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『レンブラントの夜警』
2008年 02月 03日 |
芸術は爆発しない。ただ静かに目を光らせる。グリーナウェイ健在。

1642年、アムステルダム、画家として成功していたレンブラントは市警団から集団肖像画を依頼される。



『スウィーニー・トッド』を鑑賞した時に、一抹の物足りなさを感じた理由がわかったような気がした。私の求めていたのは、こういう猥雑さであり、光と影のニュアンス。血しぶきそのものではなく、内に蠢くグロテスクなもの、優雅さと醜悪が入り交じった混沌。

鬼才グリーナウェイが作り上げた光と闇があまりにも美しい映像を、テアトルタカシマヤの大きなスクリーンで観られるなんて、それはもう大感激。映像主義な鬼才監督好きの私なんだけど、グリーナウェイ作品はほとんど観ていないんだよね。どうせなら、劇場鑑賞したいっていうのもあったし、DVDはレンタルされている作品がほとんどないということもあったし、セルDVDは高いし。それと、最初に観た作品が『枕草子』で、その当時の私としては、それがなんじゃこりゃなドラマだったから、しばらくは敬遠していたのだった。でも、忘れた頃に、『コックと泥棒、その妻と愛人』を観て、その独創的な美の世界に釘付けになった。やっぱりグリーナウェイは格別。

レンブラントといえば、切開された腕の解剖ものが長年印象深かったのだけど、その「テュルプ博士の解剖学講義」は彼の画家としての名声を確立した作品だったようだ。そして、代表作はやはりこの物語の題材である1642年の作品「夜警」(フランス・バニング・コック隊長の市警団)なのだね。ゴダールの『パッション』の中でも、この絵画をそのまま俳優たちが再現するというシーンがあったのだけど、それは実にワクワクとさせられる面白い試みだよね。リアルなモデルがいても、巨匠画家によって創り出されたその絵画の風合い、質感は、写真などとはまるで違う味わいのあるものであり、映像作家がそれを再現してみようする気持ちはわかるし、粋な演出だと思う。『真珠の耳飾りの少女』でも、フェルメールの絵がそのまま映像になっていることにウットリしたものだけど、本作においても、芸術家グリーナウェイによる、絵画が動き出したかのような映像表現に感嘆するばかり。

そして、絵画の構図のままに展開するドラマ。登場人物のやり取りが一方向からのみ映し出されて、まるで舞台劇のようでもある。俳優の演技も舞台演劇風の芝居に見える。それが、落ち着きあるバロック美術的な映像にマッチするようで、格調高くも独特な空気感を作り出していた。コリン・ファースのフェルメールは旦那様然としていたのに比べ、マーティン・フリーマンのレンブラントは人間くさいのがいいんだな。カメラ目線で語ったり、観客に本音をさらけ出してくれるものだから、心寄り添ってしまう。『やさしくキスをして』の彼女だと気づかなかったほどに別人だったサスキアも魅力的だったな。そのエレガントな衣装と映像の陰影が手伝ってか、登場人物たちの存在感にもそれぞれに魅せられた。

音楽も美しくその世界を盛上げてくれて、この演出、この映像美にときめく中、そのミステリアスなドラマにも心掴まれた。グリーナウェイの映画だから、どんなにわけわかんない話なのかと思いきや、きちんとしたミステリーになっているじゃない。男たちのキャラクターや人間関係が少しわかりにくく、陰謀が明らかになったことの方には衝撃がなかったのだけど、それを知ったレンブラントが絵画の中でそのことを表現したというアプローチはおもしろかったな。それが事実と言われても信じてしまいたくなるほどに。1枚の絵画から、こんなふうに立体的に物語が紡がれるなんて。銃の事故の陰謀以上に、孤児院の少女たちのくだりはおぞましくも禁断の香りを充満させてくれた印象的なものだったし。

ケイタイに付いているカメラで誰もが動画も撮れる時代、YouTubeにありとあらゆる動画があふれ、映像というものがあまりにも手軽になり氾濫してしまった今だからこそ、そんじょそこらのアーティストには作れないような卓越した映像美を届けてくれたピーター・グリーナウェイの仕事ぶりに歓喜するのである。現代の映像作家が想像力と創造力をもって、17世紀の巨匠画家とその傑作に迫ったとには心も躍る。絵画が映画に、時代を超えて芸術が新たなる芸術を作りだすということに感銘を受けるの。

★★★★☆
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by CaeRu_noix | 2008-02-03 08:28 | CINEMAレヴュー | Trackback(21) | Comments(22)
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Commented by 哀生龍 at 2008-02-03 09:40 x
『ベイビー・オブ・マコン』と『コックと泥棒、その妻と愛人』しか見た事が無いのですが、美しさと猥雑さの融合がとても好きな監督だったので、哀生龍も大きなスクリーンで見られた事がとにかく嬉しかったです。

>マーティン・フリーマンのレンブラントは人間くさいのがいいんだな
画家物というとデレク・ジャーマンの『カラヴァッジオ』やロバート・アルトマンの『ゴッホ』等も好きですが、どちらも人間的な部分が描かれていたような気がします。
画家物を見るときは、主人公が書いた作品をどう表現するか、その画家の人間的な部分をどう浮かび上がらせるか、等をついつい多くを求めてしまうんですよねぇ~
Commented by 風情♪ at 2008-02-03 11:47 x
こんにちは♪

レンブラントの作品を思わせる構図はかなり興味深かったです。
「夜警」を描き上げてしまった時点でボクの中で物語が終わって
しまった観が強かったので、ラストまでの時間がやたらと長く感じ
ちゃいました♪ (゚▽゚)v
Commented by manimani at 2008-02-03 20:13 x
こんにちは

グリーナウェイ、ある意味映画的快楽から遠いところに立ち、それがまた快感だというような作品を作る人ですよね(笑)初期の短編なんかはまったくもってなんじゃこりゃ?の世界だし、それがまたいいし。

どういうわけかあまり作品もDVD化されていないのが残念。
Commented by シャーロット at 2008-02-03 20:35 x
こんばんは。

>光りと影 優雅さと醜悪
そうそう、そういうものがとても興味深く、そしてそれらは裏表で一つですもんね。
まるで動く絵画の世界を堪能いたしました。
私も音楽も過剰さがなかったしよかったなと思いました。
タカシマヤはでっかいスクリーンなのは嬉しいけれど、大音響だったら嫌だなあといつもびくびくしてるんですが、それはいらぬ心配だった;



Commented by borderline-kanu at 2008-02-04 22:10
こんばんは。
映画は観てないですが、レンブラントの「夜警」は観てきました。
と言っても、徳島にある大塚国際美術館にある陶板画なんですけどね(^^; この絵って、本当は夜じゃなくて昼間だったらしいですよ。 カヌ
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-04 22:36
哀生龍 さん♪
本当に鬼才という言葉が似合う監督ですよね。
グロテスクにエロティックに美を追求するセンスに脱帽です。
ちっちゃいスクリーンのミニシアターじゃなくてよかった。

画家ももちろん人間なので、大概はちゃんと人間的に描かれているとは思いますが、孤高の芸術家の苦悩や感情の起伏の激しい様にスポットがあてられることも多いので、本作のレンブラントの人物造形&その演技にはとりわけ人間くささを感じたのですよー。
デレク・ジャーマンもでっかいスクリーンで観たいー
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-04 22:37
風情 さん♪
構図は素晴らしかったですねー。
でも、確かに長かったですよね。
でも、素晴らしいから、長くてもいいんですー。
(゜▽゜)v
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-04 22:38
manimani さん♪
なるほど、そうかもしれませんー。
観客に(演技者にも)苦役にほど近いようなものを提供しているようで、しっかとそのこだわりと芸術性に興奮すらさせてくれるのですよね。
最初から100%わかりやすいものの何倍もなんじゃこりゃーなものの方が好奇心を刺激しますしね。
前期作品の代表作のDVDはお高いし、後期のはDVD化されていないですよね。
今作がDVDになる際に、旧作もお願いしたいー。
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-04 22:39
シャーロット さん♪
キムギドク作品のレヴューでは、清濁入り交じっているのがイイ!って絶讃したような気がするんですが、こちらはまたちょっと違って、優雅と醜悪の混在に魅力を感じたのでした。
官能的というよりも淫靡な香りのするエロティックさなども魅惑的で、冒頭の目をベローンで舐めるシーンから、心掴まれました。
テアトルタカシマヤンって大音響に怯えた記憶は私はないような・・・。やっぱりシネコンの音響設備が異常なんだと思うんですよね。特に私の最寄りのワーナーマイコー!
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-04 22:41
カヌさん♪
いつのまにオランダ旅行に行かれたのかと思いきや(笑)
おお、夜警の銅板画があるんですね。
そうそう、こんなに真っ暗なのに本当は昼なんですよね。
謎めきまくりの絵画です。この中にレンブラントの自身もいるんですよ♪
Commented by とらねこ at 2008-02-05 00:33 x
こんばんは、かえるさん!
昨日はまた渋谷で映画&例の店、というお決まりのコースを辿っておりました☆
先日、『スウィーニー・トッド』の方へ、TBさせていただき、コメントを書こうとしたら、なぜか不具合だったのか、反映せず・・・ついそのままにしてしまいました。二度ほど投稿しようとしたのですが。すみませんでした。

マーティン・フリーマンのレンブラントは、人間くさくてとても良かったですよね。
舞台劇の登場人物に見立てた瞬間は、鳥肌が立ってしまいました!
『テュルプ博士の解剖学講義』で名声を挙げたものの、『デエイマン博士~』の方ではその逆になったり・・・というのは『美の巨人たち』で聞きかじった知識でした(笑)2年ほど前にやっていましたよー。
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-06 00:47
とらねこさん♪
昨日って日曜日? おお、私もスペイン坂を通りましたよー。
お店をのぞいたら、とらねこさんがいらしたかもしれないですねぇ。
昨日はエキブロ大不調でした。今日はなおったかな・・・。
『スウィーニー・トッド』はこちらこそ、TB返しもしないままでいてごめんなさい。ミニシアター女の私はどうも、多くの人が見て、多くの人がレヴュー書いているこういう拡大上映系映画については、トラコメ活動が不熱心になってしまいがちで。
いえ、というよりも、バートンも好きな私なんだけど、グリーナウェイやソクーロフ作品について共有する方が嬉しいの。

マーティン・フリーマンは思いの外よかったです。銀河ヒッチハイクガイドのイメージでは、17世紀の天才画家が板につくような俳優に見えなかったのですが、その表情や演技はとても気に入りましたー。
感嘆の声をあげたくなるようなショット、演出がたくさんありましたよねぇ。
絵画の世界のまま舞台劇が始まっちゃうなんて素晴らしすぎ。
へぇーテュルプ博士のは出世作だったのに、テュルプ博士の後任のデイマン博士の解剖学講義はだめだったんですかー。
Commented by いわい at 2008-02-18 21:47 x
かえるさん、こんばんは。こちらにお邪魔するのは本当に久しぶりです。ちょっとドキドキ。
とても気に入られたようですね。
冒頭のシークエンスにはグッと引き込まれ、これは!!とドキドキさせてもらえたのですが、その気持ちは持続せずでした。
全体を通して面白く観ることはできたのですが、作品世界に浸りきれなかったかんじ。
自分のほうにも書きましたが、自己模倣にも感じられたのでした。思い入れが強いのも考えものですわ。

それと、わたしにとってタカシマヤのスクリーンはデカ過ぎなんです。もう少しクリアな映写ができないのかなー、と不満があるのでした。ギンレイか新文芸座あたりにかかったら、また観に行きそうな気が。

”DVD 【ピーター・グリーナウェイbox】ZOO/数に溺れて/建築家の腹 ”持っておりまする。リマスターとかじゃないので、画面はそれなりかもですが(実は未見)、観てみます?
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-20 09:28
いわい さん♪
お久しぶりのコメント嬉しいです。
なんだかんだいって、グリーナウェイ作品はほとんど観ていない私ですから、何しろ監督作初劇場鑑賞ですから、とても気に入ってしまいました。グリーナウェイの傑作と呼ばれる作品たちをもっと観ていたら、監督に期待するもののハードルが高くなったかもしれないんですが・・。そうですね。長尺の作品で、どっぷりと浸ったままで時間を忘れるほどにのめり込んだというんではなかったです。ダルさや眠気を感じたのも事実。それでもやっぱり、堪能度、お気に入り度としてはすこぶる高めとなりました。
グリーナウェイ通のいわいさんなら、多くを期待してしまうのは当然ですよね。私の場合、シュヴァンクマイエルの『ルナシー』なんかには、そういった期待はずれ感があったような気がしました。
映写はもちろんクリアな方がいいですね。サイズを大きくすると反比例しちゃうんでしょうか。必ずしも関係ない?ただ、サイズそのものはデカいのは大歓迎な私です。グリーナウェイだとかヴィスコンティだとかがここでかかるのは嬉しく。
Commented by SGA屋伍一 at 2008-02-23 13:12 x
こんちは

>芸術は爆発しない

んー また似たようなこと考えてたような(TB先をごらんください)

難解だ、といううわさを聞いてましたが、思ったよりわかる話でほっとしました。わかった気になっているだけなのかもしれませんけど(^^;)

不可解というか言葉で説明できないのはレンブラントとサスキアの関係ですかね。お互いの利益のために結婚したように見えて、実は愛情が通い合っていたのか。それともそういう演技をしていたのか。かえるさんはどう思われるでしょうか

不可解といえばグリーナウェイさんは、インタビューで「映画はもう死んでる」「次はブラジルのポルノを撮る」なんて言ってたそうです。やっぱりちょっとついていきがたいセンスの方ですね・・・

>マーティン・フリーマン

『銀河ヒッチハイクガイド』に出てたんですね。わたしはあれに出てくるウツの入ったロボットや、素っ頓狂な主題歌がとても好きです
Commented by CaeRu_noix at 2008-02-24 11:04
SGA屋伍一さん♪
発想がまたしても一緒でしたかー。
だって、芸術きたら、爆発ですよねぇぇ。
そうそう、グリーナウェイが描きたかったものの全てが手に取るようにわかるわけじゃないけれど、お話自体はちゃんとしていたと思います。
この時代は、相思相愛で愛情の実りとして結婚をする男女は少なかったんじゃないかなって思ってます。(詳しくは全然知らないけど・・)家のために娘の結婚相手が選ばれるって珍しいことじゃないと思え、レンブラントとサスキアも最初は互いにそれほどの愛情をもっていなかったんですよね。そういう冷めた部分を意識しているドライな2人でありながら、やはり夫婦として暮らすうちにかげがえのない絆はできていったのだと思いますよー。

わはは。「映画はもう死んでる」っていう発想はわかるけど、なんでそれがブラジルでポルノになるんすか。めちゃめちゃおもしろいっすね。目が離せませんー。グリーナウェイとブラジルってイメージが合わなくていいなー。

マーティン・フリーマンは舞台でも活躍しているもようです。
『銀河ヒッチハイクガイド』は名作ですよねー。
あの小ネタは大好きですー。イルカが一番。
Commented by パピのママ at 2008-03-18 16:25 x
こんにちは!、TBさせてもらいます。
たまには映画でアートな感じを味わうのもいいかな、と思い観に行ったんですけど、正直イマイチでした。
描き方が高尚過ぎるのか、凡人な私にはあまり面白くなかったです。
でも、この絵に対する理解度はもちろん深まりましたし、当時の画家ってこんなんだったんだ、というのも見えてそういう点では観て良かったかなと思ってます。

Commented by CaeRu_noix at 2008-03-20 09:48
パピのママ さん♪
コメントありがとうございます。
お返事、遅くなってごめんなさい。
そうですか。イマイチでしたかー。
私はオハナシそのものよりも、映画の魅力は映像や演出、表現の仕方にあると思っているので、その絵画のようなショットにわくわくと見入ってしまったのですが、アート系がそれほど好みでもない方にとっては退屈なタイプなのかもしれませんね。
『真珠の耳飾りの少女』もそうでしたけど、1枚の絵から物語を紡ぐってものすごくおもしろい試みだと私は思いました。それだけを切り取ったら、ミステリーとしてはさほど巧妙でもないんでしょけどね。
当時のオランダの人たちの調度品や衣装やなんかも見ごたえありましたよねー。
スクリーンで観られて嬉しい作品でした。
Commented by tomozo at 2008-05-10 10:50 x
ご無沙汰してます(苦笑)。
かえるさんなら、お好きだろうとお伺いしました〜。
そうなんです。グリーナウェイだから、もっとワケわかんないかと思ってたら、そうでもなかったですね。
ちゃんとストーリーもあったし。

ちょっと意識が薄れましたけど(笑)、
ひとつひとつのシーンがとても計算されてて美しかったですね〜。
レンブラント自身が光と闇で絵画を演出していたので、「レンブラントの夜警」という絵画自体も舞台を切り取ったようですが、この映画もまるで舞台のよう、そして絵画のようでした。

しかし、最初に見たグリーナウェイが「枕草子」とは。。(笑)
たぶん今見ても何じゃこれだと思いますよ〜。
あ〜、ユアンが皮に〜。
Commented by CaeRu_noix at 2008-05-12 00:17
tomozo さん♪
ご無沙汰でしたー。
おお、私がこういうの好きだって、お察しいただき嬉しいです。
アート系を突っ走る鬼才監督大好きなんですー。
そうそう、身構えていたほどにわけわかんない系ではなくて、キーっとならずに、堪能することができました。
そういう私も睡魔に襲われちゃった時間もありましたよー。こういう彩度、明度の映像は眠くなっちゃいますよねぇ。そういう質感だからこそいいのだけど。
ホント、絵画なワンショットが動き出して舞台劇のように進んでいくっていうのがとても面白い手法でしたよね。そうだ、このレンブラントの絵自体も舞台のようでしたから、二重に模倣しているという芸の細かさなのですね。ぶらぼー。

いやいや、枕草子、今見たら、少しは歩み寄れるかなぁと思ってますですよ。というか別の楽しみ方ができるかなぁと。当時は何も知らずに観たので、ホントにビツクリでした。スターウォーズにも出ちゃったユアンがこんなんなっているなんて貴重っす。
Commented by swallow tail at 2008-08-23 18:30 x
かえるさん、こんばんは~。
なんだか最近寒くて「このまま秋突入?」って感じですね~。
でもきっとそうはいかないんでしょうね・・・
あぁ、寒い。

>絵画の構図のままに展開するドラマ。
構成が素晴らしかったですよね。
っていうか、最初舞台劇だと思ってしまった・・・
それから「ん?ドッグ・ヴィルのようになるのかい??」と思いました。
監督は実に素晴らしい作品を作ってくれましたね。
どの構図もどの明暗の使い方も
非常に絵画的でこのさくひんにピッタリのものでした!!

かえるさん、この作品を舞台で見たくないですか??
スワロは生で見たくなっちゃいました。
どこか舞台化してくれないかなぁ~
Commented by CaeRu_noix at 2008-08-25 00:19
swallow tail さん♪
もう秋ですかねー。今日も雨雨で、寒い1日でしたー。
9月にはちょっと暑さが戻ってくるという話もありますが。

グリーナウェイの配置する構図ったら、完璧ですよねー。
絵画のようなショットなのに、その中で舞台劇をやらせちゃうってのがまたすごく面白い試みでした。
トリアーのやっていることとは全く意図は違っているでせう。
うーんと、私は、グリーナウェイの演出も含めて、映し出された映像が素晴らしいと思っているので、これを舞台演劇にしたものを生で見たいとは少しも思わないです。w ごめんなさーい。
そもそも舞台演劇にはほとんど興味がないんですよね。ミュージカルや音楽や舞踊ものならば、生ステージを見ることも好きなんですが、演劇だったら、映像作品の中のものの方が断然好きなんですよー。
この妖しい雰囲気だとか猥雑さは舞台演劇では作り出せないとも思いますしねー。
とにかく映像でしょうーって感じで、私はこれは劇場に二度観に行っちゃいました。
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