かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『Candy キャンディ』
2007年 10月 09日 |
Lazy Aussie ダメ男なヒースもよろし。

詩人志望のダンと画家志望のキャンディのカップルはドラッグに溺れ自堕落な生活を送っていた。



オーストラリアの詩人ルーク・デイヴィスの半自伝的小説が原作。

キャンディといったら、お転婆イタズラ大好き、かけっこスキップ大好き、明るい健気な女の子なんだけどな。こちらのキャンディはスキップよりもトリップが大好きなジャンキー・ジャンキーだっ。

ヒースにあの声でキャンディって呼ばれたーい。だけどね、酷い男なんだよ、ダンくんは。恋人に娼婦をさせて稼がせるなんてサイテーだなんだよな。ああ、でも、なかなかハマっていますね、ロクデナシ男役も。やっぱりヒースは巧い。キャンディ役のアビー・コーニッシュは正統派に美しい。ヒロイン役としてはもうちょっと個性的な人間味のある女子の方が私は好きだけど、とにかくこんなにキレイなコをボロボロにしちゃうなんてあたりがまたいいのかも?せっかくのステキなカップルなのにどうしてこんなことになっちゃうのかなぁ・・・。

恋愛ものとしての物語のタッチは概ねイメージした通りものだった。自堕落で歯がゆくもせつないジャンキーカップルの日常。ドラッグ映画はコミカルにテンポよくPOPなものの方が見ている分には楽しいかもしれないなぁとも思った。いえ、LOVEストーリーとしてのこのせつなさや痛々しさがいいのだけれどね。感覚的には好みな感じで、先入観を持ったためにハマれなかった『酔いどれ詩人になるまえに』よりはダン&キャンディの物語に心寄り添ってしまったかな。刹那の美しさに陶酔。

だけどね、やっぱりとことんジャンキーで自堕落な2人だから、いくら何でも身近に感じるということはなくて、かといって困った2人を嫌悪することもなくて、ドラッグ依存症から立ち直るためにはどうするのがいいんだろうなんて冷静に考えてみたりした。それゆえにいろんな楽しみ方ができたともいえるんだけど、恋愛ドラマとしてひたすら映画の世界に身を委ねるというんではなかったかも。静かなトーンは好みの路線ではあるけれど、とりたてて気に入ったわけでもなく、一般的に人気がなくても当然かなぁと思える作品。ところどころせつないピュアなラブストーリーでもあるんだけど、ベティ・ブルーなんかのように心をわしづかみにしてはくれません。

とにかくドラッグはやっぱりつくづく怖ろしいものだなぁと実感。アメリカ映画に登場する金回りのいいミュージシャンなんかか日常的にドラッグを楽しむ姿を見るのとはひと味違う、つい真剣に考えてしまうようなドラマだった。恋人の甘い時間にはそんなもの必要ないと思うのだけど、一緒にハイになるのが楽しいのかしら。そしてハマってしまったら、どんどん落ちていくだけ。手に入れるのも一苦労で何しろ高価だからね。ドラッグを買う金が必要になり悪事を働き・・・。そうやって悪循環から逃れられなくなるのだね。禁断症状がものすごいから自力で止めるのはとても難しそうだ。一緒にいたら、もうダメなのかもしれないって・・・。

ロクデナシ野郎はやがて目を覚ます。せつないラストは何となくBBM的な空気が感じられて、ヒースファンは涙するところかも。
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by CaeRu_noix | 2007-10-09 23:02 | CINEMAレヴュー | Trackback(11) | Comments(6)
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Commented by 真紅 at 2007-10-13 09:57 x
かえるさま、こんにちは。
この映画ほとんど話題になってないですね。こちらでは上映一週間で早くもレイトのみになってしまいました。
私も一番強く思ったのは、「どうしてドラッグがこの世に存在するんだろう?」ってことでした。
ヒースはとっても自然体の演技でしたね。憎みきれないロクデナシ。
アビー・コーニッシュも、美貌と確かな演技力でした。
DVDになったら再見したいかもです(密かにヒースファンだったりします、笑)。
TBさせていただきました~、ではでは!
Commented by CaeRu_noix at 2007-10-14 00:47
真紅さん♪
話題になっているかどうかというのはよくわかんないんですが、とりあえずあまりヒットはしなかったようですね。東京でも公開して間もないうちから、夕方一回の上映になっちゃいましたー。世間は明るく楽しい映画が好きなんでしょうかね?(同じ劇場のシャンテシネで、死ぬほど混んでいた作品として思い出すのは「キンキー・ブーツ」)
恋愛映画でそういうことをしみじみ考えるのってヘンかもしれないんですが、ホントにドラッグの怖さについて思いを巡らせてしまいましたよねぇ。共倒れなんて悲しすぎますー。
ヒースはなかなかどうしてロクデナシ男も板についていましたねー。ナチュラルでしたー。アビーコーニッシュって、プロヴァンスの贈り物に出ていたコだったんですね。気づかなかったほどに別人でしたー。
私は再見はしないけれど(笑)、ヒースファンには必見映画ですねー。
Commented by margot2005 at 2007-10-15 21:16
こちらにもお邪魔を...
ヒースのジャンキーぶりにただただ圧倒された作品でした。
公開前に、東京で公開の後、全国展開されるとかの記事を読んだような気もしますが...シャンテは既に夜のみの上映なんですね?
まぁとてもじゃないけど万人に受ける映画じゃありませんから仕方ないでしょう。
Commented by CaeRu_noix at 2007-10-16 00:42
margot さん♪
ヒースがこんなにロクデナシじゃんきーになっちゃうとはビックリでした。
でもやはり何を演じてもうまいですよねー。よかったです。
カサノバみたいな軽快な役もまたやってほしいところですがー。
BBMが大人気だったから、ヒース主演のせつないラブストーリーはいけるだろうという読みだったのかなーと思います。内容的にはシャンテシネでかからないタイプですもん。でもやはりそれだけじゃあヒットには結びつかなかったようですね。観ている人少ないですよねー
Commented by swallow tail at 2008-05-05 08:44 x
かえるさ~ん、こんにちは。
GWものこすところあとわずかっ!

先日、ヒースが亡くなりBBMも見ていないスワロにとってこれが追悼観賞になりました。

で・・・
>こちらのキャンディはスキップよりもトリップが大好きなジャンキー・ジャンキー
っていうところで噴いちゃいました。
さりげなくナイスなことをおっしゃりますね(笑)

あんなに2人愛し合っていたのに、2人でいたからこそダメになってしまったのだと思うと
恋愛って愛があるだけじゃダメなんだなぁって思いましたよ・・・

Commented by CaeRu_noix at 2008-05-07 08:24
swallow tail さん♪
あわわ。レス、遅くなりゴメンナサイー。
実は私は今日までお休みなのです。ふっふっふ。
私は4月の終わりに『アイム・ノット・ゼア』を観に行きまして、ヒースの素晴らしさにしびれ、同時に現実の彼の不在にせつない気持ちになりました・・・。
ははは・・・。噴き出していただいてうれしいです。
いやしかし、これを観てこのレヴューを書いた時はヒースは生きていたのだけど、今読むと、不謹慎なことを書いているみたいですよね・・・。
薬物の過剰摂取は本当に怖いです。
恋する気持ちの強さだけじゃダメなんですよね。余計に傷つけあってしまう・・・。
そんなんダメだよって傍から見れば一目瞭然なのだけど、こればっかりは当事者には難しいものかと・・。
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