かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『アフター・ウェディング』  Efter Brylluppet
2007年 11月 11日 |
ドラマティックな展開、人間の複雑な感情、繊細な表現力と深遠なるテーマが心に沁みゆく。

インドで孤児たちの援助活動に従事するヤコブは、寄付金を申し出た実業家ヨルゲンに会うため久しぶりに故郷デンマークへ赴く。



『しあわせな孤独』のスサンネ・ビア監督の作品がアカデミー賞外国語部門賞にノミネートされたのは嬉しかったな。それ以来、本作の公開を待ち望んでいた。デンマーク映画といえば、ラース・フォン・トリアーとドグマが代名詞だった私にとって、『しあわせな孤独』との出逢いには新鮮なほとばしる感銘があった。シニカルに冷徹に人間を見つめるトリアー作品に通じるスタンスは感じられながらも、まなざしのやわらかさや湿度は明らかに異なる、女性監督によるセンシティヴなドグマ作品だった。

本作はドグマ作品ではないようだけど、それを引き継ぐような感情を鮮やかに映し出すカメラワークが印象的。カメラが一瞬グラッと揺れた後に、人物の瞳や口元にグッと寄ってクローズアップになる。その時、その人物の心の機微が見る者に伝染し、理由もなくせつなさを覚える。背中に回した抱きしめる手にギュッと力が入る瞬間、込められた思いがスクリーンのこちら側にも伝わってきて、胸を締めつける。

演出ばかりではない、スサンネ・ビア作品の魅力は、運命の皮肉さを感じさせるドラマティックなストーリー。そんな劇的な出来事に直面した時の人間の感情を細やかに描き、その思いを共有せずにはいられなくなるのだ。物語展開が非現実的に劇的過ぎるだけだと、登場人物の心情に入り込まずに客観的に見つめてしまうこともあるけれど、そうではなく、人間描写のリアリティとエモーショナルに繊細な表現によって、我がことのように彼らのその思いに心囚われてしまうの。

明らかになる真実に衝撃を受ける。それも大きな味わいどころだから、物語内容の前情報は入れないで鑑賞に臨むべき映画だよね。私はてっきり、そのタイトルから、結婚後の男女が主人公のドラマなのかなとボンヤリと思っていた。フライヤーの写真に写る女性がまたマッツの不倫相手なのかなぁなんて安直なメロドラマ的設定を俄かに想像していたかもしれない。なので蓋を開けてみて、タイトルとなっている"ウェディング"の凡庸ではない予想外のシチュエーションに小さく感嘆。勝手な邦題が付けられなかったことにも感謝。

てっきり、結婚をした男女の関係やその愛情が物語の中心になっていると想像していたから、単純にカテゴライズできないテーマの多面性とその深さに唸ってしまった。男女の恋愛や夫婦愛や家族愛のありふれたものを描くのではなくて、特異な関係性を浮き上がらせることで、人間という生きものの愛や情や欲望の多面性とその深遠さを思い知らせてくれるのだった。極限的な状況に置かれた時、人はどのように葛藤し、何を受け入れ何を選び取るのか。この世界には、どんな愛の形があるのか。息を飲んで見据え、そんなことをじっくりと噛みしめる。

ドラマの始まりは混沌として活気あふれるヴィヴィッドなインド。寒々しく整然としたデンマークのホテルの部屋や邸宅との対比が効いている。そんな対照性がそのままヤコブとヨルゲンの生き方のコントラストにも重なる。自らインドという貧困のあふれる国に身をおき、孤児達とふれ合って救助活動をするヤコブは、そんな窮状に親身になることもなく、贅沢を享受しながら、大金を動かす実業家のヨルゲンを初めは快く思わなかったはずなのに、自身が身を粉にしても理想が実現できるわけでもなく、金持ちの寄付金の方がなくてはならないものであり、多くを救えるものだという現実に直面する。

そして、異国の孤児達の親代わりとなって、愛と献身を注いで正しいことをしてきたはずのヤコブが、自身の血縁の娘のことは放ったまま生きていたという現実に愕然とする。傲慢な金持ちであるはずのヨルゲンは、かつての恋人とわが娘に満ち足りた生活と愛と幸福を与え、寄付金によっていとも簡単に、異国の貧しい子どもたちに多くを与えることもできる。こんなふうにヤコブの価値観がひっくり返ったのだ。だから、ヨルゲンの支配的な企みさえも受け入れてみる。これまでとは異なる形の愛に生きることを選択したのかな。

初めは主人公ヤコブに心寄り添って、ショックを受けたり気を揉みながら、彼らを見つめていたのだけど、やがて、真実が顕わになり、王様然とした豪傑なヨルゲンの心情にも歩み寄らずにはいられなくなる。彼の企みは、傲慢な支配者ならではのやり方ながら、それは家族への強い愛に突き動かされているから、ハッとしてしまうのだ。どんな豪傑な男でも、この世でいかなる冨と権力を手にしていても、人はタイムリミットに恐怖を抱かずにはいられないのだよね。そして時には、ヘレナやアナの気持ちに入り込み、共に戸惑い苦悩もした。自分だったらどうするだろう。何ができるのか・・・。立場を異にし、対立さえしている登場人物たちそれぞれに、感情移入して思い考えさせられることがビア監督作品の大きな魅力なのだよね。

正しいことなんて何もない。でも、人にできることは一つではないし、受け入れられるものは多様なの。
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by CaeRu_noix | 2007-11-11 08:32 | CINEMAレヴュー | Trackback(25) | Comments(33)
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タイトル : 映画 【アフター・ウェディング】
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Tracked from 心の栄養♪映画と英語のジ.. at 2009-01-12 09:42
タイトル : 「アフター・ウェディング」
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Tracked from あず沙の映画レビュー・ノート at 2009-03-04 17:41
タイトル : アフター・ウェディング
2006 デンマーク 洋画 ドラマ ラブロマンス 作品のイメージ:切ない、カッコいい 出演:マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッセゴード、シセ・バベット・クヌッセン、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン マッツ・ミケルセンの魅力満載のスサンネ・ビア監督作品。インドで孤児たちの支援活動を行っているヤコブ(マ... more
Tracked from おきらく楽天 映画生活 at 2010-01-28 22:54
タイトル : 『アフター・ウェディング』 2006年・デンマーク/スウ..
『アフター・ウェディング』を観ましたデンマークの女性監督、スサンネ・ビア監督が、家族の大切さをリアリティあふれるタッチで描いて2007年のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたラブストーリーです>>『アフター・ウェディング』関連原題:EFTERBRYLLUPPET  ...... more
Commented by 哀生龍 at 2007-11-11 09:21 x
>その思いを共有せずにはいられなくなるのだ
頭では「それもひとつの選択だし、その人にとっては最善の方法だと考えたに違いない」と理解は出来るけれど、残念ながら感情的には哀生龍と違い過ぎて共有・共感できませんでした。

でもCaeRu_noixも書かれているように、物語の映像での見せ方は、とても素晴らしいと思います。
台詞やナレーションでの説明を極力減らし、カメラワークや色合いで感覚的に訴えるところは、この監督の持ち味ですよね!
Commented by jester at 2007-11-11 10:12 x
かえるさん、こんにちは。
かえるさん、いつご覧になるかな~と思って毎日覗きに来ておりました♪
素敵なレビューありがとうございます!
もう一度みたみたいに感動しちゃいました。

>人間という生きものの愛や情や欲望の多面性とその深遠さを思い知らせてくれるのだった。極限的な状況に置かれた時、人はどのように葛藤し、何を受け入れ何を選び取るのか。

最初はみんな大声で怒鳴るし、ヨルゲンはやけに偉そうだし、むむ、と思ってみていましたが、次第に引き込まれてしまいました。

こんな風に立体的にいろんな角度から人間を深く観察している作品を見るのって、本当に素敵な体験で、みてよかった!
って感じますよね♪

最後になりましたが、拙ブログにTB&コメントありがとうございました♪
とっても嬉しかったです!
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-11 10:40
哀生龍 さん♪
>それもひとつの選択
が何を指すか明確じゃないのがナンですが、"最善の方法と考え選択した"というより、"感情が揺れに揺れ突き動かされて、目の前にある一つの道を踏み出した"という感じなんですよ。本来こんなことは私ならしないし、理解できないなと思えることが、映画の主人公の身に降りかかることにより、自分もその悲劇を疑似体験し、葛藤・苦悩を共有し、こういう選択もありだよなと見守ることができるのですよ。自分がその人だったら、全く同じような感情の動きや行動はしないのだろうけれど、だから入り込めないんじゃなくて、そうしてしまうかもしれないなという感じで揺さぶりをかけられるんです。今まではAが正しいと思っていたけど、必ずしもそうじゃないかもという発見があるのが映画の醍醐味なんですよ。自分と違うから共感できないということって、もちろん私にもあるけれど、違いがあるからこそ、感銘もあるんですよ。自分は違うと思ってたって、その立場に実際に立ったら、案外そんなに違わないかもしれないし。
好きじゃない映画は好きじゃなくていいし、共感もしなくていいと思いますが、せっかく複数回ご覧になのだから、テーマのいい面も味わってほしいです♪
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-11 10:58
jester さん♪
こちらこそ、ありがとうございますー。
これは10月中に観たのに、ちゃんとレヴューが書きたかったので遅くなってしまいました。
大声でどなったり、泣き叫んだり、激しい感情のぶつかり合いには圧倒されて、グイグイ気持ちが入り込んでしまいましたよね。客観的には、全ては自分の手中にあると思っているヨルゲンみたいな傲慢オヤジは好きじゃない私ですが、瀬戸際の思いには心掴まれてしまいましたよね。
わかりやすさのためか常々、物事を二元化したり、単純なカテゴライズをしがちなんですが、いや本当は、こんなにも複雑で多面的なんだということに気づかせてもらえます。人間というのはやっぱり実に興味深いよなーって。
繊細なのに力強く味わい深い秀逸な作品ですよね。ホント、素敵な体験でした。
Commented by 哀生龍 at 2007-11-11 11:14 x
先ほどのコメントで、呼び捨てにしちゃいました。 ゴメンなさい。

>テーマのいい面も味わってほしいです♪
哀生龍がこの作品のテーマだと思っているものと、監督やCaeRu_noixさんの思っているものが一致しているかどうか分からないのですが、いいテーマだと感じたからこそ、もう一度見直したんですよ!
個々のキャラには共感できないし好きではないけれど、でも良い作品だと思ってます。
って、言い訳じみてますが、基本的に同じ作品を何度も見ない哀生龍が、DVDで見て苦手なのを承知しているにもかかわらず映画館に足を運んだって事だけでも、この作品には好き嫌いを超えた魅力があったんじゃないかなぁ~
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-11 11:44
哀生龍 さん♪
呼び捨てにされていたなんて、気づきませんでしたー。
コピペな私もたまにさんを付け忘れるので、全然OKです。
ついでに言うと、CaeRu_noixは、英数字しか使えないエキブロのID的な表示に過ぎないので、私のことは、ひらがなの"かえる"と呼んでくださいまし。今さらですが。(笑) CaeRu_noixは哀生龍 と同格の名称ではありませんのでしたー。ハンドルを尊重しようという善意が感じられたので、今まで言及しないでいたんですがー。
というわけで、よかれと思っていたことが、実は必ずしもそうではなかったなんてことが本作の魅力でもあり、、と映画の話につなげてみたりして。
そうか、あえて劇場鑑賞もされたのは、魅力も感じてくれていたからなんですね。すみませんー。 哀生龍 さんがこの映画をあまり好きじゃないというのは既に何度も読み聞きしていたので、共感できないというのはもう繰り返さなくていいよーって思っちゃったのですが、よい作品と感じてくださっていたのは嬉しいです。
よりお好きだという『ある愛の風景』も楽しみですー♪
Commented by minori at 2007-11-11 17:53 x
こんばんわ、かえるさん。この映画、とうとう日本進出ですねー。私の今年の一番最初に見た映画がこれでした。ハナミズを流して泣く、というそのタイトルどおり(原題ですね)強くココロが揺れるあのヨルゲンのシーンにはこっちもその場にいるような雰囲気になりましたよ。
この映画を見た直後にデンマークの人とお話する機会がありまして、この映画を見たよ、と話してたら二人とも(主演)かなり有名な俳優さんでこうやって世界中の人に見てもらえるっていいねー、と言ってました。日本もホラーばっかりじゃなくてこういう味わいのある映画がどんどん出て行けばいいんですけどねぇ。
Commented by シャーロット at 2007-11-11 23:04 x
こんばんは。
私の人生もそんなに長いわけではないんですが;自分にとって究極の選択をしなければならなかった時の事を少なからず本作で思い出し、なんとなく自分にも重ねて見ていた部分があったのでした;
決して選ばないであろう方をチョイスしてきた自分であった裏には、やはり目の前に突きつけられた人の感情に心を揺るがされたきたことがあったもんで;
ヤコブ的には絶対すぐインドに帰るからって何度も少年と言葉をかわしていたし、自分でもそうすると思っていたのに、、、あのラストの選択。ホント、人ってどうしようもなく繊細で複雑で不可思議ですが、とっても情に溢れてるんだなって、グッときてじーんとしました。
私個人としては嫌な人ほど、その人の中身が気になってしまうんですが、ヨルゲンという人もどうしてもただの王様には見えなくて。
どっちかというと、最初はヨルゲンという人物に気をとられ、後半に事実があきらかになることで感情があらわになるヤコブに目線が移動したという感じかもしれません。
アナやインドの子供達に向けられるマッツの表情がとてもやわらかくて素敵でした。
Commented by rubicone at 2007-11-12 00:00 x
かえるさん、こんばんは!
私もこの作品のカメラワークは深く印象に残りました。切り取られる目、植物、部屋の部分などのクローズアップには、何も台詞はないけれど、台詞以上の言葉、思いが迫ってくる気がして・・・。
そして全く何の情報も入れずに観たのは、とてもよかったです。思いがけない展開に思った以上に感情移入してしまってましたもん。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-12 00:54
minori さん♪
待ってましたの日本公開でしたー。
北欧な映画もオーストラリアの方が公開早いのね。
ハナミズを流して泣くという表現は、マッツがインタビューかなんかで、この映画のことを紹介した時に、涙なしでは見られない物語というような形容をし、その時使った言葉が「ハナミズを流して泣く」という意味のデンマーク語だったらしいんですが。どうなんでしょう?
ま、とにかく泣けました。ハナミズが流れるほどではなかったけど。
おお、デンマークの人とこの映画の話をしたなんて素敵ですー。
デンマーク人の感想も聞きたいー。ヨルゲン役の人はスウェーデンのベテラン俳優さんなんですよね。マッツは、キングアーサーとカジロワにも出たから、デンマークはもちろん世界的にも有名かもしれませんー。
日本のアカデミー賞向け作品といったら、フラガールというベタなものになりますな。世界に発信されるこういう大人な邦画はなかなかないのが現状ですねぇ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-12 01:00
シャーロット さん♪
おお、ご自身の体験に重なりましたかー
それは味わい深かったことでしょうー
キェシロフスキの言葉、"私はモラルには興味がない。興味があるのは美と感情だ"を思い出します。
正しさやらどうすべきかやらの理性的判断をひょいと覆してしまう感情というモノが人間の間にはありますよね。1年後5年後にはひょっとしてその選択を後悔することになるかもしれない。でも、そんなことはいいの。善し悪しではない、そのリアリティに心うたれるだけ。愛とエゴは相反するものかと思っていましたが、ある意味表裏一体なのだなと。
私はヨルゲンを嫌な人とは言ってないと思ったんだけど、シャーロットさんの方のコメント欄でそういう言い方がありましたね。人間として嫌だというんじゃないけど、冨と権力をもったオヤジ特有の傲慢さはまぁ確かに私は嫌悪してしまうかな。"王様"というのは、富と権力を持つ支配者たる彼を表した言葉なので、=非情で人間味のない嫌な人と思っているわけではないですよん
善い人だとも悪い人だとも正しいとも正しくないとも思いませんです。
ともかく、立場異なるそれぞれに気持ちが入りましたよねー
マッツの繊細さを体現した演技にもしびれましたー
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-12 01:08
rubicone さん♪
カメラワーク、独特でよかったですよねー。
私は意外と手持ちカメラ撮影の作品が大好きなんですが、最近は少なかったかもしれません。ドグマ作品もあまりやってこなくなったし。カメラの揺れで感情の揺れが伝わってくるから不思議です。台詞ではなくて、ワンショットで感情を切り取るって、映画の演出としてもブラボーですよね。
剥製のアップなんかもドキッとするほど印象的だったし、アナの睫毛と潤みがちな瞳も忘れられませんー。
物語の内容を全然知らずに見るとかなり衝撃を受けますね。でも、それが一番の堪能の仕方ですよねー。
Commented by とらねこ at 2007-11-12 03:30 x
こんばんは、かえるさん☆
>今まではAが正しいと思っていたけど、必ずしもそうじゃないかもという発見がある
かえるさんが口にされたこの言葉ですが、私はまさにこれらが、この作品のテーマだったように思っています。
「これでいいのだ」と思って生きていた、ヤコブとヨルゲン、彼らの点は、本来決して交差するはずのものでなかったですよね。
それらがドラマティックに交差するこの物語は、一見どこか“映画的”なのかもしれませんが、私は、これぞ映画の恐ろしさ、とのけぞりましたよ。
そこにあるのは恐ろしい価値の転換なんですもの。
それは、人がすぐに納得できるような、噛み砕けるようなものではないのかもしれませんね。
おっしゃる通り、カメラの揺れ動き、これらをズキズキと感じるのですよね・・・。肉薄するほどのアップでしたね。すごい骨太な女史だと思います。感激でした。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-13 00:53
とらねこ さん♪
おお、そうですか。価値の転換!
それには私も大きな衝撃を受けましたが、なるほど、つまりそれこそがテーマともいえるかもしれませんね。見事な脚本でした。
私の最初の印象は、貧困の国の孤児の救済活動をするヤコブは偉くて応援したい人であり、傲慢な振る舞いをする金持ちのヨルゲンは、対極にある人でした。それが、ヤコブとともにそれは偏見だったことに気づいていき・・・。
本来出逢うはずのない者達が出逢い、劇的なドラマが起こる。虚構の物語ならではのことなんだけど、そこに芽生える感情や葛藤はあまりにもリアルで、作り話だからと暢気に構えることはできないんですよね。そして、それは映画だからこそ私たちに仕掛けられることでもあるということですかね。
すぐにかみ砕けることではないし、今でもその事象をちゃんと整理はできないかも。全く目新しいことでもないけれど、既視感は感じられないような衝撃と気づきをもたらしてくれました。
女性監督ならではの繊細さもありながら、骨太ですよね。恐るべし。
Commented by chiyo at 2007-11-16 00:03 x
トラックバックありがとうございました。
この監督の作品を観ていると、いつ自分にも思いもかけない人生に岐路が訪れるかと、考え込んでしまいます。自分ならどうするかと、あれやこれや、いつまででも考えさせられるところも、やっかいだけれど、味わい深いものですね。
Commented by margot2005 at 2007-11-16 01:05
こんばんは!
ホントにドラマティックな展開で素晴らしかったです!!
マッツ・ミケルセン素敵ですね。
彼の何度も映し出されるアップ顔はスゴかったですが...
「しあわせな孤独」引っ張りだして来て見たいと思いますわ。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-16 07:30
chiyo さん♪
コメントわざわざありがとうございます。
そうなんですよ。自分がその立場だったら、一体どうするだろう、ということを思わずにはいられないから、どっぷりと引き込まれてしまうのですよね。フィクションならではのドラマティックな出来事が凝縮されているとはいえ、部分的には誰のみにも起こりうることがリアルに描かれていますよね。だから、やるせないけど、味わい深いですよね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-16 07:33
margot さん♪
息を飲んで見入ってしまう劇的なドラマでしたよね。
マッツはステキですよねー。好みです♪
立ち姿がとても美しいし、繊細な役がお似合いですー。
アップにも耐えうる表現をしていましたよね。
私も『しあわせな孤独』がまた観たくなりましたー
Commented by shiho at 2007-11-18 00:38 x
はじめまして。
TBありがとうございました。
早速お伺いさせていただき、レビュー拝見させて頂きました。

とても素敵なレビューで「アフター~」以外も
読みあさってしまいました!!!

>人物の瞳や口元にグッと寄ってクローズアップになる

本当にそうでしたよね。
セリフなどや説明ではなく役者さんの目の動きや
言葉と言葉の“間”からヒシヒシと伝わってきました。

『しあわせな孤独』はまた未観なので
さっそく借りてみようと思います^^

最後になりましたがTBさせて頂きました。


Commented by shiho at 2007-11-18 00:44 x
すみません!!!
違うレビューをTBしてしまいました・・・汗
お手数ですが、削除のほど宜しくお願い致します。
大変失礼いたしました(大汗)
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-18 10:34
shiho さん♪
はじめまして。ご訪問、コメントありがとうございます。
myレヴューをあれこれ読んでいただけたとは嬉しいです。

目や口元のクローズアップはホントに印象深くて、心に響く映像でしたよね。この女性監督ならではの感性、手法にしびれてしまうし、そんな感情の繊細な部分を表現できる俳優さんもすごいなぁと。
『しあわせな孤独』は、悲劇の中で不倫しちゃう女性が主人公なので、共感できないという声もまた多かったんですが、私としては大好きな作品でした。本作に感銘を受けた人ならば、味わい深いんじゃないかと思います。ぜひご覧ください。音楽もいいですよ。
TBは削除しましたので、また送り直してくださいー。
Commented by shiho at 2007-11-20 23:52 x
こんばんは^^
お手数をお掛けいたしました(反省)
さっそく、TBさせて頂きました^^

お話の題材に不倫を持ってきているのですね。
今回の作品もそうでしたが、男と女の繋がりを
少し複雑に描くのが得意とする監督さんであるようですね。

週末にゆっくり休める時に借りてみたいとおもいます^^
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-21 01:09
shiho さん♪
再訪ありがとうございまーす。
TB間違いはよくあることなのでノープロブレムです。
間違いましたとヒトコトいってくれない人もいますしー。

この監督の紡ぐ物語って、設定なあらすじだけを見ると、昼ドラみたいなドラマチックさがあるんですよね。
でも、そういう極限状態、せっぱ詰まった状態で、人は一体何を思い、どう行動するのかっていうことを丁寧にリアルに描くから、突き放せずにハマってしまうのです。
どうぞ、浸ってくださいませー。
Commented by ラクサナ at 2007-11-24 00:24 x
遅くなっちゃいましたが・・・(^^;お邪魔します♪

観終わってかなり時間が過ぎてしまって・・・かえるさんの感想を読ませて頂いて、今また思い返すこの作品。
やっぱり人間の思いは、何をすべきか、何を選ぶべきか・・・ではなく、
今の自分が何をしたいか、何を選びたいのか・・・それが人間?その思いも千差万別ですよね~。
ラストのインドの坊やの純粋な言葉には、ヤコブと一緒に、はたと気付かされた気がしました。
女性監督らしい細やかさのみならず、その感情を描き出す力が、画面にもストーリーにもあふれ出る作品でしたね。

そうそう先程・・マッツの出演作品の中で「ブレイカウェイ」ってのを、ネットの無料配信で観てみたんですが・・・
これが、なかなか面白かった!
ロン毛気味なマッツと「しあわせな孤独」のニコライ・リー・コスも出てます。
クライムサスペンスかと思えば・・・・なかなか心温まりぃ~な展開。
下記URLにて今月25日までの配信らしいんです。(汗;)
ちょっとCMが多いのが玉にキズですが・・・(^^;
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0028444/
Commented by CaeRu_noix at 2007-11-25 02:45
ラクサナ さん♪
マッツ!
いえいえ、気が向いた時にお越しくださいー。
訪問いただかなくても、悪態はつきませんよ。少ししかー。

何をすべきか、、なんて考え方をついついしてしまいがちなんですが、この世界に正解なんてないんですよね。正しいと思ったことも、対象にとってはより良きことではないかもしれないし、全ては見方次第で紙一重であり、流動的でもあり。
だから、出会ったものに賭けてみるというのもアリだと思うし、常に柔軟に受け容れることは大切だと思います。なんて思っていても、渦中にいたら、迷ってしまうのでしょうねぇぇ。というわけで、どう転ぶかは問題ではなくて、葛藤することや気づくことなんかがポイントだった感じです。
インドの坊やの言葉も心に沁みましたね。考えさせられました。
劇的な部分だけみると、陳腐にもなりかねないのに、繊細でリアルな見事な語り口に参ってしまいましたー。

おおお、マッツ出演作が無料で見られるんですね!
それは耳寄りな情報をありがとうございます。
これはアカデミー賞ノミニーされたからちゃんと配給されたけど、デンマーク映画なんて一握りしか公開されないので、そういうのも貴重です。
Commented by 丞相 at 2007-12-17 23:26 x
こんばんは、TB&コメントありがとうございました。
私は『しあわせな孤独』も見たことがなく、まったく前知識なしに
この作品を見たので、ラストの展開には驚きました。
物語そのものはメロドラマなのですが、登場人物の描き出し方
に非凡なものがあると思います。
ここまで多面的に登場人物を描くというのも、並みの監督では
できないことでしょうね。
これぞヨーロッパ映画の真髄というべき作品ではないでしょうか。
監督は、これからもさらなる活躍をしそうですね。
Commented by CaeRu_noix at 2007-12-18 09:40
丞相 さん♪
そうなんですよ。これこそが、ヨーロッパ映画の魅力という感じでした。
そして、女性監督ならではのテイスト。
あらすじはホントにメロドラマ的で、下手をしたら陳腐になりかねないのに・・。脚本も細かいところに技があり、その演出も研ぎ澄まされていて、しっかりとそのテーマの深さが感じられる、完成度の高い作品に仕上っているんですよね。
あり得ないようなことも緻密でリアルに描かれていて、うなってしまいます。それぞれの登場人物の思いが胸に迫ってくるんですよね。
その才能をかわれて、ハリウッドでも1本撮っているわけなんですが、デンマークを舞台にした、ヨーロッパらしい作品も撮り続けてほしいです。
Commented by 真紅 at 2008-01-16 11:18 x
かえるさま、こんにちは。
『しあわせな孤独』も本当に考えさせられる映画でしたよね。
人生の不条理と矛盾を描きながら、最後には希望も残してくれる、そんな作風の監督さんだと思います。
某雑誌では「女性版ケン・ローチ」なんて紹介もされてました。
厳しくてやさしい視線は、確かにそう言えるかもしれませんね。
インドとデンマークが、ヤコブとヨルゲンの対比になっている、というのはその通りですね。
新作も年内公開予定のようなので、楽しみに待ちたいと思います。
ではでは!
Commented by CaeRu_noix at 2008-01-17 01:14
真紅 さん♪
女性版ケン・ローチと紹介されていましたかー。それは大いに納得です。
世の中を見据えて、リアルな人間描写の中、シビアな現実・不条理を描くのは、まさにケン・ローチ的です。
こういう切り口で迫る女性監督ってあまり知らなかったので、大いに心掴まれました。
そしてそう、同じくやっぱり容赦ない手厳しさをもって、悲劇を描きながらも、登場人物を見つめる視線には優しさも感じられるんですよねー。
「ある愛の風景」の兄弟描写とはまた違ったコントラストが印象的でしたー。
「悲しみが乾くまで」も楽しみですねー。
Commented by リーチェン at 2008-01-18 18:31 x
かえるさん、こんばんは!今年初鑑賞作品となりました。

私にしては珍しく(笑)、ヨルダンの企みとその真意がなんとなく途中から分かってきたのですが、それだからこそ人心もお金で操れるかのごとくふるまうヨルダンの姿が、見ていて切なかったです。
ヤコブにしても、今まで孤独に生きてきて、突然血のつながりがある家族の存在を目の当たりにした揺れる心情、そして決断が丁寧に描かれていて、お~そうかと納得。
家族というものを改めて見直してみたくなる映画でしたね。
よかったです。
PS.マチューの映画チラシもようやくゲット。マチューの眼力、楽しみです。
Commented by CaeRu_noix at 2008-01-19 21:24
リーチェン さん♪
1本目から見ごたえありでしたねー。
シリア、ヨルダンじゃなくて、ヨルゲンの企みに気づいたなんてスゴイです。私は何も気づかず、先読みをせず、最初はヨルゲンのようなタイプをイヤだなぁと思い、徐々にその思いに引き込まれていきました。彼だって、自分のやり方が正しいとは思っちゃいないのでしょうけど、お金をもっているがために、そういうことを企んでしまったという、興味深くもせつない人間の性でした。主にヤコブの立場で見ていた私は、ホント彼の身に降りかかってきた出来事に胸をいため、同時にこのストーリーの巧さにうなりました。
こんな形の家族もありなんですよね。うん。

『潜水服は蝶の夢を見る』は2/9公開です!
ちらしのデザイン、写真もステキですよねー。
これは今年の大本命ですよ。マチューに逢えるのが楽しみ。
でも、ほとんど寝たきりの役なので、その立ち姿があまり見られなさそうなのは寂しいー。
Commented by ミチ at 2008-02-18 21:15 x
かえるさん、こんばんは♪
TB&コメントをありがとうございました。
まだ感想を書いていませんが本日「ある愛の風景」をみてきました。
この監督の作品って私にはかなりツボのようです。
感想を書くのはかなり難しいのですが(笑)
この作品も昨年見ていたならきっとベストテンに入れちゃったかも。
人生の局面において人はどんな選択をし、どんな行動を取るかって予測不可能ですね~。
インドの少年があの孤児院に残るって決めた事も最後の最後のエピソードとして印象的でした。
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-19 23:33
ミチ さん♪
おお、本作も「ある愛~」も堪能されたのですね。それは何よりです。
去年、今年と女性監督の作品によいものが続いているのですが、人間とその関係性のリアルな複雑さを描くことに関しては、この監督の鋭さに格別に目を見張ります。女性ならではの繊細さを芯の強さをもって描いているというか。
そう、人間の行動なんて、ホントちょっとした状況の違いで違うものになるものだと思います。自分が信じている正しさなんて不安定なものなんですよね。
インドの少年の決断にはせつなくもハッとさせられましたよね。豊かな先進国の価値観を押しつけるばかりじゃダメなんですよねー。
年の初めに見たものは印象が薄れがちですが是非今年のベストに入れてくださーい。
ハリウッドで撮った「悲しみが乾くまで」も3月末に公開です。
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