かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『リトル・チルドレン』
2007年 08月 10日 |
大人の夏休み。

ボストン郊外の住宅地。主婦のサラは子どもを遊ばせるために通う公園で、ブラッドという男性と知り合いになる。



第三者の声のナレーションによって、主人公の思考が描写されて、リアルに描かれた日常の場面が途端に滑稽な色味を帯びる。原作小説はそのナレーションのような語り口で書き手の視点で文章が書かれているのだろうか。それをそのまま映画でやってしまうのは冒険だと思うけれど、おかしみがにじみ出て案外と効果的だった。序盤の公園のシークエンスはとても巧いと思った。噂話や夫婦の倦怠バナシを日課にしている女たちの姿に嫌悪感を抱かせ、誰もが自然に、そんな状況に嫌気がさしているケイト・ウィンスレット扮するサラの思いに歩み寄ってしまうのだから。

サラは、大人になれない大人たちの括りであるらしいのだけど、ケイトの演技力と好感のもてる等身大の姿によって、ユーモアを感じさせる滑らかな描写によって、共感できるものになっている。言ってしまえば、満たされない主婦が退屈な毎日にうんざりして一線を越え、欲望の虜になってしまうただの不倫ものなんだけど、2人が接近していくのも早急ではなく、ごく自然の成り行きのように感じられた。気持ちとしては共感できる運びであり、倫理道徳をもってするとイケナイことであるゆえに、2人の関係進行を興味本位で楽しんで見てしまったりもして、いずれにしても引き込まれる面白さ。アメリカ映画ではなかなか見られない洗濯機の上の大胆情事シーンもポイント。そんな人生の一コマが「ボヴァリー夫人」の解釈と重ねられるのがまたいい。

不倫ドラマだけに終始せず、元性犯罪者のロニーと、彼を監視するブラッドの友人の物語も見どころ。郊外の田舎町で近所に小児性犯罪者が住むとなったら、子どもを持つ親たちが心配に思うのは当然。にしても、いくら相手が危険を孕む元犯罪者だからって、そこまで人権侵害するのはおかしいでしょうって思える過剰な反応をする人々の姿には考えさせられてしまう。平然と去勢なんて言葉が吐かれるのにはゾッとしてしまう。子どもの安全を守りたいという大人としての使命感がこれほどまでに大人げない態度を生み出すのは滑稽で痛々しい。これがアメリカの社会の元性犯罪者を取り巻く現実の一面なんだよね。ふりかざす正義もいかに屈折しているかというところは興味深い。

ロニーにはそうやって同情してしまったのに、デートシーンでは彼女があまりにも気の毒だったために、ロニーの役どころの把握に一瞬戸惑ってしまった。まぁ、結局、彼は母の期待にがんじがらめになって、苦しんでもがいていたから可哀想な人なのだけど。ロニーが本当に救われるのかはよくわからないけど、彼を糾弾していたラリーが彼を助けるというところには嬉しくなってしまった。でも、同時に展開する逃避行作戦の方は決行されるわけがないと初めから思っていたので、計画断念したシーンはあまり感動しなかったかな。このクライマックスの描写がイマヒトツ感情を高揚させてくれなかったのは残念。

リトル・チルドレンとは、大人になれない大人たちのことだというけれど、そもそも大人の条件って何なのか、大人になりきるってどういうことなのかよくわからない。分別のある行動をするのが大人なのだろうか?大人になれない大人なんて山ほどいると思うのだけどな。どう解釈しても、その言葉は曖昧すぎるし、皆が完全に大人になるべきなのか、それが可能なのかわからない。なので、リトル・チルドレンというのは、大人を指す言葉じゃなくて、そのまま小さな子どもを指す言葉ということにしよう!彼らそれぞれの子ども達、ルーシーとアーロンはべらぼうに可愛くてかけがえのない天使ちゃんだったのだよね。大人を大人たらしめるのは他でもない小さなチャイルドの存在なのだよ、きっと。1人の人間としては立派な大人にはなれなくても、子どもと向き合う時はいい大人になれたらよいよね。道化師の帽子がめちゃめちゃ可愛いー。

サバービアものとしては今までに観たことのあるような感触だったかな。終わってみたら、ケイトの夫のサム・メンデスの『アメリカン・ビューティ』ほどのインパクトや手応えは感じなかったのだけど、多面的に楽しめる見ごたえのあるオトナなドラマではあった。
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by CaeRu_noix | 2007-08-10 17:44 | CINEMAレヴュー | Trackback(26) | Comments(12)
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タイトル : リトル・チルドレン
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Tracked from 茸茶の想い ∞ ~祇園精.. at 2008-07-25 01:33
タイトル : 映画『リトル・チルドレン』
原題:Little Children 公園デビューを無事果たしたプロム・クイーン、プロム・キングとのハグ&キスは空虚な思いの隙間を埋め、行き着くとこまで突き進むに十分な出来事?・・ 特に美人というわけではないサラ(ケイト・ウィンスレット)だけど、裕福な家庭に恵まれ何不... more
Tracked from おきらく楽天 映画生活 at 2009-03-29 00:22
タイトル : 『リトル・チルドレン』を観たぞ〜!
『リトル・チルドレン』を観ましたトム・ペロッタの全米ベストセラー小説を「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド監督が映画化した悲喜劇メロドラマです>>『リトル・チルドレン』関連原題: LITTLECHILDRENジャンル: ドラマ/サスペンス/コメディ製作年・製...... more
Commented by となひょう at 2007-08-10 21:41 x
お!こちらにもお邪魔しますですー

そうですね、サラとブラッドの逃避行が成し遂げられなかったというラストよりも、ラリーの取った行動の方が印象に残りました。感動的でしたー とにかく無意識に助けているという感じが。

かえるさんが書いているように、私もこの作品の「大人になりきれない大人」というフレーズを聞いて、【大人】って何だろう?と考えたりしましたわ。具体的には述べられないっす。
〈大人になりきれない〉っていう部分では、実は共感してしまう部分も多いかもしれません。
何だつっても、とにかく印象に残る作品でしたわ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-11 12:30
となひょう さん♪
サラとブラッドの物語もおもしろく見られたのですが、オチのつけかたとしてはちょっとこれまでも見たことがあるような場面展開でそんなに感動しなかったんですよねぇ。なので、ラリーの方に心うたれました。嫌悪していた相手でも大怪我をしていたら手を差し伸べますよね。これが個人的に具体的な恨みをもった相手だったら迷うのかもしれませんけど、彼は元犯罪者であるというだけなんですもんね。よかった、よかった。

おとなげない行為とか、子どもじみた態度とか、具体的な言動・行動・思考において、大人らしいものとそうではないものというのはあると思うんですが、人を指す言葉として大人になりきれないというのは、ホントにわかんないんですよね。そんなん、誰だってそうじゃん!って思います。もちろん共感。でも、とりあえず皆、TPOに応じて、大人しているわけですよね?
わたし的にはそんなに心に残るものではなく、やっぱりサバービアものといったら、マグノリアとアメビュとおまけでハピネスですが、最近のアメリカ映画の大人向けドラマとしては秀作だわと思えました。
Commented by 風情♪ at 2007-08-12 00:04 x
こんにちは♪

ロニーにはボクも犯罪者ながらも感情を移入してたんですが
あのデートのエピのあの行為に「コイツは心底、下司野郎だ!」
と思ったんですよ。なのに終盤での彼の感情の爆発、そしてラリー
が手を差し伸べるシーンに感動だったんで、確かに戸惑いますよね。

物語自体に期待して観に行ったワケでは無かったことも手伝って
かなり好印象で終われました♪ (゚▽゚)v
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-13 00:43
風情さん♪
ロニーには心寄り添ってしまいましたよねー。
この感じは、「マグノリア」でウィリアム・H・メイシーに感情移入した感覚と一緒でした。
そうなんです。あのデートでの車の中のアレは彼女の立場に同情してしまい、一転、ロニーを白い目で見てしまいました。でも、また最後に、彼も罪悪感をもっていたと知り、気持ちが入りましたよねー。彼女を不憫に思った気持ちは確かだけど、ロニーも葛藤していたんだなぁということに考えてしまいます。黒か白かじゃないところがまたよかったのかもしれませんね。
秀逸な原作をうまく映画化したのだなぁという手応えがありましたねー。
Commented by 桜山道 at 2007-08-14 15:25 x
ざらリとした感触。示唆に富む伏線が張り巡らされ、何度も反芻して自分なりの謎解きを試みる。私にとって強烈な作品。
●車中のあれ:あの場面で被害者女性は、幼時に受けたトラウマ(もしかするとロニーによって受けた?)から開放されたのかしら?車からロニーをおろす時の彼女の印象が、弱い→強い に変わっていたような気がしましたが、どうでしょう。
●親の呪縛と愛は表裏一体
=Be good boy(ロニーの母)整然と並んだ時計と可愛い子供の置物を、絶叫しぶちこわすロニー、この整然とした家で、good boyであることを求められ、いびつに成長してしまったのね…と鳥肌。戦慄のシーンでは、呪縛から逃れられ(大人になりきれ)なかったロニーに泣けてきました。
=完璧な子よ:コネリー演じる母も、呪縛から逃れられ(大人になりきれ)ていない?「立派な」母の傘の下「立派な」家庭を築くべく、「立派な夫=元プロムキング+弁護士」を求め、「完璧な子」を求め、疑問に思わない。おそらく「あるがままの」夫や子を見ようとはしていない…リトルチルドレンだらけの世の中なのでは?と、ぞっとしてみたり。
ああ、だめ。自分が壊れそう。原作が読みたい。お邪魔しました。
Commented by tks at 2007-08-15 00:00 x
こんにちはです。
「大人になりきれない大人」というフレーズにはつい惹かれてしまうのですが、どうもこの作品はグッときませんでした。サラとブラッドの関係があまりにも陳腐で感情移入できないのです。大人になりきれない大人としては、もっとロマンチックさを求めたいところ。ましかし、リアルといえばリアルなのかもしれませんが・・・。

ラリーも最後はああだけど、それまでが酷すぎるので醒めた目で見てしまいました。「今さら遅いよ」という。最後までダメ男で居て欲しかった(笑)
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-15 01:40
桜山道 さん♪
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます
楽しまれたようで何よりです。
ロニーとデートした彼女の立場では、ロニーのあの行為はショッキングだったと思うので、私はそんなにいい方向のものには感じられなかったんですよね。彼女もがんばって、過去を克服して男性とおつき合いをしようとしているのに、あれを目の当たりにしたら、また男性不信になってしまいそうで。普通の元気な女性だって、ゾッとしてしまうでしょうに・・。だけど、確かにそうですね、最後の彼女は強さを感じさせてくれましたね。
ロニーの母の存在は、紙一重だったのが興味深かったですよね。初めは、犯罪者になっても息子を支え、守ろうとする母の愛情にうたれる部分もあったのに、終盤ではそれが、必要以上に息子を縛り付ける重圧であったことがわかってきて・・。ママの言葉によって、ああいった行動に及んだのが痛々しくてやるせなかったです。その後が気になるー。
ロニー親子の描写によって、サラ親子やキャシー親子の子ども将来もふと気になりまいましたが、キャシーは確かにロニーの母に近いような理想主義ママなのかもしれませんね。
私も原作が読みたいです。翻訳本は出ていないのかな
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-15 01:45
tks さん♪
グッときませんでしたかー。
サラとブラッドの関係がチンプというのは、子どもをダシに近づいて、配偶者を欺いて、肉欲に溺れちゃっているから、そう思われるのでしょうか?まぁ、家族や日常生活に不満がなかったら、その関係には走らなかった可能性が高く、この物語においてはチンプな関係が描かれるのも必然だったとは思います。ググッと感情移入したというのではないけど、その気が滅入ってはけ口を求めてしまう気持ちは私は共感できた感じです。愚かで滑稽なところがリアルでおもしろいと思えましたよー。ここではロマンチックは不似合いかなぁと。
ラリーは、そこまでが救いようのない人物だったからこそ、最後の最後にああいった苦悩を見せてくれたことにハッとさせられたわけです。真っ当に更正なんてできないかもしれないけど、今さら遅いなんてことはないと思うのですよ。何事であれ。
私としても超気に入った映画ではないんですが味わい深くよくできていたとは思いますですー。
Commented by カオリ at 2007-08-17 01:20 x
こんばんは。「大人」と「子ども」っていうのは酷く中傷的ですよね。この映画観ると、どっちがいいというモノでもないのかなあと思いました。
ナレーターが入ったのは面白かったですね。結構劇場内からも笑いがこぼれてました。
Commented by CaeRu_noix at 2007-08-18 12:42
カオリ さん♪
「大人」とは「子ども」とは何なのか。それは抽象的であって当然のものなのに、ここに出てくる登場人物を"大人になりきれない大人"と括って、上から見ているカンジがちょっとイヤでした。もちろん、どっちがいいというものではなく、ミヒャエル・エンデな視点でいったら、子どもの心はこの上なく大切なものですし、定義次第だと思いますー。
それはともかく物語はおもしろかったですよね。笑えるつくりになっていたところがよかったです。
Commented by 真紅 at 2007-09-04 21:44 x
かえるさま、こんにちは~。
私もナレーションの多い映画はあまり好きじゃないのですが、この作品は聴き易かったですね。
そもそも、誰でも大人になり切れない部分はあるし、そもそも大人ってどんなん?って簡単に定義できませんよね。
コメディ風味が救いになっていたかもしれませんね。でも後半、ちょっとシリアスな展開でしたが・・。
あと、ロニーの母に私は感動してしましました。。何があっても息子を愛し、守ろうとして亡くなった姿に。
でも、それがロニーのためにはなってなかったんですね。愛の分量、難しいです。。
ではでは、またお邪魔させて下さいね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-09-05 00:10
真紅 さん♪
このナレーションはよかったですねー。原作小説の雰囲気があらわれていた感じ。
大人とはなんぞや問題は突き詰めれば長くなりますです。大人って何だかよくわからないながらも、これは大人向けの映画でしたねー。若かりし頃に見たら、共感できる部分なんてなかったかもしれないのに、今なら、そのブラックさも笑えてしまうほどでした。ユーモアと気まずいシリアス加減が上質バランスだったと思います。
ロニーの母は客観的には理想的な母親ではなかったと考察もできますが、息子が町中から敵視されても毅然と彼を護ろうとする母の強い姿勢には心打たれましたよね。難しいですねー。だからこそ、大人映画。
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