かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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『リリー』(1953)
2007年 12月 17日 |
カーニバルの楽しさにあふれるロマンチックな珠玉のミュージカル!

「we love ミュージカル!&早稲田松竹クラシックス vol.18」にて



監督 チャールズ・ウォルターズ
原作 ポール・ギャリコ  「七つの人形の恋物語」 
脚本 ヘレン・ドイッチュ
出演 レスリー・キャロン(リリー)、メル・ファーラー(ポール)、ジャン=ピエール・オーモン(マーク)、ザ・ザ・ガボール(ロザリー)、カート・カズナー(ジャック)、アマンダ・ブレイク

フランスのある田舎町。父を亡くした16歳のリリーは、知人を頼ってやって来たが、その人も他界していた。通りがかって救いの手を差し伸べてくれたマジシャンのマークの計らいにより、リリーは見世物小屋のウェイトレスとして雇ってもらうことになる。

『ウエスト・サイド物語』や『雨に唄えば』や『サウンド・オブ・ミュージック』など超有名な傑作ミュージカルを観る機会は何度か訪れるのに、ベスト30とかベスト50クラスのものに脚光が当たる機会はなかなかなくて、そのタイトルさえ知らずにいたのだけど。今これを上映してくれる早稲田松竹ったら素晴らしい!名画座のカガミ。どちらかというとジーン・ケリーの出ているもう1本の『魅惑の巴里』の方が目当てだったんだけど、『リリー』の方が気に入っちゃった。『巴里のアメリカ人』はDVD持っているのに、同じレスリー・キャスロンが出ていたとは知らなかったのだけど。嬉しい発見。

天涯孤独となった娘リリーが身を寄せることになるのは見世物小屋、サーカス。映画に登場するサーカスや大道芸はとにかくツボなので、そんな舞台設定にググッと心掴まれる。マジシャンのマークが見せてくれる奇術のステージもカラフルで軽快で楽しくて、その場所全体にあふれる賑やかな活気にワクワクしてしまうの。現実には失敗ばかりだったリリーのウェイトレスの仕事がパントマイムで再現されるシーンもミュージカル映画の醍醐味が感じられる夢いっぱいのファンタジー。

そして、何よりも心うたれたのは、落ち込んでいるリリーを励ましてくれた人形劇。16歳のリリーじゃなくても、本当に愛嬌いっぱいの小さな人形たちが歌い、ささやいているように見えて、大感激。お人形さんを通して、彼女を励ますシャイなポールの心意気に感動するのと、映画の演出への感動が重なって、そのステキさにクラクラしちゃった。この表現手法だけで高得点。それが終盤のファンタジーシーンで、そのいつも励ましてくれた人形ちゃんたちが人間サイズになっちゃうところも心憎いし。足の悪いポールもこの場面においては、素晴らしいダンスを披露し、リリーをリードしてくれるなんて。そんなふうにめくるめく空想世界を見せてくれるミュージカルこそが極上。

演出、表現に釘付けになったので、シンプルな恋愛ストーリーにも自然に心寄り添い。感動のラストにも胸がいっぱい。私としては、お相手候補にもならなかった人形劇の相棒、キレンジャー的存在のジャックの温かさにも激しく心うたれたのだけどね。そんな仲間に出逢えてよかった。

黄金のMGM作品はやっぱり名作がいっぱいなのね。
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by CaeRu_noix | 2007-12-17 01:15 | CINEMAレヴュー | Trackback | Comments(2)
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Commented by くりすてぃん at 2008-01-14 21:49 x
かえるさんご覧になったんですね。スクリーンで観られたなんて
うらやましい!
“Hi-Lili, Hi-Lo”の歌が大好きなんです。
「彼女は美しい音色をもった鈴だ」という台詞も。

「ブリガドーン」はDVD化されているのにこれはまだ。
出たらすぐに買いたいと思っています。
Commented by CaeRu_noix at 2008-01-15 00:48
くりすてぃん さん♪
おお、お好きな作品でしたかー。
私の方は、この映画のこと、全然知らなかったんですよー。
でも、いきなり名画座で上映されるということは、きっと名作に違いないと思って、観てみたら、とっても気に入りました♪
すんごく可愛いミュージカルですよねー。
歌も演出もとびきりステキでした。
『ブリガドーン』も観たことないし、知らなかったですー。
もう1本はジーン・ケリーの『魅惑の巴里』だったんですけど、それよりそっちが観たかったー。
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