない男』しか見てないんですよねぇ(涙)。そうなんです『浮き雲』は未見なんですよ、実は。
見るぞと思っていますけど、かえるさんの記事を読んで『マッチ工場の少女』も見てみたくなりました。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-21 09:44
となひょう さん♪
間に合ってよかったですー。
カウリスマキ・ファンは結構多いと思いますー。特集上映の旧作も盛況でした。私にとっても必見の愛すべき監督ですー。酔っ払いなところが好き。
ラストはアッサリしすぎという感想もあるようですが、となひょうさんの心には響いたようでよかったですー。さりげなさがよいですよねー。
敗者っていう切り口も、わたし的にはそんなの違うよっていうんじゃなく、そういう価値基準を持ち込んでいるからこそ風刺的でおもしろいのでした。負け犬だぁってー。
『浮き雲』もしっとりいいお話ですので機会ありましたらどうぞ。マッチ工場もゼヒー。カウリスマキのような独自カラーの強い監督作品はその作風を探究するのも面白いかと。
Commented by kazupon at 2007-09-07 20:21 x
かえるさん

そういえばハリウッドでこういう映画って多分ありえないなーと
記事を拝見してて思いました。ダメ男でも「ナポレオンダイナマイト」とか
「40歳童貞」みたいなシャレの世界のダメを描く程度じゃないと
受け入れられないお国柄なのかも。
あの寡黙さは彼らには理解できないような・・・
フィンランドは日本にちょっと近いテイストなのかもしれないですね。
とはいえ「かもめ食堂」とは完全に非なるHELL辛気。
「自転車泥棒」みたいなプロットなのに全然かわいそうにおもわず
むしろカッコイイ!とさえ思いながら観てました。
いやー独りで立つのは難しいです。
Commented by CaeRu_noix at 2007-09-08 23:23
kazupon さん♪
ハリウッド映画にはないですよねー。
ダメ男が主人公ならば、相当コメディ色を強くするか、逆にとことんリアルでシリアスな方向にもっていくか・・・。<cf『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』
「映画のメモ帳+α」のmoviepadさんが"アメリカとかだったらLoser!のひとことで切り捨てられそうなオトコ"という表現をされていたのですが、まさにその通りだなーと思いました。
カウリスマキ以外のフィンランド映画をほとんど観ていない気がするので、国そのもののカラーはわかりませんが、カウリスマキ作品は日本人に解しやすいメンタリティが感じられると思いますー。(といっても近年の日本人はアメリカン寄りの感性になっているのかな・・・)
可哀想っちゃー可哀想なんですけど、心のどこかで安心して観ていました。悲壮感はないんですよね。微笑ましいし、弱音を吐かなくてすごくカッコイイかも。
<< 7月20、21日の公開映画ちぇ... PageTop 『傷だらけの男たち』 -傷城- >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Beige Shade by Sun&Moon